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F&Bの15巻です。
前巻は、『ジェフリーが!ジェフリーがあああ!』というラストでした、個人的には。
ああ、これからジェフリー派には辛い展開のようで、泣きそうです。
現代に無事、戻った海斗でしたが、なんか和哉の雰囲気が違っていて、まさかこれって並行する違う未来なの?と思うようなひじょうに心配なスタートでした。
そんなことはなかったですが。
でも、なんだか和哉の海斗への執着が危ない感じですね。
もう、友人以上のような…
そのシーンの彩さんの挿絵が、よけいこちらの不安を煽ります。
そして、海斗を送り出したジェフリーはというと…(涙
もう、痛いからあまり描写いただかなくてけっこうですよ!という気持ちにさせられます。
思わぬ人がその場に再登場しておりましたが、そんなの嬉しくなかったよー。
でも、彼だからまだジェフリーが生きているとも言えますが。
ああ、もう、先が気になって気になって仕方ありません。
前巻の心引き千切られるかのようなラストの後 呆然としてしまい、
こちらの15巻、手に取るのをためらいました。。
でもでも、と心を決めて手に取ったこの巻。
現代へと戻ることができた海斗。
ウォルシンガムの手に堕ち、拷問を受けるジェフリー。
ジェフリーを救い出すため、怒りや寂しさを乗り越え動き出すナイジェル。
スペインで失意のまま日々を過ごすも、レオのためになんとか苗に進もうとする
ビセンテ…
それぞれの、おそらく長い長い試練の始まりの巻でした。
もう、もう、ジェフリーの拷問の場面は辛くて痛くて悲しくて、
胸が押し潰されそうに( ; ; )
爪を剥がされ、「ラック」という拷問道具で体を限界まで引っ張られ
関節という関節が外れ、水責めされて呼吸はできず、
歩くこともパンをちぎることさえ自力ではかなわず。。
(「ラック」が気になりすぎて画像検索し、うあああ…となりました;)
ウォルシンガムも海斗がいなければ執拗に追ってこないだろう、という
14巻での海斗の見立ての甘さに「んなわけないよ…!どうして気付かないの…!」と
実は苛立ちを覚えてしまったりしたんですが、
結核で冬も越せないほど弱りきっていて、しかも若干17?18歳の青年に
そんな的確な判断を求めちゃいけないですよね;反省。。
でもでも、そんなことを思って本当にハラハラしてしまうぐらい
この物語の世界観にのめり込んでいます。
ナイジェル!お願いだから、早くジェフリーを救ってあげて…
ロバートの思いついた救出作戦の詳細が気になります。次巻で読めるのかな?
早く読みたい、知りたいよー…!
そんな祈るような思いで読んだジェフリー拷問シーンでした(涙)。
そしてそして。
和哉、一体どうした!!??
1巻の時からは想像もできなかった海斗への執着具合、変わりっぷりに
ただただ驚き。。
”誰よりも近い存在”と海斗のことを語る独白、この彼の執念が
この先また何か大きな動きをもたらすだろうな、という穏やかならざる予感。
お話全体の高揚感でいえば、やはり現代の場面が大部分になってしまうと
盛り上がりはやや薄れる感じだったかな、、?
ただ、拷問を受けながら「海斗がいなければ 自分の魂は死んだも同然だ」と
懐かしい海斗に思いを馳せ、最後のキスを甘く思い出すジェフリーの姿は
強く強く印象に残りました。(書いていて泣けてくる、、)
今は物理的に離れ離れになっていても、
二人を繋ぐ心、絆の強さはウォルシンガムにも、ラウルにも、
誰にも切り裂くことはできない。
この辛く苦しいトンネルの先に、明るい光が見えることを信じたい。
…そんな気持ちで、続く16巻を読みたいと思います…!
