初のCanna×はらだ。衝撃の禁断愛、ついに解禁…。

にいちゃん

niicyan

にいちゃん
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神357
  • 萌×259
  • 萌39
  • 中立48
  • しゅみじゃない56

139

レビュー数
87
得点
2186
評価数
559
平均
4.1 / 5
神率
63.9%
著者
はらだ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784829685907

あらすじ

幼い頃、よく遊んでくれた年の離れた近所のにいちゃん。優しくて、面白くて、何でもくれる名前も知らないおにいちゃん。でも、にいちゃんに触られているところをお母さんに見られて、にいちゃんどこかに行っちゃった。にいちゃん、どこに行っちゃったの…?
BL界の鬼才・はらだによる初Canna Comicsがいよいよ発売!
「…ねえ、にいちゃん。にいちゃんのこと許して理解できるのは世界で唯一、俺しかいないよ?」

表題作にいちゃん

景,にいちゃん(近所のお兄さん)
ゆい,小学生→高校生

その他の収録作品

  • ゆい(描き下ろし)
  • カバー下:相関図

レビュー投稿数87

嫌悪感のち沼…

SNSのプロモーションで見かけたのがこの作品との出会いでした。
当時BLに全く興味が無く、むしろ嫌悪感さえ抱いていました。
でも猛烈にこの作品を読みたい衝動に駆られてしまって…。

正直初読み後は謎の罪悪感というか、後ろ暗い気持ちになりました。
あー、なんかブラックな漫画読んじまった、みたいな。
でも3回くらいは周回しましたけどね←

多分数ヶ月後だと思うんですが、また読みたくなり…そこからBL作品に興味を持ち始め、エロ少なめのモノから読み始めました。
はらださんの作品はこの作品のようなダークな物が多いんだろうと読まずにいたのですが、今ではもうすっかりファンですよね。
面白いものからダークなものまで、しかも全部が面白いという…恐るべき才能!

作品のレビューじゃなくなってしまった汗
とにかくこの作品は凄いです。
私の語彙力では語り切れません。
地雷になりやすいシチュエーションが多いかもですが、一度は読んで欲しい作品です。

1

男性同士だから描ける作品

BLとしてもそうですが普通に作品として素晴らしいと感じました。普通とは?を考えさせられる作品です。二人の共通点がわかった時凄く味方が変わって面白かったです。二人で生きていきたいと思った中で、最後実家を出たあとの男の子が精神安定剤?を開けようとする所と本音に、周りに左右されないで生きようとするけど、本当に正しいのか、苦悩する二人の姿に苦しくなり、激しく共感しました。過激なシーンはとてもセクシーで良かったです。

0

鬼才と言われるだけある

問題作、と評判なので流血のコワイ内容だったら嫌だと迷いました。噂通りの作品でした。
エロスのファンタジー=BLで、児童への偏愛と暴行、被害者が加害者となるテーマを取り扱って、読者にどのような反響を期待したのか、作者の意図に興味を抱きました。興味本位の反響狙いの軽い気持ちで扱うと、色々波紋を広げそうな微妙なテーマです。
暴力と児童性虐待を扱う作品、という評判の作品でしたが、児童を犯罪被害から子供を守るには、といった子供をみんなで守って育てる環境造りなど、色々考えさせられる作品でした。

私が関心をもった所のレジュメ:
共稼ぎ夫婦の小学生の一人息子。
一人でいる時間が長い少年が、近所の優しいおにいさんに連れ込まれて、悪戯をされる。
性行為に及ぶと、少年はおにいさんの目が怖いのと痛いので、戸外に飛び出すと母親が見つけて保護、事件となり、引き裂かれる形で別れます。
でも少年は、「おにいさんにまた会って抱かれたい」と思う。
高校生になり、偶然あのおにいさんと再会する。
おにいさんと交際を再開、暴力と脅しを受ける・・少年はこれは愛ではなく、復讐をされているだけだと気づく。(※ここの性描写はかなりグロいので、苦手な方はご注意。)
少年に同級生の彼女が出来る。彼女は母子家庭。
或日、おにいさんから受ける暴行に悩み、彼女に相談をする。あのおにいさんは、彼女が知る人だった。
彼女の父親とおにいさんとの因果関係=おにいさんが受けた事件を知る。
それから、少年は彼女と相談しながら行動する事によって、おにいさんとの関わり方が大きく変化しだす。おにいさんは実家に戻る。
別れ際、少年の「同じ事を僕にしないで」は、この後の鍵になる言葉。
おにいさんは、「彼女の父」=加害者を探し出し、遭う。
彼女の父は再婚していた、そしておにいさんを全然覚えていなかった。
・・おにいさんは「少年に許しを請う為」に探して再会。一緒に暮らしだす。
おにいさんは落ち着きを取り戻しつつあるけれど、精神は不安定で薬を手放せない・・少年も、何かの薬を飲んでいる。

このままだと、近い将来薬の長期服用で二人とも早世することになるか、廃人になって終わるかも?、という不安を予感するシーン。少年が何かの事情で動けなくなった時が、二人の関係が終わる時になるという暗喩を含む台詞。で終り。

作品に出てくる、鍵になる描写は幾つかあって、
・少年もおにいさんも少年の彼女も、埋められない心の穴がある。
・少年は、どんな事をされてもおにいさんを想う気持ちを変えない、おにいさんを愛する為なら全てを捨てる覚悟を持っている=おにいさんと少年は、被害者という意識を持っていない。
・おにいさんが親や専門家から受けた矯正教育は、体罰と言葉の虐待でしかなかった。萎縮と嘘で逃げる事しかできず、衝動の連鎖は解消していない。
・おにいさんの潜在意識=偏愛を産む深層心理の不調和を治すせない大人たちが、最後に言うのは 「死になさい」という言葉。
・繰返し出てくるのは
 「普通とは何?」 「心から受け入れてくれる世界」 「普通のふりをすれば・・」(少年とお兄さんを追い込むのは、周囲の人達の「普通じゃない」という目)

この作品は、愛とは何?普通とは何?を問う作品?虐待や暴力を受けても、少年は「優しかったおにいさん」を想うことを止めない。・・この心の動きは、愛なのか?それともDV被害者の依存なのか。一緒に暮らす所までの物語なので、そこまでは分かりません。
はらだ先生の作品には、ドン伝返しやトリックが仕込まれています。
少年が、「にいちゃんの自分への想いは、許しを請うだけで愛とは違う」ともし気づいたとき、どうなるんだろう?と不安を感じた読後です。

神評価。

2

世界観爆発

これでこそはらだ先生。心からそう思える作品です。
あらすじからも分かりますが、アブノーマルで仄暗い属性てんこ盛り、賛否両論の展開です。正直同じ趣味の友達にも勧められそうにありません。
基本的にこの本では性犯罪と共依存関係がかなり濃厚に描かれています。そこを楽しめるかどうかが重要だと思います。激しめな性描写含め、それを差し置いても陰鬱な雰囲気の中で2人がお互いへの思いを煮詰めていく様子は見ていてかなりハードです。例えるなら江戸川乱歩の「芋虫」を読んだときのような気持ち。
個人的にははらだ先生の作品の中でもお気に入りの部類ですが、誰彼構わず読んでみろとは勧められない作品。

0

これでいいのだろうか、、

この話は賛否が激しく分かれると思う。
内容自体がかなり過激であり、はらだ先生が描く独特の空気感により気持ち悪いと思ってしまうのも無理はない。

私はドラマCDを聴いてから漫画を読んだのだが、衝撃だった。怖かった。お化けや心霊のような怖さではない、人間の怖さである。幼い子しか愛せない大人、依存・執着している子ども、普通を強要してくる周囲、そしてこれに萌えを感じ好きだという読者。何もかもが恐怖なのだと思った。

怖いと言うても漫画ですから、ファンタジーですから。

作品としては素晴らしいと思った。愛のカタチは様々だとよく言うが、この二人の関係は愛なのだろうか。愛なのだとしたらなによりもいびつだ。
二人は支えあっているというよりは、二人の世界を生きているのだな、と。言いたいことはたくさんあるのに全然まとまらない。この漫画一冊で考えてしまうことがたくさんありすぎる。みんなの論点もバラバラだろうし、良いと思うポイントも実に様々だと思った。


ラスト、続きが気になるがもし続きが描かれても読みにくいなと思ってしまう。


まとまらない。

0

はらだ先生の世界観が爆発

いつもどおりのはらだ先生の世界観が爆発してました。
「ポジ」や「ワンルームエンジェル」を読んでから、来た人はびっくりしちゃうかもしれませんね笑
はらだ先生は「くず」や「しんどい系」が多い感じがするので、それらが苦手でほのぼのした感じが好きな方は、心の準備が必要かもしれません。
「ポジ」や「ワンルームエンジェル」は誰でも楽しく読めると思います。
この作品は一言では言い切れません笑
普通のBLに見られるような、ほのぼのとしたハピエンではなく、本当にゲイカップルが直面する現実、しんどさがそのまま描かれています。
心にささる、考えさせられる素敵な作品なので、是非、勇気のある方は読んでほしい作品です!!

1

すごいものを読んでしまった……。

びっくりしました。テーマの重さというか、深刻さに。

「大人×ショタ」を娯楽ではなくガチの犯罪として描いた作品。ゆいの小学生時代の件も高校生になってからのことも、断固として娯楽消費させないぞ!という気迫に満ちたおぞましい描写に震えました。BL読みはあまり自分が性的消費をする側という意識を持たないですが、ゆいがにいちゃんから痛めつけられるシーンを見てぞっとしつつも思い知らされました。あ、腐女子だって性的消費者の側なんだわ……と。こんなに怖い濡場ってないよぉ!と不平を言いたくなるお前、何言ってんだよ未成年に手を出すって犯罪以外の何物以外でもないんだよ……何期待してたの?と思わず自問自答してしまいました。

性犯罪者を愛してしまった性犯罪被害者、という、現実にはどうにも世間から受け入られ難い属性の犯罪被害者二人が描かれています。二人とも本来ならば保護されケアされるべき子供達のはずですが、理想的な被害者像から逸脱しているが故に追い詰められ、社会から隔絶されてしまいます。こんなやるせないことってないです。

模範的な被害者になんかならなくてもいい、と、彼らに言ってくれる人は誰もいません。内面化してしまった世間の目をついぞふり払うことが出来なかったふたり……つらく悲しい話でした。

5

黙っていられない

趣味じゃないのだけれど低評価かのような「しゅみじゃない」は選べない、読んだら何か言わなきゃずっと考えてしまいそうになるお話でした
私が最もゾッとしたのはゆいがにいちゃんにソックリと言った人物が全然似ていなかったところです
そして、本人が側にいるのに気付きもしない
結局、おじさんもゆいも景の顔を覚えていないのが救われなくて辛くなりました
やっぱり支配できる、知らない構われ方を愛と信じて一心に慕ってくれる存在として体よく使われていると言うのが実態なのだろうと改めて思いました
「目が怖かった」そのような顔をしてなされたことを愛と思い込み、自らが愛する=支配を実行してしまうゆい
おじさんが平気で家庭を持ち続けているようにゆいも普通の側を実際には切り捨てないのでしょう
幼かったゆいにしたことはどうしても仕方ないとは言えないけれど、景が安心して生きていける場所があれば良いのに
ゆいもまた再会が大人になってからだったなら、まだ選んだのだからって考えることもできたけれど高校生では選んだのだと納得することもできません
私にはまいこも、ゆいの「愛」に加担するのはやはり子供だからだと思えました
おじさんが死んだら3人が幸せになれる簡単な世界だったなら良かったのに
彼の背景まで考えたら頭おかしくなるので諸悪の根源と思いたいのです
二人はシーソーのように健康な方が病んだ方を支配して痛々しく二人で生きるのでしょうか
いつか、離れてそれぞれせめて薬はやめられるようになると良いと思います

1

コレぞ『はらだワールド』

作者買いだったのですが、まず、序盤で読むのが若干しんどくなってしまい、先の展開がどうなるのかハラハラしました。のちに「あぁ…こうつなげて来たんか!」となりましたが、とにかく『はらだワールド』炸裂で読み終わってから深く息を吐いたことを覚えています。(息してなかったんかな?)
タイトルから、または表紙からも感じ取れるように、ダーク系ですね…。
でも、時々読み返したくなる作品です。今からまた読みます。

0

問題作

最近バンドとのコラボではらだ先生の素敵な作品を拝見しました。 
「にいちゃん」ははらだ先生の作品の中でも特に傑作だと思います。

近所のにいちゃんに悪戯されている事すら分かってなかった幼いゆいが、にいちゃんとのセックスを拒んだことから母親に見つかって2人は離れる事になります。ゆいはそれから両親の干渉に窮屈さを覚えるのです。
高校では周りに同化して自分を誤魔化していますが、考える事はにいちゃんの事ばかりです。
そして偶然再会してゆいは喜びますが、にいちゃんの気持ちは違う所にあります。

高校の同級生である舞子に交際を申し込まれた事を告げると、付き合えばと言われてしまうのです。ゆいは舞子と交際を始めながらも、にいちゃんと関係を続けて行きます。

両親が来たことにより不安定になったにいちゃんとセックスしながら、舞子への別れを電話で言わせられるのです。
にいちゃんのところから帰る途中に舞子が待ち構えていて、にいちゃんとの関係を洗いざらい告白します。にいちゃんの写真を見た舞子はにいちゃんを知っていると言い、舞子の父親が警察に捕まった、悪戯をした少年だったのでした。

