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表題作愛しているにもほどがある

斑目幸司,元伝説の外科医で現在日雇い
坂下春紀,ドヤ町の開業美人医師

同時収録作品名も無き日々

斑目克幸,腹違いの弟,ヤクザ
湯月,バーテンダー

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

坂下が日雇い労働者の集まる街で診療所を開いて約一年。優しげな外見ににあわずゲンコツで荒くれ者たちを黙らせる姿は、待合室の名物と化していた。そんな坂下と深い仲の彼らのリーダー格・斑目は、かつて天才外科医と謳われたほどの腕を持ちながら、気ままなその日暮らしを決め込む変わり者。フェロモン垂れ流しで坂下を求めてくる斑目に、自ら欲しがるほど溺れつつも、羞恥に焼かれる男心は複雑で……。だがある日、医者時代の斑目を知る美貌の男・北原が現れて。
出版社より

作品情報

作品名
愛しているにもほどがある
著者
中原一也 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
愛してないと云ってくれ
発売日
ISBN
9784576090573
3.8

(41)

(13)

萌々

(11)

(16)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
157
評価数
41
平均
3.8 / 5
神率
31.7%

レビュー投稿数11

横槍登場!

前作では斑目が神!で、坂下はあんまり好きじゃなかったんですが、登場人物たちやストーリーがよくて続きにも手を出しました。

やや!坂下のことは前より嫌いじゃなくなったというか、受けとしては可愛いのかもなって思い出しました。今作では当て馬君として斑目の元カレ(彼氏じゃ無いな、セフレ?)が登場です。綺麗な頭の良い(ま、外科医だしね)子。
寄りを戻したくて、斑目に戻るように脅しをかける。
坂下は、自分のせいで斑目は本当は天才外科医として生きる方が世の中のためになるんじゃ無いかって思い出す。
ウジウジしてますが、そんな時に斑目が思い切った行動に…
これまた天才外科医だけにゴニョゴニョですが、龍!そこで自分が縫合するって言えよー!って思っちゃいました。あんたも天才外科医の一人でしょ(笑)
そしたらねぇ、物語終わっちゃうけどw

双葉の過去もネタ振りがあったので次作はその辺が出てくるのかな。
楽しみです〜

1

斑目のフェロモンはどんだけすごいんだろう。

何度目かの再読です。このシリーズは毎回3作目で読むのが止まっちゃうんですよね。

労働者街BL。
街のオヤジで患者の一人の山浦の親子問題に坂下がまたもほっておくなくて首を突っ込み。

そして斑目の過去を知る男、北原が現れ斑目を取り戻すと、斑目の弱みである坂下にダメージを繰り返し与えて。

ここまで様式美ですね。
斑目に見守られながら街のオヤジを何とかしようと坂下が奮闘して。

斑目も北原を諦めさせ街に残るために捨て身の行動をとり…。

今まで萌えてきたはずなのに坂下が斑目の誘惑にチョロくて、それは愛してるから?斑目やそのフェロモンが特別なの?
ぶっといお注射とか先生ごっことか、斑目がジゴロで麻薬で坂下は怒っては許すプレイの女だみたいな表現があって。斑目を欲しがる、組み敷いて与えてほしいみたいな部分はうーん。

でも斑目の誘惑が下品なのが余計坂下を煽るようで。

坂下も街のみんなにいなくてはならない存在になりつつあり。自分は貧乏暮らしで街のみんなのために奔走し。
趣味みたいなものですからと、世話を焼き。
ドン底人生や身を焼かれるような憎悪を知らないことに恥じる坂下。
そんなことないよ!って言ってあげたいけど自分からドヤ街に飛び込んで来たしなあ。

人情物だけど、いつまでもこのままじゃいられない予感を漂わせるような。

今回は坂下の嫉妬もあり。

1

ぶっといお注射が必要だな…シリーズ第2作

私が勝手に「愛してる」シリーズと呼んでる一連ものの、第2作目。
引き続き、ドヤ街で色々な重石を背負って生きている男たちを決して見捨てず、医療を受けさせようと奮闘するお人好しの医師・坂下の奮闘が、エンタメ色豊かに描かれています。
人生の吹き溜まりのような場所でその日暮らしをしている男達。
そんな彼らは、ここにやってくるまでに様々に人を傷付け、家族を裏切り、家族に見放され、という過去を背負っている。
本作も、そんな男の1人が陥る事態に、どうにか助けたいと首を突っ込んでいく坂下と、そんな坂下を放っておけない元天才外科医・今は日雇い労働者の斑目、斑目とつるんでいる若い双葉、そしてドヤ街のおっちゃん達が生き生きと活躍します。
家族と断絶し、過去の復讐として息子にカネをたかられている山浦。ついに非合法に臓器を売る事態になり…
そこに絡んでくるのが、斑目の外科医時代の部下でセフレだった北原。
北原は斑目に執着し、医師としての技量やルックス、セックスの魅力でも北原に勝てない坂下は嫉妬に苦しむ…
しかし、斑目は北原を退けるために自分の手にメスを突き立てる!
…などドシリアスな側面ありで展開します。
一方、中原一也式・オヤジ下ネタギャグも炸裂。今回は、俺のおっきなキャンディバー、だって。
この斑目という男。本当に懐が深くて、清濁併せ呑むイイ男なんですよね…。エッチで下品でむさ苦しい。でも優しくて大きくて情がある。
この「愛してる」シリーズは、ドタバタしたギャグの側面と人情もののウェットさ、そしてダイナミックなエロも楽しめる非常に面白い作品です。声を大にしてお勧めしたいです。

