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表題作愛を与える獣達 下

ダグラス,38歳,ゲイルと共にチカを保護する獅子族の男/ゲイル,36歳,熊族の男
チカ(森羅親之),40歳~(身体年齢16歳),異世界に少年の姿で転生した元医者

その他の収録作品

  • 優しき獣の愛に溺れる(小説)
  • 描き下ろし漫画

あらすじ

獣人しかいない異世界で暮らすことになったチカだが、獅子族のダグラスと熊族ゲイルの伴侶となった。二人にべたべたに甘やかされ、愛され、抱きつぶされるほどの幸せな日々。そんな日々のなか、チカはゲイル、ダグラスそれぞれの両親に紹介されることに。実はゲイルの両親は騎士団長を務め、ダグラスの兄は現国王……二人の出自に臆するチカだが、ゲイルやダグラスはチカこそ得がたい宝と言い張り…!? 大人気BL小説コミカライズ、ぎっしり読み応えでお届け!!巻末には原作・茶柱一号のラブラブ書き下ろしショート付き♥

作品情報

作品名
愛を与える獣達 下
著者
松基羊 
原作
茶柱一号 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
シリーズ
愛を与える獣達
発売日
電子発売日
ISBN
9784799752067
4.4

(65)

(41)

萌々

(13)

(9)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
285
評価数
65
平均
4.4 / 5
神率
63.1%

レビュー投稿数7

3人のバランス

後半も呪いのことや魔法のこと、
赤ちゃんのことなど様々な問題が起こるのですが
そこは3人できちんと乗り越え
読んでいて不安もなく安定した心で最後まで読めました。

3人での恋愛模様だと少しでもバランスが崩れれば
うまくいかなくなってしまうと思うのですが
この3人はすごくバランスがよく
ハラハラせず読めるのが有り難いです。
ゲイルもダグラスもチカのことをすごく愛しているし
チカも二人のことを愛しているから
上手くいってるんだろうなぁと思いました。

こちらのお話では妊娠までで終わっているのですが
原作はその先があるようなので、
原作も読んでみようと思います。

0

溺愛

あまあまな作品を探していたので購入。
原作である小説の方は未読。
溺愛作品と知り、とても気になっていたのですが…ちょこっと読んでみて少し読みづらく感じてしまい…m(_ _)m
でもこちらのコミカライズ版を読み、小説版を読みたい気持ちも再燃。それほど面白かったです。

期待通りの甘さで大満足。
受けが座る時は常に膝抱っこされていたり、攻めズの行動、言動全てが受けを気遣うもので愛に満ち満ちていました♡
キャラクターも好きでした!
攻めふたりには違った格好良さがあり、熊族であるゲイルは実直で、それはそれは素敵な胸筋の持ち主。笑
獅子族のダグラスは飄々としていて、色気たっぷり。
チカは涙出るほどの健気っっ!
誰からも愛される大モテ描写は漫画ではさらっと触れる程度でしたが、きっとこの辺は小説の方がより濃密に描かれているのでは?と想像します。
私の大好物設定なので小説への期待高まります。

ただ、上巻のワクワク感やお話の面白さに比べ、下巻は少しトーンダウンしたように感じてしまった。内容的にも下巻は妊娠に纏わる部分もあり読む人を選ぶのではと思う。その設定が苦手ではない私でも、あーそっちに進むのかぁと思わず思ってしまった。
しかし、今現在、下巻の方が神率が高いので、そう感じたのは私だけなのかもですね。
まぁこんなこと呟きながらも、溺愛を堪能し、異世界転生(「転生」したわけでは無いようですが変わる言葉が思い浮かばない…)に係わる、前に居た世界での日常でのあれこれが、現在の世界でのチカの無双っぷりに活かされていて楽しかったです♪

7

3Pを期待しないで

妊娠ものに興味無いと結構厳しかったです。特典SSも悪阻とかだし…
下巻はゲイルとダグの親族への挨拶だったり妊娠について頁を割かれていました。ライオン姿の王は可愛いし面白いけども、特に何か起きるでも無く和やかな祝福ムードなので、設定ばかり先行されてストーリーとしては面白みに欠けました。
男女という性別の無い世界なのに「奥方様」という言葉も寒い。

親之は元の世界に戻る考えも心配も無いんですね。それはそれでいいのですけど、特に描かれていないので釈然としませんでした。これが無いなら初めから異世界の小動物にすれば良かったのでは、と異世界もの初心者は思います。

中身は40代なのでしっかりした人間のはず(ここは描かれてないから分からん)なのに、10代の外見に見合った言葉が多いのも、可愛くて絆されそうになるけど違和感がちょっとある。謙虚で可愛いのだけど。

3人のキャラクターや盛り沢山の設定をコミカライズされたのは本当に凄いと思います。でも個人的に見たかった異世界への戸惑い(かなりハードそうですが)や戻るかどうかの心情、あと3Pが少ないと言うか無いのが残念でした。だってこの表紙じゃん…