とうとう現代編へ。
過去にジェフリーの残り香が混ざるマントを置いて来た海斗に泣けました。
15巻の初っ端の部分なのに。涙線がもうよれよれ。
時空を超えた事は海斗の運命を大きく変化させましたが、
和哉の人生や性格も大きく変容させたのだなぁと思った二人の再会。
海斗が突然消えた事により、微妙に病んでしまったように
私には思える和哉。
彼の海斗への執着があくまでも友情なのか、
激しい恋情に変わるのかが非常に気になります。
とうとうウォルシンガムの手に落ちたジェフリー。
最愛の海斗と別れた瞬間に自分は死んだ。
いま存在するのはただの抜け殻にすぎないと。
生への執着が薄いジェフリーは、なかなか拷問に屈しません。
いつ死んでもいいと思っている人間には、拷問は無意味ですから。
しかし肉体の痛みは感じます。彼が受ける痛み、拷問の描写は、
読んでいてかなり辛いです!特にジェフリー贔屓の私にはもう……
やめてーー!!と叫びたくなる瞬間が多々ありました。
そしてジェフリーの不在で彼の器の大きさを再確認する周囲。
「自分はジェフリーに甘やかされていた」
と、ナイジェルが感じる描写は微妙に萌えます。
ナイジェルが不安に揺れる姿はイイですね。
キットに思い切って寄りかかってしまえよ!と思うのですが、
それをしないのがまたイイと言うか。ツボでした。
海斗の件ではスペイン側のビセンテとレオも、
微妙な雰囲気になっています。
あれほど心が通い合った主従の擦れ違いは悲しいです。
しかしレオの成長っぷりに、
レオ×ビセンテを期待してしまう私。
ラウルもこのまま黙ってはいないでしょうし。
彼が今後、どんな手を使ってくるかも不安です。
あと歴史上になぜ、ジェフリーの名前が残っていないのか?
それも読者(主に私)の不安を煽ります(>_<)
とにかくジェフリーが生きているうちに救出をする為に、
次巻はセシルに頑張ってもらわなければ!!
読者をどれだけ焦れさせ、はらはらイライラさせれば気が済むのか。
この苦しみにどれだけ耐えればいいの!?と。
登場人物と一緒になって胃を痛くした最新刊。
しかし苦難が大きければ大きいほど、
最高の幸せが待っているはずと信じています。
とうとう、カイトは現代に戻ってきました。
そして、ジェフリーは囚われの身に・・・
現代で和哉が海斗を、
監獄にてジェフリーがカイトを、
バックランド・アビィにてナイジェルがジェフリーを、
スペインの王宮にてビセンテがレオを、
それぞれが不本意に存在させられている場所で、
それぞれの存在価値を見直しているお話になっています。
カイトはといえば、薬も良く効き快方に向かっているわけですが、「リバーズ刑事」というお邪魔な存在が、この先の行動の困難さを物語っています。
そして、ジェフリーの命はかのレイヴンの拷問の前で風前の灯・・・
ナイジェルたちが策を練ってはいるものの・・・
そんな中、異彩を放っているのが一人淡々と目的にために行動している和哉です。
ジェフリーのところに必ず戻るであろう海斗と、この先は海斗から離れるつもりがない和哉はどんな行動に出るのでしょうか?
16世紀イングランドが主な舞台だった今までと違い、和哉がこの先どんな行動をとるのかが大変気になります。
今まで一番精神的に辛い思いをしてきたのは和哉だと思います。
カイトとジェフリーに幸せになってもらいたいと思う反面、和哉を失意のどん底に落とすことだけはやめて欲しいとも思うのです。
粗筋等は他の方々のレヴューがあるので、ただただ私的にものすごく萌えたシーンを一言。
カイトの居所を白状しろと、ウォルシンガムの拷問係レイヴンに、瀕死の状態になるまで拷問をうけるジェフリー。カイトを失った以上の苦痛は無いジェフリーは、ウォルシンガムに一矢を報いる為だけに拷問に堪える。
全身ボロボロのジェフリーが、カイトを想い、ナイジェルや海の仲間達の安全を願う。その姿に萌え死にしそうになりました。
攻め様への性的で無い拷問が大好物な方にとっては、高評価の一冊になると思います。
表紙とカラーイラストの傷ついたジェフリーが素晴らしく色っぽいです。