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くちづけは嘘の味

kuhiduke wa uso no aji

味如谎言的亲吻

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表題作くちづけは嘘の味

和智大介,青年実業家
槙尾ひじり,バーテンダー・元詐欺師

その他の収録作品

  • 彼がそこに住み始めた理由
  • あとがき

あらすじ

あんたは誰にも渡したくない俺のカモだ。
連載時から話題沸騰! 酷い男×悪い男の危険な情事、待望のコミックス化!

経営者としてはおそろしく優秀。だけど情が薄く人間的に難アリの青年実業家・和智は、知人に紹介された店でバーテンダーの槙尾と出会う。
話題が豊富で美しい槙尾とは以前に一度会ったことがあり、再会に運命を感じた和智は、槙尾とベッドを共にする…が、朝目覚めると、槙尾の姿は既になく服も財布も消えていた…!
薄情な青年実業家×元・天才詐欺師のしたたかな恋の駆け引き!

作品情報

作品名
くちづけは嘘の味
著者
サガミワカ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
シリーズ
くちづけは嘘の味
発売日
ISBN
9784796404976
4

(185)

(79)

萌々

(66)

(22)

中立

(10)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
22
得点
735
評価数
185
平均
4 / 5
神率
42.7%

レビュー投稿数22

一気読み

最新刊まで一気読みしました!すごく良かったです!
まずカプがすごく好みです、、共感力ゼロのハイスペ攻めと、猫みたいな美しくて賢い受けです。普段は人の心なんて分からないし他人に感情を動かされることもない攻めですが、受けに対してだけは心乱され振り回されちゃうんです!そんな様子を見て受け様もご満悦で、、最高な関係性だなと思います!
サブキャラたちもキャラが濃くて面白いです。シリーズ物ですが話はシンプルで分かりやすい…けどカプの掘り下げや心理描写はしっかり描いてくれるので満足感があります!

0

面白すぎる!!

とにかく面白いから読んでみて欲しい。途中趣味じゃないかも、と感じた人も2巻まで読めばきっと全員はまる!まじで。この、詐欺からはじまった二人の関係がこんなふうになるなんて……!!!!もう萌えすぎてやばすぎる。こんなBL作品があるなんて…!!!

1

ギャップよ

Kindle Unlimitedで見かけて、前情報ゼロで読みました。

攻め様・和智がメガネなのはいいけど人間性壊れてるし、受け様・槙尾は気弱美人系のバーテンか……訳アリの受け様と人間性未発達だけど溺愛優男の攻め様が出会って成長してく系かなー、だとすると攻め様の器が小さいとかとか出てきそうでヤかも〜なんて思いながら読み進めてたら

全 然 違 う じ ゃ な い か
(そりゃパッと読んだ印象だからね)

いや間違いではないんですけど。
槙尾さんには私も騙された!!ってなった!!
気弱儚いバーテンダーかと思ったらギラッギラの詐欺師やんけ!!!エッでもめちゃくちゃ積極的だし!!!
元気でキャンキャンする受け様大好きなんで予想外のヒットですけどね!!!
一発目の和智さんと一緒に騙されてしまいましたわ笑
そしてその、するりとすり抜けていくネコのような槙尾さんを追っかける和智さん……

しかもお話も、誰が誰を騙すってストーリーが意外と作り込まれてるんですよね。
普通にのめり込んでしまった……!最新刊まで読みたいな……!!!

0

恋の攻防戦がいい!


青年実業家ですべてを手に入れていて自分は優位だと思っていた攻めが、受けにどんでん返しを喰らわされる面白さ!
いや~~惚れた弱みとはまさにこの事。

今まで恋人すら何とも思ってなかったのに、受けに出会ってから恋を知り、辛さを味わう攻め。
何でも手に入ったのに、どうしても受けが手に入らない男ががむしゃらになる姿って萌えませんか?
しかもそれを、面白そうに一歩上から見てる受け、良くないですか?

