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ルビーレッドを噛み砕く

ruby red wo kami kudaku

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表題作ルビーレッドを噛み砕く

牧瀬実、看護資格もある養護教諭・ベータ29
朱音純多、フェロモンが見える特異体質・オメガ19

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき
  • 表紙撮影アフター(カバー下)

あらすじ

先生の「特別」になりたい――。
人のフェロモンが色とりどりの“結晶"として見えるΩの朱音。
その特異体質のせいで孤独だった中学時代、養護教諭の牧瀬と出会う。
無色透明な結晶を身にまとう牧瀬に、朱音は初めての恋をした。
5年後、奇跡的な再会をした二人だったが牧瀬にはある秘密があって…?
ピュアな想いがきらめく尊さ満点オメガバース。
描き下ろしは甘々おうちデート

作品情報

作品名
ルビーレッドを噛み砕く
著者
朔ヒロ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイオメガバースコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784799758076
4.5

(309)

(212)

萌々

(74)

(13)

中立

(3)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
25
得点
1398
評価数
309
平均
4.5 / 5
神率
68.6%

レビュー投稿数25

マキ先生かっこいい

朔ヒロ先生初読み。
試し読みもあらすじも読んでなかったので、ページを開いて初めてオメガバだと知りました。
正直あまりオメガバに興味がないのと、既にファンタジーであるオメガバに「結晶が見える」とかいうさらなるファンタジー設定があまり好きではないんですが、とにかくマキ先生が誠実でカッコ良かったです。
マキ先生の告白シーンは激萌えでした。
朱音の言ったことちゃんと覚えてたんですねー。
あとはエッチの時のマキ先生の雄味がいいです!!
普段誠実な男が理性飛ばすの最高です。

0

激萌え最高オメガバ

激萌えでした。
朱音がかっこいいのにめちゃくちゃかわいい。
Ωだからって襲われない襲わせない強さがいい。
でいて、マキ先生を好きだと思う気持ちがピュアでかわいくて(好き)
マキ先生はマジメなのにかっこいいし(好き)
やる時はやる男だし(好き)
いい男×いい男のカップリング大好きなので超好みだし、ストーリーもさすがの朔先生で最高でした。

特に好きだったシーンは(たくさんありますが)
─マキ先生の「特別」になるのはどんな人だろう
と朱音が思うところ。めっちゃわかる。

「君は夜中にイタズラ電話をしたりしない」とマキ先生が早朝訪ねてくれるところ。
そして朱音が照れて
─ヤバイ うれしい ヤバイ
マキ先生に両ほっぺ触れられ見つめられ、見つめ返す朱音がめっちゃ恋する瞳で
朱音の結晶(フェロモン)が溢れ出て
マキ先生を抱きしめキスする(マキ先生の透明な結晶も少し飛んでいる)
↑この流れが最高すぎて激萌えしました。

あと、マキ先生のターン。
養護教諭を目指すエピソード、朱音に「保健の先生がマキ先生でよかった」と言われマキ先生が涙ぐむところ。これはうれしい。いいシーン。私もうるっときました。
この時、マキ先生が「君が大人になった時 もしも会えたら」「色んな話がしたい」と思うの
偶然再会した時、朱音が「どっかで話さねー?」「話そう」につながっていて、こういうとこ朔先生うまい〜となりました。

マキ先生が抑制剤の効果が切れた時、朱音がこのまま抱かれてもいいとなったけど、マキ先生のことを思って踏みとどまったのがかっこよすぎる。
その後のセリフが最高。それをマキ先生が聞いていて後に朱音に言うのもまた最高。
「先生で いさせてやるよ…」が泣ける。愛だわ。
マキ先生が先生でいることがどれだけ大事か、α用の抑制剤を見てそこまで察して、先生でいさせてあげる朱音の愛が深い。

マキ先生が朱音に気持ちを告げた後の
「早く抱きたい」がストレートすぎて萌えだし
朱音の「先生じゃない先生ってヤベーかも…」がかわいいし激萌え。

マキ先生が「先生はナシ」と何度も言うの、先生トして朱音とつき合っているわけではないし、罪悪感がわくからかなとわかるし。
それでも朱音にとってはマキ先生だし、牧瀬と呼ぶのは慣れなくて照れくさいしというのもわかってこ乃やりとりも萌えでした。

キスや絡みのシーンは抜群にいいし。
タイトル回収もさすがです。
朱音にとって結晶が見えるのは嫌でしかなかったけど、マキ先生に噛み砕かれて初めてうれしいと思った。泣いちゃうのがかわいい。
自分の結晶(うなじ)を噛み砕かれるのって愛されてるってことですもんね。
苦しみが愛になる。これ以上のことはない。です。

今回のあとがきもうれしい。
朔先生の自画像は白うかりでしょうか(羅城恋月夜で初めてこの妖怪を知りました)。めっちゃかわいいです。
そして続編が決定している! うれしい!!
マキ先生が朱音にメロメロになるのも、朱音がマキ先生なしに生きていけなくなるのも(マキ先生の独占欲〜)いい。とにかくラブラブが見たいです。
(大きな声では言えませんが、BL続編によくある新キャラ当て馬が登場→嫉妬→仲直り→絆が深まりましたパターンはできるだけなしの方向でお願いしたいゴニョ…)
朔先生の続編には期待しかないです!

