嫉妬も執着も独占欲も、 キミを抱いて、覚えたんだ―――。

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表題作黒か白か 2

館林和茂(芸名:皇澤茂),皇子様系人気俳優
姫宮慎(芸名:鷲宮慎),人気上昇中の悪役が多い俳優

その他の収録作品

  • Act,6.5
  • あとがき

あらすじ

悪役顔俳優の慎と皇子様系俳優のシゲは、世間には絶対に言うことが出来ない恋人同士。一度は離れる覚悟をしたものの、慎を抱いてから更に独占欲が増したシゲは?芸能界シークレット・ラブ!二人の過去編も同時収録!

作品情報

作品名
黒か白か 2
著者
さちも 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
あすかコミックスCL-DX
シリーズ
黒か白か
発売日
ISBN
9784041076248
4.1

(171)

(74)

萌々

(60)

(30)

中立

(2)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
16
得点
702
評価数
171
平均
4.1 / 5
神率
43.3%

レビュー投稿数16

やばい…当て馬が一番好きかも

シゲと慎の過去編があり、付き合い始めるぴゅあっぴゅあなDK時代が描かれたというのに…多々良さんの赤面にヤられてしまいました!なんなの純情ツンデレキャラだったの!?なんだかんだ言いつつ頼れる先輩っぽいとこが好き。ちょっと落ち目な切なさ背負ってるとこがめちゃくちゃクる!
三人とも俳優としての売れ方が三者三様なんだけど、多々良が一番応援したくなっちゃいます。慎に惚れてもムダなとこに泣ける…いや正直萌える笑。
嫉妬深い彼氏様なシゲもちゃんと素敵ですが、こっそり多々良に萌えながら読み続けたいと思います。

0

最高です。

先月2巻読んですぐ書いた感想を、今ここに書きます。


2巻は過去編でした。過去編とんでもなくよかったです。
告白シーンが最高に良くって
そして、慎の笑顔が可愛すぎました。
3回タブレットを閉じました。悶えました。
破壊力がすごくて読むのに時間かかりました。

そしてこれは先輩俳優が当て馬になり、
アイドルくんが相談役になり、
結果アイドルくんと先輩俳優がくっつく流れですね?()
3巻も楽しみです!


7巻まで読み終えた今思うことは、先輩俳優ガチで
当て馬になりました。
このままアイドルくんは相談役で頼む。

0

二人の始まり

2巻は慎とシゲの出会いからお話が始まります。
二人の馴れ初めを知りたかったので
すごく嬉しい始まりでした。
当たり前だけど慎もシゲも幼くて可愛い(*´ω`*)

ほんわかしたお話だけではなく
シリアスな部分やシゲの黒い部分が出てきて
執着攻めが好きな私としてはすごく嬉しかったです。
嫉妬からのセカンドセックスへ流れるのも良かったです。
そしてその後落ち込んでるシゲを
何もないようなフリをして励ます慎が好きでした。
慎も嫉妬して泣いたことがあるんだなぁ。
ほんとこの二人可愛いなぁと言う気持ちで読んでいました。

でもそんな二人をよそに
慎が無意識に愛想振りまいてるから
多々良さんがヤバそうな気配がしてきました。
二人だけの平穏をください!!!

0

笑顔の破壊力

真逆のイメージの俳優カップルです。
出会い編もあり。
このころからあまり変わってませんね。

そして現在。
なんとか初エッチできたらシゲの執着が重くなって。
慎は昔から変わらない健気さんですね。コツコツと。

1巻で慎の評価がガラッと変わって。慎的にはこのまま頑張って、せめてシゲの友達として普通に表に出られる存在になりたいところなんですが。

慎の笑顔はそんなにすごいの?みんなギュンと心臓を掴まれちゃって。ギャップかな?
慎の人気が出るのは嬉しいですが、慎が頑張るほどシゲが心配です。

0

よい脇役達が活躍

1巻で一応結ばれた二人。
2巻では、愼の成長とシゲの独占欲がよい感じに描かれます。

愼のよいゲイ友、アイドルの花崎くん。この存在がメインカプ二人の関係をうまく進展させてくれます。
また、先輩俳優の多々良さん。冷たくても根は面倒見のよい実力俳優。こちらは当て馬役です。先輩として慕う愼をかわいく思い、時折見せる柔らかな表情にやられちゃう。彼によってシゲの嫉妬、独占欲が引き出されます。