受け優位な関係が好きな方にはオススメです。

0

久しぶりのヒットしたコミックス

最近、短編のコミックスが多くて(それは主な長編を読み尽くしたからかも)、さらにDKや学園ものを避けるとなかなか難しかったんですが…

こんなのがまだ埋もれていたとは。既刊通してのレビューになっちゃいますが、、、
詐欺師(まぁ背景には色々あるっぽい)と若手実業家。
和智は冷徹で感情で付き合いをしないので、彼女がいても三ヶ月と持たない。そんな彼を落としたのは詐欺師の槙尾。

可愛いんですよねー彼が。
すっかりハマちゃった和智はこれからどんどん槙尾にやられちゃいます。もう彼が身をひいても無かったことにはならない。死んだように生きるだけ、とまで言わしめた槙尾。
槙尾の方は、自身の成り立ちもあって、和智との関係で和智に危険が及ぶこともあり、彼の前から消える方が良いのかもと思うのですが、実は本気で好きになっちゃっててもう離れられない。

いろんな事件に巻き込まれながらも少しづづ素直になる二人の毎日を長く追いかけて欲しいと思う作品でした。

3

駆け引きの始まり

何度読み返したか分からないくらい大好きなシリーズ。
1巻からガッツリこころを掴まれます。

「他人は全て役割分担を持った人で、それ以上でもそれ以下でもない」
理論だけで他人と関わってきた和智は、自分に対して感情を向けてくる人間にすら理性と理論でしか接してこなかった。
そんな彼が初めて感情を揺さぶられた相手は、元詐欺師の槙尾だった…。

出会いから計算し尽くされ、計画的に落とされて、槙尾にどっぷり浸かっていく和智が、槙尾と触れ合う中で生まれて初めて他人に対して独占欲や支配力を感じていくのを巧みな描写やモノローグや表情で手に取るように読み取ることができます。
楽しい。ただただ楽しい。
初めての感情に戸惑って、騙されても槙尾に会いたい、触れたいという気持ちで逆に支配される和智。初めてのおつかいばりに初めての嫉妬も経験して、会えないだけで憔悴しきったりと人間らしさを身につけていく和智。
才色兼備であれば誰でも構わなかった元彼女たちが、別れ際に和智に吐き捨てた言葉を身をもって理解する瞬間は、必見です。

とは言え、和智もただめろめろになっているだけではないのが、この作品のいいところ。
凄腕の詐欺師相手に駆け引きを仕掛けていくのがたまらんのです。
すごく大掛かりな遊び、まさに男のプライドを賭けたゲームに痺れます。

受けて立つ槙尾は本当に魅力あふれる人物です。
性別を超えた美しさやしなやかなからだは言うまでもなく、知識豊富な話術に聞き上手(聞き出し上手?)、ピンと伸びた背筋に溢れる自信。これは惚れます。
誇り高い受けが好きな方には、槙尾以上好みの受けはいないんじゃないかというくらい、クイーン・オブ・受け。
抱かれるのではなく、抱くタイプの受けです。良い。とにかく良い。

どこからが駆け引きで、どこまでが本気か分からない。
言葉も表情も掻き抱く腕さえもゲームのための小道具に見えるこの作品。
1巻を読んだら絶対にハマること請け合いです。

0

会う毎に、触れる毎に、溺れていく。

騙し騙され。振り回されて。恋の深みに堕ちていく。
最初読んだ時は、槙尾というビッチがなかなか好きになれなかったんだけど。結構シリーズが長く続いている事を知って再読してみました。

和智ってば、結構人として最低野郎。女の敵!だった筈が、槙尾の前では ただ恋に溺れる素直な男になってしまう。本物の恋。じゃあ今までのは何⁈って感じなんだけど。彼女とか、役割を振り当てていた友達関係とは違っていて。夢中になれるものが現れたから。
『運命ってやつを信じてもいいと思う』様になって行く。

槙尾は手練れの詐欺師。人の心を玩ぶ。本気になるのはやめておけ、と加倉井さんに忠告されても。心を囚われてしまった和智は止められない。
槙尾は凶悪に魅惑的だけど、凶悪な事はしない。社会的弱者を陥れる事はしない。純粋に金が目当てというわけでは無い。そしてエロい。

