“処女"のスパダリなんてーー重いかな!?

小説

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新婚さんはスパダリ同士!

shinkonsan wa super darlin’ doushi

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表題作新婚さんはスパダリ同士!

弓削馨,彫刻家,35歳
白藤冬人,会社社長,35歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

冬人は、周囲から品がいいとか貴公子とか言われる恵まれた容姿を持ち、35歳にして社長業をこなすまさにスパダリ。そんな冬人が半年前から同居するのは、同じ年の恋人・馨だ。彼は世界的に有名な彫刻家で、誰もが目を惹く容姿だけでなく、強烈なカリスマで傍にいる者を虜にしてしまう、こちらもスパダリだった。自分と違って恋愛に奔放な馨を長く引き止めておくには一途に馨を思う本心を打ち明けてはいけない、そう思い、初めて抱かれた嬉しさも押し隠し「お前に抱かれるのは好きだよ」と冬人は遊びなれた風に振る舞うけれど!?

作品情報

作品名
新婚さんはスパダリ同士!
著者
小中大豆 
イラスト
せら 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344839861
3.9

(108)

(35)

萌々

(45)

(22)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
13
得点
425
評価数
108
平均
3.9 / 5
神率
32.4%

レビュー投稿数13

スパダリとは

ガタイが良い男同士の新婚さんにコミカルなタイトル。
しかもどちらもスパダリと来たら、これは読む以外の選択肢がないやつだ!と手に取ったのです。
ですが、うーん…読み進めても読み進めても、私が認識をしているスパダリも居なければ、新婚さんでもありませんでした。
タイトルと設定に惹かれたものですから、ちょっと残念。

35歳という大人の男同士で、高校時代から付き合いがあるよく知った仲の弓削と冬人。
お互いの今までの人生はもちろん、恋人遍歴もなんとなく知っているような関係性はおいしいです。
そして、理由あってのことなのですが2人とも元ヤリチンという…スパダリとは…?ここはちょっと疑問だったかな。
元同級生で付き合いの長い2人がようやく付き合ったところから始まるお話としてはありでした。
ただ、そこから終始受けの冬人視点で誤解と思い込みとすれ違いが続くので…すれ違い成分を多めに楽しみたい方や気が長い方であればもっと楽しめたのかもしれません。

個人的には、あまりコミカルな雰囲気にはならない中で冬人の健気さと自信のなさがぐるぐると低空飛行を続けていて、これは萌える展開は来るのだろうか?と、途中で休み休み読んでしまった1冊だったかなと。
誤解と思い込みとすれ違いはすごくおいしい食材なのだけれど、その焦ったさも料理の仕方次第というか…
受けが脳内でぐるぐるとする切ない成分が多すぎると、攻めが何をしようとしているのかが読み手には分かることもあって、ページをめくりながらいつまでぐるぐるするんだろう…なんてもどかしく思ってしまう自分がいました。嘘なんてつかなければよかったのに。
切なさ多めのエンドレスぐるぐるも、合間にどかっと萌えるようなエピソードが落ちていれば全く気にならないですし、むしろそうであればあるほど誤解が解けた瞬間が最高に気持ちが良いものになったと思うのです。
もうちょっと、もうちょっとだけ浮上出来るなにかがほしかったなあ。

この2人、種明かしをしてみればまあなんともピュアで。
「実はこうでした」がティーンエイジャーのようでもあり、30過ぎた大人のティーン返りがかわいらしく見えた部分もあったからこそ、不器用同士だったのは仕方がないものの、長い両片思い状態を抜けたその後が読みたかったです。

0

噛み合わないのが面白い

新婚さんは…というタイトルなので、すでに出来上がった二人のお話かと思いきや、かたち上は恋人同士、同棲もしているし、、、なのに「お試し」の一言が、そして冗談ぽくしかアプローチ出来なかったツケ?が回ってきてしまうという。

もう、お互いのすれ違いや思いの深さを勝手に決めつけてしまっている(互いに自分の方が本気で重い愛情を持ってると思い込んでる)のがもどかしくもあり、萌えるところでもあります。

