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  • 百年でただ一度だけ恋した

百年でただ一度だけ恋した

hyakunen de tada ichidodake koishita

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表題作百年でただ一度だけ恋した

ミャオ君、出会い系で出会った男
右田川詩彦、真面目なリーマン

その他の収録作品

  • ミャオ君ができるまで
  • 靴下猫ミャオのひとり長い旅路

あらすじ

今日、俺は出会い系の男に会う――。結婚を控えた真面目な会社員・詩彦(うたひこ)は、遊び人の同僚から同性限定の出会い系アプリを勧められる。可愛い動物のアバター、牧歌的で箱庭ゲームのようなアプリの世界観に「出会い系」の先入観を覆された詩彦は、そこで自分を理解してくれる「ミャオ君」と仲良くなった。現実でもミャオ君と会うことになった詩彦はその日のうちに彼に抱かれそうになり……? 本名すら知らない男との恋が、婚約者や両親のしがらみを捨てきれない詩彦の人生を確実に変えていく。

作品情報

作品名
百年でただ一度だけ恋した
著者
ARUKU  
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784344849761
4.6

(161)

(120)

萌々

(29)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
23
得点
740
評価数
161
平均
4.6 / 5
神率
74.5%

レビュー投稿数23

いい裏切り

うた視点でず〜っと続いて、ミャオには裏がないのか、これはスパダリなのか…と思っていたら最後にそうきましたかと。
いい裏切りでよかったです。
でもとにかくうたのモノローグのボリュームがすごい。
婚約者とミャオの間で揺れる揺れる。
親の借金のことがあるので自分さえ犠牲になればという気持ちはわかりますが。
それにしてもミャオ以外の現実がシビアすぎて、ミャオに走る以外ないやろとじりじり読者は思わされるという。ねちこい。

ミャオもがんばった。
一目惚れとは言え、イケメンキャラで押し通して、うたを待ち続けて根気ありますね。

2

ミャオ君♡

大好きなARUKU先生の中でもこれと「恋に落ちる花」が特に大好きで繰り返し読んでしまう。
この作品ではもう攻めのミャオくんがすんごくタイプです!
私は先生の描く攻めがほとんどの場合セクシーでいい男としか形容出来ないくらい溺愛してしまうんですけど、そう言うわたしはたぶんマイナー派だとは思う。
先生は個人的に1番好きなタイプ、外見を描いて下さるありがたいかたです。
ちなみにミャオくんの正体は数ページ目で分かってしまいました。
でも!私が愛してるのはキラキラの派手な外見の王子様のミャオくんの方です。
で、うたさんもその王子様のミャオくんが好き。
別れるまでずっと。
うたが海岸で彼と別れたのは自分が王子様のミャオくんに恋しているのが分かっていたからこそではないかと思いました。
100年の刑の途中で100年に1度の恋をした
というのはリアルではない、現実的ではない、
だからうたは婚約者を捨ててミャオくんを選ぶことが出来なかった。
どっちも捨てた。
でも結局、それが正解だったと思います。
再会?後の宮尾に訝りながらも戸惑いながらも2度目ながらも惹かれてリアルな恋愛を始めるはずなのですから。
そう解釈しました、今のところ。

1

一読後、すぐに読み返さずにはいられない作品

読み終わった直後、最初のページを読み返さずにはいられませんでした‥!

他の方もおっしゃっているように、絶対に前知識なしで読んだ方がオススメです!

ARUKU先生の他作品はだいぶ痛々しいものもあるのですが、
こちらは”溺愛形あまあま攻め”を存分に堪能できると思います。

ワンコ系攻めが好きなのですが、この作品を読んで”ネコ系男子”ミャオ君に心奪われてしまいました・:*+.