こういう脇役達が出てきて、二人のじれったい恋も少しずつ進展してきました。

0

愛情表現は異なるけれど、同じくらい愛している

『黒か白か(1)』の続編です。

人気俳優の館林 和茂(芸名:皇澤 茂)と俳優の姫宮 慎(芸名:鷲宮 慎)のお話。

前作では、慎くんがブレイク寸前になったことで、2人の関係をマスコミを嗅ぎ付けられる前に離れる提案をしたシゲくん。
しかし、慎くんはその提案を断り、ようやく2人は心も身体も結ばれました。
今作は、その続きになります。
翌朝、裸で目覚めた慎くんはシゲくんに「ありがと」と伝えます。
(高校時代の回想シーン)
慎くんは人見知りで友達が少なく、性的思考に気が付いていました。
そんな慎くんは、高校の演劇部で「他人を演じる」楽しさを覚えます。
ある日、シゲくんの「素」を見てしまい、廃部寸前の演劇部に勧誘をした慎くん。
これが2人の出会いになります。
しかし、学園祭後に演劇部は廃部になってしまいました。
演劇部はなくなっても友達でいたいと言う慎くんに、シゲくんは言った言葉は
「俺、姫宮のことが好きだから」

慎くんをずっと大切にしてきたシゲくんは、Hしたことで愛情と独占欲がさらに増します。
酔った多々良さんに慎くんが肩を貸しているのも耐えられません。
嫉妬が抑え切れないシゲくんは強引に慎くんを抱きました。
2人は間違いなく愛し合っていますが、愛情表現は異なっています。
一見、シゲくんの方が愛情過多に感じますが、じつは慎くんもシゲくんを不安にさせないよう努力しているのです。
自分の嫉妬が思っているより酷いと話すシゲくんに「楽しみだなぁ」と笑う慎くんの器の大きさ(泣)
この2人は絶妙なバランスを保っているだなと感じました。

後半、自分のイメージが良くなれば表向きはシゲくんの「友人」でいられると考えた慎くんは、ゴールデンのバラエティ番組に出演することにします。
シゲくんのために頑張りたい
慎くんもシゲくんに負けないくらい一途なんですね。
ちなみに、この番組にはシゲくんも出演しています。

この作品には、前作で当て馬候補だった俳優の多々良健吾さんが芽を出しました。
慎くんの笑顔に魅了され、芽吹いたその想いは成長中です。
続編では、完全に当て馬になるでしょう。
他に脇キャラでは、2人のマネージャー小菅さんと梅島さん、アイドルの花崎くんが登場します。
シゲくんの脱童貞がわかる小菅さんの観察力はすごい!

Hシーンは、本編で1回、シゲくんの1人H(妄想)、描き下ろしで1回(妄想)です(笑)
本編では、シゲくんが慎くんを襲うのですが、慎くんもお風呂で自分なりに準備していたんですよ。
シゲくんの気持ちを汲んでいる慎くんの行動にジーンとします。
痛みはないものの、まだ気持ち良さは感じられない慎くんですが、早く気持ち良くなって欲しいな。
慎くんはエロ素質があると思います(笑)

描き下ろし『ACT6.5』
いつもは冷酷無残のダーク大佐がめちゃくちゃに犯されています。
軍服プレイはヤバい…。

続編では、多々良さんのこともあり波乱の展開になりそう(汗)
芸能界というフィールドは障害やすれ違いが多すぎますよね。
どちらかが犠牲にならなければいいのですが…ハラハラ。
今作もさちも先生の丁寧な心理描写に惹き込ますが、あとがきは別の面白さでおすすめです。