蓋を開けて見れば、二人ともが両思い、どちらもほぼ一目惚れ。
なんて長期間のすれ違いなんでしょうね。でもうまくまとまって良かったよ。馨の体から入ってしまえ!という勢いがなかったら、進まなかったよねきっと。冬人は抑え込みきっちゃうタイプみたいだし。
思いの丈を告白し合うシーンはキュンキュンしました。だってすれ違いの答え合わせがね、ゲイビの思い出とか。

電子で読んだので限定SSも読んだのですが、最初は恐ろしかったよ〜、あり得るシチュエーションですしね。途中でお母さんや銅婚式とか出てきたので、そりゃないかって思ったけど。二人が金婚式を迎えるまで仲睦まじく元気でラブラブでいて欲しいな。

0

大真面目なんだけどコメディ

面白かった。
・・・こういう行き違いって、案外身近に起きているのかもしれない。
すれ違う二人の心理描写が秀逸。・・是非読んでみて、面白いので。

---面白かった所の覚書。
芸術家の馨と会社代表後継者の冬人。 才能が有って、容姿に優れた美男同士。
お互いに片思いだと思っている。

冬人は、喜怒哀楽を表に出さない性格、馨に告白して拒否られた時の痛手が怖い。
奔放で奇抜な馨の行動を理解できず、このまま親友でよいと思っている。

でも二人は実は相愛で、運命の出会いは高校の入学式。美少年の冬人への馨の一目ぼれだった。

有名な彫刻家になった馨が誘って冬人と同棲が始まる、でも二人は本心を交わせない。
意思疎通出来ず、誤解したまますれ違いが続く。

ついに奔放な馨を許せなくなった冬人は同棲を解消、実家に戻り母親に勢いに任せてカミングアウト。そこへ、手作りの婚約指輪を携えて馨が迎えに来る。

二人とも大真面目なんだけど、誤解して気持ちのすれ違いを繰り返す様子はコメディ、笑っちゃう。
実は馨は何度も必死でアピールをしていたのに、馨の本意に気づけない冬人。嫉妬していたのは実は、馨。
恋って面白い誤解を生むもんだな、と面白かった。

2

両片思いBLが好きなんです!

両片思いが好きなら買いです。全力で布教したい。

やんちゃ系スパダリx正統派スパダリ
高校時代からずっとお互いに執着してるいい男二人の両片思いから新婚さんになるまでのお話です。
お互いの執着っぷりも、それを相手に隠そうとして隠しきれない感じも、受のいい男感も、攻めが受の前でたまに可愛くなる感じも、もう本当に!本当に!!良いんです。
執着心、男前受、両片思い、幼馴染あたりが性癖な方には本当におすすめです。

個人的には小中さんを作家買いする決定打になった作品の一つです。続編とか読んでみたい…

5

雨降ってスパダリ固まる

「新婚さん」とタイトルにあるし、表紙も爽やかエレガント。順風満帆風。
なので、もう出来上がっている二人の話なのかと思ったら…新婚どころじゃなかった。
付き合っているのに、付き合ってないです。
一応恋人という枠組みで同棲しています。
身体の関係もお互いへの好意も確かにあります。
でも、心が通じ合ってない状態なんです。

受の冬人は御曹司で会社社長。馨と付き合うまで攻の経験しかなかったゲイ。責任感のある努力家。料理上手。まさにスパダリ。
対して攻の馨は有名彫刻家として世界に名を馳せる天才人たらし。バリタチのバイ。これまたスパダリ。

受の冬人の視点で話は進みます。
二人は別々に恋人や遊び相手を持ちながら親友のポジションを長年キープしていました。
それがなんの気まぐれか、「お互いフリーだし付き合っちゃおうぜ☆」的なノリで馨に誘われ、あれよあれよと同棲まで。

冬人は昔から馨のことが大好きだったから恋人同士は嬉しい一方、
馨の恋人のサイクルが激しかったり、昔から浮気性だったりで「いつまでこの気まぐれな関係が続くかわからない」といった心配が尽きません。