ここだけ読むと性被害者がさらに性犯罪を犯すと言う負のループのようなお話しです。
でもゆいはそれでもにいちゃんが好きで、舞子を共犯にしてにいちゃんに愛を告白し彼を抱くのです。でもにいちゃんは受け止め切れずに、両親のいる実家に戻ります。
実家ではにいちゃんを普通に矯正する為に、女性を用意してました。強烈な母親でした。

にいちゃんがあんなになってしまったのは、舞子の父親では無く両親が原因だと思いました。性被害者にあったにいちゃんを否定し続けた親に寒気さえ覚えました。

舞子の父親の家を訪ねるのですが自分を全く覚えていない様子に、にいちゃんは憑物が落ちたかの様でした。

両親に決別したにいちゃんはゆいに会いに行きます。ゆいはにいちゃんに人目も気にせずに愛を囁くのです。
2人が恋人同士になってめでたしめでたしとならないのがこの作品で、両親と和解しないままのにいちゃんはゆいと一緒にいても不安定な様です。ゆいもいざとなったら理解してくれない親はを切り捨てるつもりでいても、不安感は拭い去れない様子が読者に問題提起をしている様でした。

私は舞子がとてもお気に入りです。

1

あの時は、こんな感じになるなんて思ってもなかった・・・

初めてこれを読んだ時、「めっちゃ覚悟しといた方がいい!って言ってたけど、確かにあ、なんかやっぱキツいかも・・・。」と正直感じた。もう読まんかなーって思った程。
でも、何故か読み返したくなる!手が勝手に本を取る!そんな感じで、今は毎日読む程に笑笑
流石です!はらだ先生!
やっぱこの本の大きな魅力は、世界観やね!
現実では絶対に起こってはならない事がこの本では
描かれている。普通なら異常や!っと思うが漫画に出てくる周りの人が異常やと感じる笑笑
この作品ははらだ先生やから描ける作品!
この作品は本当に大好きです♡

少しネタバレ?すると、この作品ではリバが含まれる。地雷の人も多いと思うが、是非沢山の人に読んでほしい!

1

ONE LOVE どの愛も素晴らしい、の欺瞞〜小児だけは許されない…

ずーっとずーっと積んでいて。なぜか今読む気になって読んでいます。
主題は、性犯罪。
否。
小児性愛?
それとも復讐?
自分の反復?
冒頭の、「にいちゃん」による「ゆい」への行為は、一読して「ロリコン変態」。
それは犯罪行為で、その後のにいちゃんもゆいもその事で人生が一変する。
しかし、読み進めていくうちに「にいちゃん」にはまた別の過去があった事が明らかになり…
暴力や虐待の連鎖、というのは叫ばれているけれど、このような「性癖」も連鎖するのだろうか?
にいちゃんもロリコン変態の犠牲者だった…
…とそれはドラマチックではあるけれど、ゆいの同級生・まいこの実父がその加害者だった、というのはいかにもご都合だし、だからにいちゃんとゆいの間の愛のようなものに対するまいこの理解や共犯意識(のようなもの)も自動的にご都合になる。
ゆいにとっては、その「性癖の連鎖」はにいちゃんの二の舞的な小児性愛には向かず、自分が過去に裏切った形になってしまったにいちゃんへの贖罪としての「強姦」に変化する。
にいちゃんだけがいつも被害者。
幼い時にロリコン変態の毒牙にかかり。
ゆいにいたずらした時に見つかり。
親に「普通」(大人の女性と性的行為の実行ができる)を強要され。
そんなにいちゃんを、小児ではなくなったゆいがにいちゃんの子供時代を再現し完全にするかのように貫く…
なんとも救いの無いにいちゃんの人生です。
ならばゆいとまいこは?
この2人は連鎖からは外れているように見える。
ゆいは過去の被害を自分の中に留めず、加害人物(にいちゃん)との2人の間の閉じた輪の中で反芻しているよう。
ラストシーンは賛否が分かれているようだけど、私の感想では、にいちゃんにとってはメリーバッドなエンド、ゆいにとっては多分過去も現在も未来も、自分がコントロールしているのだ、という気分になっているんだろうなーと感じる。
自分にいたずらをしたにいちゃんを今は支配しているゆい。これからゆいはにいちゃんをどうしていくんだろう?
にいちゃんが「大人に支配される小さな自分」を全うできるように性的に優位に立ち続けるのだろうか?
今やもはや「小児性愛」という最大な禁忌ではなくなっている2人だけれど。

4

こういうお話が好きな人には最大に刺さる

にいちゃんが最後はズブズブと主人公に沈んでいくのが最高に良いです。作中に出てくる女の子も素敵でした。

0

はらだワールド全開

〖DMM電子書籍〗
修正:白抜き
カバー折り返し:あり
カバー下:あり
帯:なし
裏表紙:あり
備考:

〖紙媒体〗
未読

0

ハッピーエンド…?⇒闇へ転落

はらだ先生の絵のタッチや雰囲気はとても好きですが、今作においてそれが最大限発揮されているような気がしました。

前半戦はゆい受け、後半戦は景受けです。
最後に描かれるえちシーンは愛に溢れている感じが伝わってきますが、それ以外は登場人物たちの気持ちがついて行かない物理的なえちに見えました。
物語の進行、受け攻めの関係性的にそのように描かれないと成り立たないのは承知の上ですが、それでもあまり心がついて行きませんでした…。

それでも最後にはちゃんとくっついてくれたので萌え×1です!

そもそもはらだ先生の闇が含まれているようなストーリーが好みの方は今作はとても良いと思います。


多くの方が記述している最後のシーンは、やはり好きか嫌いかハッキリ別れると思います。
私はハッピーエンドが良い派なのですが、そのような人間からするとちょっと闇が深すぎるかな…?という気がしました。
プラス方向に匂わせて幕を閉じるなら、今後の作品の展開とか登場人物たちの幸せな今後を想像したり出来るのですが、マイナス方向に匂わせると読み終わりの気分が下がってしまうかも…。。

終わり方の雰囲気はカラーレシピに似てる感じですね。
最後の少し前でハッピーエンドかと思わせておきながら、最後の最後で墜す、みたいな。


最後の書き下ろしがなければ、より「神」率が上がるのでは?
でもそれも含めてはらだ先生ですもんね!

2

書き下ろしが一番良い

はらだ先生は大好きです、でも好きな作品とそうでもない作品がやはりあります。やたももと夜と朝は少し受けをねらいすぎかなと思いました。

この作品は逆です、正直どこを楽しめば良いのかなと考えてしまいました。萌えが薄いのはテーマを考えても仕方ないですが単純に話としても惜しいです。

所々にある残酷な描写の必要性が少ないし、ゆいにしても景にしても内面の掘り下げが少なくて無理矢理ハピエン気味にしてくっつけた気すらしました。

1

ダイバーシティとは何か。

多分、他の何人かの「しゅみじゃない」評価をした方達と同様に、最初一読した際は、まさしく「しゅみじゃない」評価をしたかったのだと思う。
はらだ先生の衝撃作は、一度寝かせて。半年くらい経ってから再読すべきかもしれません。
私の様なビビリーは、そうして耐性を身に付けてから、再読すべし。

さて。最近すごいな、と思ったことがある。
幼ないお子さんを持つお母さんが、「幼稚園や小学生の教師になる様な人は大体、ソレなんだってー。」と、笑顔で言うのだ。ソレというのは、小児性愛者の事である。
幼ないお子さんを持つ身として、「怖くないの?」と 尋ねると、彼女たちはまた笑顔で応える。
「怖いよねー。」
だからどうだ、ということでは無い。
彼女たちは、ソレがあるという事を予期した上で、どこか「仕方ないよねー。」とも思っているのだ。
それはそれとして、「気をつけないとねー。」と言えるぐらいには受け入れているのだ。
そんな話を聞いていて、恐ろしいなぁ、と思いながら、彼女たちの逞しさと強さにどこか救われる気もしたのだ。

ダイバーシティが声高に叫ばれるこの時代に、にいちゃんこと「景」が、大人の社会から見て、「被害者」だった筈なのに。その「変態」を矯正する、と親たちから責め立てられていることに、違和感と痛々しさを感じる。この事それ自体がホラーなんじゃないかと思うのだ。
特に後半は酷い。性的マイノリティーや、性癖を決して認めず、ひたすらその心を痛めつける、景の親。
景は完全に病んでしまっていて。クスリと煙草と、そしてゆいに囚われてしまった。
ゆいは、にいちゃんを手に入れる事が出来た。けれども、それは決して幸せとは言えない。
とても小さな世界の中だけで、ゆいに飼い殺しにされるだけなのだ。いつまでも。

にいちゃんこと、幼ない景を倒錯的な愛欲の世界に導いたマイコの父は、アッサリと事件を忘れ、
驚いたことに新たな家庭を作り、子供を成している。大体そんなものなのだろうという、虚しさ。
父にとって、遠い昔の思い出しもしない事。
それでも大切に鍵をかけてしまっていた景の写真。
事件を紐解くかの様に、マイコとゆいがにいちゃんと対峙していく様子はミステリーの様で、
面白くもあったのだけど。彼らが辿り着いた真実が残酷過ぎて。
私はとても悲しかった。

ダイバーシティとは何か。
身近な人たちのそれを受け入れることは出来るのか。
ダイバーシティとは何か。
彼等と共生していくことは、本当に可能なのか。
はらだ先生の作品は、ヒリヒリとした痛みを伴って、それを投げつけて来るかの様だ。

3

BLはファンタジーで読んで欲しい作品

闇が深い作品ですね

エロは、変態度が高いし
リベンジポルノがすごい
社会的に物申す!の様なこんな愛も良いのか?
考えさせられる物語でした
現代では、こんな事あったらいけませんが
マンガ、BLはファンタジーという事で読んで行けるんですよね

お話が終わったあと、気分が爽快とはいかず
何回も何回も読み返し、作品の意図を把握していこうか思っていました
作者さんの物語はいくつか読みましたが考えさせられるお話が多いですね

悲しいです

2

もはやBLじゃねえ

 初レビューです

「神」が付くのに十分面白いですし、とても考えさせられました。ただその「神」は「萌」の延長ではなく、単純な読み物としての面白さだと感じました。そういう意味で「中立」とさせて頂きました。

 ただやっぱり、これとても面白いです。初めはエロ度「変態」につられて手にとったのですが、物語が進む中で過去のトラウマを主人公にぶつけて犯す「にいちゃん」すらも可哀そうに思えて、世の中の不理解に苦しむ様は所謂「腐女子狩り」に通ずるものがあるのでは?と勝手に思ってました(笑)。
 
 当然大人が子供に手を出すのは犯罪ですし、いまだに同性愛は禁断の愛です。しかしこの作品ではそれがなぜ悪なのか、なぜ禁断なのかと問われていて、全ての愛が許されるべきではないと思います(それならば近親相姦もOKになります)が、自分の批判が正当であるとするならば、この『なぜ?』に対してはっきりと答えを持つ、それができなくてもそれについて考える必要があると強く感じました。

7

うーん…

読後感が悪いけど、読んだ後にいろいろ考えてしまうということはそれだけの技量があるということなのかなと思いました。

4

悩み、葛藤、答えのループ

病んでる話が読みたくて、ついに手を出してしまいました。

この作品、病み、の部分は前半のみだったと思います。受けを一方的に犯す所まで。
そこまでは自分の世界に入り込んでしまった大人の病みの感情を一方的にぶつけていた話。

攻めの過去が明かされてから、受けが考えを持つ所からはしっかりと社会の中で一生懸命考えた上での行動。
世界には二人だけみたいな狂気的な感じかと思ったら、二人とも社会の中での自分の立ち位置を確認しながら、客観性もしっかりと持っている。

世間の目、親の目、逃れたくとも社会で生きている限りつきまとう視線。その中に放り込まれる自分という人間。
考えすぎたら動けないし、まったく考えずにも居られない。それでも前進するしかないし。

どんなハンディキャップにも通ずる悩みや葛藤を描ききった一冊だったと思います。
正解はないですね。誰にも正解は出せない。自分の中で出した答えが全て。
素晴らしい作品でした。

4

問題提起が深かったです。

読む前は抵抗があったのですが・・・

「どうして子供の恋は恋と認めてもらえないのか」
「大人の男性が男の子が好きだという事は矯正されないといけない事なのか」
読んでみたら、問題提起がナチュラルにストーリーに組み込まれていてすごいと思いました。

また、主体的な悪という感じがなく、過去の経験からそうなってしまうしかなかった。と言う雰囲気も独特で感銘を受けました。

にいちゃん、ゆい、まいこ。
みんな、強いところ弱いところ両方あって、状況によって強さが出たり、弱さが出たりするところに人間のリアリティを感じ、表現力がすごいなと思います。

当て馬だと思っていた、まいこにも人格を感じるところ(それどころか、ストーリーが進むと物語のキーマンになっていきました。)も好きでした。BLに出てくる女の子(=とりあえず出しとく感)の概念を大幅に覆されたところが良かったです。

私はにいちゃん、ゆいの関係についてはハッピーエンドだと感じたのですが、後は周りの環境がどうなるのかが気になるところです。

5

好き嫌い

人によって好き嫌いがはっきり別れる話だと思いました。
ゆいがにいちゃんに再開してからにいちゃんに支配されていく感じが好みでした。
その後にゆいが逆に兄ちゃんに支配していく感じがすごく良かったです。
リバ苦手な方は注意です。

2

近親相姦もの?とか決めつけて倦厭してません^^?