そして作中に出てくるアプリのキャラや設定もとても可愛らしく、可愛い物好きにはたまりませんでした◎

ARUKU先生らしいモノローグ、キザなセリフ(でも嫌味がなく、なぜかARUKU先生が描かれるとスッと入ってくる…)も散りばめられていて、読後のふわふわ感が今も残っています。

何度も読み返す作品に、また一つ出会えました◎


2

必ず読み返したくなる傑作‼︎

先生の「嫌い、大嫌い、愛してる」「発熱バスルーム」がとても好きな作品。本作はたまたま見つけて読み始めたら、面白くてあっという間に読了しました。
とにかく前知識少なめで読んでもらいたいです。でないと本当にもったいないと思います。なのでネタバレ少なめでレビューします。

真面目な会社員詩彦(うたひこ)は、婚約者がいるが違和感を感じていている。同僚から同性限定の牧歌的な出会い系アプリを勧められ、そこでミャオ君と仲良くなる。数ヶ月後現実でミャオ君と会うことになり…というお話。

まずアプリの世界とキャラがめちゃくちゃ可愛くて、読んでいてとっても癒されます。詩彦はリスで、ミャオ君は靴下黒猫です。この子たちがしばしば登場するのでほっこりします♡

詩彦は美人の不憫受けで、小さな頃から苦労しています。先生、こういう受けキャラ多いですね。

お話はずっと受け視点(最後に少し攻め視点あり)でモノローグも多いです。ミャオ君は謎な感じで描かれます。現実のミャオ君は長髪イケメンでキラッキラしてます。
二人が初めて現実で会った一連のシーンは、もうエロスがすごくてずーっとドッキドキしながら読みました。詩彦のピュアさとミャオ君の必死さが、もうヤバいです。

その後もミャオ君が一貫して詩彦を一途に甘く溺愛するので、溺愛攻め好きの自分にはたまりませんでした♡
ただ詩彦には婚約者や養う両親がいて、許されない恋なんですね。それがずっと根底にあって、かなり切なく描かれます。

先生の作品は印象的なモノローグやセリフが多くて、それがまたグッとくるんですよね。
夜祭りデートのシーンで、ミャオ君が自分の想いを熱く語って告白する。この一連のシーンが本当に素敵でときめきました…。

その後の展開は省きますが、なかなかのページ数で、最後までずっと目が離せない展開でした。素晴らしかったです!最後まで読んだら、必ず読み返したくなりますよ♪

ARUKU先生の作品は、ギュッと心臓を掴まれる魅力がありますので、ぜひ多くの方に読んで欲しいなあと思います。
「嫌い〜」「発熱〜」は読み手を選ぶ内容ですが、こちらの作品は読みやすい内容と思います。

この作品を読んで、ARUKU先生の他の作品も必ず読もうと決意しました。素晴らしい作品に出会えて感謝です。

DMM購入 白抜き修正

3

すごすぎる 人間が描いたとは思えない

ARUKU先生…もうすごすぎて怖い!天才とか鬼才とかいうところを超えて人間が描いているとは思えないこの世界観。

生活苦と夢のような恋の間で揺れに揺れるうたさんが辛くて悲しくて美してくどうしていいか分からない。ARUKU先生は現実を生きる苦しみをよく描かれるけどすっごいリアルで怖い、セリフも全部ポエムみたいなのに胸にグサグサ刺さってショックすぎて涙も出ない。
なのに最後の回収の仕方が素晴らしすぎる!250ページくらいあるのに全てのページ全てのコマにグサグサやられてもうどうしていいかわかりません。すごい。本当にすごい。もう他の漫画が読めない。って思えるほどすごかったです。

2

じわじわくる独特の作風

まだ2作しか読んでないけど、この作者さんの受けは、このタイプ多いのかな?
アラサーなのに浮世離れした感じの乙女チック美人。
実家が貧乏で借金のせいでお世話になった社長の娘さんと婚約中。でも愛はない。モヤモヤしてるとこで男同士試してみたら?と同僚に勧められてマッチングアプリをリスのアバター[うたさん]としてスタート。どうぶつの森みたいな牧歌的な世界観にハマってそこで出会った猫のアバターの「ニャオくん」と仲良くなっていき実際にも会ってワンナイトしてしまう。

婚約者の女性とのSEXにしっくりいってなくてニャオくんと致したら自分は同性愛者ではないけど受け身なんだと気付いてしまう。

ここから、現実社会の自分とニャオくんとの恋でウダウダウダウダ。めそめそくよくよ。

とにかく受けのモノローグが多くてポエミーな感じする作品なのです。今の時代の作品なのかなって 不思議なテイストです。

後半攻めのニャオくんの秘密が発覚します。
ニャオくん視点になると少しコミカルな雰囲気に変わります。出会い系で知り合ったイケメン[ニャオくん]を演じてたんです。本当の彼は全然違う人格のヘタレで立場がうたさんと逆転してしまいます。この辺りが面白かった。ウジウジくよくよの部分減らしてこの後半部分もっと読みたかったなー。