後半の、和智の学生時代の友人が和智を騙そうとしているのに気付いて、和智が知らない間に始末を付けてしまうエピソードが好きです。
和智は金を損しないだけで無く、くだらない友人関係をも精算する。そもそも槙尾以外に執着した事が無い和智にとっては友人ですら無かったというオチ付きだが。
攻めである和智を受けである槙尾がほだされていて、可愛いと思って守ろうとしてしまっている時点でもう。槙尾も堕ちている。エロくて美人の槙尾が結構男前受けっていうのも小気味良い。シリーズ化も納得のスタートです。

0

攻めが情けないのが可愛くもあり

恋愛に冷めてるセレブ和智。ある日運命の人に出会うもその男は元?詐欺師のタチの悪い男で…

攻めの和智さん、仕事は出来るが女の扱いが雑で好感度低めの男性です。
でも、惚れた弱みか受けの槙尾限定でドMに成り下がるのがねー、いいんですよ。
初めてセックスした次の日、財布を盗られながらも「また会えるかな」と槙尾を思う惚けた顔。
2度目も同じ轍を踏み前回よりドーンと高額な請求書を見ても「文句を言いに行く口実ができたと喜んでる俺はどうかしてる」と自嘲し大笑いする。
男ってほんとバカだなぁ笑、ってキャラで個人的には嫌いではないです。

受けの槙尾はチョロい和智を手玉に取る小悪魔だけど、情もあるようなそぶりも見せます。金持ちから金は巻き上げても、お寿司食べて残りは盲導犬協会に寄付したってエピソードも…ちょっとズルいですよね笑。
終盤、和智の友人に仕掛けたコンゲームはその内容もよく練られていて面白かったし、槙尾が放った「誰にも渡したくないカモだ」にはそれ以上の意味もありそう。

槙尾の真意が分からず泣いて縋る(情け無いなぁもう笑)和智に「お前に興味があるのは旨味があるかどうかだけだ」なんて言うけど満更でもないのはその後のベッドでの様子を見れば明らかなんですよね。

恋の駆け引きにエンタメ要素も加わり
凄く面白かったです。
この2人気になります!

1

ハラハラドキドキ読みごたえあり!

ドラマCDを先に聞いていて面白かったので読んでみました。
絵もきれいで読みやすくハラハラドキドキキュンもありとても良かったです。

何にも執着しない人として難ありな和智が詐欺師の槙尾に騙されてもどんどん引かれて手に入れたくて、恋の駆け引きや知人の忠告も無視してのめり込んでとうとう一千万貸すところなど、うわーどうなるの?とハラハラしました。

和智の友達の佐武が持ってきた話を槙尾に相談するのも危険な賭けですね。もうどこから仕組まれてるか。
でも槙尾がうまいこと佐武を返り討ちにして。ドキドキでした。

槙尾も和智を可愛く思ってるし俺のカモとか言いながら好きなのでは?という感じですよね。
最後に一晩かけてとっても優しいエッチ。和智変わったね!

二人の駆け引きと和智が戦々恐々としながらも槙尾になりふり構わずはまっていくところも、槙尾が和智を特別扱いするところもとっても読みごたえがありました。

もう4巻まで出てるんですね!

1

神マークを百個つけたいくらい”最”の”高”!

私、精神的なS受けがたまらなく好きなんですが、本作を読んで、SMが好きなわけじゃなく、二人の関係において、受けが圧倒的イニシアチブを握ってるのが好きなんだって気付きました。

若き経営者の和智は、遊ぶ時に都合の良い女がいれば良い、けっこうな人でなしなくせに、偶然の出会いが続いた美貌のバーテンダー・槙尾が気になって…
槙尾さんは品が良い話題豊富の聞き上手で狙ってる客も多い。そんな槙尾さんに「僕に会いにきてくれてるんだと思ってました」なんてはにかみながら言われちゃったら、そりゃ落ちるよね。
しかもベッドでの槙尾さんは意外なことに淫らで積極的!
和智的には「運命バンザイ」なはずが…

朝がきたら、和智の服も財布も消えてる!
偶然の出会いもすべて、詐欺師の槙尾さんが和智をカモるための罠でしたw

詐欺師とバレてからの槙尾さんはタバコを吹かしふてぶてしい態度に。←素敵♪
それでも槙尾さんが欲しくてたまらない和智は
「俺また騙すよ?」「別にいい」
「金巻き上げるけど」「また稼げばいい」と堂々のカモ宣言!
受けが詐欺師で、攻めがカモなんて、これ以上の受け優位があるものか!

