NEW電子限定かきおろし付
「ルビーレッドを噛み砕く」の続編。
フェロモンが結晶として視認できる朱音が、中学時代にお世話になった養護教諭のマキ先生と5年ぶりに再会して、色々あって恋人同士になったのが前作でした。
本作はその後日談で、晴れて恋人になった朱音とマキ先生が、バース性という壁に向き合って二人で乗り越えていこうと絆を強める物語です。
αとΩだったらバース的に番になれるところ、朱音はΩでマキ先生がβだったり、二人の歳が離れていたり、元が教師と生徒という間柄だったりなど、障壁というほどのことでなくとも、マキ先生にとって関係を進めていくうえでいくつも思い悩む要素があり、本作でそれがクローズアップされています。
対して朱音の方は、Ω性特有の性質(ヒート等)や、フェロモンの結晶が見えて大勢の人がいるところは気分が悪くなり必然的に引きこもることになってしまう、等の体質的な問題で悩んでいます。
お互いがお互いを好きという気持ちは揺るがなくて、そうした様々な問題も二人で共に乗り越えていこうという、力強さを感じる作品でした。
残念だったのは、マキ先生の兄が登場しますが、結晶が黒というとっても素敵な設定が、ストーリー上あまり生きてこなかったところでしょうか。これまで朱音が見たことの無いオニキスの色。すごく良い設定だと思いました。それだけに勿体なかったです。
牧瀬兄弟の小さい頃のエピソードがとても可愛くて、小さいマキ先生の笑顔が爆裂にキュートで、兄はいくつになってもこの頃の弟が頭にあるんだろうなと思いました。
「βxΩ」ならではの悩みとどう向き合うのか?がテーマ。
「性別にグラデーションがある」という文言が普通にBLに出てくる時代になったんですね…(もちろんバース性という意味ではあるけど)非常に感慨深い。
同棲の話も飛び出し、さらにマキ先生の過保護な兄も登場してひと悶着あります。
このお兄さん、私すきです(突然の告白
実は兄弟仲良いなんて、可愛いかよ…
マキ先生の執着や独占欲がすごく良く分かったし、さらに彼の不安とそれを二人で解決していく過程が美しく描かれた巻でした。
あと朱音はずっとバイトでいいのか?って私も思ってたのでスッキリ。
お互い家族との確執もそれぞれのタイミングで解決できてたし、キャラに深みが出ました。
1巻同様、朱音が男気があるのもやはりイイ!
<モヤった点>
・やっぱり他著作同様、パースがめちゃくちゃ気になりました。
急角度斜め顔が、横顔に向こう側の目を足しただけ…つまり鼻から上と下で顔の角度がバラバラです…鼻と口が前にものすごく出っ張ってます…
せっかくどれも良いシーンなのに…他はすごくキレイなのに…
・小学生なのにヒートで薬飲んだりしないといけないの?早くない?
飲まないと襲われる or 襲ってしまうってことでしょう?小学生が?
このような描写はBLで初めて見ました。せめて中学生から、ん~高校生からにしてほしかった…
・早合点にしても殴るの早くないですか…?
いやそもそも「分かってる」のになんで殴った…?しかも謝らないの…?
「お花畑野郎」も意味わかんない…(イヤ 言葉の意味はもちろん分かるけど、フツーそこでこんなこと言うかな?と)
・弟のことを「素敵な」って2回も行ってた翔さん。女性っぽいワードチョイスだな~…
つまり他著作でも感じた「ここでこの行動をさせたいんだな/このセリフを言わせたいんだな」という無理やり感が透けて見えてしまいました。
キャラたちがその世界で実際に生きていて、意思を持ってその行動をしてるようには見えなかったです。
でも!これがあるだけでMy評価爆上がりする描写があるんですが…
なんと、本作にもありました…しかも本編開始2ページ目でー!
◆微笑んで「…ん?どした?」◆
しかも1話の扉絵!尊すぎます…(拝む
<注意点>
マキ先生に彼女いた頃の話が出てきます(女性自体は出てきません)
二人の関係性がより深く展開する続編。
ただ甘いだけでなく⋯感動しました。
以下ネタバレ含みます
純多の「視えてしまう」力は全開、マキ先生の結晶も純度100%でバレバレが可愛いです。
(すいません、自分も「マキ先生」呼びお許しを)
オメガバで攻めがβなら、続編はぜーーったいαの当て馬が出てきそうなもんですが
α叶芽ちゃんもαお兄さんも大変いい人で、そこがすごい良かったです。(ぜひスピンオフを..)
真面目優しいだけではないマキ先生が見れます。
噛み癖があるのとか、先生と呼ばれることの罪悪感があるとかも、可愛すぎます⋯。
叶芽ちゃんを殴ってしまったり、お兄さんに反抗的だったりするところも驚きました。
マキ先生は純多とつきあったことで自分のバース性に今まで以上に葛藤を感じています。
お兄さんの結晶のことを純多が「黒くて反射しない、目が眩しくない」と言ったことも焦りの原因に。
(純多は反射しない黒を好んで身につけている)
「Ωと恋愛はしない」といっていたマキ先生が
純多とお付き合いしてるということは想定外に好きになってしまったというですよね⋯。尊い⋯
ヒートでの窮地の乗り越え方が大変素敵でした。
駆けつけるのか?と思ったのですが通話で「保健の先生」対応。
純多が学生時代の頃のように救われる気持ちがわかります。
純多もマキ先生に相応しくありたいと頑張る姿勢が愛しかったです。
不安を消してあげたい、気持ちを「返したい」
マキ先生の青の結晶が光に「反射」しタイトルのReflectionの意と掛け合わされます。
マキ先生がβじゃなきゃ出会えてないし、好きになってなかったですよね..。
きっと家族内で独りβでの苦しみ、我慢があったと思うのですが
純多が全て受け止めてくれる。
泣いてしまうマキ先生にこちらも涙腺崩壊です。
救済があるんですよね..純多だから出来た、
すべてのことに必然があったと思わせてくれる続編でした。
純多、白衣にこだわりすぎだぞ♡(ありがとう)
マーキングシステムも最高です。
電子☆ライトセーバー修正
続編、お待ちしておりました!
コミックス派なので、それはそれは楽しみにしてまして。前作で好きなところがたくさんあり、そしてこの二人はうまく行くのか実は気を揉んでしまったので。βとΩでどうしたって番になれないという枷がありますし。そこがまたどうにこできない部分で物語の中でも主軸ですが、うまくまとまって良かったなと。続編読めて本当に良かったです。
生まれつきままならないことにどう付き合っていくか。そういう部分が大好きです。
恋人になった2人のお話マキ先生の色々な面が見られて良かったなぁ。あんなにガジガジしてしまうとか叶芽くんにパンチするとかそんな面もあるんだーーーー!そして私はカケルさん大好きです。過去の2人の会話の「お前はカッコよくて…」のところがもうね弟大好きじゃん。兄弟のちびっこの時もまーかわいいいつまでもかわいい弟なんだな。マキ先生に兄の愛がもっと通じますように
やっぱりβとΩである以上は番になれない不安もあるわけで自分よりもやっぱり…と思ってしまうの切ないですね。でもマキ先生の不安も朱音くんが取っ払ってくれる✨ふたりの絆はより強くなったよね。あの公園⛲️のシーン私も泣いちゃいました❤️
コミコミさんの特典めちゃくちゃ綺麗でいつも手に取って眺めてますアニメイトさんの小冊子そこで悶えてしまう朱音くん相変わらずかわいいなぁ