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表題作この手を離さないで 3

一条晴斗
α、大学生
北原雅
Ω、大学生

その他の収録作品

  • the future beyond (描き下ろし)
  • カバー下漫画

あらすじ

「家族が2人の安心できる場所になればいい」

穏やかで甘い同棲生活を送る晴斗と雅は番同士。

実家への挨拶も済ませ、
晴斗が思い浮かべるのは<結婚>という未来だった。

しかし、Ωとして生まれ家族に捨てられた雅にとって
その選択が幸福なものなのかと悩む晴斗は、
素直な気持ちをなかなか伝えられずにいて――。

《世話焼きα×愛を知らないΩ》
繊細でうつくしい究極の運命愛、
ついに完結!

作品情報

作品名
この手を離さないで 3
著者
咲本﨑 
媒体
漫画(コミック)
出版社
シュークリーム
レーベル
from RED
シリーズ
この手を離さないで
発売日
電子発売日
ISBN
9784910526690
4.4

(247)

(152)

萌々

(64)

(23)

中立

(7)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
25
得点
1092
評価数
247
平均
4.4 / 5
神率
61.5%

レビュー投稿数25

そして2人はいつまでも幸せに暮らしました、めでたし、めでたし

2人それぞれの場所での交流関係が育ち、深まっているのを冒頭で感じ、勝手に親戚のおばさん気分になり目頭を熱くしました。

2人の関係は静かにゆっくり深まっているけれど、結婚という形を気にし始める晴斗、とそのあたりのことには鈍感な雅。
歪んだ意識、偏見を持つ両親に育てられ、追随して歪んだ弟にもひどい目にあわされ続けてきたはずなのに、傷つき尖りまくって現れ暴言を吐く弟に寄り添い、力になろうとする雅。

晴斗のプロポーズの言葉に戸惑ってしまうのは仕方のないこと、簡単にうれしい、と返さないところが、この作品、シリーズの深みのあるところであり、読者の胸をざわつかせるところだと思います。

晴斗が考えに考えて、言葉や場面を選んで雅の心に寄り添い、愛を伝え続ける様子が素晴らしく美しいです。
雅の家族に対する言動のひとつひとつが本当にすばらしくかっこよくて感動します。

2人のすること話すこと、感動がたくさんなのですが、個人的には、プロポーズをする場所、内容について、迷った挙句に相談してしまうところです。
この2人らしい、お互いへの愛情に満ち満ちた相談に幸せな気持ちになります。

お伽噺の王道中の王道のラスト、そして2人はいつまでも幸せに暮らしました、めでたし、めでたし、という言葉を唱えたくなる、素敵で幸せなハッピーエンドでした。

0

2人の未来に幸あれ

ついに完結してしまった…。
雅と実家の問題は、いつかクリアしなければならないことだけど、晴斗が解決しに行ってくれた。
根本から解決したわけじゃないけど、これで雅も自分に自信持って生きていけるのではないでしょうか。
雅ママも、雅のこと心配してたようなので、晴斗の決意を聞いて安心したのではないかと思います。
諸悪の根源・俺様αの男(雅パパね)は、やっぱり許せん。
大和はあの父の元にいる方が辛いんだろうな、と思うけど、雅への拗らせた想いに折り合いつけて、「晴斗と共に生きる雅」を認めてほしいと思います。
このまま、2人の幸せな未来を願います。

0

ずっと2人で幸せに

1巻を読んだ時の衝撃は今でも忘れられません。
晴斗と雅の物語がこれにて完結です。

2人の高校時代のお話は(1巻)これぞオメガバの極みのような辛くもある物語でした。
番になり、大学生になって、一緒に暮らすようになり、その先の未来を描くようになったのがこの3巻です。
結婚というワードが出るようになって雅が考えるようになったのは元の自分の家族のこと。
どうなるかと思った弟くんとは和解できてよかったなーと思いました。弟も色々しんどかった。
父とは全く和解とはいきませんでしたが、人は急には変わらない、家族といえども分かりあえないこともある、それはそれでリアルだなと思いました。

晴斗は終始、本当に雅のことだけ思っています。
こんなに良い男だったか!と大人になったな〜とも思いました。
あんなに辛い日々を送っていた雅が、最高の幸せを手に入れる3巻、物語は完結しますが2人の幸せな日々はこれからですね。

最後に未来の2人が読めたのも嬉しかったです!
素敵な職業に就いて、変わらずラブラブですね。

0

2人でずっと幸せに

待ってました!!!
夜明けのオタク大歓喜のこの作品がついに大団円を迎えました。
完結は寂しいですが、幸せな未来を想像できるラストで良かったです。
1巻のはじめに比べて晴斗がものすごく成長しているし、雅も不憫を嘆くだけでなく、晴斗のことを考えられるほど自分を大切にすることができるようになりました。
頑張って頑張って押しつぶされそうだった大和も、家から抜け出し歩み出すことができて本当に良かったです。
文章にすると浅くなってしまいますが、読んで損なしの一作です。