個人的に好きなオメガバ作品トップ3に入りました(ちなみに他2作は、滅法矢鱈と弱気にキス、52ヘルツの共振です)。うれしい。

0

学生のころも、現在もキラキラ

フェロモンが結晶として見える朱音。朱音の中学乃保健医牧瀬。結晶が見えるせいで、体調を崩しがちや朱音を保健室で看病したのが出会い。
そんな2人が数年後偶然街で出会い。。。

朱音がチャラそうに見えて、純真なところが可愛くもあり心配にもなる。たぶん牧瀬先生はこんな気持ちからだったのでしょうね。受にばかり目がいく私ですが、この作品攻の牧瀬先生の人柄が本当に良くて、保健医をするために無理にα用の薬を服用していたり、朱音が助けて欲しいときに駆けつける!
ほんわかしてるけど、いざって時とHの時はガラッと変わる!そんな牧瀬先生が良い。
キラキラした結晶が散らばる美しさや、噛み砕いた時の感じがすごく綺麗でカラーで見たくなりました。
朱音の友だちのα君の話しも見たくなりました。

0

優しい養護教諭β✕健気な特異体質Ω

朱音が中学生のときに養護教諭のマキ先生として出会い、5年後に再会してから恋人になるまでのお話です。

朱音がマキ先生に片想いしてるところは健気で応援したくなります。
マキ先生は朱音をただの生徒としか思ってなかったのに段々と朱音が気になる存在になっていき、Ωと番になるのはβじゃないと身を引いているところは切なかったです。

抑制剤が切れたマキ先生に襲われた朱音がマキ先生を先生でいさせてあげるために抱かれずに抑制剤を飲ませたところは最高としか言いようがないです。

DMMは白抜き修正でした。
両想いになってからのえっちは最高です。
ルビーレッドを噛み砕くというタイトルの伏線も見事に回収されており凄いとしか言いようがないです。

続編が今から待ち遠しいです。

2

つづきが楽しみ!

受けの容姿がめっちゃ好みだったので即買いました。

フェロモンが結晶化して視えるΩとか、αじゃない攻めとか、本作の設定はすごく新鮮で面白かったです!
βだと番になれないんですね… 数々のオメガバース作品を読んできたはずなのに初めて知りました。(^^;)

あと、見た目的にマキ先生ってもしかして隠れ腹黒ドS?と思いきや、最後まで意外とアレで安心しましたw

まだまだ可愛い二人の関係が見たかったので続編がすごく楽しみです!

3

オリジナル設定に引き込まれる

オメガバースのお話はオメガの子が辛い思いをするお話が多く基本苦手なのですが、このお話はオリジナル設定もあり(フェロモンが結晶になって見える、α寄りのβ等)凄く引き込まれました。
マキ先生は物腰が柔らかく真面目だけど、キメるところはしっかりキメてくるイケメンでとてもかっこ良かったです。
朱音は気の強い美人ですが根は可愛くて良い子。
切ないストーリーも遠回りの理由も無理がなく納得の展開で、読後は幸せな気持ちになります。
続編も決まっているとの事で、とても楽しみです!!

6

二人の結晶の美しさと、それを噛み砕く意味

好きな作家さんのオメガバ作品! オメガバ好きとしては見逃せない!
マキ先生が大事にしてきたもの、朱音くんが苦しんできたこと。出会って交わって、お互いの苦しみや大事なものが尊重される形で前に進めたことに感動と喜びを禁じ得ません。

第一話冒頭から引き込まれます。
オメガである朱音くんは、フェロモンが結晶として見えるという特徴を持っている。それだけを聞くと、きらきらして綺麗だろうな、と想像しますが、様々な色や光が目に飛び込んでくる視界は、眩しくてしんどい。幼い頃は朱音くんもそれを「キレイ」だと感じていたのですが、思春期頃になると、結晶が見えることで体調を崩すことも。
そんなときに朱音くんが唯一安心できる相手が保健室勤務のマキ先生だった。マキ先生の結晶は透明だから。
ただでさえ不安定になる思春期に他者には理解されにくい悩みを抱えている朱音くんに、たった一人だけでも理解者であり安心できる相手がいてくれたという感動的なエピソードなのですが、まさかそれが朱音くんとマキ先生を引き裂くような、心を本当に通い合わせる際の大きなハードルになるとは、何と言う皮肉。

中学卒業の五年後、マキ先生と朱音くんが夜の街で再会する場面から現在の二人のお話が始まります。
今でも結晶が見える上に、オメガというフィルターを通して周囲から見られる朱音くんにとって、マキ先生との偶然の再会はとんでもない幸運で、奇跡にも思えたと思います。そして、変わらぬ優しさを見せるマキ先生の結晶は、変わらず透明だった。
朱音くんのマキ先生に対する好意はわりと最初からはっきりとしているのですが、マキ先生がくれる優しさはあくまで元教え子に対するもので。朱音くんからの積極的なアプローチに動揺しながらも、のらりくらりと一見受け止めるかのように躱していく。
そこまで受け止めたなら、なんでもっとちゃんと受け止めてくれないんだ! と若干の苛立ちを感じるくらいに、朱音くんと対峙してくれないマキ先生の狡さ。
ですが、そこにはマキ先生にとって、自分自身の根幹や生きる支えにも関わるような重大な事情がありました。それなら、なかなか踏み出せないことも納得できる、と思うくらいの。何より、朱音くんとの過去もそこに関わっている。