でもそんな本音は言わない。言えない。嫉妬なんておくびにも出さない。
それがこの関係を長続きさせるコツだと信じているから。
そんなこんなで本音と建前でぐらぐらしている新婚風生活。
二人の心の間には見えない壁が何重にも隔たっています。
早く壁破ってぶつかり合って!と言いたくなるくらい、もどかしく、切ないです。

冬人は頑張り屋さんだから、馨の過去とのやり取りや恋人遍歴などあらゆる傾向を分析して、彼の恋人ポジションを維持できるように必死に自分を演出し駆け引きしようとしています。
でも本音を偽り続けるのは難しく、苦しくなって結局自爆して自分から別れを切り出しちゃいます。

からの…怒涛の攻の告白&誤解解きタイムが快感。
雨降ってやっと地固まります。

拗れに拗れた原因が受にも攻にもありすぎてすごいです。
どっちもどっちというか。

まず攻が「自分男もイケますよ」アピールをするために男の子と遊びまくっている申告をしていたこと。
受が攻のことをタイプじゃないと予防線を張ってしまっていたこと。
「お試しで」「情熱はなくても」
→「(俺はお前のタイプじゃないらしいし、お前が俺に対して)情熱がなくても」という相手へ譲歩した口説き文句だったこと。
それを受がネガティブに誤解したこと。
あとはもう二人の遊び過ぎた過去ですね。

一読目は攻の行動がわからず、受と一緒におろおろしていたんですが、
最後の告白から一転、解決してみると、
ただただ受が保守的かつ攻のアプローチの仕方が不器用だったんでしょうね。
それそういう意味だったの?わかりにくいよ!そりゃこっちもそういう態度とっていたけどさー的なフラグ回収が始まります。

嫉妬させようとして失敗して拗ねていたところも可愛い。
そういう斜め上の発想も芸術家らしくてキャラに合うなと。

片や自分に気がないであろう長年の思い人を必死の思いでかき口説くスパダリ。
片や遊び人が何の気まぐれで誘ってきているんだと不安になるスパダリ。

悩みもがくスパダリは大好き。しかも受攻二人分も楽しめて2周目も面白い構成でした。
お互い遊んでいた過去を冗談で詰りあうのも個人的にツボです。
過去の恋人、遊び相手全員当て馬状態なのもいいですね。
あと、イマイチな指輪でプロポーズっていうのも新鮮笑

壁を破ってここからがスタートライン。
表紙のような幸せな二人になってください。
独立・対等な男性同士が好きな方にはスパダリ×スパダリ一択ですね。

4

新婚さんではない

これタイトルに偽りあり……だと思います。
攻めは世界的芸術家で、受けは社長なのでハイスペックな二人ではあるけど、スパダリ感は殆どなかったです。
スパダリ感を楽しむ作品ではなく、恋をしちゃえば世界的な芸術家であろうが、社長であろうが、ただのヘタレになってしまう…というハイスペ同士&ヘタレ同士のお話でした。

そして新婚さんではない!
出会ってから20年近くもの長い長〜い遠回りをした末に恋人同士になり、そこでもまた遠慮しあってスレ違い、よーやっとお話の最後の最後で新婚さんになる‥‥という。
ようやく新婚さんになった時にはもうページがおしまいに近づいていた……

攻めは男女問わずつまみ喰いしまくりの所謂ヤリチンで、攻めへの恋心をひた隠しながら親友ポジに収まってきた受け。
受けもなかなかのヤリチンなので、ヤリチン同士とも言えちゃう……

20年唯一無二の親友として付き合ってきながら、35歳になってようやく恋人同士になった二人ですが、恋人になってからも攻めは何かとゴシップに取り上げられ浮気疑惑も絶えず。
浮気を詮索したために、攻めから別れを告げられた元恋人たちの姿を受けは知ってるから、浮気を問い詰めることもできない胸中の切なさよ……。