和智ほどの人でなしに「金も仕事をなくしてもあんたが残れば良い」と泣いてすがらせる槙尾さんは凄腕すぎる…
そして槙尾さんにとっても和智は「誰にも渡したくないカモ」になり、
自認カモ×詐欺師って前代未聞カップルの誕生です。

私の萌え属性をハッキリ自覚させてくれたサガミ先生に感謝です!
でも受けが圧倒的イニシアチブを握る作品って少ないんですけどね…
このシリーズが末永く続いてくれることを願ってます。

もう神マークを百個つけたいくらい”最”の”高”です!

5

恋の駆け引きのゆくえは?

攻めの和智大介は青年企業家です。
いままで女を手ひどく振ってきた人でしたが、(悪気はない?)
ある日、電車で、若くて美しい男性と出会う。(受けの槙尾ひじり)
彼の動作などでちょっとドキッとしちゃいます。
その日の夜に友人に勧められ、一緒にバーに行くんですが、
そこで今朝の若い男性に再び出会うことになる。バーのマスターでした。
和智さんは運命だと感じます・・・

一話の途中まで読んで、
へ~運命かぁ~こういう話ねぇ~
なんて思いながら読んでいたのですが・・・まさか・・・あーなるとは想像もしませんでした。
ドキドキしながら最後まで読みました。

すごく良かったです。

5

買ってよかった!

評価が高いので気になっていたのですが、買ってみてよかったです!
ネタバレしないように感想を書くのが難しいのですが・・・。
和智と槙尾の恋の駆け引きが、見ていてとても楽しかったです。
受けの槙尾のキャラクターがとても魅力的でした。
和智が槙尾に翻弄されるように、わたしも読んでいて「え!?」「なるほど、そう来たか・・・」「槙尾かわいい・・・」と槙尾に振り回された感じです(笑)
絵も丁寧で読みやすかったです。
2巻と3巻も買います!

8

黒髪、目の下のほくろ、美人の詐欺師

眼鏡のイケメン若手社長✖美人詐欺師ってだけでワクワクしながら読んでしまいました。槙尾の目の下のほくろがたまんない!しかーし、和智さんの乳首は大きすぎて興ざめでした。もうちょっと乳首に対して敬意をもって丁寧に描いて欲しかったです(笑)。

内容もクロサギを思い出すと言うか、悪い事してるんだけどワクワクしちゃう騙し方だし、全然悪びれもせず、騙された人たちも告発もしないと言う詐欺の頃合いが良かったですね。

二巻では少しは和智さんが安心して過ごせていますようにと願います。

2

鴨とネギの化かし愛!?

愛も運命も信じてない酷い男、和智。
そんな和智が騙され手のひらの上で踊ってしまった相手は槙尾。
凄腕の元詐欺師。

出会いの運命さえも計画通り。
ちょっと槙尾の演技にはころっと騙されちゃいます。
意味でにない本気という感情を知った和智は躍起になります。
負けず嫌いですし。
騙されっぱなしは、やはり嫌なようで。

したたかな槙尾が確かに翻弄される姿は私も見てみたい(笑)。
頑張れ、和智!という感じになってきますが。
まだまだ槙尾が一枚上手。
でも和智にしか見せない槙尾もいて。
和智と一緒になって槙尾の本心を知りたくなるお話でした!
次のお話も楽しみです。

3

さらっと読めました

絵もなかなか綺麗でさらっと読めました。
が特にこれといって印象が残らなかった作品です。

1

良い駆け引き

恋の駆け引きって、なんかモヤモヤしたり、どちらかの性格が好きになれなかったり、切なかったりするんですが。
この作品は、爽やかというんでしょうか。
騙されて、でもすぐに受の正体が判明。
詐欺師と承知の上での攻の執着と駆け引きだったので、次はどんな風に攻は騙されてしまうのかな、とドキドキしつつ堪能できました。
エッチの時まで、いつ騙されるのかと(笑)
読後の後味も凄く良かった。
ただ、完全にくっ付いたって訳ではないので、続きがあれば、是非読んでみたい一冊です。