私の人生で1番最初に購入したBL作品です!!!
買わねば…!!!という使命感に駆られました!
(もしかして主人公ラリってるやつか?という先入観は馬鹿でした。どうか最後まで読んでくれ…!)
加えて、BLCDの方も素晴らし過ぎたため、本当に本当にもう…傑作過ぎる1作かと。運命を感じた作品です。この時代に生まれてこれて、「にいちゃん」に出会えて、感極まりまくり続けております。言葉にし切れないのが悔しい程の感動を覚えました…!!!(興奮しまくりの感想ですみません…)
とにもかくにも!
私には刺さりました!刺さりまくりました!
はらだ先生だいすき過ぎて辛い…泣

2

衝撃の問題作。目がそらせない現実感。

はらだ先生のショタは衝撃的で現実的な作品でした。
BLらしく美化したきれいなものは一切ないお話しで、読後のモヤモヤ感が半端ないです。
一応ハッピーエンドです。

近所の優しいにいちゃんの事が好きな小学生のゆい。両親が共働きで友達もいなく、一緒に遊んでくれるにいちゃんが大好きですが、それはもちろん性的な好きではないように見えます。
一方、近所のにいちゃんはゆいを明らかに性的な目で見ていて下心で優しくしてる感じです。

やらしい事に興味のでてくる子供のゆいを誑かして、セックスに持ち込むにいちゃん。すんでの所でゆいが逃げ出し未遂に終わりました。
しかし、ゆいはにいちゃんを裏切ってしまったと後悔して高校生になっても、女の子には興味がもてずに、ずっとにいちゃんの事が好きです。

高校生になり偶然2人は再会します。
にいちゃんがずっと好きだったゆいは、にいちゃんから逃げ出した事を謝ります。
しかし久しぶりに会ったにいちゃんは、ゆいとの性行為を録画して脅すクズ男でした。

にいちゃんからの性行為の強要で、呼び出されるも、自分の気持ちを証明する為に耐えるゆい。
しかし次第に、にいちゃんは自分の事を恨んでると分かります。
またにいちゃんは、昔自分も同じ目にあってて、自分がされたトラウマをゆいにしていたのでした。

両親との確執や、世間の目のトラウマ、普通に対するコンプレックスなど闇の部分がてんこ盛りです。

にいちゃんが小さい頃に悪戯した(本人達は愛しあってたらしいけど、精通もまだないような子と性行為しちゃイカンだろ!)、おじさんやおじさんの娘、舞子ちゃんの存在。

一番悪いおじさんは、他で家庭持って平穏に暮らしてして、悪戯されたにいちゃんは20年近く苦しんでたのが、現実的なのかもしれないけど、救いがなくてやるせなかったです。
虐待されて育った子が大きくなって自分の子供を虐待したのを見てるような、やるせない気持ちです。
もちろんゆいに同じ事をしたにいちゃんもただの被害者でなくクズ男ですが。

ゆいのにいちゃんへの一途な思いは、本物だけど、ハッピーエンドで良かったけど、せめて幸せな感じで終わって欲しかったな。

描き下ろしでゆいが両親の前で、普通を装いその事に苛立って、薬を飲もうとしてる終わり方は、はらだ先生っぽくぞくりとしましたが。

普通とはなにかを問題提起してる感じにBLの現実的な部分を読んだ感じがして、考えさせられる問題作だったのでこの評価にしました。

6

はらだ先生の脳内はどうなってるんだ!

はらだ先生の作品ということで、即購入。やはり今回も、いい意味で、予想を裏切られました。読んでいて、はらだ先生はどういう頭をしているのか、毎回不思議になります。

最初は、小学生との絡みからスタート。小学生もありだなと思っていしまいました。にいちゃんとの関係を、ずっと後悔していた、ゆいと、ゆいの親から、変態呼ばわりされた、ゲイで、ショタの景。
どんな形でも、愛を貫き通す、ゆいの執着心。惚れますねぇ。
ゆいに、復讐するために、会っている景。これもまた面白かったです。
2人のいびつな関係に、とても心惹かれました。

2

にいちゃん

はらださんの作品ということであまり内容も知らずに買ってみました。

内容としては結構犯罪すれすれというか罪を犯してるお兄さんが小さい子供をもてあそぶんですよね。でもそのお兄さんにも過去はあって…。

はらださんの作品として見てもちょっと異色な雰囲気のあるものでした、やじるしに入ってるお話の1つに近いかも?

最後はやっぱり綺麗に終わるのかと思いきや。考えさせられるような終わり方。私はバットエンド嫌いじゃないのでそうきたか!という感じ。

1

BLを嗜む上で知っておかなければならない現実なのかも

 萌2評価にしましたが、正直萌えたシーンはほとんどないので、あくまで★4つの評価として捉えて頂ければと思います。問題作、衝撃作なんて言われていましたが、なんというか、BLで普段私たちが読んでいるものというのはやはりある程度のファンタジーを含んでいるものであって、現実のゲイの世界ではこんなケースもざらにあるんだ、ということを見せつけられているような気がしました。ゆいが適当に付き合った女の子である舞子が、実はにいちゃんと繋がりがあるというところはさすがに創作っぽいですが、おじさんがにいちゃんに手を出し、にいちゃんがゆいに手を出すという性癖の連鎖というのは現実のゲイ世界でもたくさん存在するんだろうなぁと思いました。

 男性同士であることに悩む作品はBL界隈に多々ありますが、この作品では子供にしか興奮できない大人の罪、つまり相手がどんなに合意していてもひとたび手を出せば犯罪者になってしまう性的倒錯について非常に考えさせられました。法律で決まっている以上子供に手を出すことはけっして許されません。2人の間に愛があっても周りからは変態、異常というレッテルを貼られてしまう理不尽さ。おじさんによって息子の性癖が歪められたと考えているにいちゃんの母親が、それを矯正するために女性を無理やり充てがうシーンがあり思わず目を背けたくなるのですが、親の気持ちを考えるとまったく理解できないわけでもないんですよね。そして親をも切り捨てる覚悟のできているゆいと、母親や世間の呪縛から逃れられないにいちゃんとの対比も良かったです。周りの目を気にせず堂々としていられる人間ばかりではない。

 一度ハッピーエンドらしい展開になるものの、最後の最後、描き下ろしでどうにも後味が悪いまま終わってしまうところもはらだ先生らしいというか、リアルに徹して描かれているなぁと感じました。どれだけにいちゃんがゆいだけを見ていようと努めても、長年トラウマのように刷り込まれてきた自分が異常であるという感覚への焦燥感はそう簡単に消えるものではない。総じてすごい作品を世に出したなぁと思わずにはいられませんでした。この作品を読んだからこそ、私たちは未熟な子供たちに手を出してしまう大人をけっして許してはいけないし、それと同時に、もしかしたらそこに2人なりの愛が存在していたのかもしれない、あるいは1人の人間をそこまで追い詰め罪を犯させてしまった世間の目があったのかもしれない、ということまで想像してあげられるのは私たちなんだとも思いました。

4

描き下ろしなかったらいい話

うーむ。
あらすじはあるのでいいとして、なんとも後味の悪い単行本だった。

どんなことをされても、トラウマ持ちの「にいちゃん」を本気で愛することによって、「にいちゃん」の心の鉄の壁を溶かす、といういいお話だったのですが。
まいちゃんがお話を動かす大きな存在になっていて、各話で積み上げて積み上げてやっとたどりついたラストだったのに、描き下ろしで一気にダークサイドに落とされました。

はらださんは安易なハピエンはお好きでないことは存じていますが、同時に、読者が読みたいものも意識する、とどこかの対談で言っておられました。
最後にこれをやるんだったら、連載でここまでお話の流れを作ってきたのは何だったのか、と思わされてしまう。
なんともすっきりしない読後感でした。

6

好きです ゆいくんの変わりようが

ネタバレあります。

リバります。高校生になったゆいくん×兄ちゃんのレイプシーンあります。
それが正直、下剋上好きにはたまりません……。やはり攻めが犯されそうになってやだやだ狼狽えるシーンは最高。ゆいくんも受けのときは可愛くて、攻めのときはカッコ良くなるので二重で好き。

兄ちゃんはクズですが兄ちゃんの気持ちを考えると胸が痛くなって同情してしまう。
私的には、リバが無かったら胸糞で終わったけど、リバがあったから神になった…そんな作品です。
内容は重いし痛いし最後はモヤモヤするけど…癖になる感じでした。
はらださんの作品は「好きなひとほど」から入ったので、ここまでガツンとくるものに驚きつつ、読んで良かったと思いました。

この二人、今後どうなるんだろう…
兄ちゃん自殺しないかな…と不安になりましたが…。

2

これぞ、鬼才

BLの「ふつう」からは少し外れた作品だから賛否が分かれるのかも。結局、マジョリティーに属さないものは受け入れられ難い。
読了後、何とも言えない不気味さが残る作品でした。

異端と言われるリバ厨なので、商業のリバというだけで書かれた著者さんに感謝するのですが、物語の中でとても意味のある、二人の関係性が大きく変わる逆転として描かれていて、さらに著者さんを崇めたくなりました。ベッドの中で交代するやりとり、大好きです。

1

ずっと好きになりますよ。

愛してる

1

ふつうってなんですか?

タイトルは景くんのセリフを引用しました

にいちゃんを読み終わりすぐにはレビュー書けませんでした
その原因の一つがこのタイトルの景くんのセリフにあります
日頃からBL以外にも漫画を沢山読みますがここ数年で1番重くのしかかったセリフです

正直、景くんの最初の印象最悪です
普通に犯罪だし、ゆいくんの母親に変態死になさい言われても仕方ないなって思ってました
でも、5話目から何かが変わりました
言い表す事出来ませんが私の中で景というキャラクターの位置付けが変わったんです
これは同情とか可哀想とかそういう感情かもしれませんが、それで良いと思ってます
景くんの親が治療の一環として女性と無理矢理性行為をさせようとします
が、景くんは嘔吐してしまう
その女性は「毎度吐かれちゃ重症だわ」って言うんです
毎度って・・・
景くん何回頑張ったんでしょうか・・・
読んでて頭痛かったです

ゆいくんも舞子ちゃんも後戻り出来ないし

恐らくゆいくん、景くん、理解者?の舞子ちゃんだけの世界ならハッピーエンド誰も君達を責める人、奇異な目で見る人いないよ
ってなるんでしょうね
でも、はらだ先生がそうしなかったのは何故でしょう?
私が思うに昨今の同性愛への偏見の多さがあるのかと思います
同性愛者ではない「普通」の方々はすぐに偏見な目やまるで見世物みたいな目で見ますからね
そういったリアルさを出し警告してるのではないですかね
一種の問題提起かと思います
私はそんな「普通」の方々こそ「普通」ではない「異常」だと思います

漫画のレビューもろくにせずダラダラと申し訳ありませんがこれが私のこの漫画を読み終えた感想です
恐らく私の意見に否定的な方もいるでしょう
でも最後にこれだけは言わせて下さい

同性愛は罪ではないし悪い事ではありません

8

はらだマジック

他のBL漫画は、設定自体がファンタジーで、本当はこうなんだな、とちょっと悲しくなるような苦しくなるような作品でした。

ゆいくんの愛情が、歪んだものであるのか、これも一種の正しい愛情の形なのか
景は普通じゃないのか、普通って何なのか
リバ表現ゆえの愛情の見え隠れがあって、最後依存の関係が反転することで、甘苦いような読了感でした。

“重“だけで終わらないのがはらだ先生のすごいところだと思いました。

ネタバレを読んでから、コミックスを読んだのですが、やはりネタバレでは感じられないはらだ先生の絵とストーリーの凄味がありました!

(私はまいちゃんがとても好きです!)