0

本気で泣けた

元々感動系でしたけど1巻のを思い出すとあんなにαを嫌っていて家族からも嫌悪されて家から追い出されてご飯もろくに食べれてなかった生活が今こんなに幸せなのかともう感動が止まりません

0

あっさり解決

穏やかな同棲生活を送る晴斗と雅が家族について考える3巻でした。

雅の両親や弟の大和が晴斗と雅に何かしてくるのではないかとハラハラしましたが、大和とは話し合って和解し、両親は今後一切関わらないことを確認して、あっさり解決したのでホッとしました。

雅にプロポーズの相談をする晴斗に成長を感じました。
晴斗と雅ならこの先どんなことがあっても二人で乗り越えていくんだろうと思えて、見ているこちらまで幸せな気持ちになれました。

描き下ろしでは、研修医の晴斗と学校の先生をする雅の幸せな1コマが見られて良かったです!

修正の必要がないように描かれていたので、修正はありません。

2

読み応え抜群な作品

寝る前にちょっとだけ読むつもりが、いつの間にか一気読みするくらいにはのめり込んでいました。そして、雅と一緒にいる為に頑張る晴斗の成長に感動すら覚えました。今巻ほど成長を感じた回はなかったです。

また、雅は家に残った弟の異変に気が付いて、距離を保ちつつ寄り添う姿に前を向いて進み始めたことを知り嬉しく思いました。異常とも思える父親の元で、決して憎み合っていなかった兄弟の姿が痛々しかったです。弟の異常なまでの雅への敵愾心は自分を守る為だったのが悲しすぎました。

そんな兄弟が歩み寄りを見せたのが今巻で、そんな2人をグッと我慢して見守る晴斗が良い男になってました。この作品の良いところは悩んで迷う過程を丁寧に描いてあるところだと思ってます。

例えば雅にどんな過去があって傷付き、それによって何を苦手にしてるのかがちゃんと描いてあるんです。そして、そんな雅を見守って晴斗が口を出したいのをグッと我慢したり、雅にとっていま必要な言葉を掛ける姿に前巻からの成長を感じ取ることが出来るんです。

過去のシーンによっては痛々しくて目をひそめたくなったりもしますが、このお話には必要なシーンだと思ってます。それによって救いようの無い愚かな雅父と、対局にあるような理解ある理想的な父親像の晴斗父の対比が生きて来るんです。

北原家と決別して晴斗と婚約した雅が同窓会ではしゃぐ様子にグッと来ました。重いテーマで難しいこともあったと思いますが、素晴らしい作品ありがとうございました。また完結おめでとうございます。

4

二人が幸せになるまでの話

2巻予告で弟くんのシリアス描写があってから・・・待ってました!

正直3巻はおもーい展開になることを予想していたのでちょっと拍子抜けな感じはありつつも、これ以上二人(特に雅)に苦しい思いをさせるのも酷なので、これはこれで良かったな、と思うストーリーでした。

雅の弟である大和くんも一応救済されているし(きっと彼は強い子なのでキッカケと兄との蟠りがなくなれば自分で歩んでいけるタイプ)、父親にほぼほぼ支配されているであろう雅の母親も長男の無事を知り、晴斗の家族ともきちんと話ができ・・・これで子供までいっちゃうとそこまでの葛藤が薄っぺらくなってしまう気もするので、この二人にとっては最高のエンドなのでは?と思います。

欲を言えば弟くん救済ストーリーはもう少し詳しく知りたかった!けどもしかしたらシリーズある??運命と出逢う海外編とか??(願望

最終巻はこのシリーズの見どころの一つであるエッチは控えめですが、それでも満足感の高い一冊です。

4

2人が幸せでいることに涙…

いや~傑作が完結してしまいました。
完結してくださるって、読者にとってはありがたく、
でも、寂しいものですね…。

溺愛攻め×不憫受けを愛するモノとして…。
みっちみちに満たされる「このはな」
疲弊しきった日常生活を送る上で必要不可欠な作品のため、
定期的に摂取してしまいます。
(もちろん、日々幸せな方にもぜひ!笑)

ガリッガリな肢体。肋骨ボッコボコ。クスリも浴びるように飲んで、
そして吐いて、無理して無理して生きていたΩの雅。
もうほんっとに痛々しかった。
そんな雅を支えることで、αとしても人間としても成長していく晴斗。

