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表題作ラブネスト 2nd 下

八島 旭
38歳,建築士でバツイチ
穂積匡人
30歳,システムエンジニア

その他の収録作品

  • 好奇心は猫を転がす
  • カバー下(追加の登場人物)

あらすじ

女手ひとつで自分を育ててくれた母に自身がゲイであると言えない匡人と、
全てを知った上で旭を受け入れた匡人の母。
二人の想いを聞いた旭は……。

作品情報

作品名
ラブネスト 2nd 下
著者
南月ゆう 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
サヨナラゲーム
発売日
電子発売日
ISBN
9784403667626
4.6

(277)

(204)

萌々

(51)

(15)

中立

(2)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
20
得点
1271
評価数
277
平均
4.6 / 5
神率
73.6%

レビュー投稿数20

前作を軽く超えてくるねー

名言続出の下巻です。めっちゃ読み応えありました!
『チェンジワールド』ではあんなにムカついた穂積を、まさか郁央×要祐CPより好きになる日が来ようとは……
南月先生、すごいです!

下巻では、旭のトラウマがよりクローズアップされます。
「欠陥品」という言葉……これが旭のトリガー。
旭のトラウマが増幅したのは、穂積への罪悪感からでした。
だけど、欠陥がない人間なんていないですよ。
人間の欠陥と欠陥品の木材をリンクさせているところが凄く良くて、旭の父親の言葉が刺さりました。

〝虫食いだって芯さえ強ければ大事なものを守れる〟

お父さんのこの言葉が全てだと思う。
欠陥品だって柱になるし、それが味になることもあるでしょう。
お父さんから旭と恒生へのメッセージ……これには涙腺崩壊しましたよ。不器用だねえ。

そして、旭の吐露に対して穂積が言った言葉がストレートでガツンときました。
それ言うんだ……でも、そうだよね。
正直な言葉って人の心を動かすんだよなあ。
穂積が旭の荷物を一緒に持つことはできないけど、きっと軽くしてあげることはできたと思う。

「他の誰も匤人の代わりにはなれねぇ」
穂積母に旭が言ったこのセリフをなぜ本人に言わんのじゃ!とヤキモキしていましたが、最後の最後にどストレートな告白きました♡胸熱です。

旭の過去に意味を持たせてくれた穂積と、穂積に母親と向き合う勇気をくれた旭。
心から出会えて良かったと思える2人に感動でした。
依存じゃなくて、辛い時に寄りかかって心を預けられる存在になれたところが素敵。

そして、楽しみにしていた結腸責めですが遂に描き下ろしで実現します!
めっちゃエロいけど幸せそうでした〜♡

何度でも読み返したくなる素晴らしい作品でした。
出る続編出る続編が、次々前作を超えて行くの凄くないですか?
今回は、ナルの恋人たちが見れたのも良かった(笑)
今シリーズの2CPにはまだ続きがあるそう。
先生の考える2組のエンディングを見るのが、今から楽しみで仕方ありません!

13

少しずつ人生が重なる

なんかも~~~上手く言葉に出来ないんですけど、
どんな続編になるんだろうとハラハラしてたんですね。

旭のトラウマや匡人のカミングアウトの行方など
それによって深く傷ついたり、諍いに発展したり、
続編のドラマを盛り立てるようなストーリーが待っているのかなーと…。
(本が分厚いから何が起こるか気が抜けない的な;;)

上巻の感想と重複しますが、
蓋を開けてみればドラマティックな過激さはなく、凪いだ愛がそこにありました。
親とのエピソードも良い意味で淡々と過ぎていき、
ごくありふれた日々の時間に組み込まれた自然さが逆に心を鷲掴みにされます。

地に足を付けてずっと共に生きていく2人の人生に触れ、
サヨナラゲームからずっと好きなシリーズの「好き!!」が更新されました♪


さてさて。

カミングアウトはしないをモットーに生きてきた匡人。
大切に育ててくれた母への愛情があるがゆえに、
ゲイだから親を裏切っているような自責に苛まれていました。

旭は子を成せない自分を「欠陥品」と断罪されてしまったような錯覚と、
母が父を蔑むように残した「欠陥品」という言葉がダブってトラウマになっておりーーー。
上巻では匡人を愛することに迷いを見せていました。

上下巻通してイチャイチャしているシーンが多いです。
朝起きて、仕事して、帰宅してイチャイチャ。
休日に口喧嘩しながらイチャイチャ。
仕事に追われる時間や、郁×要祐・ナル&マスターとの交流なども描かれています。

そして時折心をよぎる親との過去やトラウマが暗い影を落とす。

少しずつ旭のトラウマが薄れていくのは匡人あってなんですよね。
積み重ねる日常の丁寧な描写に説得力があり、
旭にとっての匡人の存在の大きさを痛感します。

全てを背負い込むくせに人には頼れない旭の性分が、
少しずつ匡人にだけ緩んでいくのが胸熱でした(∩´///`∩)
もうね。旭の方が匡人なしで生きられなくなってるってのに涙がこみ上げてきて!!