朱音くんが救われた中学生の頃のマキ先生との遣り取り。それがマキ先生にとっても、救いとなっていた。
マキ先生のバース性に関する苦悩は特殊で、強い薬の常用によって本来は色の付いているフェロモンの結晶も透明になってしまう程。でもそれは後ろ向きなものではなく、強迫的ではありますが、マキ先生でいるための覚悟とも呼べるもの。
自身を追い込むような方法は褒められたものではないかもしれませんが、その影響で結晶が透明になり、それがきっかけで朱音くんとの遣り取りが生まれたのは紛れもない事実であり、それはお互いにとっての救いとなった。
マキ先生の無茶が二人のきっかけを作り、二人にとっての大きなハードルともなるという皮肉は、朱音くんがマキ先生の大事にしてきたものを尊重してくれたおかげで、運命的な繋がりとなったように感じます。
お酒に酔ったマキ先生が本心のままに朱音くんを襲いそうになってしまったとき、ずっとマキ先生に抱かれたがっていた朱音くんがマキ先生のために告白しながら拒否する場面。朱音くんのマキ先生に対する想いが溢れていて、思い遣りに満ちていて、切なさと感動で胸が締め付けられました。

そして、その後の決心したマキ先生の情熱的な愛の告白! マキ先生かっこいい!
朱音くんの涙も泣き顔も綺麗で愛おしくて、よかったねぇぇぇ!!!と心の中で叫びました。
チョーカーを贈る意味は「誰のものにもならないで」
ベータとオメガのカップルにとっては、切実な願いの象徴で、そこにどれ程の想いが込められているだろうか、と。
愛の告白後、自身のバース性についてもマキ先生が告白してくれてよかったです。朱音くんは結晶の色の濃淡で相手のバース性がどれなのか見分けがつくとのことで、マキ先生の告白もすぐに納得できたのですね。
そうして隠していることのなくなったマキ先生のストレートな愛情表現に、嬉しくなりながらも照れてしまう朱音くんが可愛い。

二人が初めて心も身体も繋げるところでは、感動や喜びだけでなく、美しさにも圧倒されました。マキ先生が朱音くんの項を噛んだとき、結晶も一緒に噛み砕いていた場面。
結晶を噛み砕く音に驚いた朱音くんが振り返ると、部屋中に散りばめられているルビーレッドとサファイアの結晶たち。見開きで描かれているので圧巻です。カラーではないのが残念ですが、モノクロでも充分に美しさが伝わってきます。
何より、それらを見つめる朱音くんの瞳がきらきらと輝いている。キレイだと思ったのはいつぶりだろう、という朱音くんの呟きが胸に刺さります。
最終話の最後のコマで、これからはマキ先生がうっとうしい結晶を噛み砕いてくれる、と嬉しそうな朱音くんを見られて感無量。

描き下ろしがまた、甘々で幸せ満載で、寝落ちするマキ先生の一言に期待が膨らんで仕方ありません。
続編も決定しているとのことで、とても楽しみです。

当て馬のようで全然当て馬じゃない朱音くんの友人、叶芽もいいキャラしています。彼の恋も応援したい!
更に装丁も美しい。表紙は真っ赤なルビーレッドですが、裏表紙とその折り込みだけに濃すぎない明るい青の結晶……。センスの良さ……!
コミコミスタジオ特典のクリアファイルがこれまたとっても美しかったです。作品にとって大切な二人それぞれの結晶が効果的に配置されていて、装丁と同じく真っ赤なルビーと濃すぎない明るい青が美しい。

1

キラキラと輝くフェロモンの結晶

やはりこれも新しいオメガバース!
オメガバースは本当に良いですね♡
作家様方の考えでどんどん奥行きが広がる♡♡

今回はとってもチャラく見えてしまう受けのオメガと、とってもお堅い攻めの養護教諭のお話し。

色々書きたいけれど、少し触れるだけでめっちゃネタバレをしてしまうので、なかなか難しい!

そんなにストーリーに関わらないように…と。
フェロモンがキラキラ光る絵が本当に綺麗でした。
常に見えちゃう受けにしたらたまらんのでしょうが、絵を見ているこちらでは、なんて美しい絵を描かれる先生なのかと目がハートになってしまいました。
チャラく見えちゃう受けのまぁピュアなこと。
思わず抱き締めてあげたいくらい。
そしてフェロモンが結晶に見えるせいで、とてもしんどい人生を送って来た。
攻めは攻めで、おぉっこう来るか!なバースを持っていて、やはりしんどい人生を送っているから、余計慎重に慎重に、もう行けーっ!と背中を踏んづけたいくらいに、慎重で。
まぁ養護教諭をしてるくらいだから、慎重は美徳なんだろうけど。
でも全てのタネ明かしがされた時、二人兎に角幸せになって、としか思えませんでした。

本当に美しい絵でした♡♡

2

タイトルが…

絵がとてもかわいくて、読み進めやすかったです!
設定がとても面白く、フェロモンが結晶で見えるとは… 引き寄せられる内容でした!