なんか独特の作風がじわじわ癖になるんだろーな、他の作品も読んでみたくなってポチってしまいました。

シーモアで購入。
完全白抜き。

0

涙腺緩みまくりました

初めての作家さんでした。ランキングから試し読みし、続きが気になり流れるように購入しました。始終ドキドキしっぱなしの展開で、時折の切ない展開に涙なしでは読めませんでした。最後まで読んだ後にまた最初から読みたい!と思いました。
モノローグが小説のように素敵で、描写がないのに自分の頭に風景が浮かんできて、読んでてとても楽しかったです。できるのであれば記憶を消してもう一度最初から読みたいくらいです。他の方も言っているように、続編まではいかなくとも、後日譚というか2人のその後が気になります。お互いの素性が分かって、一緒に幸せになってることを妄想してます!!
こんなに素敵な作品に出会えて良かったです。金額からしてページ数も多いし内容も濃いので、少しでも気になったら買って損はないと思います!!

3

百年罰を受けてもいいほどの恋

百年生きられるほどのキラキラした恋ですね!

主人公詩彦が不憫で…。不憫の代表みたいな子で。自分を殺して犠牲にして親のため、周りのため、恩人のため。

そんな詩彦に始めて友達が出来て。
現実で会ったらキラキラの王子様が現れて、可愛い大好きって抱かれて。

人を好きになることもなかった、白線をはみ出さないように生きてきた詩彦に、初めてドキドキや会いたくて震えたり嫉妬に苦しんだりな感情をもたらして。

何度も揺れる詩彦の気持ち。
もう結婚止めなよ!自分の人生だよ!
もう詩彦を自由にしてあげて!離して!と何度も婚約者や親や義父に言いたかった。
王子様の手を取って!!と願いながら読みました。

ミャオ君も詩彦の立場を知っててずっと辛抱して見守ってたまらない。詩彦を連れて逃げて!強引に奪って!と思ったら本当に…。

ミャオ君の正体や葛藤もまさかので。
なんで自分を恥じるの?明日起きたらちゃんと話してね。

婚約者の子も何でも思い通りにしようとするところが狂気でしたね。

主人公が薄幸で透明でキレイで執着されるお話ってARUKUさん多いですね。だがそこがいい!!

1

同僚も気になる

 現実世界の生き辛さと希望と甘さがバランス良く詰まった、非常に読み応えのある作品でした。愛していない彼女を早い段階で切り捨てることができない詩彦に、嫌悪感を覚える人もいるかもしれません。でも、入籍は昔から多々打算により行われてきたものですし、彼女も彼女で幼少期に決めた人のお嫁さんになりたいという盲目的な願望を持っていて、お互い様な部分もあるんですよね。何より両親のことを想って自分の恋を諦めようとする詩彦が辛い。今の時代、毒親や要介護の親、経済的に子供に頼る親はたくさんいると思います。子供は親の所有物じゃないとはいっても、そう簡単に切り離せる存在なわけもないですから、詩彦のお金に執着する気持ちは痛いほど分かりました。

 そんな詩彦をゲームの中でも現実でも癒し、快楽で辛さを忘れさせてあげるミャオ君。いかにも遊んでそうなハイスペック男に見えますが、詩彦には優しく誠実な言葉をかけ続け、彼女と別れられない彼のことを丸ごと包み込んで愛してくれる、本当にいい男です。時々彼が詩彦を手に入れるために画策するシーンも挟まれるのですが、トントン拍子には進まず、詩彦の感情によって予定は何度も狂わされるので腹黒い攻めという印象はあまり抱きません。計算できっかけはつくっても、ミャオ君はあくまで詩彦の感情を優先しているんですよね。そして、最後に明かされる彼の一途な片想い。仮面を脱ぎ捨てた彼のいじらしさに激しく萌えを覚えました。誠実に、相手のことを思いやり続けた男の粘り勝ちですね。濡れ場も多いですが、読後は心が浄化されるような素敵な愛の作品でした。

1

これぞ神!