おまけに、かつて攻めが「誰か一人に絞るなんてできない」「手に入れたいと思ってあがいているうちが 一番楽しい」なんてうそぶいた言葉を受けは信じているし、付き合うきっかけの「お試しで」という攻めの言葉を鵜呑みにしちゃってるので、自由奔放な芸術家気質の攻めに飽きられないように恋の駆け引きを続けていて、いつ捨てられるかビクビクしてるんですね。
攻めの気持ちもちらほら見え隠れするんだけど、受けは気づいておらず、悪い方向へと思いを巡らせてばかり……。

恋人同士でありながら両片思いそのものなので、もう二人とも!さっさと腹の底を見せあいなさいよ!!とお節介おばさん化したくなりました。

蓋を開けてみたら、二人とも高1の出会った時から互いに一目惚れというわけで、受けの気持ちがいつでもまっすぐ自分に向かっていたという真実を知った攻めがやたら喜ぶところがめっちゃ可愛いのだけど、あぁもっと前からさっさと直球勝負していたら……と思ってしまったなぁ……。
そしたら、ヤリチン同士にはならずに済んだのに……って。

電子で読んだんだけど、どこで挿絵が登場するのかなぁ?と楽しみにしてたら、挿絵はありませんでした。
読み終わってルチルかぁ!と。

あと超〜個人的好みで言えば、攻めの秘密クロッキーには指輪デザインではなく、受けのスケッチがびっちりと(お前いつ描いたんだ?いつ見たんだ?と見た受けがドン引くようなアレコレが)描き綴られていたほうが変態っぽいというか残念要素が増して好みでした。

スパダリ同士が結婚してあれこれ楽しむコミカル系なのか?と手にとってみましたが、コミカル要素はほぼ無くて、ひたすら受けが我慢してる切ない系のお話だったので、なんか違う……とは思いましたが、切ないお話として読めば楽しめると思います。

5

思いやりが染みる

両片思いのすれ違いラブは大好きなので読む前から割と期待大。
攻め男同士のマウント取り合い合戦みたいなお話だったらどうしよう…とタイトルに若干不安を感じていましたが杞憂でした。自立した大人の男たちによる何とも初々しい恋愛でございました。

お目当てのすれ違いっぷりはもちろん楽しめましたが、それとは別に好きなシーンが一つ。疲労困憊の馨に仮眠を取らせ、その間におにぎりと飲み物を用意し、仕事に戻る車中で持たせてあげる冬人。一手間加えてあるから夜食にしなさいと。そこで馨がボロボロ泣いてしまうんですね。読者はこの時の馨の心境が何となく把握できるもんで、思わず一緒に泣いてしまいそうに。こんなの一生好きになっちゃうよなぁ…。
末永くお幸せに!と思えるお気に入りの一冊となりました。

2

お互い様

確かにスパダリ同士ですけど冬人目線のせいか冬人はスパダリという感じがそんなにしませんね。

表紙の意味は?結婚式挙げたのかな?それとも母の?

20年愛ですね。切ないです。冬人目線なので冬人が切なくて、素直になろうよ!本音をぶつけてみなよ、と何度思ったか。
いやいや、きっと本当は馨も冬人を本気で好きなんだろうそうでなきゃ!BLだし!と思いつつ気持ちがわからず。ちょっとはそんな片鱗もありましたがね。

引っ張りましたね。ほとんど冬人の気持ちの浮き沈みで切なくて。
最後にやっと馨の気持ちがわかって、誤解も解けて。
馨も20年愛だったのですね。良かった!みんな切ないのも嫉妬も自分だけ本気だと思ってるのもお互い様でした。

馨の冬人を手に入れる壮大な計画がわかって幸せでした。そんなに想ってたんだねって。

しかしこういうすれ違い?物を読むとどうしても早くお互いに素直に言っていれば!と思わずにはいられないのです。私が堪え性がない為にすれ違い物に萌えきれず。大人にならなければと読むたびに思います。