6

最古参シゲ

未完です。3巻未読。

◾︎館林(芸名:皇澤 王子イメージの俳優)×姫宮慎(芸名:鷲宮 悪役イメージの俳優)
慎の無自覚に天然なところに笑うし可愛いと思ってしまい、狙い通りハマってるな〜って気持ちになる始まり方です笑

高校生時代の2人は正直「こんな事あるか!根回し不足にも程がある!」って思ってしまって盛り上がれませんでしたが、この頃から慎可愛いですね。

1巻に引き続き後半にいくにつれて面白くなりますが、1巻から現在の2人の関係性に大きな変化があったかというとそこまでないかな?慎の周りに人が増えたことかな?

若い俳優モノはコスチュームプレイに幅が効かせられていいですね〜

0

攻めの妄想がたくましい

紙本
修正…トーン消しだったり白塗りだったり
カバー下…表紙絵
カバー折り返し…プロフィール
あとがき…あり

1

ちょっとのことでは崩れなくなった2人

 セックスをしてからさらに絆の深まった2人の蜜月という感じで、最初から最後まで結構甘い雰囲気だったんじゃないかと思います。学生時代の2人の馴れ初めが素敵でした。最後の方にシゲが嫉妬に燃えるシーンもありますが、それが2人に大きな亀裂を入れることもなく、お互い冷静になってすぐ解決されるので、本当に2人は1段階上のステージへ移行したんだなぁと感じました。ちゃんと相手を信頼しているんだということが伝わってきて、すごく安心感がありますね。ただ、多々良がどうも慎に惹かれ始めているようなので、ここからまた修羅場になるのかもしれません。番外編では役の衣装を着たまま慎が乱れるところも見れて、エロにも満足でした。

 余談ですが、今年だけで5冊も刊行されているさちも先生のハイペースぶりがちょっと心配です。創作意欲がどんどん湧いていて止まらないくらいなのであれば、その勢いのままいって欲しいと思いますが、もし結構負荷がかかっている状態なんだったら、ペースを落としても構わないので1作1作丁寧に描き上げられる環境を用意してあげて頂きたいですね。人気作家さんなのでこれがベストな状況なのかもしれませんが、さすがに気になってしまって。要らぬ心配でしたら申し訳ないです。

1

「続き物の間の巻」

第2巻では、2人の高校時代のお話が明らかになります。
演技を通して自分を見出していた慎くんと、皆の理想を演じることで自分を見失っていたシゲくんという2人の出会いは、まさに「青春」……
この部分だけで1つの完結したお話を読んでいるように感じました。

しかし物語の構成上、慎くんと 慎くんに片想いをしている俳優の多々良くんにスポットライトが当たる展開となっている為、シゲくんの印象が若干薄いと感じてしまいました……
正に「続き物の間の巻」という感じです。
この巻だけで評価を行うならば、萌×2の評価は妥当だと思います。

アニメイト限定版の小冊子が、これまた最高です。
通常版or限定版で迷っていらっしゃる方は、限定版をことを強くオススメ致します!!
(但し、触手が苦手な方は……)

作品とは関係がないのですが……
カバー下が黒い為、素手で触ると指紋が取れません!!
コミックスを読む際にカバーを外す方は、薄手の手袋等を身に付けた後、触れた方が良いと思います……

0

愛憎は黒白で分けられるもんじゃない

上がってきた「薄い本」のレビューを拝見して…
有償特典があった事を初めて知りました。特典買いそびれたYO!
アニメイトで発売日に購入したんですけど、売り場にそんなものがあった事がわからず、レジでの声掛けもなかった…
…と自分が気付けなかったことを店舗のせいにして八つ当たりしておりますが、どよ〜んとテンションが下がっております。
そのテンションで読み始めたせいなのかどうなのか、この「2」は印象が薄かったかな。
「1」のレビューでも書いたのですが、1巻で完結してもいいような物語の運びで、これで続くのであれば波乱しかないじゃん、と感じていましたが、2人の過去編と慎に惚れそうな人物の登場でしたね。
黒い悪役イメージの慎の心はピュアで、王子様系のシゲの方が暗い情念を秘めている…その人物造形も想定内でした。
2巻になっても2人の「何か」が変わったような印象はないので、いわゆる「波乱」は次巻に持ち越しなんですかね…
黒と思ったら白く、白く見えるけど黒い、ただそれだけではひねりが足りない気がします。やっぱりグレーゾーン(©️三○矢雄二)を掘り下げつつの展開を期待しています。

