「二度目の恋」なんてすると思ってなかった。

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表題作カム トゥ ハンド

春日嵐,28歳,タトゥースタジオの店長・彫師
海野美晴,35歳,高校教師

同時収録作品フィクションの外で待ち合わせ

(仮)山吹ハジメ,23歳,俳優
(仮)佐藤スミレ,32歳,小説家

その他の収録作品

  • ダ・カーポ(描きおろし)
  • あとがき
  • カバー下:人物設定

あらすじ

過労がたたり雪道で倒れてしまった高校教諭の美晴を助けてくれたのは、タトゥースタジオの店長・嵐だった。
初めて見るタトゥーに驚いた美晴は嵐に対して思わず失礼な反応をしてしまう。
後日改めてお礼を伝えに店へ行くと、嵐は仕事で多忙な美晴のことを優しく気遣ってくれた。
同い年ということもあり少しずつ仲良くなる中で嵐に惹かれていく美晴。
だけど同時に、小さな違和感を抱いて──

作品情報

作品名
カム トゥ ハンド
著者
 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リイド社
レーベル
SPコミックス mimosa
シリーズ
カム トゥ ハンド
発売日
電子発売日
ISBN
9784845856633
4.3

(229)

(118)

萌々

(78)

(22)

中立

(8)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
25
得点
976
評価数
229
平均
4.3 / 5
神率
51.5%

レビュー投稿数25

お互いを尊重していて、暖かい

高校の音楽教師とタトゥースタジオの店長。
雪の降る帰り道、疲れすぎて道で寝ちゃった先生を、店長が拾う…というビックリな出会い。

最初先生も嵐(店長)のタトゥーにビビってたけど、正直私も、タトゥーがたくさん入ってる人はなんとなく怖い気がして長らく読むの避けてた。
しかし読んでみたら怖いことなど何もなかった。
むしろめっちゃ優しい~。

先生も嵐も、お互いをとても尊重している感じがして、心地好い距離感。
とてもゆっくり恋愛を進めているのが、焦れったくもあるがくすぐったくて微笑ましい。

途中で嵐の「嘘」が露見して、そこがひとつの転機。
「嘘」の状態のときもいいけど、嘘がなくなった後も良くて、少し「一粒で二度美味しい」感ある。
嘘をついた理由がまた可愛いんだよなぁ。

脇キャラも含めて「イヤな奴」がいない優しい世界。
ほっこり心が暖まるような、冬の日に部屋でぬくぬくしながら読みたい作品。

0

嵐がかわいい

先生のデビュー作なんですね。
不穏な事件などなく、じんわりほっこりするお話でよかったです。

特に、嵐の美晴への溺愛っぷりがかわいかったです。
同じ年齢だと嘘をついて余裕ぶっていたと白状して年相応になるところもよかった。
それでも嵐はかっこいいし、年下ぽいところもあって自然体なところがいいですね。

私はドジっ子敬語キャラに全く萌えないのですが、嵐にとっては美晴がかわいくてしょうがないんだろうなとわかるのがよかったです。
美晴は嵐へタメ口にならないのでしょうか。
素で敬語っぽいですもんね。
個人的にはぜひタメ口になって頂きたいところ。
続編も楽しみに読ませて頂きます。

0

ほっこり優しいラブストーリー

ちるちるの無料公開を読み、とても面白かったので購入しました。初読み作家様です。こちらが商業デビュー作ですね。
(少々ネタバレしますので未読の方はご注意ください)

まず絵が繊細で美しくて読みやすいです。お話も雰囲気がほんわかしていて癒されます。
二人が偶然出会って、少しずつ距離を縮めていくのが、正統派なラブストーリーという感じでいいですね。キュンとします。

ほぼ前知識なしで読んだので、攻めの正体が明かされた時は、ちょっと驚きました。
同い年の優しいスパダリ攻めとの大人の恋(にしては初々しいけどw)かな、と思っていたのが、可愛い年下ワンコとのほっこりラブに路線が変わったので。一粒で二度美味しい、みたいな気持ちになりましたw

というわけで、攻めの嵐は初めはクールにカッコつけてるけど、実は8歳年下のイケメンワンコのタトゥー彫師。
受けの美晴さんは35歳に見えない、小柄で生真面目な高校教師。時々にニコッとするのが可愛らしいです。

