Renta!限定描き下ろし付
単話売りされていた時は「不真面目な彼とおれの30days」というタイトルだった作品です。
コミックス化でタイトルが変わり、「オネエ」という部分が強調された印象がありますが、オネエを期待すると拍子抜けしてしまうと思います。
また、攻めの女装部分も多くはありません。
決して女性的というわけでも、そういった部分が強調されているわけでもありません。
まず、口調はオネエ口調ではありません。
攻めが女装しているのは第一話とボーナストラックのみ。女装状態での濡れ場はボーナストラックのみで、本編の濡れ場は男の状態のみです。
女装している理由も「綺麗な格好をしているといいアイディアが浮かぶ」という芸術家的な理由です。
男が見ても女が見ても美形の攻め、女装しても違和感がないような柔らかい雰囲気の綺麗系の攻めが見たいという方におすすめです。
基本的に言動が可愛らしくて小悪魔的だけれど急に男っぽさを前面に出してくる攻めに翻弄される受けも楽しめます。
絵はきれいです。読んだことのある他の作品もこの方だったのを初めて知りました。
あんまり感想ないかな。なら書くなよ!ですが…。
ノンケが女装ゲイに一目惚れ
相手からも好かれる
抱かれてみる
葛藤する
恋人になる
ヤバイ5行で終わってしまう。
葛藤部分が長いのは新鮮でした。攻めの作戦勝ちなのかな?ヒモになってもいいなんて羨ましい!
一緒に仕事して一緒に眠って美味しいご飯もご馳走になって気持ちよく抱かれて、You一緒に住んじゃいなよ!
成瀬先生の作品は「ファックナイトレバーサル」と「セックス・アンド・ワールドエンド」既読で、アウトロー作品のイメージが強かったのですが、社会人ラブ作品と半々ぐらいなんですね。こちらは社会人モノというにはひとクセがある作品です。
女装攻めも女装受けも嫌いじゃない、程度の自分です。きっとお好きな人はもっと楽しめると思う!女装攻めの良さはしっかりおさえてる気がします。自分は普段女装してたりオネェ喋りだけど、エッチシーンだけものすっごく雄な攻めが好きだからちょっと違いました。こちらは一貫してほんのり女性を感じさせます。雄というより可愛くて綺麗な王子様って感じでした。今時紋切りな"女性""男性"もナンセンスかもしれませんが。
萌〜萌2
久しぶりのオネエ攻め。
序盤のお互い惹かれあう描写は丁寧でとてもよかったです。
また、遼太郎がノンケ特有の無神経さを出す部分も、個人的にはよかったです。
ノーマルで29年生きてきて、周りにもゲイがいなかったら当然他人事で、いくら響が魅力的でも葛藤があってしかるべき。
でも、だからこそ後半の囲い込みが強引すぎて、
遼太郎本人の納得の上とはいえ、いつか破綻しそうに思えます。
駆け引きで恋愛関係にころばせることは悪くないけど、
恋の勢いのまま仕事までも囲い込むと
今は二人の関係を重視して気にとめない細かいことに
いつか気がついてすれ違いが起きそう。。
よくあるノンケに振られてトラウマ持ちの攻めになっちゃいそう。。。
29歳という年齢もリアル。まだ恋愛だけでも動ける年齢。
はたして、五年後の二人も一緒にいるのか?
親が出てきて、子どもを意識して、ゲイコミュニティを近くに意識して。恋人の庇護下で仕事して。
うーむ。
遼太郎の仕事ぶりがまじめで実直で、
個人事務所に不向きそうなのも気になる。
結局は、響が「ほしいから」強引に引き抜いたようにしか見えないのが引っかかるポイントか。
でも、恩師以外で初めて純粋な評価をしてくれた人を逃がしたくないよね。
押せば落ちそうな手応えもあるし。
周りが見えてない様子が、いつか落とし穴に落ちそうでちょっと怖かったです。
でも案外、愛で包んでいつまでも遼太郎を丸め込んじゃえるのかな。
前半丁寧でとても面白かった分、
後半の勢いについていけず残念でした。