SS付き電子限定版
いやー辛かった。10年セフレは辛いし突き放され方が辛い。攻め、一年ぽっちじゃ全然寝てないとかどの口が言ってるんだという感じでした。こういう話大好きだけど。依存してしまった受けが脱皮していく様は良かった。本当に言葉が足りない攻めでした…。誠一いいやつ。
売れっ子写真家 紹惟と売れっ子モデル・俳優 永利。紹惟のミューズの写真集は売れる。彼は被写体に飽きるまでのめり込む性質で、過去3人の女性を被写体(ミューズ)として売れっ子にし、結婚・離婚した。2人は10年前に鬼才の売れっ子写真家と元売れないアイドルで元子役として出会い、紹惟に見初められて永利は4人目のミューズになった。当時22歳で元子役としてお人形のように仕事をこなしていた永利は、撮影のため彼と共に暮らし、大事にされる中で抱いて欲しいと頼み体を重ねた。そして撮影が終わった後も「自分は他の男とも寝ていて、身体だけの関係」と偽りながら紹惟に片思いを続けている。そんな中、永利を含めた2人のミューズで撮影するという話を聞き、いつか新しいミューズに目移りして紹惟に飽きられるかもしれない恐怖に、現実味が帯びて…、というお話。
過去の2人の話は、短いながらも永利が紹惟にのめり込んでいく、そしてシンデレラのように芸能界を駆け上がっていく様がわかって凄かった…。32歳になった永利は、紹惟のミューズでいられる自信がなく、真面目で、健気。彼の紹惟への想いと仕事への姿勢、そして成長していく様子が愛おしく、ワクワクしてページを捲る手が止まりませんでした!
また、周りの人たちが生き生きしていてみんな魅力的!特にお友達とマネージャーが大好きです!
主人公の成長ストーリーが読みたい人には非常にオススメ。
なぜか怖いしんどい話と勘違いして今まで手にとらなかった自分が信じられません(笑)続きも一緒に購入したので楽しみです!
寝かせてました。続編が出たし一冊目もすごく評価が高いし、あらすじからしんどそうで手を付けなかったのですが、読み始めたら夢中でした。
一皮剥けろ!自分で立て!
ずっと主人公に言いたかった。
生い立ちからは仕方ないのかもしれませんが、いつまで依存してるの?子役上がりのパッとしない俳優だと自信がないの?
夢中で読みました。小中さんの作品でこんなに夢中で最後まで読んだのは二作目かな。
今作は主人公にそこまで感情移入も共感もしないで読めました。
受けが攻めに依存して決して愛しては貰えないと絶望しながらも、まだ俺がいていいんだとXデイに怯えるところ。見事でしたね〜。
仕事の為とはいえこんなに自分を見つめて理解して接してくれて。そんなん依存しちゃうよ〜。
自分には何もない、攻めを繋ぎ止めるために頑張って。気づけば32歳。
10年目「二人の男」でとうとう次のミューズが現れ捨てられる…と嘆くところからの立ち直り結果を出すまでが素晴らしかったです!
さあこれからは一人でも頑張ろう!お芝居もっともっとやるぞ!親友やマネージャーや社長やずっと支えてくれた人もいるし!
なところでの攻めからのネタバレというか告白というか。もちろん萌えましたとも!
本当はそうだったの〜!?そこまで〜!?
良かったんですけど両手を上げて喜べるかなあ…。
いや「二人の男」は受けのための役だとも言えるし、一皮剥けるきっかけにもなった。確かに集大成だった。
でも追い詰め方がなあ。成功したけど、愛してる人が苦しみ壊れ潰れる可能性も想定してたというか。
攻めにも受けにも大事な仕事で転機になって良かったけど。
頼れる大人な男を演じすぎ!カッコつけすぎ!なぜ言わなかった?伝えなかった?
え?付き合ってるつもりだった?はぁ?
うーん、こう思うのも作者の手の内なのかな。
ひーー…しんどい。終盤までしんど過ぎて心臓が痛かったです。
終盤、今まで内に秘めていた2人の本心の暴露合戦が始まるまで、この主人公2人に魅力を感じていませんでした。それに加えて心臓に悪いストーリーでしょ……もうどうしようかと。大好きな作家さんなので、最後まで読みたいという気概だけでパラパラと読み進めましたが、
いやはや……さすがでしたわ。
この終わり方は今までの苦しみが吹っ飛ぶエンディングでした。終わりよければ全て良し、ってこの作品みたいなことを言うんでしょうね。最後はとても素晴らしかったです!