年齢が明かされた後は、嵐は年相応にやんちゃなところや可愛いところがたくさん出てきて、どんどん楽しくなりました。ラスト近く「お願い、先生」っておねだりするの可愛いかった。

終盤に少ーしだけ濡れ場あり。嵐が雄っぽくなるのよかったです。あと前半に出てきた足のタトゥーが見れてよかった、綺麗。

脇役も、オーナーさん、お店スタッフ君など、キャラが立っていて魅力的でした。

今月発売の2巻は、また新たな展開で面白そうなので、読んでみたいです。

短編も収録。
こちらも、短いながらもほっこりキュンとするお話でした♪

シーモア購入 濡れ場は修正不要な描き方
※シーモア限定書き下ろし漫画5P付き(同棲後の二人)

0

優しき想い

( ;꒳​; )

2話読んだ時点で素敵過ぎて涙出た

この温かくて優しい余韻に浸っていたい…

2023/08/04 読了

0

癒されました!

アニメイトに行く度に
「僕たち2人の話を知りたくないかなぁ?連れて帰ってぇー。」
と、このカップルからの熱い視線を感じること数回。普段なら絶対内容チェックを欠かさないのに何故か?衝動買いしてしまいました。

攻めの嵐がハンサムさん、おまけにタトゥーがあってカッコ良い。性格は優しくて素直な良い子。表紙からフェロモン出てました。
受けの美晴先生は女性っぽくて苦手かもしれないと思ったのですが丁寧な言葉遣いと所作、顔に似合わず時々大胆になる性格があざとくなく可愛らしかったです。


普段はエロは多ければ多いほどお得じゃないか派ですが、少なめでも満腹になれるという事をこの作品で初体験しました。 

意地悪な人や酷い出来事は無く、雪の日に出会い自然に恋に落ちていくお話です。
2人とも相手への思いやりに満ちあふれていて理想的なカップルです。
読後感は素敵なアロマの香を嗅いだ後のようなリラックスした気持ちになりました。

ドラマチックな展開やファンタジー、受けが攻めに意地悪されるお話が大好きなのですが現代物で日常を描いたこの物語を面白かったと思えることに自分でもビックリです。
世先生の絵とストーリーの素晴らしさを今更ながら痛感しています。
寝る前に読むと明日も頑張ろうと癒されます。

続編もとても楽しみです!

1

淡泊な絵だけど引き込まれる

短編集。
絵が丁寧。コマワリも上手で、展開が読みやすくてテンポが良い。
試読版を読んだら美晴がきになって、引き込まれて本編購入。

--カム トゥ ハンド
手を大事にする二人、音楽教諭と、彫師、何方も手先で美を作る仕事。
何より主人公の教師、美晴が、35才というのに純粋で健気。カワイイ。仔猫のように臆病で、気になってしまう。


1 過労で倒れた美晴を助けた嵐
2 交際を始める
3 同窓会 過去に会っていた二人
4 出張と合鍵
5 初めてのことを増やそう・・(やっとだよ、この章まで、頑張って読もう。
6 書き下ろし「ダ・カーポ」・・時系列で言うなら、これがこの本の最初。



---フィクションの外で待ち合わせ
佐藤すみれ原作の舞台の主演を射止めた山吹スミレ
顔合わせで、「本をバラまけ、家に来い」と連れていかれて、料理が得意な山吹君は、佐藤スミレ宅に通うようになる
・・・そして、二人は恋をする。
作品のイメージそのまんまの仕上がり、映画は大ヒット。




0

好き・・・!

まず絵のセンスが最高でした。
好みもあるとは思いますが、どのコマも丁寧。洒落てます。

攻めが1話で最高にカッコよくて優しくて、「おお、スパダリ!」と思って読み進めると、なんと!可愛い奴じゃないですか〜!
どっちにしろ攻めに惚れてしまいました。

受けの先生は終始穏やか。わたわたしてる姿も、恋する乙女モードも可愛らしいキャラでした。ちょっと女の子らしすぎるとも思いましたが、でも先生がこのキャラだからこその世界かな。

二人が付き合っていく上で、お互いの気持ちを正直に伝え合うのが良かったです。付き合ってる相手に言わないで勝手にモヤモヤしてるのはあまり好きではないので。

最後の一枚絵まで、幸せ溢れる作品でした!