育ちの特殊さから、上手に笑うこともできなかった雅も、
晴斗の宇宙レベルの大きな愛&全人類のココロを鷲掴みな笑顔により
どんどん人間らしい感情を取り戻して…。
おそらく一緒に生活しているうちに晴斗からうつったであろう
雅のヘニャっとした笑顔が見られる幸せを噛みしめる3巻…。

出会うことで愛を知り、同じ時間を過ごしていきながら
ゆっくりゆっくり、2人のかたちで愛を育てていく…
そんな姿が…ピュア…尊い…。なにこの愛…尊すぎんか…。
「愛をありがとうーーーーー!!!!!」 
そんなお話なんですが…(説明できてないな…)

この巻では、晴斗の結婚願望が…!
(晴斗はずっとそですよね。ずっと雅と一緒にいたいからね。)
雅も、もちろん一緒にいたい。
でも…そこで立ちはだかるのが、雅の特殊な家庭の問題…。
家族の愛を知らない自分が、果たして晴斗と幸せな家庭を築けるのか…。
そんな不安に追い打ちをかけるように、
兄の雅への想いを拗らせ倒した弟の大和も登場してきます。

こんなときでも晴斗がしっかり、漢(オトコ)を見せてくれます。
スーツ&オールバックの晴斗、
背伸び感も含めてちょっとかっこよすぎませんか…!

結局、雅は両親とは亀裂が入ったまま、そのままです。
それでいいんじゃないかな。と思いました。
理解ある家族!みんな仲良し!が正解とかハッピーとか、別にないしね。
晴斗との、家族写真の真ん中にいる笑顔の雅で、
これから生きていけばイイのよ…幸せにおなり…。

2人でニカっとヘニャっと笑いながら…
…これから、家族増えちゃったりとかしちゃったりしたらいいなあ…!!!
そんな幸せな妄想を楽しみつつ、読了いたしました。

圧倒的な画力と、繊細な描写で奥行きが生まれて、
シンプルなストーリーながら、
しっかりと、ずっしりと読ませてもらえる作品でした。
咲本﨑先生、ありがとうございました!

※オメガバ作品の傑作と思っていたのですが、
この巻ではオメガバ感はほぼゼロでした。
でも…2人の中でその性別も自然なこととして
受け入れていったと理解して、神評価で…!

8

オメガバースならではのヒリヒリした展開から
甘さたっぷりな幸せな時間まで、たくさんの表情をみせてくれた春斗と雅。
そんな彼らの物語がついに完結。ということで
その最終巻、大切に読みました。

2巻終わりで雅の弟・大和が登場し、何が起こるかわからないハラハラ感はありましたが。
顔を突き合わせて話をしてみると大和が悪い子ではないのがわかり、大きな波乱も無く進んでいくストーリーを安心して追えたかな、と。
そこからは「家族」というカタチに収まるまでのふたりを、ゆっくりとあたたかく見守ることができた3巻でした。

親からの愛情を知らない雅の戸惑いや不安を
焦らず丁寧に拭おうとしてくれる、春斗の愛に満ちた表情が本当に素敵。
それをしっかりと受け取った雅がたくさん考えて、自分たちなりの答えに辿り着けたことが本当に嬉しくて胸がいっぱいになってしまいました。

春斗と出会ってからの雅には、様々な変化が起きたなぁ…と、しみじみ感じます。
高校時代とはまるで顔つきが変わり、纏う空気も柔らかくなって…
Ωである自分を否定し続けてαに対して敵意を剥き出しにしていた、トゲトゲな雅はどこにもいません。
これもブレずに愛を伝えた春斗の想いがきちんと届いている証なのでしょうね。

これからも楽しいばかりの日々ではないかもしれませんが、このふたりならきっと大丈夫。
そう思わせてくれる絆をしっかりと感じられたラストでした。
またいつかその後のふたりに会えたらいいなー。