これを神と言わずしてどうする?!と感じた作品でした。
神率の高さも納得です。

自分は漫画でも映画でもドラマでも、大衆向けの感動モノやお涙ちょうだい系の話にはほとんど共感できない冷めた人間なのですが、この作品は、思わず目頭が熱くなるシーンがいくつもありました。
なんでだろう?と自分なりに考えたみたところ、心理描写がものすごく丁寧なところがひとつ。あとは「巨大な岩を山頂まで転がしていくような重労働」とか、何気ない表現がすごくピタッとハマる感覚があり、新鮮でした。

ラスト手前のところは本当に胸が締め付けられたので、意外なラストのオチでしっかりとカタルシスを味わえました。ハピエンで本当によかったです。

ARUKU先生の作品を読んだのは「嫌い、大嫌い、愛してる。」に続いて2作目でしたが、他の作品もどんどん開拓します!

1

しびれるー

両親は町の印刷所を営んでいたけれど、借金で倒産し、幼少期は貧困家庭で育った受け。
この設定をさらっとだけど、しっかり湿っぽい感じで描くのは流石です。

印刷所の借金を肩代わりした紙屋の社長の一人娘と婚約。でも行為が気持ちよくなく、抱かれる側の人間なのではー?と同僚から言われて出会い系アプリにログインします。

この同僚、弓崎くん。最高な奴です。
当て馬にもなれていない、詩彦に辛辣に、完膚なきまでに振られます。
そのやりとりが唯一の笑えるポイントです。
いいやつ。

アプリの中のかわいい動物アバターでの行動。リアルでのドキドキなデートにエチと、新宿を舞台にしてもARUKUさんワールド。

振られた婚約者のまりちゃんは、そこまで嫌な女ではなく、強かに生きていけそうな女なのでARUKUさん作品の中では珍しく?美人です。
しがらみから解き放たれてからの詩彦の人生はまだまだこれからだと思わせてくれるラストでした。
書き下ろしがすごくよくて、書き下ろしの続きを是非とも!と2人のラブラブな生活をずっと見ていたいです。

1

テーマはブレない

主人公のうたも、ミャオ君も、ズーランディア(ゲーム)上ではとてもほんわかしています。束の間現実逃避ができるから、安心しきって本当に幸せそうに見える。それがARUKU作品の魅力でしょうか。

作者様の描くお話は、パッと見ありえないほどファンタジックでありながら、同時にそれを生み出す主人公のリアルで過酷な境遇を突きつけてくる。そんな彼らのために辛い現実世界からの救済として純愛が用意されているかのようにも思えるのです。

本作の主人公は『恋に落ちる花』系統の、理想と現実を両天秤にかけて悩むタイプ。最終的に右田川はきちんと結論を出しますが、結局何も失わない。ミャオ君の正体が知れた時のテンションの低さが気になるけれど笑、それはキラキラした夢のような恋から、日常を形作っていく愛への移行の重みを覚悟したからなのかも…。しかし今回も余韻がすごかった。

作者様は女性の嫌な部分を容赦なく晒してこられるので、なんかあるんかなと思わなくもないです。おそらくARUKU作品世界の女性キャラは現実の象徴なのかもしれない。自分も女ではあるが女の嫌なところがいっぱいあるので、まりちゃんのその後がどうなったかは深追いしないでおこうと思います。

今回は全濡れ場に作者様の気合いを感じました。右田川のモノローグにもありましたけど、キャラの手がゴツゴツと男らしくて、読み進めていくうちにだんだんと色っぽく見えてくるのが不思議。今まで気にしたことがなかったポイントでした。

うたとミャオ君のゲームの世界がすんごく可愛いくって、癒されました。結果二人を結びつけることになった弓崎のアバターもちょっと毒があって笑えるし、ログインボーナスアイテムとしてポシェットを選んじゃったりとか、ポイントを一生懸命貯めて買ったアイテムとか細かいセンスがすごくツボでした。可愛かった…。評価は本編そのものプラス、ゲームの世界に捧げてしまった感じです笑

3

久しぶりのARUKU先生です!