4

愛を育む獣たち。

おおーっと。いずれ、ゆくゆくは。と、思っていた3Pの機会は序盤に訪れる。
チカが性奴隷にされた頃、かけられた呪術は、自ら乱れて獣人の精を求めると言うもの。ゲイルもダグラスもそんなカタチでチカを抱きたくは無かったが、命にかかわる呪いだというので、いきなりのエロエロ展開。
しかし、この時挿入は熊獣人であるゲイルの1回のみ。ダグラスは百獣の王、獅子獣人なので、遠慮する。
この呪いを解く為と、番として伴侶にしたチカを家族に紹介する為に、ダグラスとゲイルはチカを連れて故郷に帰る事にする。
もちろん、ゲイルが、ダグラスが、選んだ伴侶だと言うので、温かく迎え入れられるチカ。特に、ダグラスの家は王家なので、前国王からは新しい嫁として激しいその溺愛っぷりを享受する。それはダグラスが嫉妬して怒り出すほど。ぷぷっ。私はもう少し、チカの類稀なる治癒術を狙って、悪人や対戦国などから狙われたり、攫われたりして、それを迎え撃つダグラスやゲイル!みたいな冒険ものがスタートする展開だと思ってたんですよねぇ。フツーに甘あま後日談。新婚生活のスタート。そして、チカにかけられた呪いを完全に解くには、番と子供を作ること。もちろん、2人を愛してるチカはそれを受け入れます。ただ、この世界なので、2人共に交互にエチして、どっち共の子。という不思議設定で、全然OKなのに。何故かそこは律儀にも1対1を遵守!遵守するんです。や、私も別に3Pがすんごく見たいって、わけじゃ無いんですけども。それなら2人の番を持つ意味あったかな?と。チカの産む子供を周りから守られる様にしたいから、という理由で、最初の子供は王家の出であるダグラスとの子供を作る事になる。けれどもチカはゲイルの事も愛してるので、この事に引け目を感じている。次は必ずゲイルの子を産むからと告げて、ゲイルもチカの産んだ子供は俺たちの子供だから愛するのだと誓う。うーん。チカは別の世界から来たので、このおかしな世界観に戸惑うのは仕方ないんですが。そもそもトンデモなので、それなら一妻多夫にこだわる事も無かったのに。
30代を半ばも過ぎたイケおじ風の2人に、ピチピチの10代の幼な妻。けれど、チカは実は元の世界では40代の医者。
中身はゲイルやダグラスより実は年上なのである。そもそも異世界に飛ばされた事で、チカは10代の肉体を持つ事になったのだが、その知識と魔法で、治癒術師となる。他の治癒術師は、患者自らの治癒能力を使うのだが、チカの場合は、自分の生命力を与えているというので、大変な治療の後には昏倒したり、疲労のあまり動けなくなったりするのだ。これはフラグだ、と私は思ったのに。力を使えば使うほど、チカはもしかして40代の身体に戻るのでは?とか。40代のくたびれたおっさんになっても、やはり愛しているよ、と2人に言われるとか。
色々想像(妄想)も出来るんですけどね。
そんな事は無く。
チカはめでたくダグラスの子供を身ごもるけども。子供が産まれたその後の幸せなども描かれず、ちょっーとビックリ。あるあるの寸止めには驚かされました。

時を同じくして、チカの良き理解者で友人ののミンツさんもグレンの子を身ごもるのだが、パリスもやはりそれは「俺たちの子供なのだから愛せる」のだと言う。グレンの方はどうやら出し抜いた感もあるんですけど。
しかも巻頭の人物紹介では、パリスは端折られてもいて。私のお気に入りだったのにー‼︎
ミンツさんも等しく2人を愛しているわけでは無さそうな雰囲気。
そういえばチカも、ダグラスよりはゲイルを愛してる風なんですよね。
それは、一方にとっては切ない事なので。本当やめたげて!選んで!って思いました。

5

糖度の高さと多幸感がすごい

ゲイルの胸の効果音が「ぱいーん…!」で笑ってしまった。
確かにこれは見逃せない豊満な胸元ですよね。
上巻に引き続き、内容を少々ぼかした原作未読の者のレビューとなります。

さて、上巻でも甘さたっぷりの作品でしたが、下巻では更に糖度がパワーアップしていたのが嬉しいところです。
新たなキャラクターも多数加わり、やがて新たな展開へと。
結構一気に人数が増えたように思うのですけれど、上巻で感じたのと同じく、1人1人のキャラクターの描き方が丁寧かつ魅力的なので、これまた混乱することなく読めました。
私はセバスチャンとテオドールくんが好きです。可愛い。

盛り沢山な内容をどっさりと抱えながら新たな展開へと進んでいきますが、メリハリがあって読みやすく、それでいて面白いんです。
こちらのコミカライズ作品。チカが過去になかなかの辛い境遇に居たことや、この世界での一部の獣人によるヒト族への扱いがあまり良いものではないことを読み手に伝えつつ、なおかつ悲惨にし過ぎないぼかし方が上手くて。
あまり辛く描いても読んでいてしんどいですし、省きすぎても軽くなってしまう。
その塩梅がちょうど良いのがすごいなと。
この描写があるからこそヒト族には幸せになって欲しくなりますし、チカにも幸せでいっぱいになって欲しくなる。
チカとゲイルとダグラスというのは、関係を図にするのなら三角関係になると思うのです。
ただ、ゲイルとダグラスの攻め同士の信頼関係が深い様子が見てとれるのと、チカへと与えられる惜しみない愛情が心地良い。
関係性が平和かつ、"愛を与える獣達"がとてつもない安心感のある愛し方をしているので、最初から最後まで安心して読めるんですよね。
周囲のキャラクター達を含め、多幸感でいっぱいの甘く優しいお話でした。うーん、素敵!

原作未読の視点から一言で言うのなら「読んでよかった!」です!
本当にテンポが良く読みやすく、お話も面白いですし、松基先生の画もとても綺麗で、気付くとこの世界観がしっくりくるというのかな。
上下巻末に収録されている茶柱先生によるSSでは、キャラクターの本編とは違った側面が見られたり、原作小説の雰囲気も感じ取れますし、読み終えた頃には原作も追いたくなってしまっていました。
結論としましては、非常に良いコミカライズ作品でした。
こちら1冊だけでも、シリーズへの入口としても入りやすいのではないでしょうか?
願わくば、続刊分のコミカライズも読めると嬉しいな。

10

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