この一冊で過去から現在までの話を読むことができ、とても盛りだくさんでした…!
2人の宝石が出るシーンはとても綺麗で美しく、感動する程でした。
先生の告白のシーンはきっちりしていて、とてもかっこよかったです(><)
ルビーレッドを噛み砕く… なるほど… 題名が伏線だったのか…と。

この作者さんの作品は初めてだったのですが、過去の作品も読ませて頂こうと思いました!
続編も決まっているとのことで、とても楽しみです!

4

新鮮なオメガバース

初読みの作者様でしたがちるちるでの評価が高くとても気になっていました
読んでみて、とても良かったです!!!!逆に今までなぜこの作者様を知らなかったのか………もっと早く出会いたかったです。

フェロモンが結晶化して視えるΩと、親二人がαで期待されてきたβのお話です
βとΩは今までもありますが、フェロモンが結晶化して視えるという設定はとても新鮮でした
再開ものですが本当に出会ってくれてありがとうと心から祝福したくなる作品です!!!
また続編が決まっているということで楽しみでなりません………いくらでも待ちたいです
先生の既刊を読み返しながら待ちたいと思います。

3

君の、纏う光に焦がれて。

まず。フェロモンが結晶化して視える、というのが新しい。それは、纏う人によって違い、フェロモンが色濃く現れて。持つ人の心の内を詳らかにするという。
だから、やましい気持ちはドロドロとした不快な色を放ち、そのそれぞれの沢山の色と光はチカチカと朱音の視界を刺す。
フェロモン、人の欲情が視えるというのは気持ちが悪い。それは朱音をずっと苦しめて来た。ただ1人、穏やかに無色透明の結晶を放つマキ先生だけが。朱音の心の安寧、拠り所となっている。朱音の初恋。絶対の信頼。β だと言うマキ先生は、何故。無色透明なのか。物語はちょっとだけミステリーを孕みながら進む。
こういった、β × Ω カップルのあるあるは、β だと思っていた方が、「運命の番」と出逢ってしまった事で、後天的に α 化して、番になるというもの。ところが物語はそんなご都合主義を許さない。マキ先生は、β のままなのだ。別の α と番になれたなら。Ω の身体にとっては生き易くなるから、と。一度は朱音の幸せを願うものの。朱音の真摯な気持ちに応える事になる。Ω が望まない相手に咬まれない様にと保護の役割をする首輪。物語によっては、首輪は、ウリをして生計を立てている Ω の防御具であったり、それを象徴するフェティッシュでセクシーな意味を持たせたり。作者によってこの道具には、これまでにも色んな意味がこめられて来た。この物語では、β が Ω へ「誰のものにもならないで。」という、切なくも甘い「願い」そのもの。かつて、この首輪をこんなにロマンティックに語った物語があっただろうか。Ω にとっては、それは永遠に続くヒートとの闘いであり。β にとっては愛する恋人を他の何者からも守るという「誓い」そのもの。それは重く責任を伴う。結婚指輪と等しい様だが、過酷なバース性を思うと、それよりももっと重いかもしれなくて。甘くて重くて、だからこそ愛おしい。
タイトルに込められた意味もまた、朱音の放つ結晶を文字通り「噛み砕く」。これは重なるメタファー。マキ先生は、朱音の首を噛んで番になる事は出来ないが、そんなもの、愛し合う2人には関係無い。マキ先生が噛んでくれたのは、紛れもなく朱音の結晶だったのだから。カラーページで無い事が悔やまれる程に。キラキラと輝く朱音のルビーレッドと、マキ先生のサファイアブルーの結晶に包まれている様子はどんなにか美しかっただろうか。目を閉じて想像してみる。

甘あま後日談が描き足りなかった様子で、続編が出るみたい。2人に試練が訪れる事なく、続くのなら良いな。どうかずっと幸せに。

7

マキ先生の苦しみに涙

今回のオメガバはオリジナル設定があって興味深かったです。
よくある、オメガは蔑まれる存在、というのではなく、ちゃんと認められて生きていました。

今回はアルファと期待されていたのにアルファではなかった、という辛さでしたね。
マキ先生の過去を知ると「アルファじゃない僕は価値がない」と思い込んで生きてきた幼少時代が可哀そうで苦しくなります。
アルファでもベータでもオメガでも、みんな大事な命であることを伝えてくれた、養護教諭の先生は素晴らしい方、そして出会えて良かったです。
そんな彼のフェロモンの色がとても強くてきれいな青色だったとは!
アルファとベータの間くらいの違いだったのかなと思いました。