「名もなき日々」
かと思うと、ひやりとする裏世界の影も。
1作目から登場していた斑目の異母弟・斑目克幸。彼は冷酷なヤクザ。
克幸は坂下に目をつけています。そして後にスピンオフの主人公となる愛人の湯月が登場!
また、明るいお調子者の双葉にも秘められた何かがありそう。

2

先生 vs 過去の男

ひーー(∩´///`∩)
挿絵がエロいよー!!!

ボカした真っ白tnkなのに艶っぽい///
情欲をかき立てフェロモンが出てる文章と添えるイラストの両方が素晴らしいと
白抜きなんて大した問題じゃないんだなぁとシミジミ。

今の奈良さんも好きだけど、
こうして古い作品を手に取ると昔の絵の色っぽさは神がかってるな、と思うのです。。。


さて、シリーズ2作目ですが
厄介な問題が2つ同時進行で進んでいきます。

1つは診療所に顔を出す日雇い労働者の家族絡み。
お人好しの先生がほっとける筈もなく、心身削って奔走してます。

もう1つは斑目の過去。
"伝説の外科医"の助手を務めた後輩医師が連れ戻しにやってきてーー。

2つの件が臓器売買と絡んでストーリーが展開していきます。


医師時代の斑目の姿がまた1つ明らかに。
執刀後の興奮を後輩医師の体にぶつけ、情欲に耽ってた過去。
後輩との絡みが容易く想像出来てしまうのが憎い( -"-)و ̑̑
男だろうが、女だろうが、場所がどこであろうが、犯してる姿が似合っちゃうんだよなぁ。

先生の仕事場である診療所で、
先生以外の男にフェラされても平然と見下ろしてる姿がね…。
慌てるわけでもなく、先生に申し訳ないと思う事もなく。
されるがまま放置してないで跳ね除けて欲しかったな(寂)

でも、そのシーンを先生が目撃してしまったのは中々良きシチュでした(∩´///`∩)
先生が動揺して逃げ出すのも、慌てて斑目が追いかけるのもめっちゃ萌えた!!
先生のショックと嫉妬心が傷付き萌え属性を擽る。

現恋人未満の受け vs 攻めの元セフレ
という形で直接対決をしているようにも読めて面白かったです。

神の手と言われる男に仕込まれた後輩医師は、医師としてもセックスの相手としても格上。
けれど先生には、後輩医師が持っていない沢山の愛情、優しさ、純粋さがあって。
"甘ちゃん"と揶揄される部分も魅力的に移りました。

『名も無き日々』は双葉と斑目克幸のお話。
スピンが大好きなので、湯月がチラッと登場しただけでテンションが上がった!
言葉を交わさないのにそこはかとなく肉体関係を匂わせる2人に萌える(∩´///`∩)
双葉視点だと無表情に映る湯月の内心はいかに…。
ああ、それを考えるだけで楽しい。

1

神の手を持つ斑目、ピンチ!!

生活が不安定な日雇い労働者達の為に診療所を開設して切り盛りしている青年医師・坂下の奮闘記、シリーズ2冊目。

いや~、まだシリーズ2作目だってのに斑目を追ってきてヨリを戻したがる当て馬が執着系というか、坂下を追い詰めているのを解っていて楽しんでいる性悪さが強烈だった。
この当て馬・北原も、日頃から心身弱った患者を相手にしている医師という立場なのだろうに、自らの欲望の為に露骨にえげつなくなくなれるんだな…って負の感情がふきこぼれるかの感覚を味わった。

坂下の正義感も、まだ自力でなんとか出来ないせいで懸命な主張も綺麗事としてあしらわれる歯痒さもあってスカッとしないし、これからも続きを読んで様子見だな。
まだ作中の人情にほだされたいなって期待も持っているんだよなぁ…。

ちなみに1冊目ではまだ集中出来なかった濡れ場のほうも、早くも坂下の好感触を掴んだと察知した斑目がねっとりと攻めていく描写があって、徐々に本領発揮か?って期待を持たせてくれる。

0

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