はいっ!安定の神評価
表紙がとても綺麗です。色使いがこれまたキラキラとしてアイドルとリーマンかと思いましたが違いました。
イケメン系美人攻×ARUKU先生お馴染み三重苦背負った不憫受っぽいけど
後になって2人の印象が変わっていくとこも良いですね

よく言いますよね結婚と恋愛は別物だとか恋愛はしがらみのない楽しいだけの恋だけど結婚は生活だからとかなんとか…でも詩彦パパが、言ってたようにそれは本当に好きな人に巡り会わなかったかあるいは、好きな人と上手くいかなかった言い訳のようにきこえてしまいます
結婚と恋愛は別物という言葉に一石投じてくれた一冊となりましたね~
本当に好きになれる人なんて、めったに会えないのに会えても上手く行くとは限らないのに
それでも本当に好きな人と一緒にいれることは、奇跡に近いなぁと

両親や借金や婚約者のことで悩みまくって心労の多い詩彦君ですが、みゃおくんと別れた後婚約者にも別れを告げます。でもなんでとは思わなかったんですよね
彼の行動は悩みすぎて判断が、おそかっかもしれない何もみゃおくんと別れなくても良かったかもしれない、でも歌彦くんはスッキリした顔してた。会社の上司に報告するときもひどい顔してるのにスッキリしてる
彼は百年に一度恋が上手くいってもいかなくても本当によい恋をしたことにが重要なんだなと
その思い出だけで一生生きていけるってなんだか素敵!

結局2人は再び出会ってしまいますが、これからが本当の恋愛をしていくのですね~
決してキラキラしているわけではないけど、宮尾がみゃおくんってちょっと笑えましたが、宮尾君とっても健気でよい男で大好きな攻さんです。
普段詩彦君と会ってるときの宮尾君は取り繕った姿だったんですね。なれない格好してなんて健気!
靴下猫ミャオのひとり長い旅路では、宮尾の一目惚れでしだったのか~納得です。
透明感があって可憐でいつも桜の花びらを降らせているような詩彦くん綺麗です
ARUKU先生の次の作品に期待です。

5

せつない恋

これは、
これぞ、ARUKU作品っていう、せつなさ満載のお話ですが、



しかし、これはさすがに、なんとういうか、
ここまでコレな主人公は、ファンタジーが過ぎて、読む人を選んじゃうのではなかろうかと、心配になったり、ならなかったり。
でも、このキラキラとした、他では味わえない独特の透明感のある甘さ。
この、ある意味くせの強い味わいが、刺さる人にはグサグサと、もう、ザックリザクザク刺さっちゃったりしたりするのが、この神率に現れているのでしょうね。

8

もっと欲しい…

ARUKU先生の人間臭くてキラキラしたところ面白い!!

気持ちを押し殺して生きてたのに、線を踏み出したら、キラキラ王子様とのこの恋があれば100年生きていけると思えるひと時!!
どうにかしたいのに、諦めたふりしてる狡さ、でも恋焦がれる狂おしさ!甘さと泥臭さがうずめいてるのたまらない!!

うたの雁字搦めになってる脆さ、透き通った可愛さにハマってしまう!分かる!けど、ミャオ君の最初からグイグイきてる感に戸惑い、裏があるん?疑ってたら、ただの健気溺愛攻めでした!可愛い!!頑張ってイケてるミャオ君になってたなんて可愛い!!影から恋してたギャップ可愛いすぎなんですが!

なんですが!うたはキラキライケイケのミャオ君に恋してただけやなくて、心意気とか心根とかに惚れてて、ミャオ君じゃなくて宮尾でも好きは変わらず!ってことで良いんでしょうか…ちょっと強気なうたの新たな面にドキっ、「はじめまして」でまた新たな関係が始まるってとこで終わってしまって…書き下ろしでも塩…宮尾×うたの甘みも欲しかったので、最後は、え?終わった!??になっちゃった………宮尾の家でスヤスヤ寝てるのが物語ってると思うけど、宮尾は素で対応するのかキラキラなのかとか…

人間の意地の悪さ(今作は弱め?)や、彫刻カクカクした絵柄も、ARUKA先生ならでは、なくてはならないもの!!受けの伽藍堂さが引き立って癖になるんですよね。ちょっと今作は台詞があんまーーーいから、ちぐはぐさが気になるものの、台詞のインパクトに取り込まれ、ロマンチックさと薄暗さ、気持ちが漏れる瞬間や心の声はコミカル、物語運びは魅せらるものがあり、結末的には萌、要所要所は萌萌です。