そもそも、なぜ私が主人公2人にうんざりしていたかというと、2人とも面倒くさい感じがしていたからです。
瀬戸は氏家に惚れまくっていて、ちょっと依存に近い感じでベッタリなのがあまり好きじゃなかった。次のミューズとなる若手俳優が現れたときも嫉妬と愚痴ばかりで、見苦しい感じ…。
俳優で食っていて30も過ぎているのであれば、まだまだ演技の道では若手なはず。嫉妬に狂ってないで演技の稽古とか役を広げるための経験を積むだとかやったら良いのにと。ミューズの称号と氏家の寵愛に縋っている姿が、痛々しい気さえしました。
そして氏家。才能ある写真家なのは分かるけど、作品のためなら誰とも寝るみたいなのがちょっと引きました。ましてや、瀬戸を愛しているくせにその行為が続けられるメンタルはこれいかに!?…1年前から瀬戸以外の誰とも寝てないってつい最近じゃん。説得力なさすぎてアゴが外れそうでした。
そして、大事なことを何も言わなくて勘違いさせるような態度と言動にもモヤモヤしました。
そんな彼らなので、次の新しいミューズを選ぶってなったとき波乱が起きないわけがない。要は2人の圧倒的コミュニケーションのなさが問題なのに、色々と周りも巻き込んでるし迷惑かけちゃってるの分かって欲しい。
これが私が主人公2人のキャラに好感が持てなかった理由です。
それを受けてストーリーも2人のキャラに合わせるかのようにギスっていきます。うーん…どんな着地点を迎えるのか期待したいのに期待できないこの状況にヒヤヒヤしました。
でもそのどんよりとした空気感を壊してくれたのが瀬戸です。
今まで撮影のときでもプライベートのときでもいつでも何処でも氏家のことを考え、氏家に近付く者たち(元妻・新ミューズ)に嫉妬ばかりしていた彼が、精神がズタボロになった中での演技の役どころを掴み始めたとき。ここから潮目が変わりました。
演技に力を入れる彼の姿は輝かしかったです。
元々才能はあったと思うのに、モデルだったり演技だったりの勉強をしてこず、上昇志向の気持ちを持てずにいたのは残念。氏家にゾッコンだったし若かったからかも知れませんが、氏家と距離を置くことで見えてきた世界があっていい機会だったと思います。
氏家に依存しなくとも前向きに生きていける気持ちになった瀬戸の好感度がめちゃくちゃ上がりました。
逆に氏家に対しては、彼の本心を知ると強気なようで弱い人なのかもな…と思ったり。寝る相手には困らなくても恋愛に関しては下手なんでしょうね。最後は瀬戸の強さと、氏家の弱さがいい対比になっていて面白かったです^ ^
終盤までは不安だらけでしたけど、そこからの結末は大満足です。欲を言えば、氏家の視点も見たかったな。
近々発売される、続編を読むのがめちゃくちゃ楽しみです。
作家様買いです。
切ないお話が読みたい~と思いこちらのあらすじを読み購入しました。
天才写真家の紹惟(攻め)と俳優兼モデルの永利(受け)。
二人はセフレなのですが、永利は紹惟に10年片思いをしています。
でも付き合えることなんて絶対にないから
自分の気持ちは紹惟に言わないし、
紹惟は、永利には他にもセフレがいると思っています。
「また男を咥え込んでたのか」と紹惟に言われた時の永利の気持ちがすごく切なくて胸がぎゅっとしました。
と言うのも、紹惟は他の人も普通に抱くんですよね。
でも永利は紹惟のことが好きだから、彼だけなんですよ。
そんなことを知らない紹惟に最初はとても腹立たしい気持ちもありました。
基本的には永利視点でお話が進んでいくのですが
読めば読むほど辛くなっていってとても切なかったです。
やっと永利が10年の片思いに別れを告げたのに、紹惟が連絡してきてもう!って思ったけど
紹惟の話を聞いて更に酷いなぁと思いました。
勝手なんですよね。
でも、そんな紹惟が永利は好きなわけで…。
複雑な気持ちになったけど、永利がすっごく幸せそうだったし、
後日談の紹惟視点を読んでほんとに永利のことが好きなのが伝わりました。
でも、やっぱり勝手な男なので、人生の最期まで永利を愛しぬいて欲しいと思いました。