よくある、あのひし形◇ですが、あれを見るにベータでもアルファより、オメガより、とかありそうですよね。
かなりのアルファよりのベータだったんですね。

実はオメガを噛んだら、番っぽくなれるのかと思ったり、アルファに変化するとかを期待したんですけど・・・
お互いがお互いを強く求めること、信頼することが大事ですから!
続編も決まってるんですよね。
朱音が働きやすい職場があるといいですね。彼が生きやすい生活にマキ先生と作れていけたらいいなと思います。

10

タイトルも設定も伏線も全部回収

この作家さんは絵柄も可愛らしくて好きなのですが、なによりストーリーテリング的にとても面白いです。
最後までぐいぐい読ませられ、破綻がありません。
本作もご多分に漏れずです。とりわけ構成がとても良かったです。
全6話なのに、再会してからと、再会前の回想、お互いの過去、秘密の露呈、告白、二人で出した結論、これにオメガバースの要素と教師生徒の要素が入ります。
盛りだくさんですが整理されていて読みやすかったです。
4話の先生の過去のお話が、とても良かった。
1話と表裏になっていて、視点違いで一つの場面の意味が深まりラストにも繋がるのが良いです。


フェロモンが結晶になって見える、という発想も素敵。
アニメでないのが残念ですが、心の眼できらきらカラフルな結晶を見ました。
主人公の朱音くんの結晶がルビーレッド、お相手の牧瀬先生の結晶の色が……。
最後まで読んでカバーイラストの意味が分かるのも心憎いです。


1年以上先になるとのことですが、続編も決定されているとのこと。
どんなお話なのか、とても待ち遠しいです。

14

泣ける

作家様買いです。

朔ヒロ先生のオメガバースものということで
すごく楽しみにしていました(*´ω`*)


フェロモンが肉眼で見える朱音。
人の身体から宝石みたいな結晶が出ていて
それを朱音は見ることができます。
結晶は人それぞれ色が違うみたいです。

その話を朱音がした先生が養護教諭の牧瀬先生で、
5年後に奇跡的な再会をしたことによって、朱音の恋心が動き出します。


いやぁ!すごくよかったです…!(*´ω`*)
朔ヒロ先生の作品って全部泣ける場面があって、
今回も豪快に泣きました。
朱音の気持ちを考えると、すごく辛くて切なくて悲しくて
涙無しでは読めませんでした。

最後は牧瀬先生が男らしくばしっと決めてくれてよかったです。
もっと二人のお話が読みたい!と思ってたら
まさかのあとがきで続編決定の知らせ!!!
とても嬉しかったです(*´ω`*)
期間が少しあいてしまうとのことでしたが
二人のお話が読めるのならいつまででも待てる!という気持ちです(*´ω`*)

今回も素敵なお話が読めてよかったです。

11

好きでした

βとΩのオメガバース作品。
フェロモンが結晶化して目に見えるという新しい世界線に目から鱗でした。綺麗。
見えるのは、主人公のΩの子だけなんですけどね。
特異体質で、色の濃さやらで相手の欲の強さとかバースが分かるんだって。

そんなΩの子が中学時代に出会った先生に惹かれ、そのまた5年後にその先生と再会してからのお話。
あの頃より距離は近づくけど、先生には秘密があって…と目が離せない展開にドキドキワクワクでした。

タイトルの「ルビーレッドを噛み砕く」まさに、その瞬間が、美しくて好きでした。最高。

9

『噛み砕く』

推し作家様の朔ヒロ先生のはじめてのオメガバース。
めちゃくちゃよかったです…!!

フェロモンが結晶化して見える特異体質のΩの朱音と朱音が中学の時から想いを寄せている養護教諭でβの牧瀬(マキ)先生。

先生と生徒だったふたり。
朱音が19歳の時に再会をするのですが…。

丁寧な心理描写ももちろんですが、オメガバースを軸としてフェロモンが結晶化して見えるという設定がまた秀逸で!

朱音の真っ赤なルビーと先生の真っ青なサファイアの結晶がふたりのように繋がり混ざり合ったあの見開きのシーン…、カラーで見たかったなあと思いました。
魅せ方が素敵すぎる…!

そして、『噛み砕く』というワードが…、めちゃくちゃ効いていて。
朱音の人生においてあまりいい印象ではなかった結晶を最愛の人である先生が噛んで砕く。
胸熱すぎて、はああ〜…って感嘆のクソでかため息が出ました。

そして、先生の既刊よりも少しエッチシーンが激しめに感じてドキドキ…!
そんなエッチなところを堪能してから、名前呼びがくるかな〜、と、ワクワクしていたらまさかの名字呼びすて…!
そ、そっち!?、と思ったのですがなんだかふたりらしくて微笑ましいしいいか〜、と。
描き下ろしで先生からの名前呼びがあったので満足です。

せつなくてあたたかくてとてもキレイなお話で、ラストの朱音の晴れやかな笑顔に目頭が熱くなりました。
朔ヒロ先生の描かれる豊かな表情がすごく好きです…。
先生の前でだけ緩む朱音がほんとにかわいくてたまらん。

まだまだふたりのお話が読みたかったな…、と思いながらあとがきを読んだら続編が決まっているとのこと。
え〜、もう嬉しすぎるんですが!
かすみ楼シリーズも楽しみですし、大好きな朔ヒロ先生の作品をこれからも読めることができるのが幸せです♡
一年以上先ということなのですが全然待ちますし、生きる糧にしたいと思います!