4

細やかな描写、だからこその王道

 1巻からの感想になります。二人が出会うことでお互いに光を見出し、育み、新たな道へ。展開としては王道なのかなと思いますが、二人の心の変化、成長を丁寧に丁寧に描きながら進んでいきくところが大きな魅力なんだと思います。
 好きなところ、まず雅。もう、かわいそうは可愛い、優勝!の代表。過酷な家庭環境にもめげず、たった一人で頑張ってきた姿、晴斗でなくてもあの肋骨をなんとかしてあげたいって思っちゃいます。Ωであってもいいんだ、一条を頼ってもいいんだ、と心が解けていく過程、ほんっと可愛い。大学では周りとの交流が増え、自立したい、一条の役に立ちたい、対等でありたい、と成長していきます。エライ!そして、断ち切った家族との関係に向き合うことでその先へ。晴斗を待つ不安そうな雅、可愛くて可愛くて。
 そして晴斗、爽やかアルファなんだけど、雅のこととなると溺愛、庇護欲全開。わかります、わかります。大学生になってからも雅を守ろうとするあまり、衝突。でも、雅の弟を通してその家族に会いに行くって、なんてかっこいい!
 これから何があっても二人なら大丈夫、きっと乗り越えていけるって確信してます。1巻も2巻も泣けたけど、最後は幸せな気持ちで涙しました。咲本﨑先生、素晴らしい物語をありがとうございます。美しく完結したのになんなんですが、スピンオフで超甘あまがいただければ幸いです。

4

完結〜!

雅の弟くんが何かよからぬ事をしてくるんじゃないかと勘繰った2巻の終わり。

3巻読んで雅が嫌がることをするでもなく、思っていたよりも良い子だったなぁと思いました。自分がしたことも謝っていたし、彼にもアルファならではの悩みがあったり…。
家庭環境が本当に良くない〜
絶縁て悲しいですね、でもあの父じゃしょうがないか。。

晴人の圧倒的な光でこれからも雅を包んでほしいです。
プロポーズのくだりが学生らしくかわいくて好きでした。

数年後も読めて良かった〜!
髪型とかちょっと変わって大人っぽくなっていていつか家族になったあとのお話しも読めたら嬉しいなぁと思いました。

4

No Title

はるみやカップルついに完結。。。!
おめでとうございます!
寂しいファンの方が多いのはもちろんで、私もその一人です。
でもこの素敵なカップルの連載を続けて頂き、完結まで読ませていただいた事、本当に嬉しく思います。。。!

痛々しかった雅がどんどん幸せになっていく1巻&2巻を経て、カップルになった二人のこれからを感じさせてくれる3巻でした。
きっとこれからも困難があっても二人で乗り超えていってくれると確信できました。

2

今生でこんな素敵な作品を読めたこと・・・アビスの祝福にたくさんのお礼が言いたい

【・・・俺は雅と・・・家族を作りたい・・・(晴斗)】

エロス度★★★

第3巻、完結。おやおや。大和くん、めちゃくちゃ拗らせたツンデレブラコンでしたか。かわいいですね。

逃れられたと思ってもずっと雅の心の奥底に巣くっていた〝家族〟の呪縛・・・晴斗と〝家族〟になることに不安を感じてしまう雅の姿に切なさで胸が張り裂けそうでしたが、本当の意味で雅をあの〝家族〟から連れ出した晴斗の想いがたまりませんでした。

晴斗と雅の想いや幸せが溢れた愛の素晴らしさに感動のあまり脳と体が震え、一生この手を離さない運命と出逢えた幸福・祝福、2人の愛を最後まで見届けられて感無量です。

2

はるみやforever

完結おめでとうございます!
電子で追いつつ、発売を楽しみにしていました。

うーん、すごく良かった…
全て問題解決、ハッピー!じゃないところがまた良かったです。リアルで、お互いが必要なんだって部分にさらに説得力が増したように感じました。

お話は完結しても、どこかではるみやが幸せな家庭を築いていて、それがずっと続いてくれたらいいなと願って止みません。

描き下ろしで、社会に出た二人もちらっと見られて嬉しかったです!

2

1巻と2巻は神評価しております!

今までこのシリーズにはレビューを書いてなかったので少し1巻からを振り返りながら書きたいと思います

かなり苦しさと切なさが押し寄せるズシンと来る始まりでした
すごく手に汗握るし、肩に力が入って読み込んでしまう引力でした
知ってしまったら目が背けられない、という印象です

そして2巻で恋人編♡
2人の違いなどを乗り越えてやっと恋人になった2人
恋人だけどオメガバーズならではの遠回りもあって・・・
甘いけど甘いだけじゃなかった2巻
すごく2人を大好きになった2巻でした

そして待望の3巻
3巻が完結巻となりました
遠回りしながらも2人らしく進んで来た道のり
完結巻だけどこのシリーズならではの苦しさも伴う展開があります
都合よく今までの背景などをおざなりにしないで進んだ所は誠実だなって思いました
辛いけれど、辛くなくなる為の未来に向けた選択と決断
きっとこの2人なら大丈夫って思いたくなる終わりでした

神評価にしたいけれど萌2にした理由はオメガバースと家族に焦点を当てて来た作品だったと思い読んで来た所が自分的にあったので、そこに対して少しだけ完結巻としては鳴りを潜めた印象だったので3巻は萌2にしました
1巻と2巻は神評価しています☆

完結まで読めて良かったです、ありがとうございました(*´▽`*)
おめでとうございます!

