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スパラヴァ19巻!
何度も何度も描かれ、理解したつもりになっていましたが、ここに来て漸く更に一段深く理解できたような気がします。
零と晴がどうしてここまでもだもだしているのか。
この二人はとにかく私には理解することが難しいです。
わかりやすいけれど、わかりにくい。
キャラクターの心情を辿りながら読むのが好きなので、理解できないキャラクターが出てくると、もやっとしながら読むことになります。
スパラヴァは最初からずっとそうで、理解できないからこそ、二人がどうなっていくのか気になって読み続けています。
零が晴に求めるもの。晴が零に求めるもの。
零が晴のことを思って取る行動。晴が零のことを思って取る行動。
夏生が言ったように「二人は両思い」とわかりやすいのに、それらが尽く擦れ違う。
だから、出てくる恋敵たちに私もいちいち心乱され、心配していましたが、19巻を読んで、すとんと納得しました。安心できました。
零が晴を諦めることはないし、晴はそれを知っている。
この世に絶対はないけれど、おそらくそれが変わってしまったら、零ではないのかもしれない。そう思いました。
つくづく、晴が覚悟を決めることが重要だと感じましたが、零が成人するまで(最後までは)手を出さないと決めている点は高く評価しています!
幼い頃から庇護してきた存在だからこそ、余計に。
零が早くそういう関係になりたがる気持ちは、とてもよくわかるけれど。
堂々と晴の虫除けしたいですよね…。やきもきするよね…。
カバー下の幼い晴&亜樹&蒔麻が可愛かったです!
双子から晴に向ける愛情、晴の双子に対する思い遣りを感じました。愛おしい…!
刊行15周年おめでとうございます!
じっくりと丁寧に描かれているシリーズだなあと思います。
今回は20巻も同時発売なのがうれしいですねえ。
肝心の内容はというと…
まだまだ零の進路や将来についてのお話が続くかな?といったところです。
既に何巻かを跨いで描かれているので、ちょっと長いなあと思うことも正直ありました。
しかしながら、今巻は零の友人・壱弥がなかなかにいい仕事をしてくれていまして…
数巻前の壱弥登場時にはどうなることかと思いましたが、一途でさっぱりとしていて気持ちがいいやつだなと、どんどん壱弥への好感度が上がっている自分がいます。
彼の存在が起爆剤…もとい着火剤となって、晴と零それぞれに影響を与え、停滞気味に感じられていたお話が少しずつおもしろくなってきましたね。
晴の嫉妬・バチバチし始めた三角関係・零の晴への想いなど、読みどころがたくさんな19巻でした。
硬派でストレートにものを言う無自覚人たらしな零と、友情のその先を目指す壱弥の関係も気になりますし、相変わらず対零関係となると余裕0になってしまう晴も見ていて愉快です。
晴と零に関しては、本当に長い間ずっとぐるぐるしているけれど、なんだかもう2人ともがお互いのことが好きで好きで仕方がなさすぎてぐるぐるしているんだな…と思えてきました。
零が晴との関係のまどろっこしさに対して言い放った言葉にややすっきりとしつつ、ここまでぐつぐつ煮込んできた関係なのであれば、これは零が成人をしたらすごいことになってくれるのを期待しながら追いかけ続けるしかないですよね。
少しずつ変化し始めた海棠家。
恋愛はもちろん、若者たちの将来も引き続き長い目で見守っていきたいです。