4

歪み

評価の「萌×2」は感じが違います。
単純に☆4という感じです。
神とまではいかないけど、萌えではなくて。
心に楔を打ち付けられたけど、もっと深くえぐられたかったなと思ったので・・・。
評価は神ではないのですが、好きな作品です。

すごい有名な先生なのは知ってて購入してはいたのですが、なかなか読めてませんでした。
本当に今更なのですが、初読みです(;・∀・) 

それぞれの歪み。
世間が普通としている事へ対して考えさせられます。
読後もなんて言ってよいのか・・・。自分の中でまだ消化できてないです。

ショタ好きですけど、そういうのとも違う。
人間の業や弱さ、欲、愛情が胸に痛いです。
幸せってなんなのか、すごく考えさせられました。
にいちゃんとゆいのこれから先が気になります。

2

依存系bL

はらだ先生の絵はいつも綺麗で好きなんですが、特にショタの絵柄が大好きなので購入させていただきました。ゆいちゃんの可愛いこと可愛いこと…これは確かに景くんも夢中になるなぁという感じでした(笑)
景くんがだんだん壊れてく感じが良かったです。はらだ先生は、明るい作風ももちろん好きですが、今回のような依存系の作品も素敵で、本当に素晴らしい方だなと思いました。
景くんの余裕ない感じも良かったです。とりあえずマッシュのショタ最高…

4

重く、深く、、

重い内容です。
皆何かしら歪んでいます。

最初からネタバレします、
気をつけてください。

にいちゃんは、
小さい頃に大人の男と関係をもっていました。
確かに犯罪ですが、
二人は愛し合っていました。

もちろん理解されるはずがありません。
小さい景はそれを知らない。

そこから母親の矯正が始まります。
景は、嫌というほど、
理解されない苦しみを味わいます。

母親もまた、
歪められた息子を元に戻そうとするうち、
歪みます。
くそったれな人物ですが、
現実だと案外まともな方なのかもしれません。

にいちゃんは屑です。
でもにいちゃんの屑を形成したのは環境。
責めきれないのも、
事実です。

ほんとうにハッピーエンドで良かったね。
(自分はハッピーエンドだと捉えていますが、
人によってはバッドエンドという方もいるかもしれません。
何とも言えない終わり方です)

最後にゆいが呟いた言葉は重く胸にきました。
言葉では簡単だけど、
実際家族を切り捨てるのは難しいよね。

なんだろう、
なんて現したらいいのかわかない作品です。
でも、魂を揺さぶるような、
是非一度読んでほしい作品です。


最後に。
暗いレビューになっちゃったので。

無理やりゆいに挿れられて、
苦痛に歪んだ景の顔、可愛い♡
大人のせめてものプライドを保とうとする景も可愛い♡
景の受け顔可愛いですよ♡

3

ネタバレは読むな!

初めて読む人にはこれを言いたい、ネタバレは読むな!

やおいのヤマなしオチなしイミなしを覆してるなという感じです、起承転結がはっきりあり、読む人にとってはハッピーエンドでありバッドエンドなのではないかなと思います。
あとやっぱり、はらだ節が炸裂してます、普通とはなんなのか、考えさせられます。私はBLが好きだしあまり気にしないので現実の男の人が男同士で付き合っていても嫌悪感はありませんがそうじゃない人もいるし多分これが世の中の“普通”の反応なのかな、と感じました。

でもやっぱり2人には最後どこかで必ず誰もがハッピーエンドだ、と
思う幸せをつかんでほしいな〜

3

あと半年くらいは読めない

これは…好みが分かれる。

ハッピーエンドが大好きな私としては、スッキリしない終わり方がムズムズ。
でも全ての世界でゲイは受け入れられる訳では無いという当たり前すぎる事実を思い出しました。

その中でもやっぱり特殊で、彼らにとっては正解な歪な関係は客観的に見た時に素直に本当に正解だよって言ってあげられなくて、どうしたらいいか分からなくなりました。

何より双方の親の気持ちになると、どうしたって相手の大人のせいには絶対にしてしまうと思うし、それが自分にとって正解なんだって言われても納得出来ないだろうなって…。
今まで普通だったのにいきなり同性愛者なんだと言われるよりも、その事件のせいでと思うとやるせないだろうなと……。

自分自身の正解が本当に正解なのか。深い作品でした。あと半年くらいは読めない。

7

ありがとうございます

ここまで引き込まれる話をどうして何作も書けるんですか!?
最初は暴力シーンもあったし、なんとなく趣味じゃないかもと思っていましたが…最後は食い入るように読んでいました!!毎回「そう来たか!」と思わせてくれるはらだ先生沼にズッポリはまり抜け出せなくなりました。ありがとうございます。

1

普通に萌えたんですけど、異端なの??

結論から言うと、髪の毛かきあげつつ「にいちゃん今からアンタを抱く」って言っちゃうゆいくんに最強に萌えました。全て持ってかれました。
ほんとにゆいくんかわいくてかっこいいです。
はらださんの描く、相手の心すら慮ることなく揺るがない意志で愛を貫けるキャラ、大好きです。ゆいくんはどんな酷い目にあってもにいちゃんラブ。でもやられっぱなしじゃないところがいい。ゆいくんは別ににいちゃんに復讐したいとかじゃなく、愛故の行動なところもいい。ゆいくんの愛を甘く見た結果トラウマ抉られちゃうにいちゃんもバカかわいいのかもしれない。
でもそんなゆいくんでも親のことを考えると憂鬱になっちゃう、そんなところが憎らしくも愛すべきはらだイズムな気がしてます。ゆいくんとにいちゃんの幸せを願ってます。ゆいくん好き。

3

重過ぎて辛いのに、ちゃんと読めちゃう。

とにかく病んでるし重い。


BLにしてBLにあらず、とは沢山の方がレビューに書いてますが、これはもはや単にセクシュアルマイノリティの話でも無い気がする。
だけれど、やはり、登場人物のひとりでも性別が変わってしまったら成り立たないと感じるストーリーなのが本当に秀逸だと思います。

語られるテーマは「愛とは何か?」
で、愛情に飢えた主人公2人が必死に答えを探すのに…
最後まで読むと、果たしてそれは真実の愛なのかただの自己満足/自己暗示なのか…なんともモヤモヤとしたものだけが示される…

主人公のひとり、"ゆいくん"はしきりに「愛の証明」という言葉を口にしますが、やっぱり愛なんて完全なる証明などできないもので、できるのは証明でなく信じるか、納得するか、それだけなんだよなと…。

それが、やけにリアルで、なんだか嫌になっちゃうお話です…笑



私自身どっちかっていうと恋愛ものはハッピーな…ていうか純愛的なものが好きだし、暗いストーリーはあんまり好きではないのですが、はらださんの作品は読めちゃうんですよね。

BLで暗い・重い・無理やりな話って、「でも"純愛"ですから!」みたいなところに最終的に無理に収められちゃってて、納得できないと言うか、なんかついていけないものが多く感じるのですが…

はらだ作品の暗〜い話は、登場人物がひたすら利己的で素直に自分の欲求を押し付けた上での痛い行動はキチンと納得できる。しっかり説得力があるから、ストーリーも浮ついた感じがなく、しっかり読めちゃうのだと思います。
じっくり考えればやっぱりファンタジーなんだけど、騙されるだけの説得力があるというか…。

また、元々画力がすごいのに、さらに年々パワーアップしていて、くるくる変わる表情とコマ割りだけで漫画がきちんと進むんですよね…本当に素晴らしい。極端に言えば台詞読まなくっても話が楽しめるレベル。
なのに台詞も良いんですよね…。

7

ハンパない病み感!重たいテーマはさすがのはらだ先生

かなりレビューを見たうえで購入。

"萌えはないけどはらだ先生節炸裂の問題作"
"ずしんと重く萎えるけど、読後に残る病み感"

レビューを読み込んでから、BLとしてではなく読んだので
「思ってたよりは病んでないかな…」と思えました

"病み" はにいちゃんにしてもゆいにしても一定
あるんですが、これだけ読後に強い印象が残るのは
にいちゃんの表情が秀逸に怖いからかな、と感じました
目を閉じても思い浮かんできてしまう絵のインパクト!

やたももの1巻が好きな方にはあまりオススメできません
やたももの2巻(お母さんとの会食以降)3巻、
やじるし、カラーレシピが好きな方にはオススメです♡

3

社会性とは何か。

BLというファンタジーのジャンルにおいて、「周囲からの意見や社会の目」というものがしがらみになるような斬新な作品でした。

シリアスでつらいシーンの多い本作ですが、他への偏見や、マイノリティへの誤解などリアルな問題点に真正面から切り込んでいて「さすがはらださん」と手放しで賞賛したくなります。
読むのに体力と精神力を要しますが、ジャンルの枠を越えたような作品でもあるので少しでも大丈夫そうかなと思った方にはぜひ読んでもらいたいです。
反社会的かもしれませんが、だからこそ物凄く的を射ています。
ただし犯罪行為ということだけは事実なので、そこを忘れてはいけないのだと...。
ゆい は過去のことも全て許して受け入れる気持ちが強くて、なんと言うか、若さを感じました(笑)

また、景にいちゃんの「誰からも祝福されないと、愛って認められないんだよ・・・」という台詞で何とも言い難いような、とても苦しい気持ちになりました。
何をもって愛だの恋だの定義するのか、その気持ちに親や他人の承認は本当に必要なのか....色んなことを考えさせられました。
景にいちゃん や ゆいの両親、物語のキーマンとなる まい などメイン以外のキャラクターとの対比、丁寧で分かりやすいストーリーラインなども大変素敵でした。

いわゆるメリバと呼ばれるような終わり方でしたが、私はこれで良かったのだと思います。
本質的には周りへ迷惑なんてかけていないので、本人たちがいちばん幸せになれる道を、勇気を出して選んでくれて嬉しかったです。

5

BLのボーダーラインを塗り替えていく作家、はらだ

はらださんはBL界の「鬼才」とよく言われているようですが、普通に「天才」だと思っています。
BL界におけるボーダーラインは、40歳を超えた私が中学校の時期から考えても意外と広がっておらず、パターン化・予定調和の世界だ。嗜好者は格段に増えたし(それこそ世界中に)エロやオメガバースの発展は興味深いのだけど、現実世界の性に真向対峙しながらエロの世界に深く潜る作家は実は少ない。
はらださんはその作家の中で群を抜いている。
そして本作は他のレビューでも散見されるが、BLというジャンルに押し込めておけない作品だ。

この作品で描かれていることは、ある人には拒絶反応をひき起こすかもしれないが、ある人には癒しがあるのもまた事実。
主人公は「にいちゃん」による性的虐待に傾倒して歪んでいくように見えるが、決して屈服しきったりはしない。依存と愛情を絡ませ、加虐者をゆっくりと死の境地に至らしめていく姿にある種の爽快感を感じた人もいたのではないかと思う。共依存と言えど、どちらかが強者で弱者の場合がほとんどであり、強者の強みこそが弱点になるし、関係性は逆転する。ああいった暴力を描ける作家は少ないと思う。

私自身も幼少期にごく軽くではあるが性的虐待を受けた者として、この作品に癒しを感じた。漫画に限らず、映画や文学や音楽が発揮する「似た事例に心を添わせることで得る癒し」という芸術の共感性。
かといって、誰かを貶める痛みは主人公にも影を落とすし、それは「これを読んでいる私だったかもしれない姿」でもある。前段までの共感からまた一線を置いて見せる展開、主人公と「共闘する」と表現してもいいだろう女性キャラクターの配置にも唸った。彼女は共闘するだけであり、情を絡ませたりはせず、おそらく主人公を救うこともないだろう。
没落の予感までを描き切り、ラスト一コマまで緊張感は張りつめたままだ。なんと寂寥としたラストなんだろうと感嘆した。

この作品の冒険性・暴力性には一時期の山本直樹(「BLUE」など)のそれに近いものを感じた。かなりの覚悟で描かれたものなのではないか。

13

人間を描く作家、はらだの真骨頂

声を大にして言おう。
これはBLではない。
でもBLだということにしておいてほしい。
作家はらだの行く道が塞がれてしまう位なら、
BLというカテゴリーに居て、
このままのびのびと描いて、
その作品をずっと私達に読ませてほしい。


昨今のBL漫画家の中で、間違いなく突出した作家性を持っているはらださん。
独自の切り口で、人間の内面と性を大胆かつ奥深く描く描写は、ひたすらエキセントリックな印象を与えてきました。

通り一辺倒のBLに辟易して、刺激を求めて辿り着いたのがはらださんだった、という腐女子も多いはず…。
圧倒的な作家性と漫画力は、もはやBLという器には収まりきれません。


でも私達読者は心配なのです。
はらださんの作品が、もしBLという夢の国を離れ、一般大衆の目に晒されたとき
「描写が過激すぎる」「テーマが悪影響を及ぼす」などと、表面上だけを切り取った議論が行われ、規制がかけられ創作の自由が奪われてしまうのではないかと…。

何ていったって実際に、過去作品が「東京都不健全図書」に指定された前例がありますから。



そして今作の「にいちゃん」
エロはあってももはやBLではなく、人間の愛欲、エゴ、そして「まっとうに生きるとは?」という人間の生き物としての業を感じるさせる作品です。

詳細なネタバレはせずに楽しんだほうがいいと思います。

人間のハッピーエンドとは何なのか?
男と女が出会い、愛し合い、子供を授かり、立派に育て、子に看取られ死んでいく。
そんな普通の生き方がハッピーエンドなのか??

その答えは難しく、この作品のラストも一概にハッピーエンドとは言えません。
ただ、普通ではないと思われてきた彼等が、
もがき苦しみ辿り着いたその先は「ただのバットエンドではなかった」
と私は言いたい。

余談になりますが、今作に出てくるまいちゃんという女の子の人気がとても高いのが頷けます。
男キャラ二人が、人には言えなかった現実と心の内を彼女に打ち明けても、ただ冷静に受け止め、見守る様子はまるで聖母のよう。
そして自分のこともとても達観して受け入れています。
女は強し。

注意書きとしては、リバがあります。
ただ自分リバが苦手だったのですが、正直今作に関しては、萌えとかそんなのどうでもよく(笑)
むしろそれが自然な流れであり、愛ある行為ならリバとか全然気にならないものなのか!!
と自分の読書感が変わる思いがしました。

はらださんのファン、そして人間の深淵を描いている漫画が好きな方へ。
間違いなく神作品なので一読あれ。

16

社会派BL

『ポジ』に見られるようなはらださんの、エロくて馬鹿でとにかく変態プレイ。が基本的には好きですが、やたももの2.3にもいえますが、なんだかバックボーンが重いというか!
なんか、いわば社会派BLなのかな〜。とか思ったりします。

ストーリーは、主人公が小さい頃に受けた淫行未遂。その加害者を好きで好きで、忘れられなかった主人公が年頃になって加害者を探してみたら、加害者も実はガチ淫行の被害者で色々こじらせていた!からの恋愛。
なのですが、

たしかにリアルゲイはこじらせが一定数いるとはおもいますが、なかなかこれは(^。^)
偶然と、偶然と、負のスパイラル。からの、一筋の希望!!