3

その手をとれば。温かい。

「次に来る」作品にランキングされていたので、読んでみました。
割とシンプルで、温かい物語。

美晴先生は、日々の激務に疲労していて、ある日、転んだ拍子に気絶してしまう。ほう。BLあるある、道に寝ている男子。
拾ったのは、タトゥーショップの店長、嵐くん。もちろんイケメンだ。嵐くんは手厚く美晴先生を介抱する。とても丁寧で優しいのに。Tシャツからはみ出した派手なタトゥーに驚いて、美晴先生はちょっぴり怯えてしまう。けれど。そんな一期一会で終わらせまいと何故か必死な嵐くんの優しさに温かさを感じて、美晴先生は、次に嵐くんに会う口実を自ら探してしまうのだ。介抱してくれたお礼、凍える指に手袋を貸してくれたお礼、良い香りのするハンドクリーム。そして、ドギマギしながら初めてのデート。心が優しく近づいて行く様がゆっくりなんだけど、程よくて。ほんわか、じわり。優しい気持ちになれます。
嵐くんは何故。美晴先生に執着するのか。
美晴先生は、何故そんなにも。嵐くんに惹かれてしまうのか。

答えは割と序盤で分かってしまうので。そういう意味では拍子抜けもするんですが。
嵐くんの正体が分かってからも。美晴先生の丁寧な言葉使いが変わらなくて、優しいのが好きです。種明かし的な。最後まで読んでしまった後に。また。始めから読むと、最初のドギマギとは違った、温かさをじわじわと感じて。別の、緊張感がある。このくすぐったさも好き。凄く好き。読み終えた直後に、3回読み返しました。
大人の男ぶってた嵐くんのカッコ良さと可愛らしさったら無い。こんなの見せられたら、たまらないよね。
2人で「初めて」を紡いで行く優しさも好き。
ラストのラストには、最初に繋がる仕掛けもあって。そんな呼び水があれば尚のこと。ループ読みは止まれないよね。

同時収録は、ちょっとだけツンな小説家の先生が、彼のファンだというワンコ俳優に絆されちゃうお話し。「フィクションの外で待ち合わせ」。
私はダンゼン表題作が好き。

修正は無し、というか。エチは淡白め。ほんわか。ほわり。

5

選んでくれて

デビュー作って先生の気合い入ってるとこが好きなんですよ。単行本を出せるのはこれで最後かもしれないし全力で描こうって気概を感じれば感じるほど好き。

展開も雰囲気も好きですが、惜しむらくは出会い方だなぁ。流石にいい大人がいくら疲れてると言っても往来で転んでそのまま寝るのはあり得ないというか、それこそ救急車呼んで精密検査するレベルの話ではなかろうか。その後が面白ければ面白いほど最初のきっかけに違和感が増していくことが辛い。
「送ってこうか」「35の男ですよ」…いやいや先生、鞄ぶちまけて倒れたこともう忘れたのか。

良いところ書きましょう!
2話までにしっかりくっつきます。その後が長いのが嬉しい。付き合い初めのドキドキを堪能できます。身体からではない話の醍醐味、初エッチのソワソワもあり充実。先生が結構積極的なのが面白いです。

一般的には萌2付けたい気持ちで、個人的に最初に書いた辺りと、美晴先生タイプの受けがどうしても苦手なので萌ですみません。

2

優しいお話

この作品は、BLの番組で一部分を朗読されているのを聴いてストーリーが気になったので購入してみました。
世先生のこともこの作品のことも知らなかったのですが、読んでみたらめちゃくちゃ好みでした。
雪道で倒れていた高校の先生の美晴を助けたのがタトゥースタジオの店長の嵐で。
介抱してくれたけれど、タトゥーを見てちょっとびっくりしてというような始まりで、この二人どうなっていくんだろと最初思ったけど嵐がとてもやさしくて、徐々に距離を詰めていく二人がかわいらしいです。
とてもゆっくりじっくりデートを重ねて、好きになっていく過程が丁寧に描かれていたのが良かったです。
エロはもうほとんどないぐらいあっさりな描写だったのが、若干残念な気もしますが、こういったお話なのでやっと結ばれた時には幸福感があります。
2人にはちょっとした過去があったりするんですが、本当にピュアで美晴先生のドキドキまで伝わってきそうです。
ほのぼのほっこり暖かいお話でした。終始かわいくてにやにやしちゃいます。
未読の方は是非読んでいただきたいおすすめの作品です。

