【電子限定版】書き下ろし番外編「Chestnut」収録。
家族全員がインフルエンザで倒れ、心身ともに疲れきっていたあの頃。横になったままでも楽しめて、心をそっと癒してくれる物語を求めて、何気なく電子書籍を購入したのがこの作品でした。まさか自分の人生を揺さぶるほどの出会いになるとは、その時は思ってもいませんでした。
読者から見れば、2人が両想いであることは比較的早い段階で明らかです。しかし、その想いがきちんと通じ合うまでには、もどかしい時間が流れます。清居はあれほどまでに分かりやすく、全身で好意を示しているのに、ネガティブ俺様帝国の住人・平良は自分の価値を極端に低く見積もりすぎていて、その真意にどうしても辿り着けない。自己否定と憧れが複雑に絡み合った平良の視点は時に苦しく、それでもリアルで、目が離せませんでした。
だからこそ、2人の想いが確かに結ばれたあの日。私は布団の中で静かに、しかし確かに涙を流していました。安堵と喜びと、「よかったね」という気持ちが溢れて止まらなかったのです。
気づけばそのまま一気に最新刊まで読破し、現在は迷いなく2周目に突入しています。家族のインフルエンザはすっかり治り、日常は戻りましたが、私は完全にひらきよ沼の底です。現実への帰還は未定です。勢いのままドラマCDもすべて購入してしまいました。人生初のドラマCDです。それほどまでに、この物語は私の心を掴んで離しません。
2人の不器用で、歪で、それでも真っ直ぐな関係性。傷つきながらも互いを選び続ける姿。その尊さは、きっと私の人生最期の瞬間、走馬灯の中に紛れ込んでいると思います。それほどまでに、深く胸を打たれました。
読み始めたら最後、その手を止めることはできません。そして読み終えた後も、簡単には現実に戻してくれません。
それでも構わないと思わせてくれる物語です。
攻めであるヒラがすっごく気持ち悪いんです。とにかく気持ち悪いけどそのくらいの執着があってこそ成立するカップリングだと思います。この巻はくっつくまでのストーリーが長めで、でもだらだらせずにすっごく読みやすくて惹かれました。前半は平良の心情がたくさんあって、苦しみとか平良の考えていることが独特すぎて世界観にのめり込んでしまいます。でも後半は受けの清居の心情が描かれていくので、平良の意味不明な行動だったりとかを一緒にいらいらしながら、どちらかと言ったら後半の方がドキドキしながら普通の恋愛小説のように読んでしまいました。側から見たら歪な愛かもしれないけれど2人だけの世界があってとても大好きな作品です。作者の凪良ゆう先生はBLでない作品も書いていて地の分が素敵だと良く書き込まれているので、あまり小説に手をつけてこなかった人でもどんどん読めちゃうと思います‼︎是非読んでほしい作品です。
攻め:平良 受け:清居
始まりは高校生。新しいクラスに堂々と入ってきた清居。その美しさに平良は心を撃ち抜かれ、それ以来、清居らの陽キャグループのパシリにされる。しかし、「清居のためなら」と平良は喜ぶ。平良は清居を神のように信仰をむける。清居から差し出された言葉は毒でもなんでも抱きしめるしかない。
この作品の面白さは攻め・平良の、受け・清居のことめっちゃ好きなくせに逆に清居を振り回しているところです。放課後、教室での写真撮影会、校舎裏でのキス、、、
全部よかった、、、
とても素敵なお話しです。
BL小説で評価ナンバーワンなのも頷けます。
まず心理描写がとても丁寧。実力のある作家様なので本当に言葉のリズムも美しく、それでいてさらさらと読めてしまう。
アヒル隊長のシーンは切ないけれどすごくかわいいですね。
ちょっといじめ描写が可哀想な部分はあるのですが……
こういうキツいシーンの先にある幸せや未来を見られるのはとても嬉しいですね。
キモキモ言われても清居を好きな気持ちが止められない平良くんがとても良いキャラで、好感度が高いです。
文章が本当にきれいですね。
新装版 積木の恋 で凪良ゆう先生にハマり、大人気作にも手を出しましたー
キャラやストーリーももちろんなのですが、何より驚いたのは、凪良ゆう先生の人間という生き物への解像度の高さ。。。私から、傍から見れば、その人の言動は理解できないし変な人。そんな変な人、をその人目線で、一体どうしてどんな世界を見ているのか、を書き切る才能に惚れました。。
もちろん、人それぞれ同じ世界でも見方は違って当然なんですが、それって当たり前すぎて忘れガチなことだなぁと再認識。
平良くんには、平良くんなりの1本の筋が通っているとわかった時ハッとしました