・・・でもなんか、
はらださんが、どうでもいいイチャイチャを書く反面、こんな感じのBLを描くのが良くわかる気がします。
なんというか、プラマイゼロなんでしょうね、きっと。

3

さすがです

個人的にはらだ先生の作品のなかで一番つらい作品でした。初めのページでにいちゃんが主人公にキスをしたり触ったりしていて犯罪では!?と思ったところもありましたがやはり最後はドンと心に残るものを残してくれました。主人公が攻めになるのがうーんと思うところもあるんですけど受けになったにいちゃんかわいいです。読んで損はないので皆さんみてほしいです。

1

歪んだ愛の形

萌えるという表現に関しては不完全燃焼なお話です。
でも流石作品を魅せる技量は、はらだ先生ならではですね。素晴らしいです。

タイトルの通り、内容は過去が拗らせた悲しくて歪な物語です。
個人的にはショタもリバもサディスティックなプレイも大好物なので、久しぶりにそう言う趣味に刺さった大満足の神作品でした。(この結果で今回の評価です)

ただ一つ気になったのは、絵柄が少し今までと変わったように感じたこと。
序盤から中盤に移る段階で絵柄の独特の癖が感じられなくてちょっと物足りなかったです。

3

「普通」であることの難しさ

初レビューです。これはかなり好みが分かれる作品だと思いました。

扱ってる題材が特殊なので、人によっては嫌悪感を抱くと思います。そのような意見も分かります。何故ならその「嫌悪感」「まともじゃない」という、いわゆる世間の一般的な感覚に疑問を投げかける漫画だから。個人的には傑作だと思っています。

禁断の愛、と俗に言われる恋をしたそれぞれ本人たちが「これって禁断なの?僕たちにとっては普通の愛だよ?」という認識を必死に訴えかけてきます。特に、にいちゃんが母親に対して「ふつう」とは何なのか問いかけるシーンでは、思わず自分自信の認識を改めて考え直しました。

また書き下ろしのラストのシーンも衝撃的でした。いざとなったら割り切れると自分に思い込ませてるゆいが、この先も「普通であること」を演じながらしか生きていけないんだろうなぁと思いました。漫画は終わっても彼等のストーリーは今後も困難が多いだろうと思わせる何ともスッキリしないラストでした。そこがまた読者にあえてモヤモヤを残して作品について考えさせようとしているような気がしました。

絵は文句なしに綺麗です。キャラも魅力的だし、気持ち悪い部分をほんとに気持ち悪く描くので流石だなと思いました(笑)

はらださんの作品は全て読んでいますが、その中でも群を抜いて異常で、且つ傑作だと個人的にですが、高く評価しています。本当に天才だと思いました。

BLに萌や癒しを求めている方や、ハッピーエンドが好きな方におすすめできる作品ではありません。しかし、一読して自分なりの感想を持ってもらいたいなぁと思った作品なので、ぜひ多くの人に読んでほしいです。特に、「普通」に生きようと努力している人には。

18

何とも言えない気持ちになりました

はらだ先生の作品は読んだ後、何も言えなくなります。
私はその感覚が好きなんですが。

主人公、ゆいは被害者のようで加害者でもあり、普通とは何か、幸せとは何か、この作品を読んで分からなくなりました。

ゆい自身が自分たちは幸せだと開き直ってるようにしか見えない
周りから見たら異常なように思えることでも。
それがこの物語の主軸になっている気がします。

ゆいに理解者(舞子)がいることがゆいにとって、そして読者にとっても救いだと思います。
彼女の存在が物語を柔和していると思いました。

4

「普通」がテーマに感じました

はらだ先生の作品は、いつもどの作品も、こちらが度肝を抜かれるので、この作品もどんな驚きが待ち受けているのかなと思いながら読み進めていきました。

最初から、かなりヤバイです…小学生の男の子を手にかけるにいちゃん、クズすぎますねww共働きで、周囲の子供たちと馴染めていないような子供を獲物にする犯罪者の思考がリアルで(にいちゃんはそんなつもりはなかったみたいですが…)そこが私としては良いなと思いました。

話を読み進めて行くうちに、にいちゃんがどうしてゆいに手を出してしまったのか、わかるのですが、なかなか悲しい所以があったのが、なんとも言えないですね…普通というものを考えるあまり、病んでしまったにいちゃんがあまりにも哀れでした。

仮の彼女の舞子も良い役回りで、好きでした。登場人物が上手いこと結びついていくのが清々しいというか、気持ち良く感じましたw

エロ度も最上級の変態なので、まんまですねw変態という称号がぴったりな作品だと思いますw縛ったり、首絞めたり中々見られないものが詰まってました。

ずっとどう終わるのかな、悲しいのかなと考えながら読んでたのですが、最終的にハッピーエンドだーと思いきや、そうとも行かずに若干の闇を孕ませたままなのがなんとも言えない後味でしたねー!

表情や登場人物の心理、人間関係が綿密に丁寧に描かれてるのがはらだ先生の作品の魅力だと思います。

人によっては、子ども相手なこと、女の人との描写が多少あること、リバがあるので嫌だと思う人もいるかもしれないなと思いましたが、自分はそうでもなかったです。
ただ少し難点を上げると、ゲイなどの性的少数者、マイノリティとショタコンなどを一括りにするような言い方があまり好きじゃなかったです…私としてはそこを一緒にするのはどうかと思いました。でもストーリーとは関係のないことだと思うので、評価は神です!作品自体は好きです。

5

深いようで浅い

全体的に矛盾や不自然さが目につく。あくまでファンタジーの世界である。

そう感じる理由は「偶然の多さ」だ。
偶然に再会する二人、偶然に「ゆい」と「にいちゃん」の全ての事情を把握する人物が同じクラス"にいて"手助け"をする、偶然に再び出逢える二人…
1つの作品に度重なる偶然が多用されると興ざめしてしまう。
「まいこ」は話のスパイスとして良いキャラではあるが、彼女の背景・立場からして「ゆい」に協力することはいささか疑問である。逮捕された父の愛人を恋慕う人物に協力する…ちょっと無理があるようにも思う。動機は何か?

事件発覚時、「にいちゃん」が取り抑えられないことにも不自然さが拭えない。
さすがに公共の場であれほど大騒ぎすれば、駆けつける人もおり「にいちゃん」の居場所が全く突き止められないのはおかしい。
しかもファミリー層が集うマンションで一人暮らしの青年なんて、簡単に足がつきそうだが?
それともにいちゃんは別の建物に住んでいるのか?ならばゆいは下半身丸出しで建物間を移動したことになり、ますますおかしい。
そして煽るほど、ゆいはその後過保護に育てられてはいない。

こういったことを指摘するのはナンセンスだ、と感じる方もいるだろう。
「話の甘さはBLだから仕方ない」で帰結されるのは悲しいことだ。
ページ数の問題もあると思うが、描写不足は否めない。
私はさほど引きずらずドライに読むことができた。

16

賛否両論だと思うけど私は好き。

この作品はもはやBLなのかと思いました……
さすがはらだ先生としか言えない独特な空気感があります…

にいちゃんの過去がもんのすごっく重くて、未来も重くて、、、(薬に手を染めたり、親と色々あったり)ちょっと自分が、病みそうになりますね笑

にいちゃんの笑った顔が切ないです。罪悪感が混じった様ななんとも言えない感情が絵にすごく出てます。ほんとはらだ先生の描く表情がたまらなく好きです……

普通ってなんなんだろう、、って考えさせられる作品だと思います。

でも私はなんかすきです。多分読み返すと思います。でもやっぱりちょっと病みます

5

心が元気な時に読んだ方がいいかも

これは「神」にするか「しゅみじゃない」にするか、非常に悩みました。
BLとして萌えるか萌えないかで考えると、萌えなかったので「しゅみじゃない」寄りになってしまうんですが、萌えは考えずに一つの作品として見ると私は「神」でした。
なので間をとり「萌」にさせて頂きます。

読後は「はぁ…」とため息が出ました。
凹んでる時に読んでたら、ずーーんときただりふうなぁ。
書き下ろしを読むと2人の行末は決して明るくありません。
この作品は、受け付けない方は本当に受け付けないだろうなと思います。
これを書いたはらだ先生は凄いです…。

0

流石でした!

今回の作品は好みが別れると思いますが流石はらだ先生だなと思える作品でした。
今回はエロにはあまり目がいかずストーリーに心を持っていかれてました(ちゃんといつも通りのエロがあったけど…。)
にいちゃんとゆいくんの関係性がとても切なく、にいちゃんの過去が衝撃的?です。

最後にはハッピーで終わったかと思ったら描き下ろしでまたモヤモヤした気持ちで終わってしまうそんなストーリーです。
だから、何度も読み返してその度に味が出てくる。
本当に素晴らしい作品だなと思いました。

1

とにかく痛い

萌評価にしましたが、萌は一切ないです。
ただどういう結末になるのか気になって最後までハラハラしながら読み終えました。
読後は決していいものではありませんし読み返したいとも思いませんが、世間の在り方についていろいろと考えてしまう心に残る作品でした。
この作品を通じてはらださんが何を伝えたかったのか明確には分かりませんが、最終的にゆいと景が二人で生きていくことを決意しながらも、たばこや薬に頼り、世間の目を完全には遮断できずにいる現状が何か物語っているような気がします。
これを題材に描ききったはらださんは本当にすごい。
リバは苦手なのですが、これはリバあってこそ救われる結末なので許容範囲でした。
賛否両論なのは仕方ないと思いますが、どう感じるかは読まないと分からないのでとりあえず読んでみてほしいです。

1

人を選ぶ

賛否両論別れると思うはらだ先生ワールドですが、今作は特に人を選ぶ。
あらすじからインパクトが強く人に勧め辛い本ではあるが、痛い系が大丈夫な方はぜひ読んで頂きたい。読み応えがありました。

0

真っ直ぐに、真っ直ぐに歪んでいく

私はさすがだと思いましたが、賛否両論あると思われる作品です。

ただただ歪んで、歪んでいく、真っ直ぐに歪んでいく作品でした。世間が言う、「普通」普通とはなんでしょうか。それは私から聞いてもわかりません。
そんな、何が異常か何が普通なのかわからない普通にあてはまることができないにいちゃん。
そのにいちゃんをわかりたい、にいちゃんにわかってほしいゆい。だから愛を証明したい、してほしい、しなければいけない。そして二人を取り巻いていく舞子や家族。私もわからないけれど、それでも二人の周りが一番異常なのかもしれない。そんな気がします。はらだ先生さすがだとしか言えませんでした。

1

愛の証明

内容に、ではなく
読後感がにがくてモヤモヤした
どこかに吐き出さないと一日中
この作品のことを考えてしまいそう
自分には所謂地雷というものがないので
大丈夫だと思っていたけど
けっこう重たくて…

キャラクターのまっすぐで歪んでいる
そんな感情を受け止めきれなかったです
だから共感はあまりできない部分もあるけど
それによってこの二人の
二人だけの世界に誰一人として寄せ付けない
異質感が出ていたと思います


はらださんの漫画は構図が好きで
作風にすごくマッチしてます
読み物として読み応えありました



2

重たい気持ち

疲れていたときに読んだので、ダメージが大きかったです。元気なときに読むべきでした。わたしは、はらだ先生の描かれる話は苦手なことが多いです。それでも、手に取ってしまう魅力があります。
今回は、あらすじも評判も全く見ずに読み始めました。この作品は、BLという部分よりも、心の問題や世間の柵の部分が印象に残る作品でした。
わたしは、読んだ漫画の内容など、すぐに忘れてしまう方なのですが、この作品のことは、忘れることはなさそうです。

4

はらださんだから描ける作品

やはりはらださんは天才だな…と読みながら思いました。
二人の危うい関係性にドキドキしながら読み進めていったのですが、ラストも手放しで祝福できなくて…。
どうしてもにいちゃんに自分の一途な愛を証明したいゆい。そんなゆいに酷いことを繰り返すにいちゃん。
二人の歪な愛から目が離せなくなります。
はらださんの絵のタッチだからこそ、輝く作品なのではないでしょうか。
女性キャラである舞子も嫌なキャラクターではなく、あまり見ないタイプでしたが私は好感が持てました。
賛否両論あるとは思いますが、個人的にはとても面白かったです。

2

普通が一番難しい

みなさんがおっしゃる通り、萌えるとはまた違ったものでした。BLだけにとどめるには勿体無く感じます。人間の恋愛における、世間の「普通」にはまることができない「にいちゃん」の痛々しいこと。
私はほの暗い作品が大好きですが、なかなかに思い作品でしたが、私は大満足です。

0

さすがはらださん

なかなかのはらだワールドでした。
賛否両論別れると思いますが、私は結構好きな作品です。
幼かったゆいやお母さんのことを思うと…って感じですが、なかなかの良作品でした。

0

ふつうってなんですか?