15

綺麗な設定

オメガバースです!
表紙とタイトルのルビーレッドが印象的なお話でした。
ベータ×オメガの純愛です。
ストーリーもめっちゃ良くて、キラキラした宝石達もラストはまた、キラキラ綺麗に映ってとても良かったです!

フェロモンが宝石に見える斬新な世界観でした。噛み砕いたあとが一番萌えました!
初恋が実るハッピーエンドです。



続編も決定しているようで、気長にゆっくり待っていようと思います。楽しみです!












紙本購入
修正は白抜きです。

5

β×Ωの純愛

めちゃくちゃ良かったです!

ベーシックなオメガバースを敷きながらも、フェロモンの結晶体による可視化というオリジナル設定がある本作。

受様は、バース性問わず、フェロモンが色とりどりの結晶として目に見える特異体質を持っています。フェロモンが見えること自体は稀にあれど、結晶化してくっきり見える受様は極めて稀な存在。成長につれ、見えなくなっていくことが多いと医者に言われていたものの、中学に入っても変わることはなく、嫌が応にも視界に入るそれらに体調を崩し、保健室通いの日々に。
攻様はそんな受様の特異体質に理解を示してくれる保健室の主、つまり、養護教諭になります。

攻様から放出される結晶は無色透明で、受様はそんな攻様に安心感を抱き、信頼を傾けます。

教師と生徒の間柄に過ぎない二人は当然ながら学舎を出れば接点はなく、そのまま疎遠になりますが、5年後に偶然再会して再び縁を繋ぎます。

受様は、攻様への信頼を恋慕に変えて行き、という内容ですが、受様の一途な想いが本当に愛おしいやら切ないやら……!
ひたむきな恋情のままに攻様の心に触れようとするのがとてもいじらしい。
頼るのが下手くそな受様の、小さな小さなSOSをしっかり掴んで支えてくれる攻様がとても優しくて素敵な大人でした。

攻様側の事情も見えてくることで、お互いがお互いを思いやるがゆえのすれ違いに心臓がギュンとなりますが、攻様が「教師」と「大人」の顔を捨ててからの男振りに拍手喝采です。
タイトルを回収した時の感動はひとしおです。

来年?には続編が予定されているそうで、くっついた二人の幸せないちゃいちゃが読みたいですね!

10

珍しい設定でβ×Ωの純愛物語です

初めて購入させて頂く作家さんでした。
フェロモンが結晶で見えるという設定のオメガバースは初めて見るなと思い、作家様の試し読みを見て更に気になり購入しました。

先生の結晶は透明なのですが、普段からたくさんの人の色付きの結晶が見えてしまい体調を崩してしまう朱音にはとても居心地のいい人で初恋の人でした。
それから五年経って奇跡的な再開をした二人の恋の物語です。

設定がすごく生かされています。
物語が進んでいくうちに何故先生の結晶が透明なのか分かります。
そしてタイトルの「ルビーレットを噛み砕く」も回収されます。

無理のない設定で大切に描かれているんだなって感じました。
最後まで楽しく読めるかと思います。
オメガバースは結構溢れてきてしまっている中オリジナル感もありキュンや萌もちゃんとあります。
オメガバース特有の鬱な描写や無理やり等全くなく純愛オンリーです。

ありきたりなオメガバース設定に飽きてしまった方、純愛が好きな方是非読んでみて欲しいです!
この尊い二人の物語は続編があるそうなのでそちらも楽しみにしております。

6

2人だから変えられる未来

今回は小学校の養護教諭と
フェロモンが見える工場勤務バイトのお話です。

特殊体質故にうまく生きられない受様が
初恋の人である攻様と再会し、生き方が変わるまで。

この世には男女の性別の他に
アルファ、ベータ、オメガという「第二の性」が存在します。

受様はオメガですが
幼い頃から人のうなじあたりから出る
輝く結晶が見える特異体質保持者でした。

受様を見た医師は
受様に見える結晶はフェロモンが可視化されたもので
フェロモンに過敏なオメガやアルファの第六感の
ようなものだと言います。

ハッキリ見えるのはかなり珍しい事で
成長とともに見えなくなると言われますが
受様の能力が消えることは有りませんでした。

フェロモンが顕著なのは発情期のオメガですが
フェロモン自体は誰でも出しているモノなので
受様は眩暈や体調不良を起こす事になり
よく保健室のお世話になります。

攻様は受様の中学の養護教諭でしたが
受様の得意体質もごく自然に受け入れてくれる上

攻様のフェロモンの結晶は
透き通るような透明で受様を刺激する事がなく
受様にとって攻様の存在は
とても心やすいものだったのです。

やがて受様は中学を卒業して高校へ進み
攻様は別の学校へと異動になり
2人の接点はなくなりましたが
5年後、受様は偶然から攻様と再会します。

攻様は最初、受様が判らず
絡まれていたらしい青年を助けただけのようで

受様も忘れられていて当然と思いながらも
かつて恋していた人に気付いてもらえない事は
軽くショックでもありました。

しかし話すうちに受様だと気づいてくれて
変わらぬ優しさを見せられた受様は
気持ちが落ち着きません。

しかも下心のある男達に絡まれたからか
抑制剤が切れかけてきて!?