4

丁寧に丁寧に書かれてる

ゆーっくりと進む二人の時間を綺麗に丁寧に書いてくれています
ここまでゆっくり書いてくれてる作品はあまりなかったと思うのでとっても新鮮でしたし心がホワホワしました
ちゃんと最後までしますけど、この作品ではそっちに重点をおいてなくて、そこまでに至る過程をこれでもか、ってゆうくらい丁寧に描いてくれてます
清い!澄んでる!

ストーリーの起承転結がわかりやすく話の流れとか人間関係とか把握しやすかったですし、ピアノの伏線もサラッと入れられていますが、読み進めればちゃんとつながりました
そこからの攻めさんの変化が良い!
最初クールキャラで頑張ってたところとか、年下ってわかってからのワンコ化とか、めっちゃ可愛かった!溺愛っぷりも見どころですよ!年下さいこー笑
お相手の先生もこりゃ好きになるわ〜ってゆうくらい心が清い…!先生35には見えない…可愛い…

前日談とピアノの伏線も含めて読み返すと攻め視線でも読める一石二鳥の作品

これは神です。面白かったです!

5

最高すぎかよ…っ!!!!

読み終えて自然に声に出てました。(タイトル)
書店でみて、完全にジャケ買いでしたが…
本当に最高でした。

嵐くんが瞬時に吐いてしまった嘘、それがばれるときのシチュエーション。。。くぅぅぅ。イイっ!
美晴さんの頑張り屋さんで、ちょっと天然で、普通すぎるくらいの普通っぽさもほっこりしててよかったです。
いいところがありすぎて、伝えられない語彙力のなさが辛い。。。
個人的には、雷蔵くんとオーナーもなんとかなってほしい(笑)

ここ最近では一番キュンとできた作品でした。初コミックとのことでしたので、これからも楽しみで応援したい作家さんがまた増えました~!

5

コーヒーとココア

なんて可愛らしいお話なの。
読みながら、いったい私は何度ときめきを噛みしめたのだろうか。これはすっごく萌えた…
まだ読んでいない方がいらしたら、ぜひ1度読んでほしい1冊。
こちらが先生のデビューコミックスだそうで…あまりの癒し度の高さに、世先生の次回作も追いたくなりました。
絵もストーリー展開も伏線回収も丁寧で本当に良かった。2人の物語の始まりからラストまでの繋ぎも綺麗。好き。好きです。
自分の中の今年度ベストコミックに入るかも。

もうですね、作品の雰囲気がとにかく優しくあたたかくて、読んでいて胸がぽかぽかするんです。
冬に出逢って、やがて初夏を迎えて…と、作中の季節は移ろうのですけれど、こちらの作品は冬の肌寒い時期に暖かい部屋で読むのにぴったりな気がします。
このレビューを書いている、冬間近の今の時期なんてちょうど良いかもしれない。

タトゥースタジオの店長と高校教師。
職業の組み合わせだけを文字にすると、BL的にはどちらかというとシリアスだったりエロエロな方向にいきそうな雰囲気がありますよね。
ところがどっこい、そんなイメージとは真逆の甘さと優しさと、言葉に出来ないときめきがたくさん詰まっているのが本当に良くって!
嵐の身体のあちこちに彫られたタトゥーとお話のギャップも最高。このタトゥーがまた綺麗なんだな。

なんと言っても、とても丁寧に描かれた心理描写とどこまでも優しいストーリーが魅力的。人が人に恋をしていく様子がゆっくりと綴られていて、美晴と嵐のどちらも愛おしくてたまらなくなるんですよ。
商業BL作品って、受け視点のお話が圧倒的に多いのもあって、コミックでも小説でも、私はどちらかというと受けよりも攻めのことを厳しく見てしまいがちなんですけど…
いやあ…今作の攻め・嵐は良かった。美晴視点で進むお話なので、美晴が惹かれるのも分かるなあと思ってしまうスマートな優しさとかっこ良さが良い加減で出ていたんです。
これだけでも十分良い攻めだというのに、なんと可愛さとストレートな言葉を伝える溺愛っぷりまで持っているじゃないですか。
これはずるい。萌えて転がりそうになった。嵐が愛おしくて仕方がないです。
何がどうしてなのかについては、まずは読んでほしい。そしてその後一緒に転がってほしい。

