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作者さんの作品初読みでした。
このシリーズに関しても全く無知な状態で読みました。
茅島氏と"彼"という表現での第三者目線で書かれていて、彼がどういう関係なのか、2人はどんな人物なのかが不明のまま会話が続くという始まりなので、こういう書き出しに慣れてなかったので少々戸惑いがありました。
それと茅島氏が庶民には大抵想像つかないような生活環境にある上、氏の性格も世間知らず・無感情・浮世離れしているときていて、始めの方は没頭できる感じではなかったかも知れません。
ですが、茅島氏の中に眠っていた情熱がほとばしり始める時、普段の茅島氏からは予想できない言動をするのでどんどん引き込まれて、ストーリーにはまり込んでいきました。
意中の人を遠くから見ているだけだった茅島が、ひょんなことからおしかけ女房的な行動に走る過程がとても面白いです。
茅島氏にしかできない行動だなぁ、と思います。
「きっと将来別れなければならない関係」という部分に切なくなりながらもBLのこういう部分が大好物なので、3巻まであるのならこの設定、もうちょっと引っ張って欲しい気もしました。
エロに関してピュアだった茅島が欲望に忠実に、貪欲になっていくのも非常に良かったです。
最後まで庭師の名前が明かされず"彼"のままでした。
そういう部分も返ってミステリアスでいいのかも知れませんね。
続きも読むのが楽しみです。
遠野さんの小説を読んでいるとたまーに登場する神出鬼没な謎の紳士がこの人、茅島氏だ。
もうそろそろ肝心の彼のルーツを読まないとな、と長年積んでいたのをやっと読みました~。
(コミック版のほうはまだ読めていないけれど)
この新装版は2009年刊で、初版は1999年刊のリーフノベルズになる。
今までBLでセレブや貴族王族ものを多々読んできたが、この話を読んでみると茅島氏の唯一無二なキャラクターが際立っているね。
この人の周囲だけ空気の流れが違っていそうな雰囲気が漂っていそうと感じる事はなかなかない。
読み出して間もないうちから彼の浮世離れしている様子は充分に感じられたが、やんごとなき方々と同格の高貴さとは!!
もう一つ読んでみて意外だったのは、茅島氏が選んだ相手が常に側に居る執事でも見目麗しい秘書でもなく庭師の男だという点だった。
まぁ波多野氏は執事歴30年というベテランで主人・茅島氏を常に見守る立場が板についているし、秘書・小泉氏も立場を弁えているところからして相当有能なのが伺える。
ちなみに、1巻目の短編6本を通しての茅島氏の心は"恋するときめき"で占められている。
茅島氏の言う事やる事って大抵唐突だし、相手の空気を読まない一面もあるのに、KYだと不快な気分にならない不思議さがある。
いきなり庭師の家に乗り込んで告白したにも関わらず、まさか彼が茅島氏の想いに突き動かされて一夜を共にするとは…!!
しかも案外大胆な絡みに順応しているし(笑)
こうして庭師だけでなく、読んでいる側もあっという間に恋を知らなかった高貴な男に惹き込まれてしまったのだった。
リーフ出版のCDで大好きになり原作も読んでみました。
CD同様の感想です、とても最高…!!!
小説ならではな情報量の多さにも大満足です。
流れを知っていても、新たな魅力に惚れていく。
茅島氏はやっぱり可愛いなぁ。
かやしま すみと って流れるようなフルネームからしてもう全部素晴らしい。
感情の起伏が少ないかと思いきや庭師に見せる情熱的な愛には読者側もドキドキさせられます。
こんな大金持ちに好かれたら私だったら堕落しきってしまうと思うのに(笑)ストイックに付き合いを続けつつも庭師側がなだらかに妥協し二人の時間が増えていくのにはニコニコでした。
好かれた側の特権というか(笑)高貴な雇い主にも動じず主導権を握っている初期の庭師も凄く好きでした。
好きだとたくさん伝える主人に反してよくぞあそこまで…!
BLで見飽きた様な典型的なカップルにはならず、二人を眺める時間がとても楽しかったです。
早く次巻も読むぞー!!!
日高ショーコ先生のイラストにつられて、1~3巻をまとめ買い。ストーリーにも期待していた以上に惹きこまれて、3巻まで一気読みできました。
御曹司の茅島氏がとにかく健気で可愛い!最初の登場シーンはお高く止まった御曹司って雰囲気なのですが、話が進むにつれて、彼を包んでいた堅い伝統のあるお家柄の殻が剥がれ、素の茅島氏が見えてくると、攻め共々にイチコロでした。
ただ一つ気になったのは…、何で攻めの名前が出てこないの!?ミステリアスさを演出する意図なのかもしれませんが、名前がわからないってこんなにもイライラモヤモヤするものなんだな、ということに気づきました。
神評価にするか迷ったのですが、攻めの名前がなくてモヤモヤさせられた腹いせ(笑)で、萌2にさせて頂きました。