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表題作鈍色ムジカ 4

九条克幸(ユキ),チェリスト
佐藤拓真,介護士,中学時代の親友で現在恋人

その他の収録作品

  • アンコール(描き下ろし)
  • カバー下:漫画「チェリストとヘルパーと手作りカレー①、②」

あらすじ

ゲイであることをマスコミに公表し、
拓真との未来のために、踏み出すことを
決めたチェリストのユキ。

在籍していたイタリアの楽団に復帰することになったが、
ユキに代わって楽団で首席奏者を務めていた
チェリストのランジェスに敵意を向けられる。

トラウマをえぐるランジェスの物言いに、
次第に調子を崩していくユキ。
最大の難敵と対峙した時、拓真は――!?

美麗でエロティックな薄幸系BL、
感動のフィナーレ!

描きおろし後日談1話分収録。

作品情報

作品名
鈍色ムジカ 4
著者
所ケメコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルールコミックス
シリーズ
鈍色ムジカ
発売日
ISBN
9784040684086
3.5

(34)

(6)

萌々

(9)

(17)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
118
評価数
34
平均
3.5 / 5
神率
17.6%

レビュー投稿数8

2人の決断に、うーむ…

仕方ない。
仕方ないのは分かっております。

かたや世界を飛び回るチェリスト。
かたや介護ヘルパー。
四六時中一緒にいられないことくらい分かっているつもりです。

だけど…、何か…、ううう。
あんなに長いこと好きで、やっと一緒にいられるようになったのに、またイタリアに戻って遠距離確定からの「やっとこの日が来た」。
ど、どんな日?プロポーズ!?って期待してしまったんです、わたし。

ただの来日公演…。

会えないまま思い続けていた時間が長いから、ユキは平気なのかなあ。
むしろもう二度と会えないと思っていた相手に会えて、気持ちもからだも受け入れてもらって、相手にも返してもらったら、「もう離さない!」って…、ならないのか。一緒にいるよりも大事なことがあるのですね、きっと…。

おじいちゃんになったら一緒にいられるように…、なるのかな?

一緒にいることが何より大事というわけじゃないけど、再会して一緒に過ごした時間よりも離ればなれの時間の方が断然長くなるし、いつまた一緒に過ごせるようになるかも分からない状態で…、会いにいくのも頻繁には無理だし…、これが究極の信頼なのでしょうか。
同じ空の下にいる限り!みたいな。

演奏家ものはこれがあるから凡人は「ぐぬぬ…」となってしまいます。

それを差し置いても2人の関係は素敵だし(遠距離除く)、分かり合える、信じ合えるという強い絆を感じられました。
3巻までは結構前に読んでいて、やっと4巻を読めたのですが、2人がしあわせならばそれで…。それで、いい…。

0

感動の完結

4冊続いてきたユキx拓真カップルのお話もこの巻で完結という事で、ちょっと寂しいですね。
前巻で家族にゲイという事をカミングアウトしたユキがイタリアに戻った20才の頃のお話からこの巻は始まります。
上手く楽団に戻れたものの、ユキが日本に帰っていた間に首席チェリストになっていたランジェスとの間がギクシャクして、ユキが不安定になってしまいます。
陰険な嫌がらせにユキが耐えられるのか?と思いましたが、ユキは周りの友人達と拓真にしっかりと支えられていました。
主人公2人ともお互いに支え合っていて本当にいい関係だと思います。
ユキがどんどん強くなるのが頼もしかったです。
読み終わってから主人公2人とユキの家族やランジェスとの物語を色々妄想してしまいました。
きっと明るい未来が2人には待っているんだろう、と思わせてくれる感動の完結作でした。

1

とうとう完結

薄幸系BLなのですね、これは。
とうとう完結です。4巻も色々ありましたね!

ユキがイタリアへ渡り元いた楽団に復帰します。
しかしそこにはあのユキを傷つけた事件の首謀者がいて、しつこくユキに嫌がらせを続けます。
どんどん調子を崩していくユキ。

ユキも拓真もここで一つ乗り越えましたね。
信じて待っているだけが愛じゃなく心配していることを伝えたり会いに行くこと。
拓真との約束を守るためにチェロを弾いていたユキ。それの何が悪い、好きな人のために奏でる、ユキの言葉を奏でる。

結局二人はイタリアと日本と離れ離れに。でもユキが凱旋公演で日本に来たり拓真がイタリアへ会いに行ったりして会えてるようで、そして愛情はまだまだ深く繋がってるようで安心しました。

やっと読み終わった!特に4巻は勢いがあるというか上手くまとまっていましたね。

1

音楽のように美しく流れていくお話・・・

コミックス派なので、手に取った時に「あ、今回で最終巻なのね・・・」と、彼らとのお別れがちょっと残念に感じたりしました。

ユキを襲撃した黒幕が判明したり、ユキと両親との和解が近い事を感じられたりと、動きのある最終巻でした。そして、何よりも変わらず(むしろさらに)ユキと拓真が幸せそうで・・・
3巻でゲイであることをカミングアウトして以来、ユキが強くなったな・・・と感じましたし、ユキ自身が自分に自信を持て、そして拓真との愛にも自信を持てた分、二人の幸せが確かな物になり、また安定したなという印象も受けました。(それまでは二人の愛は精神的な面で危うかったので・・・)
ようやく二人は本当に心から幸せな道を歩んでいけるんだな・・・と、それにこれならユキの両親との和解も上手くいくな・・・と、色々ほっとできた終わり方でした。
それにしても、最後まで本当に美しかったです。お話も絵も・・・
クラシック音楽界を舞台にしているお話の世界観にマッチしていました。

0

終わってしまいました

シリーズ完結巻です。
この二人には今や絶対的な信頼関係があるし、二人の事については安心して読んでいられます。
今回はこれまでぼんやりとしか描かれていなかったユキの過去の男関係や家族との話、怪我をさせられた事件の真相などが明らかになりました。他の方も触れていらっしゃいましたが、私も黒幕のランジェスがどうしてユキを目の敵にしたのか①自分もゲイなんじゃないかと葛藤していたときにあっさりと認めていたユキに会ったから、認めたくなくて②ユキが好きだった③ノエルが好きだった…とかなのかなと思ってましたがどうやら単なる才能への嫉妬だったようです。

遠距離恋愛なんて大変なんだから、拓真がユキのマネージャーすればいいのにーとか安易に考えてしまいがちですがお互いの仕事を尊重しあっていて、「辞めてついてきて」とは言わないんですね。そういうのって大人の男って感じでBLのいいところですね。

2

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