0

色んな「黒」と「白」に揺らいでも、大事なモノをしっかり守り抜いて。

人当たりが良くさわやか王子様系のキャラで人気の〔シゲ〕
コミュ障で根っからの悪役イメージが付いてしまっている〔慎〕
正反対のキャラで俳優業をしている2人は、高校時代から付き合っている恋人同士。
なんだけど、そのことは周りにも世間にも絶対秘密で、仕事でも接点がないふうを装っている。

そんな2人のさてさて第2巻ですが・・・

わーどうしようこれ、なんか一気に“レビューしにくい系良作”になったかも。
下手に言語化して良さを限定してしまいたくない感じというか。
1巻時点ではどう転がっていくのかがまだ見えない感じだったけど、だいぶん焦点が絞れてきた…かな??
2巻を読み終わった今は、内面の矛盾だらけな揺らぎだとか、外野のくだらない揺さぶりだとかに揺れながらも、自分たちの大事なものを見失わないで一生懸命守り抜こうとしている2人がもういじらしくて愛おしくて、防波堤にでもなって全力で守ってあげたい気分です。

2人の出会い(高校時代)のエピソードがもうね、純度100%の純愛!って感じでキュンとするったらなくって、それまでちょっと掴みかねていたシゲのキャラについてもこれ読んだらもう疑いようがないなって思えて。
そう一旦思うと、シゲが抱えて葛藤している黒い感情自体が、シゲが真摯でいい奴な証拠だよなーって見え方になってくるんですよね。
自分の中で作品の読み方が定まってくると、SNSの反応がことあるごとに出てくるのも、あぁこれ「雑音」のメタファーっぽいなとか、そんな捉え方に変わってくる。
芸能界ってところはきっと、爆音の雑音の中から聞き取るべき声を聞き誤らずに聞き取り続けていかなきゃならない世界だと思うのですよ。
そういう世界で、慎が先に少し2人の未来の為に踏み出し始めたなってのが、私なりのこの2巻の解釈です。

慎は本質を見ているから一番最初にシゲが落ちたように、恋でも崇拝でも慎に落ちてく人達が出てくるんだろうね。シゲの黒い感情はどんどん膨らんでいきそうだね。
シゲは慎よりまだちょっと内面的に弱そうだけど、ちゃんと貫けるだろうか。
慎がいれば大丈夫かな?って今は思えるけど、この先どうなっていくのかな。
慎の頑張りが外野の良からぬ何かに潰されないかどうかもちょっと心配だし。
大丈夫かな?
自分の心の雑音にも周りの雑音にも負けるなよ!とエールを送りながら、2人がこのまま強くあってくれることを願うばかりです。

【電子】シーモア版:修正△(トーン+白消しっぽい感じ)、カバー下○(漫画等のおまけコンテンツはなし)、裏表紙○、背表紙○

6

シゲの熱情、慎の純情、そして第三の男⁈

わぁー♡ こんなに早く2巻が読めるなんて‼︎ あとがきにもゆっくり進展する代わりに刊行ペースはスピーディにしたいと書いて下さってて、嬉しい限りです。
二人の過去編も同時収録! とあったので、てっきり番外編かと思いきや、ガッツリ本編に含まれています。シゲと慎の出逢い。高校生編。高校生の頃から王子様のシゲ。大人しいのに、強面で何となく遠巻きにされていた慎。吃音という程では無いが、上手に話せない慎が、不思議と台詞ならスラスラと話せるという才能。シゲを引き込んで、弱小演劇部ながら楽しく練習を重ねる日々。
ちょっと不満に思ったのは、先生が酷い。文化祭を目指して、せっかく頑張った芝居なのだから、上演させて欲しかった。自分たちだけで上演するが、校庭でも中庭でも、多くの生徒の前でやらせてあげて欲しかった。だって、「眠れる森の美女」社畜バージョンなんて、面白そう!
まぁ、そのこと自体は物語的に重要では無かった。部活動は卒業前に引退し、演劇部が解散したその日。シゲは慎に告白するんですねーーー‼︎ きゃー♡ それから二人はずっと一緒だったということ。