2

こんな人に、ハマってみたい

悪魔だな〜!…と読みながらずっと思ってました。
ほんと、和智は「性悪(たち)が悪い男」に引っかかってしまった。。でも、なぜか嫌な気持ちにはならなかった。槙尾は気持ちいい性悪なんです。カラッとしてて。和智のことを気に入ってるのも伝わってくるし。それに、こんなに魅力的な人なら引っかかってもしょうがないかと思ってしまいました。
私もすっかり虜になってますね(笑)
短編ではなく、一冊まるまる2人の話というのも充実感があって良かったです。短編だとだいたい、ひとやま乗り越えて終わり、になってしまうので。
似てる設定の某人気作は、私はあまり入り込めずでしたが、こちらはとても萌えました。サガミワカさんの本は初でしたが、お気に入りです。

2

社長と詐欺師の恋の駆け引き。

社長と詐欺師の恋の駆け引きなお話。
最後の話は良かったですが、矢張りBLは騙し合いでももう少し人間的な何かがあるといいなあと思ってしまいました。
絵も綺麗ですし悪くはないですが、自分は多分真っ直ぐな人が好きなんだと思います。こればっかりは好みなので何とも云えませんが。
詐欺師でも、もう少し何かあった欲しかったなあというのは贅沢でしょうか。
あと読んだ時期の所為かもしれませんが、「between the sheets」を読んだ後だったので、何か被ってしまった気がします。
いや、これも私だけの話なんですが。

1

受けさんの表情が好みです。

サガミさんの作品は何作か読んでますが、あとがきにも書かれている通り今回は“サガミさんっぽくない”なと感じました。
もちろん、良い意味です。

今までの作品よりも受けと攻めのキャラクターがしっかりと立っている気がします。
ストーリーというより2人のキャラクターの掛け合いで話しが進んでいく、、というような。
キャラクターに魅力あってこその本だと思いました。

とても読みやすく、あっという間に表紙裏。
表紙裏も可愛い!


個人的には、なんですが。
サガミさんのキャラクターの目には表情がないような気がしていました。でも、逆にそれが今回は凄く活きてるな!と。生意気ですがそんな感想も。


受けさんのカラッと笑った顔や睨みの入った顔がとても魅力的だと感じました。


わたし的な萌ツボは受けが攻めの上に乗っかる!なのでそれが堪能できて良かったです!

まだ続くようなので、とても楽しみです、、、、

2

誰にも渡したくないカモ!

酷い男と悪い男、相手にするならどちらがましだろう?などと思いながら
互いに駆け引きしあいながらも執着を感じさせるスリリングなラブ。

はっきり言えば、二人ともどこか壊れているのかもと感じさせる内容な気がします。
恋愛に熱くなれないと言うか人間自体に興味が薄いのではないかと思わせる
酷い男の和智、恋愛はお飾り程度で女相手に本気にならないし、なれない感じ。

そんな和智が運命を感じた相手は知合いにつれて行かれたバーのバーテンダーの槇尾。
槇尾とは前日に電車内で出会いがしらにぶつかられ、何故かその時も気になっていたが、
再会した事で、女相手にもドキドキした事がなかった和智が槇尾相手にトキメク。
初めは相手は男だと、これは勘違いだと思い込もうとするが、胸の高鳴りは収まらず
結局は店に通い詰めて関係を持つが、目が覚めたときは一人で財布も服も全て消えていた。

知人からあれは詐欺師だと言われ、それも金を持っている相手だけにまるでゲームでも
仕掛けるような手口だから誰も訴えたりしないのだと教えられる。
和智もまた、騙されたと知りながらも槇尾に裏切られたと憤る思いは無く、
ただ、会いたいと、詐欺師が相手でも欲しい相手だと執着してしまう。

解い男と言われていた和智が悪い男に騙され、カモにされる。
カモにされてもいいから、全てを失くしても槇尾が残ればいいと思う程気持ちを
持っていかれた和智。
悪い男に酷い男が完敗かと思ったら、意外にも悪い男の方もカモと言いながらも
和智とまた会える為の布石を残している感じなのです。