あと、冒頭で弓崎の言う「男としての見栄や矜恃をかなぐり捨て 自分より分厚い胸に身を任せてみないか」に、それそれ!そんな姿を見たいのよ!引き出して欲しいのよ!って大共感!!弓崎も良い引っ掻き役で頼れる奴でした。

8

ときどき真顔

ARUKU 先生お得意の不幸な受けが悩みに悩んでさらに追い込まれるアレです。

1話の試し読みで婚約者の嫌な所がわかり、受けのキッパリした態度の続きが気になって購入。

落ちるの早くてビックリしましたが、利用できるものは利用して強かに生きようと決心する受け。

シリアスな良い話なんです。
なのにもしかしてこれはギャグマンガなのかもしれないと思うポイントがちらほら。

具体的には
目印の赤い林檎(?)
こんぺいとう職人(??)
絶対に安全な出会い系のネタバレ(!!!)

真顔になってしまうw

最終的には色々吹っ切れてハピエン。
評価は萌と迷うけど読みやすかったので萌2

6

攻めに萌えた!!

ARUKUさん作品大好きなんだけど、ぎゃーーー萌えるぅぅ!!!と萌え目的で読むよりも、心ヒリヒリさせられたり、なんでこんなお話思いつくんだろう…天才か…と呆然とされられたりといった感動を与えてくれる作家さんなんです、私にとっては。

だからこの作品も、受けの追い詰められっぷりとか、心をじわじわと蝕まれていくような描写とか、相変わらずARUKUさん容赦ねーな…の連続で、その痛々しさに思わず息を詰めながら読んでました。

途中までは。

だけど、最終話と描き下ろしがマジで萌えました!!
ぎゃああーーー好きすぎるぅぅ!!となった。
初めてじゃないかなぁ、ARUKU作品で純粋に萌えーー!!となったのは。

ああいう攻め、大好きぃぃぃ!!

「(一緒にいた日々の記憶を)死ぬまで大事にして生きる」とか言っちゃうようないじらしい攻めが死ぬほど好きなので、ツボすぎて苦しい。

で、そんな攻めによる攻め視点の描き下ろし「靴下猫ミャオのひとり長い旅路」が、これまたツボ。

ぎゃああーーー!!!
なんて健気なんだーーーー!!!!と。
現時点で、攻めの属性に「健気」が入っていないけど、これ超健気だと思う!!
そしてあのヘタレさが愛おしい。

で、描き下ろしで声出して笑ったんですよね。
うたの想像図の絵面の酷さに。
まさかのそこ?というか、なんでそーなるよ…!と。
多分、ARUKU作品で声出して笑ったの初めてだと思う、記憶の限りでは。
弓崎もあれじゃうかばれないわ。合掌。

あー、もっとこの二人のこれからを見たいわぁ。
キラキラ仮面かぶってない攻めの素のぎこちなさを堪能したい!!
なにかとヘタれてかわいいんだろうなぁ……とか妄想捗ります。
がんばれ!!宮尾!!!

15

いつものARUKU先生ですね。

苦しい気持ちになる話だろうと分かっているのに、ついつい手に取ってしまうARUKU先生の作品、なんでしょうね、くせになります。

でも、発売日に買いに行かなかったのは、やっぱり警戒してたんですかね。
結局見かけたら買ってしまったので、ささやかな抵抗でした。

詩彦の人生が辛すぎる。子供の頃から家は貧乏で、感情を殺した子供だった。
親の借金で好きではない人と結婚しなければならない。
そんな中、出会い系アプリで知り合った「ミャオ君」と会って、タイトル通り「恋した」

もうすぐ彼女と結婚する詩彦が、ミャオ君としているのは浮気になるんですが、詩彦がかわいそうで、そして彼女の腹黒さにも嫌悪感で、出会い系に逃げたくなる気持ちが分かりました。