1巻で、慎がブレークするキッカケとなった、笑顔の破壊力。それにヤラレたであろう、多々良さんがヤバい。ジワジワと慎に魅かれ始めている。それに嫉妬と独占欲を剥き出しにするシゲ。
多々良さんは、新人の共演者に気遣いを見せて、自分を悪者にしたり、良いところもある役者で。とてもクレバーなのに、今は役どころに恵まれてはいない様子。なので、役者としての慎を認めていて、その部分にも惹かれてもいる。
…でも、後半にはアイドルの花崎さんとも絡み出したので、多々良さんはそっちとうまく行くかもしれない。そして、私も梅島マネージャーと小菅マネージャーもまぁまぁ怪しいと踏んでいる⁈
スピンオフなるのか、本編にグイグイ差し込まれて行くのか? 彼らの今後にも目が離せません‼︎

物語のスタートは、1巻で結ばれた事後からなんですが、躰を労わるシゲに、慎は恥ずかしさのあまり「平気!挿れただけで終わったし!」と口走ってしまい、シゲは軽く凹みます。
女子にモテてた筈のシゲでしたが、実は童貞。お互いに初めて。なので、シゲはまだ、慎を気持ち悦がらせるセックスは出来ない模様。自分本位に腰を振りますが、『くるしいだけじゃ…ないかも。』と、慎も思うようになってきてはいる様なので、もう直ぐ気持ち良くなれればいいな。
初めて慎を抱いた時のことを思い出しながらする、シゲのシングルプレイはエロいです。

本作は慎のターンだったかと思います。シゲが売れたキッカケ、ちょっと大変だったみたいで。その事に触れる、シゲのターンが次巻なのかな、と思います。ものすごく楽しみに待ちます。

0

様々な展開の可能性が見えてきた2巻

待ってました!第2巻。
完結はしていません。
ゆっくりと進み、じっくりと語られる作品ですね。
俳優界が舞台なだけに、素晴らしいバイプレイヤーたちが揃っています。
主役脇役、メインストーリー、サブストーリー含め、どう転がっていくのか気になる要素がたくさん登場してきた2巻ではないでしょうか。

今回は2人の出会いが描かれています。
高校時代の演劇部での出会い。
口ベタで愛想はないけれどその頃から抜群の演技力を誇る "演劇部部長の慎" と、学園の "皇子様" シゲ。
存続が危うい演劇部のために、シゲを学園祭の舞台に勧誘するところから始まります。

とにかくDKの2人が輝いています!
かっこいい!初々しい!
特に、現在より長髪な慎の無防備な色気ったら!
2人の恋の始まりのこのエピソードは必見ですよ。


後半は再び現在へ。

売れっ子になりつつある慎は、自分を変えようと、少しずつ人付き合いもするように。
友人でゲイのアイドル花崎や、俳優として憧れる先輩の多々良も絡みはじめ、慎の周りはやや賑やかに。

ある日、酔った多々良に抱きつかれる慎を目撃してしまったシゲは、嫉妬を隠せずその場から立ち去り…

シゲの心理が痛いほどに伝わってきます。
慎を一番に応援したい。
誰よりも理解してあげたい。
でも慎を独占したい。
自分だけが知る慎であって欲しい…

相反する思いに揺れるシゲの苦悩。
そのへんの心理描写がとってもうまいです!
表情が語っています。

体の関係も、前巻より進展してきましたね。
まだまだ挿入はスムーズではないものの、一度壁を越えた2人は、以前よりかは積極的。

でもこの作品の一番エロいところは、セックスシーンよりも、シゲの欲情シーンだと思います!
慎を脳裏に思い描いては、ひとり硬く反応させるシゲ…
これが本当にエロい!
体の関係に関しては長年こじらせてきた2人だけに、この脳内での欲情が、ものすごーく相手を欲しているようで、官能的なんです。
致さずともこれだけエロく見せるのは、さちも先生圧巻です!