で。匡人の方も意識の変化がでてきます。
今や日常に幸せが満ちて、毎日が"特別な日"って///
いいなぁ…素敵な考えだよねぇ…(;////;)
(ホンマに満ち足りてないと中々言えない言葉だぜ)

見知らぬ他人が繋がって恋が始まって。
それまでの過去が相手の言葉で救われて。
それまでのモットーに意識の変化が生まれて。
少しずつ人生が重なっていく瞬間がとても良かったです。

他、相変わらずナルの掴み所がない曲者感も良いスパイスになっていましたv

ちなみに下巻では郁×要祐も含めた旅行もあり♪
これねーーーーーーめっっっちゃ好き!!!!!!!
グループ交際のワチャワチャにニヨニヨ止まらなかった♡
(っていうか郁×要祐視点が死ぬほど見たい(;ω;))
(風呂から帰ってきたときのアレってアレですよね!?)
(その辺をもっと詳しくくれ下さい!(スライディング土下座))

ページ数的にはエッチシーンは少なめだけど
1回1回の描写は安定の濃いめ♡♡♡♡(紙修正◎)
描き下ろしでS字結腸責めキターーー!!(大興奮)

このシリーズはまだまだ続くようですヾ(*´∀`*)ノ
個人的に次は郁央×要祐のお話も見たいなぁ…。
スピンの可能性も示唆されてるからナルがくるのか…??
これからもこの世界観にドップリ浸れそうです♡

11

ラブネスト2nd(下)

神作品です
本当に素敵な作品

読みたいのに、読み終えたく無い葛藤を抱えながら最後まで一気に読みました

ただただ良かった
みんなが、それぞれ幸せになっているのが伝わってくる
ナルの表情が時折含みを持っているように感じられるので、このキャラはこれからどうなるのか気になるところ

ナルは今作でもナルでした
本当に素敵なキャラです

郁も要祐も可愛かった
みんな出てくるのはホントに嬉しい

まだまだこの世界のお話が読めるようなのでほんとに幸せです

下巻は匡人のエロ可愛さが全開でそちらも神でした!全てが最高の一冊です

7

恋愛の先にあるもの

ディアプラス連載中に、毎月”じ~ん(深いわ…)”と心を抉られながら読んでいたものが、コミックにやっと!まとまって、前にも読んでるからちょっと”じ~ん”薄まってるかな、と油断してたんですけど、まとめて厚く”じ~ん”がきました。もうこのシリーズ読み応えありすぎて神です。

ひたすら丹念に2人の日々が綴られています。穏やかにみえる日常において、ときどき不穏な雰囲気を醸し出す、旭の心の中でこんがらがってるトラウマが今回のテーマの一つだったと思うんですけど、そんな旭の葛藤にきちんと向き合おうとする匡人の成長も感じられる尊い展開でした。いくつになっても、一人じゃ解決できないことってあるんですけどね、さりげなく気持ちに寄り添われることで、徐々に浄化していくことってあるんですよね(たぶん)。さらに、毎日一緒だから、ちょっとした言動で相手の心の機微に触れて、嬉しく思ったり落ち込んだりするけど、自分の気持ちのなかだけで完結せずに、きちんと話し合うってゆーことが生活を共にする上でのお作法という2人の関係性は、成熟した大人の理想的なラブラブでした。

大きな事件がないからこそ、なんでもない日常に関わることを共有していくことが大切なんだなと改めて考えさせられるものがあります。互いの存在の根本である家族や、仕事や友達について、時々意見が食い違いながらも、2人にとっての正解を徐々に導いていく、だからこそかけがえのない存在になるという過程が丁寧に描かれていて、これは噛めば噛むほどスルメ的な作品ですよ。おそらく、読者それぞれが読むタイミングによって沁みる部分が違うんじゃないかな。

けっこう長いシリーズなのになかったっけ?っていう旭から匡人への告白シーンはね、読むの初めてじゃないのに、うっかり泣きそうになりました。素敵が過ぎて!!!ここぞ!というときにだけ本気出す旭のかっこよさには魂持っていかれます。(上下巻で各1シーンずつドッカーンとくるところあって…。ギャップ萌えです。)

全体的にシリアス寄りかもしれませんが、真面目にふむふむするだけじゃなくて、きちんと身体でもコミュニケーションとる2人ですので、ご安心ください。南月先生の端正な絵による緻密で濃厚なエロも眼福です!

コミコミさんの特典リーフレットは、ナルに飼われている人型犬の旭と人型猫の匡人のいちゃラブ!野生的な旭犬の嫉妬マーキングと猫型旭の安定の可愛らしさに癒されます。

6

いつまでも応援したいです。

上巻でも書きましたが、待ちに待った大好きなシリーズの続巻と上下巻同時発売、そして読み応え満点なボリュームあるページ数に、作家様には感謝しかありません。

そして、無印では匡人のトラウマを旭の愛情で解消し、今作では根深い旭の家庭環境からくる過去の傷を癒すのがメインになっています。

もちろん癒すのは匡人の大きな愛情なのですが、シリーズ当初に登場したあの屈折していて人の恋路を邪魔しまくってたコと同一人物かと思うと、立派に更生した(?)姿に感動しかありません。その様子がイケメン過ぎて、頼りにしてるのは自分の方だと旭が気付く場面が大好きです。

嬉しいことにこのシリーズはまだ続くようで、今度はお母さんに報告する(もう知ってますが)場面も見れるのかなと、今から楽しみにしています。もう全てが最高で、神評価しかありませんでした。

5

この作品が収納されている本棚

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