WEB雑誌掲載作をまとめての書籍化で
フェロモンが見える受様と養護教諭である攻様の
オメガバースになります♪

印象的なカバーイラストと意味深なタイトルに惹かれて
手にした1冊で

ベータ✖オメガというカップリングもさることながら
フェロモンが結晶化して見える設定で独自性が強く、
とても面白いお話でした。

特異体質である受視点で話がスタートしますが
攻様と再会して交流が進んでいく事で
攻視点へと移っていきます。

攻視点になる事で受様には見えなかった
攻様側の事情も見えてきて
思ってもいなかった展開になり

2人が想いを交わすまでハラハラ&ドキドキ、
2人の初めてのシーンもとても幻想的なシーンで
出来たらカラーで見たかったです!!

既に続編が決まらめているとの事、
1年先でも確約されていれぱ楽しみに待っていれば良い
ので嬉しいです (^-^)/

カバー下に表紙カバーイラストから派生した
短編が収録されています。
ぜひカバー下もチェックしてください。

4

異色のオメガバース

オメガバース飽和状態のBL界に、またも異色のオメガバース作品が登場しました。オメガバースも独自路線が目覚ましくなってきて、中には好きなもの・苦手なもの色々ありますが、私はこの作品大好きです!


フェロモンが結晶化して見えるだと…?
なかなか面白い設定でした。設定に負けずストーリーの流れや、主人公の朱音と牧瀬のキャラクターもとても良かったです。バックグラウンドもしっかりしていて、設定の甘さもなくてエンディングまで気持ちを盛り上げたまま読み終えました。

結晶が色で見えるということなので、朱音と牧瀬のセックスシーンはカラーで見てみたかったです。青と赤の色が混ざりは、カラーページだとより一層その凄みが伝わったんじゃないのかなと思いました。もちろん、白黒でも幻想的でキレイでしたよ^ ^


結晶が見える特異体質のオメガの朱音と、朱音が中学のときの保健医の先生だったベータの牧瀬とのお話です。

フェロモンオーラが結晶化して見える朱音との出会いが朱音の中学時代。19歳となり朱音と出会った牧瀬は変わらずに優しくて、あの頃のまま透明の結晶を身に纏っていました。朱音が牧瀬に惹かれたのは、牧瀬の結晶が透明で気持ちが落ち着けたから。なぜ牧瀬の結晶が透明なのかは、このストーリーの鍵にもなってきます。


オメガに対する世知辛い世界描写もあって読んでいて切ないシーンもあります。牧瀬への想いが、先生だから、ベータだからとスルーされてるようなところもあって、むずがゆいです。それでも牧瀬にアタックする朱音が前向きで可愛くて、ずっと応援していました。


オメガとベータの恋。
アルファとオメガだけが運命の番として絶対化される作品はたくさん読んできましたが、それも確かにドラマチックで素敵です。だけど、私は朱音と牧瀬のようなオメガとベータでも、運命の2人になり得るストーリーが好きです。
バース性を超えて、お互いを認め合い惹かれ合うって素晴らしいこと。そもそも、1人の人間で個として違うんです。
この作品は私の萌えが詰まってました。

朱音にチョーカーを贈るシーン、好きです。結婚指輪みたいでドキドキしました。
朱音への好きを隠さなくなった牧瀬の溺愛ぶりと、ラブラブセックスシーンは読んでいて楽しくて仕方なかったです。何回読み返したかなって感じです♪


続編も出るとのこと。作者の方の話によると時間がかかりそうですが、その時が来るのを楽しみに待っていようと思います。

8

初恋の色

フェロモンが結晶として見えてしまう特異体質のΩの朱音と、フェロモンの結晶が透明なβのマキ先生。
オメガバースですが、フェロモンが結晶として見えるというオリジナルな設定。
設定だけではなく、お話の核となっていてとても良いお話でした。

フェロモンが結晶として見えるので、他人の性欲や欲望が可視化されてしまいます。それにより警戒心が強い朱音。そんな朱音の初恋の相手のマキ先生と5年後に偶然再会。またマキ先生を好きになります。
好きだけどすれ違いが…。
朱音視点から始まり、マキ先生への気持ちがとても伝わってきました。不器用ながら真っ直ぐ一生懸命で強い朱音、とても良かったです。オメガバースにおいて、強くて屈しないΩがとても好きです。
朱音視点で進むのですが、途中マキ先生視点のお話があります。
マキ先生視点を読んで、色々納得できたしお話に深みが増しました。
そして、結晶が見える事で嫌な思いをしてきた朱音ですが、マキ先生のおかげでフェロモンの結晶が見えて良かったな、と思えました。

終盤のマキ先生が全開になり出してから、めっちゃカッコ良かったです。
ただの優しい良い人っていうだけじゃなくて、めちゃくちゃ萌えました。好き。

今後、続編を描かれるとのことなのでめちゃくちゃ楽しみです。
全開なマキ先生をもっと見られるなんて!嬉しいです!