駆け引きめいたやり取りも、もしかしたら究極のツンデレが混入しているかもと
思えるような展開もあり、和智が人間的にやっぱり壊れているのではと思わせる
フレーズがあったりして、穏やかな恋愛には程遠い二人だけど、きっとこの二人には
このくらいの刺激が無ければダメなんだろうと思わせる内容で
槇尾の誰にも渡したくないカモ!発言は何よりの愛の言葉に聞こえるのが不思議な
作品で面白かったです。

3

ホクロプレイ。

昨年、雑誌で読んで面白いな-!早くコミックスにならないかなー?と心待ちにしていました。女は使い捨て的に社長×ビッチ風詐欺師ってとこかな?社長がのめり込んでダメダメになってくのを、お金を巻き上げながら可愛いとおもっていってしまうお話です。受の思考が読めなくて、読んでてコッチもハラハラしちゃいました。スイッチの入るタイミングにお金、詐欺がよく絡んでいて、とっても面白かったです。カバー下、あれはヤラれちゃいます、あざとい一冊です。

8

信頼と信用のかけひき

がっつり一冊にまとまった青年実業家と詐欺師とのお話は、片方が詐欺師だけにどこまでが本当で嘘なのか見分けがつかない、しかし着実に二人の関係が築かれていくその様をしっかり一本芯の通った読み応えのあるもので見せてくれました。
なかなかに面白かったですよ。


知人の実業家・賀倉井に連れて行かれたバーで青年実業家の和智はその朝電車でドキっとする出会いをした男・槇尾と再会する。
彼はそこのバーのマスターでバーテンダー。
日頃他人に興味がなく、恋愛も本気でなく道具的にしか思っていなかった和智は、思わせぶりな雰囲気を出す槇尾に興味を抱き、このバーに通い詰める。
そしてある日、とうとう関係を持ってしまうのだが!?
目覚めると財布と洋服がない!
騙されたと知っても、何故か和智は怒りより彼にまた逢いたいという気持ちが優先してしまうのでした。
後日、賀倉井から聞かされた槇尾の正体は詐欺師!
賀倉井も被害にあっていたのだが、槇尾の節度から面白いヤツだと一線を引いて付き合いがつづいているのだと。
あきらめきれない和智への槇尾の気持ちを計る為に賀倉井はある作戦を提案する。

前半部分が、こんな出会いから和智の槇尾への覚悟を描いているのだが、それに値するほどに槇尾が魅力的かもしれない。
だましてもそれはゲームのような、わきまえている部分。
それが他の詐欺師とどう違うのか?それは後半部分に登場する投資詐欺の男との比較でわかってくるでしょう。
そして快楽に貪欲でエロい部分、ひょっとしてそれも演技?と思えないほど楽しんでいる様子、
詐欺にしても、その後のケロっとしたしたたかな姿。
今まで人に関心を持てなかった和智が、その人となりを見て実に興味がわく対象として夢中になっていってしまう要素はわかるような気がします。
そんな覚悟を見せられて、試されて、チャッカリと和智の部屋に半同棲の形で転がり込んでくるところから後半戦。

甘い恋人というよりは駆け引きめいたやり取りをしながらそれを楽しんでいて、惚れた弱みか”墜つればもろとも”?
和智は決して人がいいとか騙されやすいとかそういう安易な人物ではないのですが、大学時代の同級生が持ちかけた投資を詐欺と見抜いて槇尾が相手を出し抜く話となっております。
これは恋人を守るという部分もありながら、詐欺師対詐欺師の騙し合いの部分もあり、そしてエンドへの持って行き方。
和智がちょっぴり人として欠けている部分を自分で知っていて、槇尾への初めての執着を感じて弱い部分をさらけ出す。
泣く男というのが、始まりの最初の部分から追ってきて、和智という男も変化したのだと見てとれる場面だったと思われます。

キャラクターも一貫しながら変化をしていき、それにつれて恋愛も見えてくる。
自然にまとまる展開を見せる話は、駆け引きもおもしろく堪能いたしました。
この作家さん基準で、読み応えが(自分的)あったということでオマケ萌×2

7

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