好きなシーンはあげきれないほどあるのですが、中でも嵐がコーヒーと迷ってミルクココアを出すシーンがすごく好き。
「コーヒーとココア、どっちがいい?」ではなくて、「ココアだけどいい?」なんです。
コーヒーとココア。本当はどっちもあるんですよ。
でも、美晴の疲れた顔を見抜いて、一瞬迷ってからミルクココアを出すんです。
本当に何気ない数コマの1シーンなんですけど、相手を思いやる、さり気ない優しい気持ちがじわじわ〜っとあふれていて好きだなあと。
こんなに素敵なシーンをごく自然に描いてしまう世先生がすごい。

恋をすると毎日が楽しくなる。顔が見られるだけで、好きな人に会えるだけで嬉しくて幸せ。
そんな、小さな幸せが積もり積もって、純度の高い大きな幸せとぬくもりでいっぱいに包まれた素敵な作品でした。
良い作品を読んだなあ。

11

恋愛における対等

最高でした…。
教師と元生徒、年上、年下、恋愛における経験の差…この2人って色々デコボコカップルだと思うんです。けれどどこまでも対等な恋愛の形をどこまでも優しく描いてくれたな、と思いました。教師と元生徒というのも恋愛を始める枷となるのではなく出会いの場としての要素として光っていました。この一冊どこをとっても優しいんです。それはなぜか考えたのですがすれ違いがないんだと思いました。恋愛の物語を描くにあたってすれ違いは物語に緩急を付けるためだったりよく使われると思います。しかしその過程ってストレスに感じてしまう事もありますよね…。でもこの2人は大きなすれ違いがない、それはこの2人が変なプライドもなくちゃんと言葉に出せるからであり、2人がどこまでも対等な関係に思えました。とても純粋でキラキラな恋愛模様ほんとうに素敵。私の2020年後期のベスト10入り間違い無いです。

5

二度目の恋だからこそ大切に

とても癒されるお話でした。
出会って恋してすぐHなお話も良いですが、過程をゆっくり楽しむ作品もまた良いです。
「二度目の恋」のもう一つの意味がわかり、なるほど〜となりました。

会うのに理由が要る関係から付き合うまで、攻めの嵐が割と積極的で受け目線でドキドキさせていただきました。
真面目な先生としては、自分と住む世界が違うと感じた相手に一歩踏み出すのは怖い事だったでしょうし、嵐側からのアプローチで良かったと思います。

付き合いだしてからの方が、じわじわゆっくりで悶えました。
足の付け根に藤の花のタトゥーのフリがあったので、Hの時にお披露目があるのかと思ったのですが、あっさりした描写だったのでちょっと残念でした。
もっと大きなコマで見たかったな、と。

Hまでこぎつけるのに時間がかかった理由が面白かったです。
まぁ先生は、受けですよね。
先生のキャラクターはもう少しだけでも男っぽさがあるほうが好みでした。

短編が同録されていましたが、こちらも良かったです。短かったですが恋の始まりのお話なので、性急な感じがなくて、物足りなさを感じませんでした。
こちらのカップルの男×男感くらいがドンピシャで好きです。

5

ピュアでスイートな。(だからファンタジーに近いの)