4

決して離さない幸せ

待望のこの手を離さないでの3巻目、楽しみにしてました。

個人的、各項目5段階で
甘々 3
しんみり 2
エロ 1
オメガバース 0
な感じだと思います。

前作に引き続き、晴斗くん×雅くんのカプです。

番同士となった晴斗くんと雅くん。晴斗くんは雅くんとの結婚という未来を思い浮かべているが、雅くんは家族というものが未だに分からず、晴斗くんからの想いになかなか応えられず…。

今作で最終巻です。既に番同士になっているので、今作ではオメガバース要素は殆ど無かったですね。アルファやオメガの確執だと、雅くんの弟でアルファの大和くんが、雅くんを訪ねて登場します。
雅くんに対して色々な言動をしていた大和くんですが、そこまで憎み切れないキャラだなと思っていたので、ほんのりとした和解が出来てて良かったです。個人的にはもっと大和くんとのやり取りが読みたかったですね。

しかし、大和くんとは和解しましたが、雅くんの両親、特に父親は相変わらずでしたね。別に和解のような描写は望んでいなかったので、最初から最後まで嫌な親ってことが揺るがなかったですね。読者によってはモヤモヤするかもしれませんが。

過去や家庭事情から、家族というものがよく分からない雅くん。それでも晴斗くんとの未来や想いに応えようとする姿やそれを受け止め包み込む晴斗くんの言動や2人が幸せになっていく描写に心が温まるので、是非とも読んでほしいです。

0

二人で作っていく幸せ

3巻で最終巻を迎えました。
温かい理想的な家庭で育った晴斗は早く結婚したいって願望があるのですが、それとは真逆で親の愛を全く受けずに育った雅は結婚という発想自体が起きてなくて、雅の心はどんな風に変化していくのか?っていうのが、3巻のポイントなんですね。
一度さっと読んだ時には、雅が二人の将来の事(いくつかの決断ポイントがあります)をハッキリと決められずにいる事を少し残念だな、、と思ったんです。苦しい生活を経験したなら、これからの幸せを早く掴んで欲しいって思ってしまったんです。
しかし、二度三度と読んでいくと、あくまでも雅と歩調を合わせて二人の家庭を築こうとしている晴斗の男っぷりがとても際立ってきました。
雅がなんの迷いも無く、晴斗が幸せな家族を作っていこうとする気持ちとか、やっていきたいこととかを受け入れるにはまだちょっと時間がかかるのかな?っておもいました。人生の大半を人の愛を知らずに育って来た雅なんだから、時間かかっても仕方ないですよね。雅は本来とっても真面目で努力家だったのだから、その辺の力が将来発揮されて欲しいなぁと思いながら読み終えました。
三巻で好きな場面は二人でプロポーズのイベントを考えた事です。気合いが入り過ぎてプロポーズ作戦を決められないでいる晴斗にじゃあ、二人で決めようって。二人で決めるの可愛くないですか?本当にここのエピソードは二人のお顔が幸せに溢れていてそして美しかったです。
こうやってどちらかが悩んだ時は、一緒に立ち止まって二人で道を決めて行くんだろうなぁという二人の将来の様子を垣間見た感じが良かったです。
雅の父親に関しては、本当に縁切りになったんでしょうかね?切っても良い父親でしたが、何かしら彼が自分の子供達にやっていた態度は間違いだったと後悔や反省する場面を見た方が胸のモヤモヤが残らなかったかな…と思いました。
そしてあと一点気になったのは、迷子の子供の場面。これから結婚して子供や子供連れの家庭を見る度に、子供を産まなきゃかな?と悩むと思うんです。そういうので悩まないで欲しいというか、雅は子供が産める身体だからあえて描いたのでしょうが。ちょっと不穏な気持ちがありました。二人が将来子供を授かる伏線だったのかもしれませんが。私にはあまりにも晴斗の笑顔が雅にとっては酷なんでは?思ってしまったのですよね。
なにはともあれ、まだ全然若い二人なんだから何かしらの困難は付きまとうでしょうが、二人の絆の深さで幸せに暮らせる未来を祈りながら読み終えました。
ラストで雅は学校の先生になっていましたが、Ωの目線で子供を救ったり、良い方向に導ける様な先生になって欲しいなぁと思いました。2巻以降オメガバース要素をあまり感じなかったのですが、生徒会長で頑張っていた雅が好きだったので。

