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表題作しなやかな熱情

秀島慈英
画家 個展失敗の傷心により放浪中23歳
小山臣
刑事部捜査一課巡査部長27歳

その他の収録作品

  • さらさら。
  • あとがき

あらすじ

画家の秀島慈英は、初めての個展に失敗し傷心のまま訪れた先で、刑事の小山臣と出会う。
綺麗な容姿に似合わず乱暴な口をきく臣と会うたびに心を奪われていく慈英だったが、この感情が何なのかはわからない。
ある日、偶然目撃した事件のせいで狙われ怪我をした慈英に、臣は思わず迫るのだが…!?ノベルズ版と商業誌未発表作品を大幅加筆改稿で待望の文庫化。

作品情報

作品名
しなやかな熱情
著者
崎谷はるひ 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
しなやかな熱情
発売日
ISBN
9784344806993
4.1

(57)

(32)

萌々

(9)

(9)

中立

(5)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
17
得点
228
評価数
57
平均
4.1 / 5
神率
56.1%

レビュー投稿数17

年下×敬語×画家攻めの静かなる執着。始まりの一冊

崎谷はるひ先生のこちらのシリーズ、スピンオフ「灰汁島×イサくん」の3冊が
とても好きです。

スピン元である慈英×臣の新作『つむぐ幸福論』を購入したものの、
メインカプの二人の馴れ初めや背景を知らないまま読むのもなあ…と思い、
こちらのシリーズ一冊目を手に取りました。

書き下ろし以外は終始攻めである慈英視点なんですが、
もう、もう、臣に対する恋心、まさにタイトルどおりの「しなやかな熱情」が
伝わってきて、終始ときめきが止まらなかったー…!!!

画家である慈英は絵画で表現することは長けていても、
言葉を操ることは上手くなくて、その不器用さのもどかしさ。
そして、そんな不器用な攻めからついに放たれる、終盤の「愛してます」の一言ー…!!
歓喜に血湧き肉躍りました。

一方の意地っ張り臣の健気さにもまた、涙を誘われたまらない気持ちに。。
その不遇の環境から意地と予防線を張って「体だけ」求めているかのように
振る舞ってしまう臣。

不器用×不器用の恋、最高に焦ったいーーーー…!

だからこそ、最後にドカン!と来る甘さがたまらなく、身悶えしました。

愛しか詰まっていない秘密の(最終的には臣の知るところとなったけれど)スケッチブック、
そこに描かれた一枚一枚の臣の姿を想像するだけで、ドキドキ胸が高鳴ります。。

300ページ超えの本作、週末の2日間をかけてたっぷり堪能させていただきました。
シリーズの続きも、これから一冊ずつじっくり追い、味わっていきたいと思います✨
(多分20冊くらいあるのかな…?)

0

さすが長く続いているシリーズだけある

図書館でシリーズが揃っていたので最初から…と思って手に取りました。

な、な、なんですか、コレは。
エロい。
皆さんのレビューを見ていたので予想はしてましたが、イメージ(表紙のイラストも含めて)の臣から想像もできない誘い受け。
んー、どっちかっていうと、攻めの慈英にやられちゃう感じかと最初は思ってたんですよね。それがまさかの攻めがヤラれちゃうシチュエーションとは。

エロな表現の原作作家さんは何人か読んでますが、これは素晴らしい。

刑事、っていうと、どうしても男っぽくて事件が起こって、ってハードボイルド的な感じかと思いがちですが、臣くんはカワイイ。慈英より歳上なのに子供っぽいところがあったり。

二人を見守りたい心情になるお話でした。
次作以降も読みたいと思います!

0

シリーズ1作目

しなやか→ひめやか
「大体全部、御崎が悪い」っていうのがBL部分を除く感想です。ご病気のことは置いておいて、あまりにもひどい。全てのケツを持ってもらわないと。
しかしそんなあれやこれやがあったからこそ、慈英(画家)と臣(警官)が出会えたので、感謝せざるを得ない〜

半分ぐらいまでは、臣さんてこんなうるさい人だったかな?もっとしっとりした作品だった記憶が…って感じだったのですが、それ以降、怒涛のしっとり展開でした。そうそう、この綺麗なお顔が頬を赤らめている印象ですよ!
続刊は4年後が舞台となるので、キャンキャンした臣さんはここで見納めなんですね。そう思うと貴重な気もする。

0

淫乱受けが好きなら好きかも

崎谷先生の作品が好きで順不同で読んでいき、シリーズ物なので中々手を出せずにいた今シリーズを全巻買い揃えようやく読破しました。

画家×警官以外の前情報無しで読み始めたのですが、受けは警察官だしカッコいい男性だと思い込んでいたのでまさかすぎる過去とセックス依存症気味の性格にただただ驚きました。

年下攻め、事件物、美形受けは好きなので期待していましたが、まさかの全く刺さらずでした。

シリーズの中では慈英が記憶喪失になってしまう「はなやかな哀情」が一番良かったかな。
あとは慈英の従兄弟である照英のスピンオフ「インクルージョン」が面白かったです。

誘い受けが好きな人は慈英×臣シリーズも刺さるかも。
個人的には女々しすぎでした。


スピンオフ作品である「溺れてみてよ」に出てくる慈英と臣は好きです。

1

とにかくじれったい

2001年リーフノベルズで出版された表題作を加筆修正したものと、続編が追加で収録されています。

表題作「しなやかな熱情」は二人が殺人事件を機に出会い、惹かれて再会するまで、続編の短編「さらさら。」では思いを通じ合わせるまでが書かれています。

当初、作者様は表題作も「さらさら。」にしたかったとのことでしたが、編集様が反対されたのに同感です。どの辺りがさらさらなのか、分からなかったです、崎谷先生…。

とにかく二人ともじれったいです。臣(受け)は臆病で最初から諦めているし、慈英(攻め)は初恋みたいなものだからそんな臣を前に自信がなく素直に好きだと言えない。で、不本意ながら身体だけの関係で月日が過ぎていくというわけです。慈英が早く臣に執着見せて甘やかすまでに至って欲しいとつくづく思った作品でした。

じれったい二人の関係や、受けが感じて泣き出してしまうような濃厚なエッチがお好きな方にお勧めします。甘いのが好きな方は続編「ひめやかな殉情」までお読みになることをお勧めします。にやにやしてしまうこと請け合いです!

0

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