萌え!萌えました!
可愛くって、優しくって。愛すべき2人の甘〜い恋。

だがしかーし。

萌えたけれどもストーリーとしてどうなのかはちょっと話が違う。
何よりこの美晴。
なんなのこの35才は?
これはいくらなんでもリアリティがないのでは?
…とここでエソラゴトが漂ってしまった。
本作の中で生きている美晴は。も〜う可愛くて臆病な小動物みたい。
それでいて、生きてきた年月そして教師として重ねてきた年月の中でそれなりの生命力と核を持って、決して実際には臆病者ではない。
だけどさーこんな人いないから!と思ってしまうくらいのピュアさ!
そんなウブい美晴のお相手にタトゥーアーティスト、というのはすごい意外性があって悪くない。
しかしタトゥー大好き人間の私としては嵐のタトゥーをもっときちんと魅せてほしかった!
右肩から大きく花(牡丹?桜?)、背中も大きく虎?そして足の付け根には藤が彫られてるらしいけど、腰や足の方は描写ナシ。
これはタトゥー好きとしては全然物足りない。設定がタトゥーショップ店長なんだからここはもう少し描写があってもいいのでは?
2人の恋物語としてはゆっくりで穏やかで優しくて、強引さとか自分勝手さは全く無い展開です。嵐の周囲の人々も男同士に全く驚かず。
ほぼファンタジーに近い。
美晴の可愛らしさ、嵐の紳士ぶり、恋の行方の優しさは萌x2。リアリティというより女性の夢/願望的なものを強く感じてしまう点でトータル「萌」で。

「フィクションの外で待ち合わせ」
俳優と作家さん。
俳優君が作家さんすきすきで想いが実るお話。
全体的に可愛い。
キスシーンのアングルが好きでした。

3

手元に置いて何度でも読みたい

なぜ発売後すぐ読まなかったのか...!
読後の感覚は愛おしくてたまらない気持ちでした。

この作品はとにかく丁寧です。
じっくりと距離を詰めていって、幸せな結末を手にします。
即物的な感じではないので、応援する気持ちが強く、微笑ましい気持ちになりました。
”会うための理由”を探すところは、萌えが止まりませんでした。たまらない...!
その口実もなくなってしまった後の、攻めの言動は最高でした。
きゅんがとまりません。

ネタ晴らしがあったあとでも、そこまでに至る過程がしっかりしているので障害になることもなく...
いやぁ、良い作品を読みました。
とにかく自分の性癖にクリーンヒットだったので、神作でした。

6

二度目の恋。

とある雪の日、道端で転倒して倒れ込んでしまった高校教諭の美晴(受)と、助けてくれたタトゥースタジオの店長・嵐(攻)の物語です。

職業柄縁のない世界にいましたが、同い年ということもあって仲良くなる美晴と嵐。
会いたくて、でも会いに行く理由がなくて。
会うための理由を探すふたりがとても甘酸っぱい♡
そこで、理由がなくても会える関係、つまり恋人になろうという流れになるけれど、あらすじにある通り美晴は何かが引っかかって……

違和感の正体は中盤で明らかになりますが、それと同時に、最初は落ち着いた大人な雰囲気だった嵐の、実は格好つけでヘタレな面が解禁されていきます。
そこが萌えポイントでした。
やっぱりすました姿より、ひたむきな姿に心を掴まれるものですね。
嵐という人間、美晴への想いの深さが見えてきて、もっと応援したくなりました。
特に「ペンだこ」のエピソードがよかったです。
きっとあれが彫師である嵐の原点なんだろうな。

読み進めていくうちに「二度目の恋」のもうひとつの意味が見えてくる、という展開が素敵な一冊でした。


同時収録作『フィクションの外で待ち合わせ』は、恋愛小説家と俳優の物語です。
明るいわんこ系主人公と、お相手はツンデレ。
いや、クーデレかな。
表題作が優しい系なら、こちらは爽やか系です。
より青い雰囲気が強い印象を受けました。
表題作の余韻を壊さない良作だと思います。

2

カムトゥハンド

めちゃめちゃ可愛かったです
きゅんきゅんしました
微笑ましい二人で、そんな二人をこっそり覗いてる感じがしてすごくドキドキしてきゅんきゅんしながら読みました

結構序盤で二人の関係も動くので、ゆっくり愛を育むお話が読めたのも嬉しかった

二人の表情が温かくて愛に満ちてて良かった
何回も読み返したくなるお話です

焦ったいとかではなく、二人のペースがすごく心地良いお話でキスやエッチが色っぽくないわけではないけど、手が触れてるだけ、見つめてるだけでもきゅんとしちゃうそんな二人でした