多々良、花崎もどう動くのか。
いくらでもスピンオフや同時進行で描けそうな題材が揃っているので、そちらの展開も楽しみです♪
次巻が待ち遠しい。

11

丁寧な心理描写に萌えが滾る

待ちに待った『黒か白か』の2巻。
えー、2巻でもまだ完結しません。完結してから購入される腐姐さまにとってはじりじりされてるかな?でも、巻数が多いからこそ丁寧に描きこまれる描写に、萌えが滾ってしかたありませんでした。

1巻は、慎の俳優としての人気が上がったことで今後の関係はどうなっちゃうの…?と不穏な空気が漂いつつ、でも、やっと身体も結ばれた二人。

というところまで。

2巻は、というと。






序盤は、シゲと慎の二人の出会いからスタート。
二人が出会ったのは、彼らが高校生だった時。
演劇部に所属している慎だけれど、他の部活の人気が高い事や演劇部の部員数が少ないことから存続の危機に陥ります。

このまま何もせずに演劇部を終わらせたくない。

そう思った慎は、イケメンで人気者のシゲを「文化祭の劇に出てほしい」と勧誘するけれど―。

見た目と中身のギャップに悩み、本当の自分はどれなのかと悩んでいたシゲ。
人と関わるのが苦手で、見た目が怖いこともあって孤立気味な慎。

真逆に見えるこの二人の出会い、そして少しずつ心を通わせていくシーンが、慎の回想という形で、実に丁寧な描写で描かれています。

お互いに、お互いが唯一無二の存在になっていく。
もう、ここまでで萌えが滾ってどうしようかと思いました。

後半は時系列が現在に戻ります。
視点としては慎目線の展開が多め。

慎が仕事の仲間として出会った多々良さん。
多々良さん、

めっちゃ良い当て馬です…!

横柄な態度に隠れた彼の優しさがなんともいいです。不器用なんですよね。多々良さんは。

そして、そうです。
多々良さん、慎に恋しちゃったよね。

誰ともなれ合わない多々良さんが、慎の前では酔っ払って、素の姿を見せ始める。

そして、それに嫉妬するのがシゲ。

慎も、シゲも、お互いを想う気持ちは同じくらい。
けれど、それを表現する方法が異なる。
シゲが、慎を愛するがゆえにヤンデレを発揮するのが非常にツボでした。

慎を愛しているがゆえに、束縛したい。閉じ込めたい。誰にも見せたくない。
普段人当りが良いシゲのオスの顔がクッソカッコよく、彼の気持ちが溢れてました。


多々良さんも良いし、アイドルの花崎くんもよし。
そして、二人のマネジャーもよし。
登場回数としてはさほど多くない彼らですが、じわじわくる魅力を、彼らは持ってます。

スピンオフ、めっちゃ出来るやん…!
登場人物たちが等しく魅力的なのも、『黒か白か』の魅力の一つだと思うのです。

で、ですよ。

最後に収録されているのは、慎が出演する「レンジャー学園」のお話。
元師(シゲ)✕大佐(慎)。
元帥に、部下たちが見てる前で無理やり抱かれてしまう大佐。

を、妄想するシゲ。

のお話。

エッロ!
軍服がこれまたよいのです。

実はアニメイト限定版についてくるのが、この妄想の二次創作の「薄い本」なんですyo!

もちろんアニメイト限定版をゲットしましたが、チョー萌える…!
ぜひともアニメイト限定版をゲットしてほしいな、と思う神「薄い本」でした。

10

恋人達が愛おしくなる、でも嵐が吹き荒れそうな予感がする2巻。

薄い本が付いてる「アニメイト限定セット」を買うべきです!!!!!
マット加工の黒が映える美しい表紙、中の紙質もコート系で黒ベタがツヤツヤしてて綺麗なんですよ~♪
ストーリーもね、ドS好きにはたまんなくってね♥
私、永久保存用にもう1セット買うわっ!


