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本編が3分の1程で終わってしまい、番外編の文字にガッカリしましたが、読了後泣きながらこれは番外編ではないと思いました。
私の中で番外編って読まなくても本編に支障のないサービス的な作品という認識でしたが、この番外編は絶対に必要な話で、番外編ではなく回想編だと思いました。
暁が何故頑なに1人でいようとするのか、他人を遠ざけようとするのかが理解できました。辛過ぎて何度も読むことを中断してしまいました。私だったら証拠を集めて断罪するだろうに、暁は自分の中だけで終わらせてしまった。何度人に裏切られても心根の優しいままの暁に泣いてしまいます。他人からの優しさを素直に受け止められなくなってしまった決定打である園長のエンバーミングをすることで何かが消化できたのか…。
イグリット、忽滑谷パパですよね?息子と一緒でいい人!暁が暁でいられたのはイグリットとリチャードのおかげなんだろうなぁ…。
この話を読んだ後で一巻から読み返すと泣けてきます。
どうか、どうかアルと幸せになって欲しいです。
アルは本当に純粋過ぎる。藁にも縋る思いだったのだろうけど、見知らぬ人に発送を頼むなんて…スタンのこともあんなことをされても許してしまうしの、暁と一緒でお人好し過ぎる!
「死ぬなら暁のそばがいい」に胸が痛い。ロスの一軒家なんてすごい高そうですけど、暁頑張ったなぁ。それなのに燃やされて…死なないと分かっていてもアルを心配する暁は本当に尊い。
それにしてもキエフは面倒見がいいw日本にまでついてきてくれるなんて…6巻待ち遠しいです!
表紙のアル何事?急に色気半端ないw
暁の過去が本当に想像してたより何倍もつらくて、くやしくてゆるせなくて、読みながらずうっと泣いていました。
今までは、暁はアルに対してただ情が湧いただけなんじゃないかと思っていたけど、過去編を読んで全部腑に落ちました。
暁は人間の裏表とか本性とかに傷つけられてきて、だからこそバカ正直にまっすぐ全部をぶつけてくれるアルは暁にとって本当に得難い存在だったのではないでしょうか。
それでもアルのことを思って別れを選んだ暁は本当に本当にやさしくて大人なひとだと思いました。
幼少期から施設を出るまでに体験したたくさんの酷い出来事をひとりで全部飲み込んで、ちゃんと自立した大人になった暁の強さが眩しくて切ないです。
暁の過去を知った今、1巻から読み返したらまた全然違った読み方ができるだろうし、受け取れるものも感じることも変わるだろうし、絶対に読み返すべきだと思いました。
「ひとりは寂しい」というアルの言葉を聞いて暁は何を思ったんだろう。誰よりも暁はそのことを知っていたんですね。
どうか暁が寂しくなくなりますように。
↑となります、確実に。
基本的に読み終えるまで詳細を確認しないので、未完だとは知りませんでした(笑)
これ以上発売していないから最終巻かな…と思いつつ読み進めあとがきまで辿り着きいやこれ続きなきゃあかんやつ、でもあれ??状態で戸惑いました。
最近は(個人的には)重すぎない話ばかりだったので、暁の少年時代にはアッパーくらったかんじでした。
不幸な境遇、なんとかうまい方には転がらないのか!!と正直かなりイライラしました。
ただ負の感情であっても、物語に触れ心動かされるのはやはり嬉しいことです。
個人的には園長先生になんらかの制裁があってほしかったのですが、ストレスたまっても思い通りにならないことも読書の楽しさの一つですよね。
いつかの未来に続きが期待できればいいのですが…。
暁にアメリカにおいていかれたアルは悲しみに暮れますが、いつか日本の暁の元に帰ることを心の支えに、エンバーマー・パットの元でアルバイトを始め、自立の道を歩き始めます。
ある夜、リチャードのせいで恋人が自殺したと思い込むスタンが、アル殺害の罪をリチャードにきせるためにアルを襲い、吸血鬼には致命傷となる銀の刃物を心臓に突き立ててしまいます。アルはキエフの血を飲み命を取り留め、ほぼ完全な吸血鬼になります。
行き場のない愛を抱え破滅したスタン。アルが暁への愛を自分は力に変えようと決心するくだりが、鮮やかな対比となって胸を打ちました。愛に正解はないけれど、やはり愛には絶望じゃなく希望があってほしい。
本物の吸血鬼になり蝙蝠でいる時間が激減したアルは、工夫すれば昼間も働くことができます。自立した人間として暁の前に立つことができるようになったからこそ、暁が自分を受け入れてくれなくても彼の人生を見届けたい、と思えるようになったのですね。アルはやっと自分なりの愛にたどり着いたのだと思います。日本に向かったアルを暁はどのように迎えるのでしょう。
番外編は、暁の幼少期からエンバーマーになるためアメリカに留学するまでが描かれています。
叔父の虐待、失火を自分のせいにした叔母、特に養護施設の園長・諫早の嘘の数々が暁を人間不信にしてしまいます。
大人はなぜ嘘をつくのか。暁の問いが重く胸に迫りました。明確な答えなど持たない私にとって、オカマのイングリットの言葉は衝撃的でした。「嘘をつくのはね、弱い人間なの」、「今はその人のことが嫌で許せないかもしれないけど、そんなの一生続かないのよ」。本当にそうです。そして、諫早のように嘘をつくことに慣れたくないと思いました。アメリカに留学したことのある諫早は、リチャードという強力な後ろ盾を得た暁に、複雑な思いもあったのかもしれません。
暁が生きている人間を愛さない理由も明らかになり、思わず2巻でゲイの室井の告白をすげなく断る場面を読み返してしまいました。初めて読んだときは笑ったのですが、もう笑えなくなりました。
遺体の諫早と再会し、暁はイングリットの言葉通り過去には折り合いがついていくのだと感じます。でも、アルのことはまだまだ折り合いが付きそうになく…。
二人の再会の機も熟し、次巻はいよいよクライマックスでしょうか。
アルが蝙蝠になる時間は少なくなりましたが、蝙蝠アルと暁のやりとりが楽しいので、また出てくるといいなと思います。
こらえきれず読んでしまいました…。
本当すごくとてもおもしろいです。
続刊を待ってまとめて読むほうがより楽しめたかもしれませんが、もうしょうがない(笑)
既刊を読んで続刊を待つほうを選びました!
木原先生の作品はなんでこんなに惹きつけられるのか分かりませんが、すさまじく惹きつけられます。
おもしろい…楽しいほうのおもしろいじゃなくて魅了されておもしろいみたいな…。
萌えるともなんかちがう…あ、暁には非常に萌えていますが。
続刊を待つのをがんばります!
木原先生のほうが何万倍もがんばってらっしゃるのは分かっていますが、待つ読者もそんな心境になってきました〜。