3

癒やしでした

日常の中に優しくキラキラした恋があって、それを見させてもらっているような気持ちになりました。
作家様のデビュー作なのですが、なんて素敵な世界と関係を描かれるのでしょうか。
癒やしだし温かいし優しいし、なんだかBLをこんなに穏やかな気持ちで読めたのは久しぶりで、思わずレビューを書いてしまいました。
美晴と嵐の素直になれずにじわじわと関係を進めていく様子や人を好きになっていく過程にひたすらドキドキしました。
美晴は可愛いんですが芯がしっかりしてる受けですよね。35歳でも若く見えますが、社会経験もあって人として先生としてしっかりしているので、一層いい人な雰囲気に説得力がありますね。
嵐の二面(あえてネタバレ無しで)は格好良さも可愛さもあって、そのどちらもが全力で「美晴のことが好き」だからこそなんですよね。優しい愛を感じずにはいられません。
脇キャラもいい人ばかりで、でもそれが物足りないとかは全くないんです。
美晴と嵐の周りにはきっとこういう人たちがいるってすごくすんなり受け入れられます。いい人の周りにはいい人がいるんです。
すっごく大きな事件があったり、めちゃくちゃエッチなシーンがあったりするわけではないです。
でもそれがいいんですよね。じんわりと繊細な恋に集中して読める作品で、優しく満たされるってまさにその通りでした。
絵も言葉遣いも綺麗で読みやすいけどあっさりってことはなくて、緻密に計算されてる感じがします。
嵐と美晴の恋をじっくり楽しませてもらいました。先生の次回作も楽しみです。

9

柔らかなやさしさ

柔らかなやさしさ

密度が濃いお話でした。
2話を読み終えた時点で最終話かなと思ったくらいです。
時間が緩やかに流れる感覚を味わいながら癒しの空間へ誘われます。

初エッチへの道のりもゆっくり。
エロ好きなので物足りなかったですが、2人のペースには合っていました。
美晴がいつかないつかなと悶々としている様子が可愛い。

この作品の世界には犯罪者がいないのではと考えてしまいました。
それだけ優しさが溢れた世界で素敵な人たちが登場します。
普段邪な考えばかりしているので浄化されました。
大好きな人に逢いたくて抱きしめたくなる作品です。

同時収録「フィクションの外で待ち合わせ」
受け(推定)がモダモダして2・3回は別れかけそうなカップルでした。
でもなんだかんだ、きっとずっとラブラブ。

4

幸せな気持ちになれること間違いなし!

初めて読んだ世先生の作品です。
世先生のデビューコミックスになります。

こちらは、表題作の他に『フィクションの外で待ち合わせ』が同時収録されています。

TATOOの彫師 春日 嵐と高校の音楽教師 海野 美晴のお話。

担任の教師が入院することになり、副担任の美晴は忙しい日々を送っていました。
ある雪の夜、学校の帰りの美晴は雪に滑って転んでしまいました…が、疲労でそのまま寝てしまいます。
そして、目を覚ましたら見知らぬお店のソファの上でした。
驚いている美晴に男性が声を掛けます。
その男性が道に倒れていた美晴を助けてくれれたのですが…。

えぇ?!この作品がデビューコミックスなのですか?
めちゃくちゃビックリΣ(๑°ㅁ°๑)!?
何と言っても絵柄が綺麗ですし、ストーリー構成もしっかりと考えられています。
さらに、心理描写も過去の回想シーンを絡めて丁寧に表現されていました。
おまけに、ちゃんと伏線も回収していますよ。
デビューコミックスでこれだけのクオリティは素晴らしいと思いました。

お話はピュア×②のラブストーリーです。
もうキラキラと眩しいくらい(笑)
「TATOOの彫師」と「高校教師」…普通なら出会うはずもない2人がお互いに惹かれて恋をするのですが、それは運命だったと思わせる内容です。
作品を読んでいる最中からこちらの魂が浄化されましたよ!
高校教師の美晴が35歳とは思えないほど可愛らしく、地上に存在しているのが奇跡のようです(笑)
一方、TATOOの彫師の嵐もその外見からは想像できないぐらい純粋で美晴のことを大切にしています。
そんな2人が相手を気遣いながら手探りで恋をする。
いくつになっても恋っていいですね。
はぁぁ、尊い…。

このお話には、当て馬は登場しません。
登場したら泣いちゃうかも(汗)
脇キャラでは、嵐のタトゥースタジオのオーナー 時雨さんとスタッフの雷蔵くん、美晴の元カレ 雪光くんが登場します。
みんないい人なので安心して読めました。

Hシーンは、本編に1回だけあります。
正直、エロなしと思っていました…。
コマ数は短かったですが、愛おしさが溢れていて良かったです。
でも、2人のエロくて濃厚なセックスも見たいな(笑)

描き下ろし『ダ・カーポ』
嵐視点の本編に繋がるお話です。
これを運命と言わずなんと言う?