1

等身大なαとΩ

 雅の弟である大和と燻っていた仲を解消するところから始まります。αとして両親から期待をかけられていた彼には、また雅とは異なるプレッシャーや悩みがあって。晴斗の両親のような元で育っていればきっとこんな歪な関係にはならなかったであろうこの兄弟が、本当に不憫だと感じました。本来はもっと素直にお兄ちゃんに甘えたかっただろうなと。雅が大和を遠ざけずに、ちゃんと彼の本質を分かっていてどんな時でも大切な弟として接しているのが救いでした。

 晴斗との間では結婚や家族になること、子供をつくるか否かなどの問題で葛藤する雅ですが。損得勘定ない愛を子に注げない親、それによって心を壊される子をよく知る彼だからこそ、恋人しか見えなくなってトントン拍子にことを進めるよりも、何の保証もない未来に対して慎重すぎるくらいになる方が当然だろうと思いました。今すぐ答えを出さなくていい。時間はあるからゆっくり2人で考えよう。今隣にいる人を大切にしながら、これからのことに少しずつ目を向けていく。そういう歩み方が2人らしいなと。雅の両親にも毅然とした態度で臨んだ晴斗。こういう決着のつけ方を選んだ2人の勇気を称えたいです。心底安心できる相手と、穏やかな日常を紡いでいってくれることを祈ります。

2

笑顔の集合写真がこれからもずっと続くだろう幸せ。

この巻で、いよいよ完結とのことで、改めて1巻から読み返しました。

そう言えば、雅…冒頭では、骨と皮なガリガリ体型だったんだ、と。
そして、晴斗を敵対視して、反発していて。
でもそれが番となって。
3巻では、とうとう結婚だとかいう話になっていて。
けれど、そこで家庭環境がよろしくなかった雅のなかでは、家族を作るということが大きなネックとなっていて、、、


順番に続けて読んでいくと、少しずつ2人の心の距離が近付いていくのが分かって、そして悩みもそれぞれランクアップしてきていて、雅の心境の変化と成長を感じられました。


晴斗から雅の両親へ挨拶に行くシーン。
雅父の頑なさになんとも言えない感情が沸き起りましたが、結果、決別できて。
幸せになる一歩が踏み出せたこと。
金輪際、この先雅の人生には関わらないでほしいと告げられたこと。
本当に良かったと思います。


晴斗があの日転校してきて、雅と出逢って本当に良かったです。(二度言う、本当に良かった)

それから敢えて、本編の最後で子どもが増えるなどなく、あの写真で終わったこと。
かえって、とんでもなく2人が幸せなんだということが伝わってきて、胸に熱いものが込み上げてきました。


タイトルが、1巻では悲愴な懇願に聞こえましたが、3巻の完結巻では、未来まで続く永遠の幸せを2人で手に手を取って進んでいく。
そんなふうに、勝手に思えてしまうほど、ラスト良かったです。





1

紆余曲折を経て…若い二人の、希望に溢れた門出

シリーズ完結、おめでとうございます✨
池袋駅の巨大広告、すごいですね!アニメイトのポップアップストアも。
あらためて、ものすごい人気作品なのだなあ…と圧倒されました。

内容を思い出すため2巻を読み返してから、こちらの最新刊をいざ!読みました。

…先に正直に言うと、実は絵柄はあまり自分のどストライクではなく、、
綺麗だなと思うのですが、笑顔や一つ一つの表情が少し硬いような印象で、
最新刊も雅の弟・大和の表情をちょっと怖いと感じた部分もありました(お好きな方、すみません。。)

とは言いつつも…!最終巻のこちら、番になった二人の門出・新たな出発にはやはり
胸がじんわり温かくなり、心を揺り動かされました。
ゆっくりと静かに、感動が込み上げてくる…

雅のツンツン弟・大和との確執は意外とあっさり大和が懐柔された感じかな?
「弟ざまぁ」的な展開をちょっと期待していた意地悪な自分は、万々歳!の展開なんだけれど
ちょっと拍子抜けがした感もありました;

そこらへんはきっと、大和の成長ということなのかな。
電子のおまけページで晴斗と大和が言い合いになり、拗ねた雅を一緒になって
宥めすかそうとしてるのがほのぼのしていて、笑えました(*´艸`)

個人的に迷いがリアルですごく良かったなあ、と思ったのは、
最終的に婚約するものの「子供を持つかどうか」については雅の中で結論がまだ出ていないこと。

自分の知らない、温かな家族の形。
悩みながらも晴斗と共に模索しようとする姿に胸打たれました。

将来的に家族が増えていても、そうでなくても。
この二人なら手に手を取り合い、深い愛で結びいていけるんだろうな・:*+.