はらだ先生の作品は大好きなのですが、今回の作品はかなり賛否両論あるように考えさせられました。

にいちゃんとゆいが最初に出会ったのがゆいが小学生の時だったのが問題なのだと思うのですが、他の方もおっしゃってますが、この時は未遂で逃げだしたので問題ないとまでは言いませんが後々出てくるにいちゃんの過去と対比させるために必要な描写だったのではないかと思いました。

ストーリーは既に詳しくレビューされているので感想のみ。
ゆいは子供の時にいちゃんにいたずらされて憎んでいるのかと思っていたら、会いたくて探したりして、再会してもにいちゃんに嫌われたくなくて言うことを聞いちゃうのが良くわからなかったのですが、にいちゃんのことが好きで仕方なかったんですね。

にいちゃんは自分自身が子供時代性的虐待の被害者で、まいの父親にされていたことそのままゆいにしていたことがわかって、親や周りから否定されて性格が歪んでしまったまま大きくなってしまった、中身がこどものままの大人になってしまった。

自分が子供時代酷い目にあったからといってにいちゃんの行動が正当化されるわけではないけど、愛されることを望んでいた。
ゆいはにいちゃんに愛されたくて、とっても歪だけどお互いがお互いを必要とする関係になって、結局二人で一緒にいることを選んだ。

最後は一応二人とも救われたように思えたので良かったのですが、たまたまゆいがにいちゃんのこと好きだったからよかったけど、そうでなければただの犯罪者と被害者になってしまうので評価は中立で。

3

BLではないような

レビュー本文を書くよりも、評価のボタンを押すことの方が難しい作品。だって、評価の基準が「萌えた」とか「萌えなかった」とかそういうのとは全く違うものだから。

ストーリーが「子供への犯罪」に絡むものだから、お子様のいる人にはきついかも…とか、そういうのは人によってはあるのかもしれませんが、私個人としてはそういう理由で現実に寄せて考えてどうこうというものでもありませんでした。

この作品の一番の肝は、「禁断(の同性)愛」とか「児童性愛」とかそういうところでは無いように思え、表現的に難しいのは分かりながら、もしもBLとしてではない発表だったとしたら、どういう風に見えたのだろう?とちょっと思ってしまいました。

被害者となった二人の少年のそれぞれの親の対応などを見ると、いろいろな"if"にどうしても思いを馳せてしまいます。どちらの親も、その人個人の人となりを掘り下げるような描かれ方はしていませんので、行動で推し量ることしかできませんが…。(特に景の親は、"個"すら感じられない描かれ方です)

ひとつひとつを見ていくと、気になる点もいくつかあるのは事実です。
景の親もゆいの親も母親が主に描写されて、父親の存在が薄いなぁ…とか、全ての発端であろう「まいこの父」は、制裁を受けたとはいえ現在はあんな感じで興信所に簡単に探されてしまうような普通の暮らしをしているんだなぁ…とか。いくらでも考えようと思えば尽きませんよね。

描き下ろしだというエピソードのラストシーンは、ゆいがリアルに感じられるシーンでした。人間ってそんなに弱すぎるもんでもないけど、強くもないんです。

まいこちゃんがいろいろ気になりすぎる登場人物でした。彼女も同性愛者でした!というのは、ちょっと都合が良いなぁというのもありはしますが、彼らの物語のこれからにも確実に関わってくる存在ではありそうで。ゆいたちは、「ふつう」にとらわれて「ふつう」と闘うためには「愛を証明」しないとと思っているようですが、どこかで自分の気持の保ちようを見つけられるといいよね。

ここまでの皆様のレビューも長文が多いことからも分かるように、色々と考えさせられてしまうという点でも一読に値する作品だと思いました。

あと、表紙のデザイン、とても良いですね。

4

ゆいの覚悟

超ネタバレ注意

愛されたかった過去を、愛することで補てんしようとして更に傷ついた男と、
愛していたのに幼すぎて引き離されてしまった過去を、バリバリと力尽くで取り戻す男の話。

第1話、2話を読むと、「ショタ」の一言が大地雷の方にはもうこの時点で放棄案件だろうけど、これが話が進むにしたがって、5話目で大転換。
とにかく最初から、ゆいくんの覚悟が違う。
逃げたこと、引き離されたことを後悔し続けながら成長して、再会後も、憎まれていることを承知で、それでも好きで、好きで、逃げられても、まだ好きで。
この着地点、逆転リバ好きとしては「神」です。

5

一言で言うと

はらだワールド全開です。

3

普通って何??

あらすじを読んで、賛否両論分かれるだろうなと思ったのですが、まさにでした。
個人的にBLには胸キュンや萌えを求めているため、そうした感情には合致しませんでした。
圧倒的なパワーや世界観の描き方はさすがだと思いますが、好きかそうでないかですね。
こういうのもPTSDとかになるのでしょうか?
私は専門知識がなくて分かりませんでしたが、今回のような幼少期の強烈な体験ってただの純粋な愛情から来るものには思えなくて、病的に見えてしまいます。
親に普通を押し付けられて、その期待に応えられないことから壊れそうになっているにいちゃんが哀れで、周りを切り捨てる覚悟を見せているゆいの方が潔いです。
結局周りの目をどう捉えるのかということを言いたかったのでしょうか。
ただ、それもゆいの最後のシーンで見解が崩れて、スッキリしない奇妙な読後感です。
やっぱり小児性愛や薬物など、社会的に正とされていないものを受け入れるのは難しかったので、私も一般常識を外れられない人間なのかもしれません。

6

神レベル

このレビューに書く話かどうかはわかりませんが、少しだけ自分の実体験の話を書きます。実体験と作品を織り交ぜて欲しくないという方は読まずにスルーをして欲しいです。丁度この漫画が連載している時期に会社の上務に呼び出されて普通を求められたということがありました。私自体確かに性格的にちょっと変わり者として会社に認知されていて、それでもこの会社に受け入れていると思っていたのですが、指導が入り、何故か指導の場にいかにも女性社員らしい社員が同席して、その後病院に行く事を強制されたという事がありました。(女性社員の事は慕っているし、上務は良かれと思って進めたので悪くは無いです)ああそうか、成る程、と思っていた時に、この作品に出会い、一言一言が胸に突き刺さり泣いてしまった事を覚えています。よほど悔しかったんだなぁと笑

この作品は性犯罪は良いか悪いかに焦点を当ててるわけではなく、世間からズレたマイノリティを可哀想な目で見るわけでもなく、誰にでもある一般的な世間の普通に対するズレを固定する方が良いのかどうなのかという部分だと思います。わかりやすい性犯罪をただアウトサイダーの一例として使っただけなんだと思っています。ゆいの高校生という年齢だからこそなんでも出来るんじゃないかと思う事ができているその力、書き下ろしで付け足された少しだけ大人になってしまったゆいの現実に抗うことのブレが少しずつ出てきているシーンなど、はらだ先生の現実における抗いや突きつけは私の中では勇気になる作品でした。そしてはらだ先生らしい主観性を与えてくれるマイという人物は現実の中でキーを与えてくれていると思っています。

レビューを全て読んで賛否どちらもなるほど!と思うところがあり、とても興味深かったです。景の母親の顔が無いのは私から見たら世間の目という主観でした。あと、ゆいは薬を飲んでいたという人が多いのですが、私は完全に薬は飲まないで路駐に捨てていると思っていたのですが、どっちなんでしょう?カバー裏にある相関図が考えさせられてとても面白かったです。この作品た是非はらだ先生にどうしてこの作品を作ったのかを聞きたいなぁとも思いました。

27

作品として、愛しいものです

私はこの『にいちゃん』が気になっている方に向けてレビューを書いてみたいと思います!笑

まず設定とあらすじだけで、普通地雷だという方がほとんどだと思います。
間違いなくBL、中〜上級者向けのお話です。
お子様がいらっしゃる方は抵抗があるかもしれません。
読んで『楽しめるか』という観点では、フィクションとして割り切れる方だと思います。
初心者の方は、ある程度数をこなしてから読んだ方が良いかも。やや重めのストーリーです。

しかしせっかくBLというジャンルに踏み込んでいるのならば、一度読んで欲しい作品だと私は思っています。

お話の詳細は皆さま書かれているので、ざっくりいうと『神作品』です。
絵柄は【やたもも(1)】や【やじるし】などと比べると、全体的にしっとりとしていて、色も暗め。ストーリーとマッチしていて素敵でした。

受けであるゆい君は、最初は瑞々しくとても可愛らしい、中盤から後半にかけては、人間味が増し、どんどん色っぽくなっていきます。

にいちゃんは、表情の一つ一つが二次元ならではのリアルです。
また激しく絵柄が変わります。ストーリーの展開上、好青年・老け顔・やつれる・凹むなど、にいちゃんの精神状態と合わせて見ると、より面白いです。

題材、といっていいのかわかりませんが、読むと大きなテーマにぶつかります。
内容が内容ですから、自分が萌えるとか、神作品としてレビューすることに悩みました。


でも、【にいちゃん】面白いですよ。

作品と一緒に悩み考えるも良し、きゃードキドキ怖いドキドキと楽しむも良し!

様々な感想があると思いますが、とっても素敵な作品です。
あとは自萌えとの戦いですかね…٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

ラストは心”引”かれるものでした。
続きが出たらぜひ読んでみたいです。

ちょっと長くなってしまいましたが、
レビューを読んで頂きありがとうございました!

13

漫画一冊で読書感想文が出来そうな

今までレビューなどしたことがなかったのですがどうしても、どうしてもここに自分のレビューを、レビューというとなんだか軽い気がしますから、つまりこの作品の感想を残したかったので書かせていただきます。ネタバレや、私個人の解釈も入っていますので、読まれる際はご注意ください。

初めに、私ははらだ先生の大ファンです。
一番好きな漫画家さんです。
いつもこの方の登場人物の表情の描き分けと言葉選びのセンスに震撼させられています。
今作も例に漏れず、大好きな作品となりました。
容易には人様に薦められませんし、非常に衝撃を受ける内容になっています。しかし、この作品は間違いなく私達の新しい思考の扉を開いてくれると思います。既に開いておられるのなら更に深く、深く考えさせられることと思います。


そして、予想の斜め上を行くストーリー構成には頭が下がります。だから評価は最大級のものにしたいです。
…つまり、私は神評価を選ばせて頂きます。

けれど、私の中でこれは「神」ではありません。
これだけ人間の黒く暗い部分をさらけ出したような作品です。「最高」であっても「神」ではないですね。

…つい自分語りをしてしまいました。
ここから本編のことを書こうと思います。


まず、私の中には、作者様が描かれた登場人物の人格を否定しないという前提があります。誰々の人格が気に入らない、クズだ、この人格はストーリーに都合が良過ぎる等々。それらは単に読み手の感覚(”まとも””ふつう”などの基準があてがわれますよね)であるからです。
一見自分の納得のいかない人格をもった登場人物がいたとします。しかしそんな人も、私達が知らないだけで実際にいるかもしれないですよね。また例えいなくても、マァ十人十色とか言いますでしょ、世界にただ1人、存在しても可笑しくない訳です。
これははらだ先生の作品に限らず、どの様な作品でも私が思っていることですが。

さて、先のレビューの方々が割と まともって何、ふつうって何 への考えを書いておられるので私も考えてみました。
男同士で愛し合うことや、(作中の言葉を借りると)13歳以下の人間とそれ以上の人間が愛し合い、「一線を越え」ること…。
世の中、多数決で回っています。斯く言う私もきっと大抵は多数派に居る人間でしょう。集団Aの中で一番数の多かった意見が総意となる、これは私達にとって当たり前で凄く楽なこと、と同時に自分が少数派に回ったときはとても苦しいといえます。
今、この世界の総意は上記の行為を「気持ち悪い」と一蹴します。私達はこの話が漫画であるから登場人物に感情移入出来たり、現実とか世間とか解ったつもりになっている場合があり得ますよね。本当に、身の回りでそれがあったときの自分の対応は如何なのかと考えるとぞっとするものがあります。
この作品が現実のストーリーであるとするならば、彼らは最も世間に受け入れられ難い条件を兼ね備えていると言っても過言ではありません。
従ってふつう、まとも、というのはより多くの人々の考えであり尚且つ相対的であるといえます。他者評価によって自己の何たるかが決まる現在、許されねば、認められねば、社会的に居場所をもてません。上に定義した通りが ふつう であり まとも であるなら、”ふつうでまともになれば ”確固たる足場は世間様から貰えるのです。

ーーーにいちゃんのこと許して理解できるのは世界で唯一、俺しかいないよ

今までのことを前提にこの台詞を考えるなら、景は、脆くとも、一人分の足場を手に入れたといえます。ゆいに、認められたのですから。
逆に、ゆいも景に認められています。一歩も動けないような足場に、2人で、その下を気にしながら乗って居る様が目に浮かびます。
大衆に迎合していくのか、それとも周りを切り捨ててでも愛を貫き通すのか。私が断言してしまう答えではないですし(答え自体は出ていても)、また、この問題は永遠に終わらなくていいとも思います。