同時収録『フィクションの外で待ち合わせ』
人気若手俳優 山吹ハジメ(仮)と人気恋愛小説作家 佐藤スミレ(仮)のお話。
こちらも素敵なお話です。
エロがないので攻め受けは不明ですが、それでも満足できました。

表題作も同時収録作も続編を希望します!
でも、このコミックスはまるっと表題作にして欲しかったかな~。
世先生のインタビューにある担当編集者様のお言葉をお借りするならば、「付き合うまでも、付き合ってからも、そして本編が終わった後も…美晴と嵐のことを応援して頂けると嬉しい」…本当にその通りだと思いました。
誰もが2人を応援すると思いますよ。
「二度目の恋」は、2人にはそれぞれ異なる意味なのですが、同時に「最後の恋」にもなるのでしょうね。
「初めて」を重ねながらどこまでも傍にいる

嵐と美晴の優しさと愛しさに包まれて何度も読み返す素敵な作品です。
読んだ後は、絶対に幸せな気持ちになれることを保証します!

11

ピュアっピュアだった

初読み作家さんだと思ったらデビュー作なんですね。表題作の他にもうひとつお話が入っていましたが、そちらもとても優しい作品で癒されました。

嫌な人物も出て来ないし、同性愛者である葛藤もなければ家族との確執もありません。というか登場しません。2人の関係だけにフォーカスを当てています。それが物足りない人もいるかもしれません。

嵐も美晴もただただ相手に誠実で季節の移ろいを通して、2人の恋が育って行く様を描いていました。
2人とも確かに社会人で世俗とも関わっているのですが、初々しい恋が堪らないのです。
キスして抱き締めるだけでもトキメキます。

ただ惜しいのは表題作をもっと読みたかったのです。同時収録作も素敵だっただけに、分けて描き下ろしを増やして欲しかったです。

2冊同時発売でも購入します。

2

幸せな気持ちになります

心がものすごーくあったかくなります!!
読み終わったあと、とても、心地よい感じになります
おすすめです!!

5

疲れた日々を癒してくれる、素敵な一冊!

世先生のデビュー作です。
ここまで優しい作品を描くことができる方って、きっと本人も優しいんだろうなあ。

BLを読んで、切なくなったり苦しくなったりしたい時もあるけど、私は癒されたいことの方が多いです。
本作は、まさに癒し。
日常に埋もれがちな小さな幸せとか、恋の楽しさみたいなものを思い出させてくれる素敵な作品でした。


偶然出会った高校教師・美晴と、タトゥースタジオの店長・嵐が仲良くなり、惹かれあっていくストーリー。
なんていうことのない日常が繰り広げられていきます。

美晴が、人間としても先生としてもとっても素敵。
常に敬語。心の声も敬語。生徒たちにも敬語。
それを他人行儀に感じさせない、ほんわか雰囲気の持ち主。
とてもかわいく、時にカッコいい男として描かれています。

嵐はタトゥーだらけの身体に長身……と、一見怖そうに見えて、めちゃめちゃ優しい溺愛攻め。
美晴を見つめる目が優しさであふれています。
実は、嵐は美晴に嘘をついているのですが、その事実を明かした後は一気に子どもっぽくなるのが可愛くて堪らなかったです^^

会える日を楽しみにしていた気持ちが、会えない日を寂しく思う気持ちに変わっていくーー…
これ、すごく素敵な表現だなと思いました。

初めてを積み重ねていく2人が愛おしく、初Hまでのやり取りもほんとーに可愛い♡
もう、ニヤニヤが止まらないほど可愛かった!
2人の体格差にも萌えました。

そして、脇役さえも皆優しいところが素晴らしいと思う。
本全体が、〝優しさ〟と〝萌え〟で構成されていると言っても過言ではない!


同時収録作も、これまた至高の癒し作品。
俳優と作家のお話ですが、こちらも可愛さ満載でした。


こんなに多幸感溢れた作品あるかな?ってくらい、幸せに満ちています。
日々の疲れを癒すサプリになってくれる一冊だと思います。

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