一人きりで雅の実家に挨拶に行くスーツ姿の晴斗、髪型のせいで見違えていて
一瞬「誰!?」とびっくりした。。
その気概と覚悟が素晴らしいスパダリっぷり、あっぱれ!と言いたくなりました。

なのにプロポーズは可愛くちょっと間の抜けた感じだったり(最後はビシッと決めてましたが)、
雅の顔色を伺う可愛いワンコなところが魅力的 (ᐡ• ﻌ • ᐡ )。

頑なに変わらない父親もいるけれど、変わった弟・大和、そしてより深く深くなっていく晴斗との絆。

雅(もちろん晴斗も!)にはこれからの人生、ずっとずっと笑顔でいて欲しいと強く思える、眩しい二人の門出の物語でした✨

巻末の数年後の二人の姿がまた♡
二人ともお仕事は違いつつも「先生」と呼ばれる職に就いたんだな〜、とニヤニヤほのぼのできました(*´˘`*)♡

3

家族って何なんでしょうね

完結ターン!
2巻でもそこそこに温まっていた2人でしたし、そろそろかなと思ってました。

番となり、同棲もして……となると、次に目指すステージはこれっきゃない。
ズバリ、結婚!
2巻では雅に独占欲剥き出しにしていた晴斗でしたから、いずれ結婚の話が飛び出すのは容易に想像できました。番のΩだからっていうのもあるでしょうけど、ただただ雅のことが大好きだから独占したい、囲い込みたい、閉じ込めたい、甘やかしたいっていう晴斗の気持ちがフルオープンになって、ムフフ( ̄∀ ̄)…となったことは記憶に新しいです。


結婚への道すじにあたって最も大きな障害は、雅の家族……とりわけ父親でしょう。弟の悪態もなかなかのものでしたけど、弟もまた父親の被害者の1人であることを目の当たりにすると、この家族の病み(闇)の問題を理解することができると思います。

最初にこの作品を読んだとき、雅の父の鬼畜行動は、この作品の世界観の中で許容されているもの…つまりΩを蔑む態度は普通なのかなと思ってました。でもそれは違ってたんですね、雅の家族はやっぱり普通じゃなかった。
血縁関係があるというだけの繋がりしかない雅の両親と雅の関係は、雅にとって晴斗と"家族"になることを意識する上で不安や恐怖を抱かせるもの。親にあんな仕打ちをされてきたのですから、雅の不安は当然でしょう。

そして、あの鬼畜な父親。最後まで雅を自分の子とも思わない態度に、怒り通り越してむしろ清々しさを覚えました。最悪すぎ……やってきたことは虐待だし、犯罪者も同然なんだよ。と声を大にしてブン殴りたかったです。
雅にも弟にも相当なこと言ってるけど、この父親自体どんな高スペックなんだか。態度だけデカくて実は大したことなさそう…と勝手に想像しています。
いつか自分のしたことに後悔する日がくればいい。夫に従うしかない母親も同罪で。

…とまあ、こんな感じで雅の家族に切り込んでいく見せ場のある今巻。あんな目に遭わされてきたのですから、なあなあにして2人が未来を進む道もあっただろうに、ちゃんと家族のけじめをつけるところはさすがは雅大好きの晴斗だなと思いました。
意外とあっさりめな対峙シーンだったので、もう少し盛り上がりがあっても良かったかな。雅も怒りくらいぶつけてやれば良かったのに。

こんな風に完全に親と縁が切れるって切ないなぁ……だってね。"雅"って名前を付けるような親だったんですよ、美しい名前じゃないですか。Ωと分かるまで大切に育ててきただろうに、この父親には父親としての情は少しでもなかったのかと思いました。(ないからあの態度なんだろうけど)
2人の門出のストーリーというのに、雅家族のことで頭がいっぱいで、スッキリともモヤモヤとも言えない後味に少し引っかかりましたが、弟との関係は良好に向いて良かった。
父親が弟から兄を奪った罪も大きい。この兄弟には幸せになって欲しいです。


この大きい問題をクリアしたら、あとはもうドロドロのあまあまの2人の世界にようこそです(笑)ひたすらに2人のイチャつきを堪能して下さい。
これからも互いの手を離さないでいる晴斗と雅の時間がずっと続くことを願っています^ ^