王子様キャラのイケメン俳優・シゲと、悪人面で演技力のある名脇役・慎。
二人が付き合っているなんてバレたら、役者としても、社会的にも人生が終わってしまう…
だからシゲは、慎が俳優として成功したら離れなきゃと思っていたのに、慎は俳優を守っていくのは大変でも、せめて素の自分だけは守って欲しいとお願いして…
心もカラダも結ばれたのが1巻。

最初から恋人設定の珍しいBLストーリー、慎を愛しぬいてるシゲ、シゲの気持ちに応えた慎、1巻は二人の絆を深める巻でした。

そして2巻、シゲの仄暗い部分が垣間見え、これから嵐が吹きそうな予感がします…


初めて結ばれた翌朝、慎は、慎の夢のために離れようとしたシゲを思い出して、夢のはじまりはシゲだったと、高校時代の回想をはじめます。

ドモってしか話せない慎は、別人を演じてる時だけ、イキイキできた。
シゲは周りから求められるままの王子様キャラを嫌々演じていた。
シゲが演じていることに気付いた慎は、シゲを廃部寸前の演劇部に誘って、最後の舞台を成功させようと頑張り…
シゲと部員と舞台を作り上げていくなかで、慎はドモリも治って、ぜんぶが終わってシゲに「友達で居てくれないかな」とお願いすると、シゲは「無理かな。好きだから」って!

シゲは出会っただけでこんなにも慎を救ってあげてる。
慎の夢のはじまりは、世界に踏み出すキッカケをくれたのはシゲだ。


そして現代編へ。
売れ始めた慎は、売れている者にはすり寄り、落ち目の者には冷たい芸能界の実態を感じはじめ、シゲが売れた時にもいろいろあったのでは?と心配する。
そんなことを相談したくて、憧れの先輩俳優・多々良を誘うと、酔った多々良は慎に抱きついてきて…
その現場をシゲに目撃されてしまう。

シゲは誤解だってわかってるのに、シゲの夢を応援したいと思っているのに、本心はシゲを自分だけのものにしておきたくて、愛しすぎるがゆえの独占欲と執着心をむき出しにして、その欲望を慎にぶつけます!

はじめてカラダが繋がるシーンのシゲ視点の回想も描かれているのですが、初めてで痛がってる慎を見て、慎に痛みを与えているのは自分だってことにシゲは興奮する。
シゲは慎を心から愛してる良い男だけど、実はS気質があるんじゃないの???
(ちなみに、薄い本はパロでシゲのドS全開を愛でられます♥)


シゲにひどく抱かれても、それをゆるす慎。
そして、シゲがはじめて女性絡みの仕事をした時に嫉妬で涙しちゃう慎の愛しさったら!
さらに慎は、嫉妬されてうれしいと、心の底からの素の笑顔を見せる。
シゲも慎も、お互いが大事で、愛しあっていて、この二人が一緒にいるのを見ていると愛おしさがこみあげてきます。


慎はシゲの仄暗い部分にまだ気付いてないけど、これから俳優としてもっと売れたら、慎に横恋慕しそうな多々良に引っかき回されたら、慎を愛してるシゲはどうなってしまうのか…?
二人のことが世間にバレる未来も用意されていそうだし、3巻以降、嵐が吹き荒れそうでちょっと怖いです…
真のまっすぐな愛で、今度はシゲを救ってあげて欲しい。


1巻は表表紙は黒・裏表紙は白、2巻は逆転して表表紙が白・裏表紙が黒、背表紙を境に対峙する色のコントラストが印象に残る装丁です。
シゲは見た目の印象は白、でも抱えているものは黒、対して、慎は見た目の印象は黒でもまっすぐで、その気質は白。
タイトルも、黒と白のコントラストが美しい装丁も、二人のパラドックス感を象徴しているようで、物語を盛り上げるのに一役かってます!

8

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