王道のオメガバースではないので、オメガバースが苦手な方や飽きてしまった、という方でも楽しんで読めるのではないかな、と思います。

とても良かったです。

7

特殊設定が活きてる優しいオメガバース

↓ネタバレ含みます

レビュータイトル通りメインの二人の性格もあって、全体的に優しい世界観のオメガバースでした。読み終えた後に温かい気持ちになれて読後感も良かったです!

今作の特別な設定として受けの朱音は人のフェロモンが結晶として見える特異体質です。そして攻めの牧瀬先生は無色透明な結晶を持つ養護教諭。結晶で溢れた生活で疲れた朱音はそんな牧瀬先生に惹かれ、学校を卒業して数年後に再開するところから始まるお話です。

朱音がとても健気で可愛い!Ωであることでも結晶が見えることでも辛い思いをすることがありますが、先生の前で見せる笑顔などの表情に好きが溢れています。グイグイ行くところは行きますが優しい子で心から「幸せになってくれ…!」と願いました。
牧瀬先生はとてもとても優しい人。彼の結晶が透明なことには理由があるのですがその理由も優しくて…。朱音に振り回されつつも最後は見せ場もありでよかったです。
お互いの人生にはお互いが不可欠で、相手のことを大事に思える二人でした。幸せなハッピーエンドで良かったです!

フェロモンが結晶で見えるという特殊設定が見事に活きている作品でした。読み終えた後にタイトルを見るとこの作品に的確なタイトルだなぁと思います。そして読後に裏表紙から裏表紙側の袖の部分にかけてのところ気づき嬉しくなりました。全編カラーで見たくなる作品でした。

そしてそして続編が決定しているとのことです!(続編を待たずとも今作自体で綺麗に終わっているので、その点は安心してください!)読み終えるのを寂しく思ってしまうほど大好きな二人だったので嬉しいです。まだまだ先のようですが今作を読み返しつつ楽しみに待ってます!

11

美しいルビーレッド

 数あるバース性の中でもメジャーであるオメガバース、昨今は違いを出す為に独自の設定があったりと、まだまだ奥深さの沼を魅せるバース性に、漫画だからこそ、この設定が美しく生きる。

 フェロモンが目に見える、しかも『結晶』となってその人から漂い、色や大きさ、匂いまで、全ての人のフェロモン結晶が生まれつき見えてしまう朱音純太と、朱音にとっての中学の頃の養護教諭牧瀬実との五年ぶりの偶然の再会によるふたりの時間が動きだす。

 朱音にとっては唯一結晶が無色透明で居心地のいいマキ先生が『初恋』が偶然の再会により再燃し抑えられないが、マキ先生はマキ先生で何やらままならない事情があるのだが、、、。

 タイトルの『ルビーレッド』は朱音のフェロモン結晶がその色で(だから名前に『朱』が入ってるのかな?!)、『噛み砕く』ことによってマキ先生と朱音、ふたりそれぞれのコンプレックスが噛み砕かれてふたりの幸せが観れてよかったです。

 朱音のお友達の叶芽さんのスピンオフ希望。
 紙ー修正、ライトセーバー。

11

β×特異体質のΩ ピュアで尊い再会ラブストーリーです

少し不思議なお話、人外物に定評のある朔ヒロ先生初のオメガバース作品です。

こちらの作品も王道路線から少し外れていて…

でも王道にも引けを取らない尊くてピュア過ぎるラブストーリー。

フェロモンが結晶として視えるちょっと強気でヤンキーっぽいけど実はウブでピュアな、そして少し不憫な少年・朱音純多と彼が通っていた中学の養護教諭のβ・牧瀬実のお話。



※ネタばれ触れますのご注意を



ヤンキーっぽく見えるけど実はウブな純多がもう可愛いんです…
そして不憫さもあるので見ていると幸せになって欲しくて仕方ない(笑)

そんな彼の初恋の相手が中学時代の養護教諭・マキ先生。

彼は透明なフェロモンを持つβなのですがそれにも秘密があります。

物語通してこのフェロモン・結晶が重要なキーになっていて色にも意味があったりと本当に朔ヒロ先生ならではのオメガバースになっていてとても良かったです。

5年振りの再会、そこから動き出すピュアで尊いラブストーリーなのですが独創的な設定や演出、お話の構成が凄く良かったです。

少しずつマキ先生の事、彼の性質 透明な結晶の理由なども明らかになって行きます。

そして中々交わらなくてすれ違う二人の想い、
特に純多が切なくて胸がキュウっとなりました。

でも終盤はマキ先生男前でカッコ良かったですよ!

個人的には最終話で二人が結ばれたシーンが最高に印象に残りました。

そのページを読めば直ぐに分かると思います(笑)

とても目を奪われ心惹かれるシーンでしたので…

こういう感じのオメガバース作品はあまり記憶に無いし、これだけオメガバース作品が溢れる中でこういった作品を読めるのは嬉しいですね。

Ωとして不憫な部分はあるけどオメガバース特有の心が疲れる程の鬱要素も特にないですし何より純愛なので是非読んでみて欲しいです!

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