イラスト入り
巻を追うごとに涙の量が増えていくこのシリーズ。
今作は性モザイクの葵と外国の大公シモンのお話。いやもう、樋口先生はドSなのかな⁈って思うくらい悲しい設定だった…
性モザイクっていうだけで覚悟はしていたけど、
大公は大公で生い立ちが厳しく、愛を知らなさすぎて。
ムシシリーズということで主人公たちはその起源種の性質を引き継ぐんだけど、これがまたどうしようもなくて厄介です…涙
ふたりの間にできた空の言動にもめちゃくちゃ泣かされました。
子ども持ってる親には号泣案件でした。
「神」以外付けようがない…読み終わったばかりですが、本当に本当に心が震える物語でした。
今すぐ続刊「愛の在り処に誓え!」を読まなければ、と心が叫んでいます。少し落ち着いてから読もう。
ムシシリーズ、最新刊のフリッツ×テオから読んだので、こちらを読んだことで欠けていた情報がパズルのピースのようにピタッとはまりました。ちびテオの愛らしさときたら…!そういう事情でフリッツの両親の元に引き取られていったんだ…と納得。
「チョコレート・チョコレート・チョコレート」の由来も分かり、なんだかもう胸がいっぱいに。
”寄り添う”ことでは与えられない、突き放し離れることで守ろうとする愛。
恋愛無自覚・恋愛面では7歳児のシモンには言葉で表現することはできないのだろうけれど、そこには確かに強い強い「愛」の形があって、もう途中から涙が止まらなくなってしまいました。
頑張る不憫受け・葵の境遇、空を一人で産み育てる苦労、「愛されたい」と求め続けた末の「愛を与える」ことで得られたただ一人の伴侶……胸がいっぱいになりすぎて、泣かずにはいられなかった( ; ; )
続刊では、シモンは葵にちゃんと言葉で愛を告げられるのかな…こちらの一冊は切ないシーン多めだっただけに、甘い二人の様子も見たいなあと思ってしまいます。期待高まる…✨
とにかく。不器用で痛々しく、一見冷たくも見えるシモンの愛の形が刺さって刺さって仕方ない、記憶に残る最高の一冊でした。「愛の嘘を暴け!」も読み返さなくては。
今回はムシシシリーズの中でも最大のドラマチック展開ではなかろうか…。映画のようだった…。親に愛されずに育ったシモンと葵。最初の出会いのときは冷徹なシモンに傷つく葵が辛かったけどあの母親の元で育ったらシモンがああなるのは仕方ないよねぇ。葵といることで新しい感情を知るシモン。たくさんの葛藤があったであろうシモンの感情にラストはまた泣けてしまった…
ムシシリーズは特殊な設定のファンタジー作品なのですが、かなり分かりやすく書かれているので、しばらく間を空けてから読んでも大丈夫でした。
ヨーロッパの小さい公国の大公×命の短い性モザイク。
性モザイクの主人公(受け)はハイクラスなのに性モザイクという特性を持っているため、体が弱くて進学を諦めて、子供を作る体を目指します。
そんな折、海外の王様が性モザイクの伴侶を探しているという事を聞いて!?というお話です。
小さい頃から愛を知らずに育った2人がやっと本当の愛をみつけるのですが、お互い素直になれずにすれ違う姿が泣けました。
樋口先生といえば報われ、そして不幸、不憫受け。
大好きなムシシリーズは全巻持っていますが、正直この巻だけでも楽しめちゃいます。
そして今回も前半は受けが辛いです。とても可哀想です。
攻めのことが大好きで、直向きで、それでも思いが通じなくて受けは何度泣いたことだろう…。
でも辛ければ辛いほど、あとの幸せが美味しくなるんです!!
冒頭でだいたいの話の流れは分かってしまうのですが、それでも面白い!!
虫を起源とするムシシリーズ。
今回の攻めはタランチュラですが、せいぜい糸が出るくらい。
ただ、虫じゃないと成立しない絶滅危惧種という設定。
子供がとても健気。
こんなに胸が引き裂かれそうになる子育てはあっただろうか…?
貧困な家庭の情景に、想像の私が思わず札束握りしめたくらい必死に生きている親子です。
結局攻めは最後まで頑なで、受けがとてもとても頑張る。
読み進めながら何度「攻めの分からずやー!!」と思ったことか…。
同著者「わたしにください」も受けが頑張るので、近いものがあります。
報われ、健気受けが好きな方にオススメです。