詩彦さえ我慢すれば皆喜ぶ、金で殴るような結婚で嫌になりました。

ミャオ君の手を取ってしまったら、周りの人がみんな不幸になると、気持ちを押し殺す詩彦に、ミャオ君は優しく、または情熱的に愛をささやきます。

もうミャオ君選んじゃえよ!って何度も思いました。

ARUKU先生の描く受けっていつも幸薄そうで、ガリガリで折れそうな体型なので、痛々しいです。

普通に見たら悪いのは浮気した詩彦なんですが、最後に出来た借金すら酷いと思ってしまうのは、詩彦の幸薄そうな所があるからなんでしょうね。

ミャオ君のような善人攻めが珍しくて、裏の顔ないかな?と疑ってしまいました。
別の意味で裏の顔がありましたが、裏の顔の方が好きでした。




10

驚愕ですよ その事実に

発売日が同時でどっち先に読むかほんとに悩みすぎて寝落ちしたのが夕べ 原作がARUKUさんで 作画がコウキ。さんの【君の夢を見ている】でおふたりを知ったもので

好きなんですよ あのお話

で そこからARUKUさんが描かれたお話もほじって読んではみたんですが いたたまれなくなってちょっとご無沙汰してました


今回久しぶりに読んでいて気づいたんですが あたし ARUKUさんの絵がもう辛いみたいです

なんなら佇まいに胸が苦しくなるし 浮き上がった肋に泣きたくなる

例えばこれが 他の作家さまだったら絶対味わうことない この哀愁って言えばいいのか なんかこの 独特な絵面に怯む?



虚無とか空虚の塊が息すって吐いてたらこんななんだろうな? って 出だしから主人公を哀れにみてしまう

虚構の中で目覚める自我

その可愛らしい世界が仕組まれたモノにしかみえないのは あたし自体が荒んでるからなのかな?


それにしても あれれ?
思いの外可愛らしいし 読みやすい? ARUKUさんてこんな感じでしたっけ?

身構えてたあたし バカみたい?

なんて思ったらガッツリきたわ どえらいやつ 死にます 瀕死の重症です 心が

貧困や不遇みたいな 自分で選んでするものじゃない不幸に打たれ弱い自分が悪いんだけど 身体で味わう痛みより残酷で痛々しく感じちゃうんですよね

でも キライじゃないから困るってるんだけどね


自虐と言い訳と嘆きを言い聞かせるように繰り返しては どこかで報われることを望んでるみたいな

悲壮と悲観と卑屈と哀れのブレンド具合が めっちゃいいッ!

しかも 死んだように生きるなら死ぬまで生き続ける恋を なんてロマンチックな甘味突っ込んで ドロッとかき混ぜて 綺麗なマーブル模様作り上げられて 

多少不器用な方が萌えるのもそうなんだけど 愛の言葉は終わりで始まりとか

容易く想像できたものが イヤな女のお陰で盛大に甘く終わってびっくりだったけど ARUKUさんいいかも とかいまさら思っちゃって

なんで ご無沙汰しちゃったのかしら     ?

いやぁ なんだかな…
見つけたついで みたいな買い方しちゃったんだけど 
今日からまた 新たな思いで追っかけますわ

えぇ? なんでだろ? ほんとよかったこのお話

8

これは現実逃避したくなる気持ちわかる。

婚約者がいる主人公の詩彦君が彼女との関係に違和感を感じているところに、会社の同僚から紹介された男性限定の出会い系アプリを始めるというお話でした。

主人公を取り巻く人間関係が重たさと、アプリの世界観の可愛らしさのギャップが凄くて、詩彦君はどんどんはまっていきます。

主人公の詩彦君と相手のミャオ君以外の登場キャラクターがそろって性格悪過ぎて、読んでて胸糞が悪くなってくるシーンも多々ありましたが、ARUKU先生の作品なので信用して最後まで読みました。

8

安定信頼のストーリー展開◎

今回もARUKU節全開の新刊です。
ストーリーがぴかいち面白いしすごい信頼してる
先生だからもち発売日に購入。
先生定番のイケメン×不幸ですが
これいつもの不憫受け健気受けではない?
貧乏不幸ではあるけど
私は今作の受けのうた
全然共感できない結構やな奴?と感じてしまいまして
卑屈身勝手で好きじゃない人物でした。
こんなにイケメンに愛されてお前の良さはなに?
いいとこ取りの卑劣な二股男やぞ?
かわいくないよ。。が
みゃお君が健気攻め?で
みゃお君好き!となる!!
最後まで読んだらまたはじめから読みたくなるよ!
でおいおまえおるやんけ!となる。
書き下ろしの宮尾の話があってこそ。
うたよ
映画俳優?にキュンとするみたいに
ときめく?とかおいおいおい。
ちゃんと素の宮尾を愛せよ。
とにかく私は宮尾が愛しいです。
あとうたの同期のちゃらい奴いいやつじゃないですか?好きですね。
出番は少ないのに超重要人物。
あとセッのシーン思ったよりめちゃ多かった。
まさに情事に溺れてたって感じ。
電子購入ですが
ルチルの紙本は修正どうなってんのかな?って
思ってしまいました。

