「俺のものだ。……抱き潰してやる」

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あらすじ

貌の医師・氷川諒一は、眞鍋組二代目組長・橘高清和の妻、つまり二代目姐でもある。
だが、眞鍋組の周囲は常にきな臭く、氷川は大切な清和のためにも平和的な稼業の開発を推進したくて仕方がない。
そんな、氷川の耳に清和と支倉組組長の娘・涼子との入籍話が飛び込んでくる。
一方で眞鍋組と寒野組のシマ争いも激化して――ついに清和最大の危機が!?

作品情報

作品名
龍の覚醒、Dr.の花冠
著者
樹生かなめ 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
シリーズ
龍の恋、Dr.の愛
発売日
ISBN
9784065145982
4.4

(5)

(2)

萌々

(3)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
22
評価数
5
平均
4.4 / 5
神率
40%

レビュー投稿数1

これからどうなる?

今作はまた一段と色々とありすぎてレビューが書きにくいですw
今回もラブシーンで清和が微妙に言葉責め?
言葉責めに目覚めた?それで龍の覚醒?違うかな(^^;)
毎回毎回、ラブシーンになると繰り返される清和のセリフ「いいのか?」「いいんだな?」
これが今回別の使われ方をしていますwww
もうちょい違うパターンを…と飽き飽きしていた読者に対する意趣返し?w
そう来たかと。いや~参りましたw

ずっと気になっていた、眞鍋第三ビルのプライベートルームに居座っていた涼子。
やっとその理由が明らかにされますが、作中でまさかの加藤の名前が出てくるとは。

今回、眞鍋組のシマを巡って、新しく看板を掲げた寒野組と一悶着あります。
そして京介が仕事終わりの氷川を攫いますが、理由は暴走族時代の仲間、寒野組の若頭の吉平が関係している模様。
寒野組組長の寒野禮は涼子の異母兄で、禮の母親は今は解散した寒野愚連隊の八代目組長の娘。
禮と母親は父親である支倉組長(橘高の兄貴分)には大事にされなかった。
寒野愚連隊は過去に眞鍋組初代組長とシマを巡って因縁がある。
寒野組の若頭の吉平は、眞鍋組元幹部の加藤と愛人の間に出来た息子で、京介やショウや宇治達の暴走族時代の仲間。
そして寒野組のバックには長江組が…
という人間関係で話が進んで行きます。

そして、今回新たに凄腕の外科医キャラが登場。但し、イギリスから帰国して探偵になった変わり者です。外科医の腕は超一流だけど、知的好奇心をそそられる事件が絡まないと手術しないという…
かなり変なキャラですが、サブキャラとして定着するのかな?

個人的にあまり好きになれなかったのが吉平。
軽薄で、言う事が信用できなくて、かなり二面性があって、悪役ではよく居るタイプだとは思うのですが…謝罪してもなんか嫌悪感が拭えなくてダメでした。
同じように氷川に覚醒剤を打とうとした場面の藤堂の時とは全然違う印象。

涼子は花音と違って良い人でした。
清和のことは好きだけど全く脈がないのは理解してたし、でも清和と結婚したら異母兄の禮が眞鍋組と抗争しないのではと考えてたんですね。
それで祐の考え(二代目姐候補がいれば氷川が狙われる確率が下がる)もあり、眞鍋第三ビルのプライベートルームにずっと居たと。

今回、祐の予想と指示が神がかり的でした。そうじゃなければ清和と木村先生はおそらく死んでましたが…
そもそも、氷川が寒野を助けようとしなければ、木村先生と清和は刺されなかっただろうと思いますが、、うーん…
自分の命を捨ててでも相手に一矢報いたいという人間に情けをかけるのは諸刃の剣ですね。
氷川の平和主義も理解できるんですが…これが少年漫画だったら寒野はリキに殺されてますね。氷川の手前、命まではとらなかったのかな…
清和が刺されて、氷川はシリーズ中、初めて乱暴な言葉遣いで叫びます。読んでて心が痛い。
初期の氷川は今よりもう少し男性らしい言葉遣いだったのですが、最近は少し女性っぽい喋り方になってた気がします。
普段から女扱いされてたりするし、結婚式はドレスだったし、こんなところで氷川の男っぽさを感じることになるとは。

目の前で清和が刺されて、今度こそ本当に眞鍋組を解散させるかもしれない勢いの氷川。
寒野が生きてるのは今後も危険なのでは?そこまで執念深くない?
清和によって自分や身内が犠牲になったと感じて恨む人間はまだたくさんいるんでしょうね…

評価は今回はものすごく悩みましたが、どうにも後味が悪いと言うか、払拭しきれないモヤモヤが残るので萌2ですが、神寄りの萌2ということで。

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