次に、皆様のご指摘があまり無い「証明」という言葉に着目しました。
私は「証明」という言葉が、そこで、ここで、あのシーンで、と出てくるごとにその言葉の堅苦しい雰囲気に引っかかりを覚えていました。
それに、話し言葉なので主語がない。一体彼は、彼らは、何を証明したいのだろうと悩みました。オビでは”愛”ですが。……そうですか、愛を証明するのですね。
この話での「証明」は次々と形を変えていきます。再会時、ゆいにとって 「証明」は景から逃げないことでした。それが、ゆいとまいの2人で景の家に押し掛けるときには ゆいが景の「愛されたい」を「証明」するような、そんな使い方になっています。最後には、人前でキスすること。それが2人の「証明」に変わりました。
数学の証明の様な、何か条件が揃えばAだといえる様な、そんな話ではないのに「証明」という語を使ったことに私は違和感を感じたのだと思います。
きっと、「認めて」貰う為に証明が必要だったのでしょう。互いに足場を用意する為に。
何をもって証明されたとするかは、この場合、それぞれの感覚によるものなんでしょうね…。
「証明」には理由や根拠が必要です。上記の言動が、彼らなりの〇〇の証明の根拠となるものだったといえそうです。

最後にちょっと萌え語りを。
私、受けが学ランの上だけ着てる状態が凄く好きで…同じくはらだ先生の「やじるし」を読んでからずっと虜になっていたんです。パワーアップした濃厚学ランエロの提供、ありがとうございます、はらだ先生。

さて、長々と書いてきましたが、もしここまでお付き合い下さった方がおられたのなら、本当に本当に、ありがとうございます。
1人で語るとはいえ、誰しも人に認めて貰いたくて仕方ないですからね、うふふ。

14

マザコンによるマザコンのためのマザコン物語

はらだ氏の作品はだいたみ読んできましたが、その中でも終盤で台無しになった失敗作です。
世間の感想に納得がいかないのでレビューとしてこちらに投稿させていただきます。
結論から言えばこの作品はマザコンの言い訳物語です。

まず注目して欲しいのはこれまでのはらだ作品の「女性キャラ」の扱いと今回の「景の母」の違い。
この作品のほとんどの人間には「顔」があります。
景の”治療”に宛がわれた女性にも「おじさん」にも「世間の目」とされる多くのモブにすら「顔」があります。
その中で重要人物である「景の母」にだけ「顔」がありません。
そして他のキャラクターに比べて「景の母」だけは「異様にファンタジック」です。
ゆいの両親の「幼少期の性的暴行事件のために過保護になる」は現実で考えられる範囲内で、
大学生になれば一人暮らしも許すほど常識の範囲内のものです。
「幼少期の刷り込みなのか恋愛感情なのか分からないが景が好きなゆい」も
「見た目は清純そうに振舞っているが、抱えているものと世間に折り合いをつけている舞子」も
背景があるからこその歪みで、終盤の行動もそれらを土台にしているが故の行動です。
しかし景の母だけはなんのバックも見えず「ただ異常な母」なだけです。
「性的暴行を受けた息子」に対して股間を強打して死ねと迫る。(その際に感情的な面がまるで見えない
それほど潔癖なのかと思えば明らかな商売女に頼る。
行動がちぐはぐで、この母親だけ「キャラクター」ではなく「人形」で浮いています。
そして最大の問題はその「人形の母親による矯正」が「子供(ゆい)に手を出すきっかけ」になっていることです。
「子供に性的魅力を感じる小児性愛で手を出した」のではなく
「母親の矯正によって歪んで、それに反発して手を出した」となっているのが残念でありません。
これまではらだ作品では女性も「物語の都合のいい人形」せはなく「キャラクター」としていきいきと描かれていました。
しかし、この作品は「児童性愛者がテーマ」の皮をかぶった「マイノリティの問題」の皮をかぶった「全部ママが悪いんだ」物語になり、その「マザコン思考」のために「ファンタジックな母」という人形を使っています。
はらだ氏であってもこのような「都合のいいファンタジックな女像」を使ってしまい、その上それを周囲が絶賛してしまうのが残念でありません。
そしてこの作品とそれをありがたがる周囲の問題は児童性愛を「異性愛のように”個人のなかにある純粋な欲望”」として見れず「ママのせいで世間に反発してやってしまった」と言い訳を用意しているくせに児童性愛とは、マイノリティとはとリアルの問題とリンクして語りたがる連中を輩出してしまったことです。
「この作品を非難する人は本質を見ていない」というのをよく見かけますが、むしろこの作品に嫌悪感を感じている人間は「児童性愛=個人の中の欲望」として見ているために、それを無視した作品作りと信者の反応に嫌悪しており、よほど審美眼があると考えられます。
ここまで長々と語りましたが、はらだ氏個人の話ではなく、編集が手を加えて「言い訳」をねじ込んだ可能性もあるので(それほどまでにこの母親ははらだ氏らしくない)次回作に期待したいです。

23

間違いなく大傑作だけど認めたくないし、僅かでも萌える自分に吐き気が

初投稿です。あまりにも、あまりにも、なので勇気を出して。

大好きな作家さんの待ってましたな最新刊ですが何度も吐きそうになりました。
本当に気分が悪かった。作品も、だけど作品以上に、
ドキドキして読んでる自分に嫌悪感が。
これって実はきっと自分的に「神」だし「萌2」なんだろうけど認めたくない。
「まともってなに」「普通とは」のテーマは大いに結構なんですけど…


さすがに幼少期云々とラストはなぁ…
予想できず、読み進めドキドキして読み手の想像を遥かに超える「萌え」を
提供してくださる素晴らしい才鬼溢れる稀代の天才漫画家なんだと思うんだけど
そうなんだけど、そうなんだと思うんですけど。
これは自分が思う「BL」でやることじゃない!って思っちゃう。
法とか倫理とかかなぐり捨ててまで描くべきなのか?!
読み手の心に届く届かないとかそんな感情的かつ観念的な問題ではないような。
あと、こんなの受けるとBL規制待ったなしだよ18禁になるわ勘弁してくれ!

…なんてことも過るが、いっそ規制入ったほうがこっちも楽になりそうな気が。
すんごくしんどかった。読後何分も経ってるのにまだしんどいし、
そのせい?!か書いてるこのレビューも支離滅裂かと(笑)。

とにかく作品としては「面白い」んだろうけど、
是か非かで言うと非だと言いたい。
こんな自分は作中の登場人物以上にもしかしたら
「まともであること」に囚われているのかもしれないけど…
でも自分は自称他称クズ人間だけど、
少なからず「萌え」としてな商品提供する物でこれかぁう~ん…と
「BL」だからこそ、どこかで線引きしておきたいなぁ…って。

こんな長文書いててもまだなおグラグラしてる状態。
あぁ、大傑作ってこれですね。
が、認めたくないし、好きではないです。

17

警鐘を鳴らされているのは誰か

蛇龍どくろさんの「エンドレスワールド」や、槇えびしさんの「みずのいろ。」を読んだ時の衝撃に近いものがありました。

まず、「やたもも」と一緒に出たことが個人的には両出版社グッジョブ!と思っています。(はらださん自身がそう希望された可能性も高そうですが)
2作品を立て続けに読んだことで、やたももの2人を祝福出来て、にいちゃんの2人を祝福出来ない自分に「なぜ?」と自然な流れで疑問を沸かせてくれたから。

なぜにいちゃんの2人を祝福出来ないのかというと、それはもう単純に、私の目には2人の愛が「不健康」にしか見えないから。

そこにもう一度投げかけられる「なぜ?」
これはもう立ち止まって腰を据えてしっかり考えるしかなくなっちゃう。

本作品が問うているのは「まともってなに?」のその先にある
「「まとも」から外れた人間は死ぬしかないんですか?」ってとこだと思う。

この作品が児童ポルノを肯定しているものではないことは私もハッキリと書き残しておきたいです。
はらださんが作中でにいちゃん(景)の行為を肯定するようなことは一切ないし、むしろそこに愛があろうとなかろうとそれは犯罪になるのだとしっかり書かれていて、そんなことは知ってるよと断った上で、「大人と子供の愛はいけないことなのですか?なぜ?」と投げ掛けているのです。

この作品を通して警鐘を鳴らされているのは、自分の価値観を否定されることなく生きてこられた「幸運な」まともな人達の方なんじゃないかなと思うのです。

マイノリティはそのおかしな思考を「矯正」して、マジョリティに迎合するべき
(なぜならマジョリティの価値観こそが「正しい」から)
──本当に?
矯正できないのであれば、「異常」とレッテルを貼られることも致し方なし
(自分達が「正しくない」ことを目を逸らさずに受け入れなさい)
──本当に?

自分達が「正しくない」側になってしまったら、この乱暴な物言いを黙って受け入れられますか?
迎合を強要するということは「死になさい」と言っているのと同じことですが、わかっていますか?
と、物凄い殺傷力でグッサグサと刺しにかかってるセリフやモノローグの数々。
その熱量に圧倒されます。

題材がセンセーショナルであればあるほど感情的な賛否が巻き起こる裏で、ちょっと冷静に考えてみようかという人も増えると思うんですよね。
BL読者に「同性愛はいけないことですか?」と問い掛けても多分そんなに議論にはならなくて(実際「ネガ」の中でもはらださんは近しい問いを投げ掛けていると思うのだけど、良くも悪くもあちらは萌えBLとして消化されてしまっている)、「では小児性愛はどうですか?」ここまで投げ掛けられると、多くが子持ちであろう読者層的にも読み流せなくなる人がたくさん出てくる。
このご時世にわざわざこんな爆弾投げ込む意味は、そこに期待している部分もあるんじゃないかなって考えちゃう。

「マイノリティには自分らしく生きる権利はないのか」
はらださんが最後に出すアンサーが悲しいけれど、そこに寄せられる否定派の感想まで全部込み込みで、これが結局のところ現時点での「現実」なんだよな…彼等に精神安定剤(抗不安薬)を飲ませている原因の人達はその現実に気付くこともない。
せめて小さな世界で救われていられればいいけれど、現実はそんなに甘くはない。

自分の趣味嗜好は一旦捨て去って、5段階評価なら星5つ付けざるを得ない作品でした。

34

濃い

たった一冊でこの濃厚なストーリーはさすがはらださんといったところ。
これは続きはなさそうですね。どうしてもここまでマイノリティーだといわゆる幸せにはなれないという感じ。でも収まるとこに収まった。
読み応えばっちりで、内容もすごく面白かった!
私はそこまで重い話だとは思わなかったけど、ライトでないことは間違いない。
ラブより執着よりかな。
そして終わり方がなんとも言えない。そこにはらださんのメッセージを感じました。

5

それなら愛って

はらださんの進化の勢いに驚愕

3

衝撃的な作品

今までのはらだ作品の中でも、1番と言っても過言ではないほど衝撃的な作品でした。読了後、何とも言えない多幸感と悲哀を感じました。

また、「普通とは」を考えさせられる作品でもありました。はらださんにしか描けない作品だと思います。

万人ウケするものではないので、迂闊におすすめは出来ませんが、読んで損はありません。

5

もはやBLではない

まいこ父が受けてたような法的な制裁から逃げたものの、自らの手で作り出してしまった「ゆい」という名の地獄から結局逃げられなかったにいちゃん。
BL作品として楽しめないかもしれないが、一本の物語としてはあまりにも素晴らしい完成度なので、「神」で!

5

性マイノリティとは・・・を考えさせられる作品

「異才」「天才」という言葉がぴったりの「はらだ作品」は、他の方も
書いているように全ての作品がある意味ぶっ飛んでいます!
(それがまた素晴らしいのですが)

この作品は雑誌掲載の時から読んでいましたが、最初から通してコミックスを
読むと「にいちゃん」の壊れ具合がよくわかりました。

そして最後の描き下ろしを読んでまた驚きが!

雑誌ではにいちゃんが親元を飛び出し、人前でもゆいとキスできたという
自分の壁を乗り越えた感(ある種のハピエン?)で終わっていたのですが、
描き下ろしではゆいにも迷いというか、一筋縄では行かない世間との
ギャップというか、やはり性差別から逃れられない現状のようなものが
垣間見え、現実社会での難しさを痛感しました。

コミックの域を超えて考えさせられる「はらだ作品」でした。

7

今までの作品で一番毒が強いです

この作品に萌えはないなぁと思って神にしました。
内容は賛否両論あると思いますが私は好きです。

よく子供相手の性犯罪のニュースを見ると目くじら立てて、変態!理解できない!という人を見かけますがその度に私は違和感を覚えていました。
自分の普通と比較して、なんでも否定してしまうのはなんか違うなと。
はらださんはそんななんとも言えない私のモヤモヤを作品にしてくれたと読んでてちょっと関心してしまいました。
BLとして求めてた萌はなかったけれど、話が面白くて最後まで夢中で読んでしまいました。

今までの作品もぶっ飛んでたけど、今回は更にぶっ飛んでて毒が強いです。

はらだ作品として読むと普通に読めると思いますが、BLとして読むとちょっと重すぎて読めない人も多いかと思います。
はらだ耐性がない方は他の作品で作風を知ってから読むのをお勧めします。

9

はらだ先生の最高傑作なのでは?