7

あっという間に世界観に引き込まれました

大好きなARUKU先生の新刊です。
キラキラの表紙でタイトルさえ甘いのに、中身はやっぱりARUKU先生の独自な世界観でした。

何となくミャオ君ってあの人だよなぁとは分かるのですが、良い男がダサ男に変身してる訳ではありませんでした。
描き下ろしの「ミャオ君が出来るまで」「靴下猫ミャオのひとり長い旅路」で、ミャオ君の変身と詩彦への思いの変化が綴られています。
純粋に詩彦を思う彼に心を動かされました。

ARUKU先生の作品には強烈な個性の人々が登場して、主役を虐げる事が多いですが今回はそう言った意味での人物は居ませんでした。
強いてあげるならば、婚約者の詩彦に対する執着が怖かったです。

詩彦が借金のある両親を見捨てられない、恩のある社長の娘を裏切れないといった自己犠牲的な気持ちが、ガチガチに自分を追い込んで行くんです。
この閉塞感はどこまで続くのだろう?ミャオ君が白馬の王子さま宜しく解決するのだろうかと思っていました。
2人が逃避行した時には、そうなるだろうとさえ思いました。でも違いました…。

正直言ってミャオ君と逢瀬を重ねつつ、婚約者のお金と平穏な生活をも捨てきれない詩彦は狡い人間です。
でもARUKU先生にかかると不思議な透明感を持った可愛らしい人物になってしまうのです。

作中に登場するゲーム内のアバターもとても可愛くて癒されました。だからこそ現実の詩彦とミャオ君の、刹那的な破滅に向かって行くような関係との対比が良かったんです。

ARUKU先生らしい作画は健在ですが、だいぶ洗練されて進化しましたよね。
最近の絵はもちろん大好きなのですが、「ハスネサイコロジー」辺りの絵も味があって好きなんです。

10

裏切り二股!ARUKUワールド降臨

この独特さ。ARUKU先生の作品だ〜!
神です。またまた神作品です。しかし!
「みんな読んで〜!面白いよ〜!」という類いの作品か?というと……

さて本作。
客観的に言うと。
親の借金問題が絡んで、世話になった人の娘と婚約。しかしどうも気が乗らない。
モヤモヤを抱えて出会い系にはまり、そこで会った男と婚約者のどちらも選べず優柔不断にズルズルと。
…というお話。
だけど読んでると勿論それだけの話じゃない。
主人公の詩彦の背負っているもの。閉塞感。
貧困。
働いている今も、事業に失敗した親の借金やら仕送りやらに追われてて。
女性との交際にも違和感を感じていて。
現実逃避でアクセスしてみたのが、同期の男から教えてもらった男同士の出会い系アプリ。
そこは思いがけず、可愛い動物アバターのほのぼのした優しい癒しの世界だった。
自分はリスの「うた」になって、優しく話を聞いてくれるネコの「ミャオ君」と仮想空間で楽しく遊ぶ。
そのうたとミャオ君の遊ぶ世界があまりにも可愛くて、現実のエロとの落差がショッキングなのです。
ARUKU先生のあの独特な絵柄。
カクカクとした、バルテュスの絵画のように静止した世界で繰り広げられる、あられもないポーズでの二股裏切りセックス。

誰もが現実のままならなさを感じてる。誰もが閉塞感を抱えてる。
逃げたい、こんな気持ちから。
逃げたい、こんな世界から。

痛みと致死量の甘さ、
絶望と歓び、
諦めと裏切り、
そんなARUKUワールドが濃ゆく濃ゆく展開していきます。
ARUKU先生はまだ読んだことない…というあなた。
「初ARUKU」にはおすすめしないなぁ。
ARUKU先生大好き!なあなた。(と私。)
やっぱコレだよ。コレなんだよ。

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