3

呪縛から未来へ

最終巻、完結です。
終わりと言われると少々淋しく感じますが、
この作品は《ジュブナイル・オメガバース》。

過酷な幼少期、多感な少年期、α生とΩ性ーー。

沢山の苦しみや悩みを抱えながら出会って、
彼等が求める答え<未来>を摺り合わせて、
少しずつ大人になっていく姿を見届けることが出来ました。

2巻でちょっと不穏に感じた弟の存在でしたが、
特に大きな嵐を巻き起こすことはなかったです。
他にも問題が起こるけど長引かせずサクッとした印象はありました。

なのでラストに向かうに連れて
甘々を通り越したバカップルっぷりがすごい…!笑

少し萌え2評価と悩む部分はありますが、
全体でみるとやはり完結にふさわしい巻でした。

私は1巻の雅にショックを受けたんですね。
箸の持ち方、リンゴの食べ方、食卓へのトラウマetc.
幸せを感じられる象徴であるべき場所が雅には無く。

晴斗の家へ招かれた時も、
自分の場違いさにただ萎縮しているのも切なかった。

けれど3巻ではそんな雅はもういません。
晴斗と食事を楽しむ姿はやっぱり感無量…!!!
美味しそうに食べてる雅がすごく好きです!!!

弟と対面した時も、
昔に比べたらすごく強くなったな~と思いました。
誠実に兄として弟を受けとめようとする姿ですよ。
個人的に"頑張るお兄ちゃん"に弱いのでグッときました。

そこはやはり晴斗の存在が大きくて、
"恋人として"なら非常に上手くいっていました。

しかし"家族になる"と別の話になってしまう(;ω;)

雅は雅の家族関係でしか家庭を知りません。
北原家の関係は正常でないのも理解してます。
一条家とは対極にあるような腐った家庭です。

だから
恋人にはなれるけど家族になる自信はなくて。

1巻に比べてたくさん変わった雅だけど、
まだまだ家族の呪縛が解けていないんですよ…!!
(ホントあの親のやったこと罪深すぎて胸クソ)

そんな時に導いていくのが晴斗なんですよね。
(めちゃくちゃ頼もしかった!!!)

家族の呪縛から未来へーーー。
どこまでも光のオメガバースでした!!(;///;)
多幸感いっぱいの大団円でとても良かったです♡

8

幸せな気持ちになる

晴斗(α)×雅(Ω)


1巻では、Ωとして生まれた自分と恋に向き合う雅の葛藤。
2巻では、番となった晴斗との関係に向き合う雅の葛藤。


そして3巻、
晴斗との人生を共に歩む覚悟を決める雅の葛藤。

晴斗といることで幸せを知ったからこそ、
家族を築くことでその幸せが変わってしまうのではないかと不安を抱く雅、
悩みながらも、自分の気持ちを伝える姿に涙腺崩壊・・・、
異常な家庭に傷つけられた雅を、
終始包み込み守り続ける晴斗の無限の愛情が、最後まで胸を打ってやまない。
これまでの葛藤を愛で救っていくこの作品、愛おしくてたまらない!


晴斗とは離れないと思いながらも、
雅にとって家庭は傷つけられた場所だから。
晴斗への愛情と自信と自分の家族の間で揺れ動く雅の姿に、
愛を進むことの苦悩が痛感させられる。でも
これまでの道のりも含まれて、
これからの道筋も共に支え合えると確信させてくれる晴斗の想いで、
2人ならどんな難しさも乗り越えられるという尊さが魂に響く!

過去のトラウマによる心の傷が、
晴斗の優しさによって癒されていく過程の中、
雅の繊細な一面が垣間見える。また、
弟を大切に思うその優しさから、
彼ならきっと素敵な家庭を築ける人だと断言できる。

出会ってから、ずっと雅の苦しみが溶けていく晴斗、
大学生ながらも、生涯を共にするという真剣な意志を持ち、
プロポーズに至るまでのロマンス。
陽気でイケメンで誠実で一途で、家庭背景まで完璧。
雅の難しい弟や厄介な父にも的確に対応し、
巻を重ねるたびに、現実離れしていく理想の男としての完成度に圧倒されっぱなし!

2人の一緒にいたい気持ちや、
さりげない笑顔が一つ一つに愛が詰まって、
積み重ねられた日々の中で、
晴斗が雅にとってかけがえのない居場所になっていく様子が眩しい。
完結だけど、2人の恋がまぶたに焼きついて、
これからの2人の共同の人生を自然と想像してしまう。
感動を通り越して、読後も幸せな気持ちが続く作品でした。

3

この手を離さないで

完結巻です。
とくに大きな事件があるというわけではないです。

雅の両親に挨拶したり。雅の父親はふたりの障害になるのではと思ったけど、全然そんなことなくて(本当に雅に興味ないみたいで、勝手にどうぞという感じ)
終始平和なイチャイチャ巻。ふたりでプロポーズを考えたり、このまま幸せがつづいていくのでしょうね、と思える巻でした。
雅の弟についてもう少し出てくるのかな、と思ったのですが、そちらはそれほど出て来なかった。
弟くんも憎めないので、救われて欲しいし、弟くんのスピンオフも読みたいなと思いました。

2

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