まず、扱っているテーマ的に、賛否両論あるとは思う。
だけどわたしは、すごく心が動かされた。

ネタバレしない程度で書くね。

何て言えばいいのかな、単純に「エッチなお兄さんが幼い男の子に手を出しちゃいました」っていう程度の話じゃないんだよね。
レビュー読んでると、結構批判的なのがあったりして、感じ方は人それぞれだから批判するのも全然アリだと思うし、大人が子どもに手を出すって性犯罪だからさ、
批判するのは間違ってはいないんだけど、この作品の本質はそこじゃなくてさ。


誰でも絶対に持ってる「誰かに受け入れてもらいたい」っていう欲求とか、
(それは、肉体的にも、精神的にも)
子どもの為にと良かれと思って「普通の価値観」を押し付ける親ごころとか、
自分をかまってくれる人をつい好きになってしまうっていう自然な気持ちとか、
人に言えない秘密を持っているからこそ他人の秘密にも寛容になれるっていうこととか、
理解し合えないなって人種(例えば家族とか)を簡単に切り捨てられる人とそうじゃない人がいるとかさ、

そいういう人間が持ってる色んな感情がめちゃくちゃ深ぼりされてて、それがBLになってるって所がこの作品のすごいことだと私は思うんだ。

しかもさ、女キャラがまたいい味を出してるんだな(笑)
ナイスキャラなんだわ(笑)


で、最初こそ、幼児に手を出した「にいちゃん」に嫌悪感を抱いたけど、読み終わると、不思議なことに、ここに出てくる人で誰一人として嫌いな人がいなくなるんだよね。
むしろ、そのにいちゃんすら愛おしく思えてくる。
きっとそれは、登場人物に色んな感情の幅があるから、その中のどれかと自分の感情がリンクする部分があるからなんだと思う。

言ってしまえば、心の感情の幅があったり、人生で色んな経験をしてきた人ほど、心動かされる作品なんじゃないかな。
(自画自賛してるわけじゃないけど)
逆に、経験してきた感情の幅が浅い人ほど、腫れものを扱うみたいに「これは犯罪!」って嫌悪感を示す作品なんじゃないかなと思う。
どっちが偉いとダメとかそういうんじゃなくて、読み手を選ぶなあと。

そもそも、男同士の恋愛とかセックスを主食としてるわれわれ腐女子が、子ども×大人になった瞬間「それは別!犯罪!」って目くじらを立てるのもなんだかなあ、と思うわけです。
好きな人に受け入れてもらいたい、愛してるって証明したいっていう感情に、年齢はないんじゃないかなあ。

本を手に取った最初こそ、同時発売されていた「やたもも」のついでに買ったようなものだった。
あらすじ的にもちょっと性犯罪チックな雰囲気だな、試しに買ってみるか、はらだ先生好きだし、みたいな。

1冊の完結ものとしては間違いなく今まで読んだBLで1番良かった作品。
途中目頭が熱くなって本気で泣きそうになったし、最後は子育て観というか、親とは、愛とは、みたいな深いことを考えさせられた。
もちろん、BLとして萌えたしムラムラもしたんだけども、これは
BLっていう枠を軽く超えている傑作だと私は思う。

61

はらだ先生流石…

はらだ先生のコミックは今まで読んだ物もすべて大好きなのですが、今回のは特に感動した作品だったと思います。犯罪になる様な行為が描かれているし、痛々しい表現も多く、好き嫌いが別れる作品では有りますが、好きな人はかなり好きだと思います。リアルな世界観とキャラクターの表情がとにかく迫力があります。気になる方は確実に読む事をおすすめします。
この漫画を通して思ったのは、親や世間が正しいと思う事を押し付ける行為は子供を苦しめるのではないかと言うことです。世間が言う‘’当たり前”を押しつけて、生き方を矯正されていくのは、必ずしもその子にとって良いことではないと言うこと。
しかし、こういった事は現実でいかにもありそうでしたので、実際私も共感することもありました。
一般的な人間とずれた生き方をする人間がもう少し受け入れられる世の中になれば良いのに…と思いました。

8

読み終わってしばらくして、やっと気持ちに整理がついた

はらだ先生の作品は、痛いほど感情がこちらに伝わってくる。例え自分の理解し得ない出来事の話でも、グッとその感情に引き込まれてしまう。残酷なシーンでも目を背けることができないし、「なんか怖いし読むのをやめよう」って本を投げ出すこともできなくなる。そこが魅力だと思います

9

BLの壁ぶち破りすぎた気がする

めちゃめちゃ発売を楽しみにしてたはらだ先生の新作。
はらだ先生大好きなんですが、ごめんなさい今回はかなり酷評になってしまいます。
ネタバレもかなり含まれますので、見たくないかたはスルーしてください。








以下、私個人の感想です。
はらだ先生独特の異常感が好きでしたし、期待してはいましたが、ちょっと登場人物が異常すぎて読後感は「怖い・重い・異常」という印象でした。描き下ろしが・・・、あれがなければもうちょっとだけ軽く終われてたのに、描き下ろしでダーク感倍増しました。

普通のレールからはずれた彼らからして、まともってなにとか、普通の人に見えるようにしとけばいいんでしょとか、そんな感じの世界なんですけど、いくら背景にそういった思考に至るまでの経緯が描いてあったとしても、犯罪は犯罪だと思ってしまうんですよね。

少年だったゆいに手を出そうとしたにいちゃんの過去、自分が幼い頃に愛し合っていたオジサンがいて、そのオジサンが捕まって、だけど当時のその関係を自分の中で正当化する為に幼いゆいに声を掛けた、と。幼いゆいに行為寸前で逃げられゆいの母に見つかり軽蔑の目で見られ罵倒され、ゆいに憎しみを覚え、再開してから復讐の為に凌辱。ゆいは幼き頃にいちゃんにされた行為が忘れられなくて、すっかりそういった性指向に成長し、会えないにいちゃんに想いを馳せながら育ってきた為どんなことをされても受け入れる。途中で今度はにいちゃんが逃げ出して実家に戻り女をあてがわれて嫌気がさし、昔愛してくれたオジサンに会いに行くも、オジサンは自分の事なんかもうわからなくてショックを受け、結果ゆいに戻るっていう。そういう話の流れで総括すると、にいちゃんはゆいに対して、最後まで恋愛感情はないんじゃないかと思うんですよね。ゆいだけが唯一自分を受け入れてくれるから、ゆいに逃げてるようにしか思えない。最終的にはクスリで昔の明るいにいちゃんに戻って良かった、て。いや良くないっしょヤバいっしょとしか思えなかったし、最後両親には普通のリア充大学生の顔を見せたあとに帰り道でにいちゃんと同じように煙草とクスリをやるゆい。自分たちは間違っていないと言い聞かせながら。犯罪者が犯罪者を生むってことを言いたいのでしょうか。BLというカテゴリーではありますが、この本のテーマはちょっと違う方向にある気がしてなりません。何のためにBLを読むのか、BLに何を求めるのかは人それぞれだと思いますが、私が良いと思う基準は萌えるかきゅんとするか切ないか話がおもしろいか等ですが、お話自体は凝っていますが私が思っているBLの萌えとは違いました。これは性犯罪と薬物犯罪に至るまでの人間心理のストーリーだよっていう事なら素晴らしいと思いますが、実際そういうストーリーを求めて購入してなかったので自分の中でかなりショッキングでした。もちろん今作をBLとしてはらだ作品として素晴らしい!萌える!と思う方もたくさんいらっしゃると思います。否定する気はありません。あくまで一個人の意見としてこう思う人もいるんだな程度に思って頂ければ幸いです。

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普通が他人とずれてると辛いなっていう…

どこが神かと言われると胸を張って言えませんが、こんな考え方をしたことがなかったので終始口を開けながら見てました。
にいちゃんも少年だった頃に年の差のある大人と愛し合っていて、それを幼いゆいに重ね合わせて自分もまた同じことを繰り返して…という話で。
実際問題、大人が少年やら少女を好むことはあっても、少年少女側が好き好んで受け入れるわけもなかろうと思っていましたが…この漫画の序盤を読みながら、ああ子供って流されやすい上にエロに関しては知識ないのに興味だけは津々なんだよなぁと割とすんなり読めました。そしていざそういうことになって、こわくなって逃げ出したのもリアル。内容がリアルすぎて、テレビの少年に対する猥褻犯罪とかのニュースの裏側もしかしたらこんなんなの…?と錯覚してしまいそうになるくらいリアルに感じられました。
普通っていうのは、それぞれ一人一人違くて、自分の普通を他人の普通の秤に乗せられてあれこれと否定されるとどうしようもなく不安になったりしてしまう気持ちとか、その普通の範囲が個人じゃなくて世間一般ともなると、その不安たるや想像もつかないなと思いました。景の親から手紙が来たシーンなどは読みながらこっちまで苦しくてもだえました。

ゆいは幼い時ににいちゃんから逃げてしまってからずっと思い続けてる健気な子で、景はそんなゆいの思いを踏みにじる粘着な男なのかと思いきや、後半はその逆転で、景はもうゆいとのことを切ってにげようとするわ、ゆいはにいちゃんが受け入れてくれるならいつでも親を切れる子だったり、二人はなかなかすんなりとくっついてはくれません。
最終的に景は結局両親に本心を打ち明け、受け入れてもらえずゆいのところに戻ってきて…という収まり方でした。
ようやく思い合えるのか…と心穏やかになったのも束の間、ゆいはずっと親や友人の前では自分を普通の人間のように装い続けていることに疲れているようです。なかなか幸せになるのは簡単では無いようですが、実際そうだよな、とも思いました。
現実ではこうもいかないとは思いますが、この話だけを読むと、この物語の中の登場人物に悪者は1人も居ないなと感じました。結局みんな自分の普通の中でしか物事を判断出来ないんだろうなぁ。自分も含め。
すっきり終わる話ではありませんが、はらださんのダークだけど何か深い話を読みたい方はぜひ読んでほしいです。一冊まるまる2人の話なので読み応えもありますよ!
リバ表現がもろにあるので地雷な方はお気をつけて!
勝手な自分解釈な感想ばっかりですが、はらださんの話は外道なものが多いのに共感できることが多くて大好きです。

15

はらだワールド満載。

電子書籍で2話目まで読んでましたが、コミックス化されると聞いて発売を楽しみに待っていました。

内容をざっくりと。すみません、ネタバレしてます。






主人公はゆい。表紙の彼です。
ゆいは小学生。家の方針でゲームを持たせてもらえず、内向的な性格という事もあって友達と仲良くなることができない。家に帰っても両親は共働きでいつもひとりぼっち。そんなゆいに、ゲームを貸してくれて遊んでくれる「にいちゃん」の存在ができます。

まだ子どもで性的なことは何も知らないゆいに、触ってくるようになるにいちゃん。
「にいちゃん」の行為が性的なことだと理解できない無邪気なゆい。
その無知さにつけ込み行動が徐々にエスカレートしていくにいちゃん。

そんなある日、行為に及ぼうとした「にいちゃん」に恐れをなしたゆいが逃げたことでにいちゃんの今までの行為がゆいの母親にばれることになり…。

というお話。

ゆいとにいちゃんがそれぞれ引っ越したことで接点が完全に断たれてしまう彼らですが、にいちゃんに会いたくて昔住んでいた街にゆいが探しに行き再会します。そこからゆいがにいちゃんに凌辱される日々が始まります。

かつて逃げ出し、にいちゃんを裏切ったことを贖罪したいゆい。
そんなゆいに復讐するかのように、ゆいの身体を玩具のように扱い続ける「にいちゃん」。

と、ここまでならにいちゃん外道!という話なのですが、さすがはらださんというべきか、この話のキモはゆいが凌辱される話ではない。

にいちゃんが、なぜ、ゆいにそうした行為を働いたのか。

にいちゃんの過去。
ゆいの同級生であり、彼女になる舞子の存在。

そうしたものが少しずつ明らかになってきて、にいちゃんの「本質」が見えてくる。

はじめはゆいが被害者で、にいちゃんが加害者。
そういう図式で話が進みますが、にいちゃんのバックボーンが見えてくるにしたがって、にいちゃんが可哀想で…。

そして、にいちゃんのすべてを理解し受け止めたのが、ほかでもないゆい。
自分への行為が、にいちゃんが自身を好きだからではない、と気づきながらも、それでもにいちゃんを欲し、求め、にいちゃんを受け入れようとする。
子どもで、健気で、と思っていたゆいの男らしさと、そんなゆいが持つにいちゃんへの「執着心」がとても良かった。

はらださんらしい、一筋縄ではいかないストーリー展開に圧倒されました。

あと、舞子の存在感が半端なかった。
はらださんの描かれる女子ってみんな魅力的な子ばかりな気がしますが、彼女がいたからこそ、にいちゃんとゆいの気持ちが重なったんだと思うんです。
舞子の強さがなんともあっぱれでした。

けれど、最後までほっこりするシーンにはならない。
ゆいにしろ、にいちゃんにしろ、理解し、受け入れてくれる「家族」に恵まれないからかな。

帯にも書かれていますが、

ふつうってなに
まともってなに

を問う、壮大なストーリーでした。

表紙も良い。
色遣いやゆいの表情がインパクトがあって目を引きますが、ゆいが囚われているだけでなく、ゆいもまた、にいちゃんを捕まえて離さない、という二人の想いが切り取られた絵柄かと思います。

そして何より、にいちゃんが流す涙が、胸に切なく響きました。

あ、そうそう。
まだ小学生のゆいに、にいちゃんが手を出すシーン。
再会後、ゆいに働く凌辱行為。
そして、リバもあります。
そういったシーンが多いので、地雷な方はご注意を。

16

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