4

スパダリも自覚がなければ乙女かな

電子書籍で読了。挿絵なし。

両片思いでジレジレしちゃってるお話は何と言っても安心して読めるし、そのジレジレがジレジレしていればしているほど、ラストの「あー良かったね」感が大きいものです。全くもって、そのセオリーに沿ったお話でした。

萌×2まで盛り上がらなかったのは、好き同士なのに、それも一緒に住んでフィジカルな関係もあるのに、「いつか捨てられる」と思っちゃってる白藤さんの自信のなさを「ものすごく可愛らしい」とまでは思えなかったからかも。おばさんは何度も白藤さんの肩をバシバシたたいて「男盛りがそんなんでどうするっ」とハッパをかけたくなりましたです、はい。

でも、2人とも35歳なのにこの「思春期の様な純情ぶり」が可愛らしくもあり。

4

好きな人になら受けでもいいバリタチの苦悩

好きなのに好きといえないでぐるぐるしてしまう、
それも現状の関係を壊したくないから告白できないとか
重いと思われたくないからセフレみたいなことしている、などという関係を続ける健気で不憫な受けに出会ってしまうと抱きしめて慰めてあげたいくらい弱いんです。
あらすじ読んで手に取ったのですがもう予想通りの自分好みで萌えました。

スパダリもいい。
タイトル通り仕事ができてかっこいい二人です。
ほんとは好きなんでしょうそんな浮気じみたことしてないでさっさとくっついちゃいなよ、と突っ込みつつ素直になれない二人に焦れ焦れさせられました。
男女かまわずとっかえひっかえな攻めが、初めは好きになれないなと思いながら読み進めましたが、そんな性格を含めてすれ違いがを楽しめる人には超オススメの作品です。

4

表紙にピンときた方はぜひ

高校で出会い、現在は恋人同士として同棲している35歳のカップルです。
属性は攻め×攻めで、恋人同士だけれど本当の気持ちは通じていない、典型的な両片想いです。

受けは親の会社を継いだ若き社長。真性のゲイで、攻め以外に対してはバリタチです。高校の時から攻めのことが好きなのですが、束縛されるのが嫌いな攻めには気持ちを告げられずにいます。
攻めは世界的な造形芸術家。バイで、相手は男女問わず取っ替え引っ替え。有名人なのでしょっちゅうゴシップ雑誌に乱行をすっぱ抜かれています。

社長受けの視点なのですが、攻めの本心は読者には読み取れる構成です。でも浮気をしていたり、元カレが出てきたり、最初はかなり不実な印象。受けが「攻めが大好き、でも重たがられると逃げられるから想いも告げられない」という健気切ないキャラなので、不実な攻めに対してムカついてしまったりも。
作品冒頭からすでに同棲している恋人同士で、身体の関係ももちろんあるのに、これで見事に両片想いですれ違っているのが何ともストレスでした。大好きだとバレれば逃げられると思っている受けはともかく、攻めのほうはもっと愛情をアピールするべきだったのではないかな、と思います。

ですが、ともに35歳の、世間的に見ればガッチリダンディなイケメンスパダリ同士が、同棲していちゃいちゃしているのはすごく萌えました。あと、せらさんの描かれる美中年(てほどの歳じゃないですが)2人がすごく眼福でした。
エッチはしているけれど、元々は親友同士だった2人なので、お互いの仕事や何やらを理解し合ったブロマンス的な描写も素敵でした。
くっつくときの、受けの我慢が爆発して感情を吐露するシーンでは思わずうるうるしました。

美中年攻め×攻め、両片想い好きな方にはピンポイントに萌えるお話かと思います。
今後を想像すると微笑ましくて仕方ない感じの35歳カップルです。

10

攻め×攻めだけど

攻め×攻めは個人的にあまり好きではないのですが
あらすじを読むかぎり、
見た目は攻め×攻めだけど中身はそうでもなさそう
と思ったのと、
どこで見たのか忘れましたが、
冬人がボンキュッキュッのナイスバディだと
紹介されていたので俄然興味が湧いて(笑)
購入しました。

冬人視点で話が進むので
冬人がどれだけ馨のことが大好きなのかは
もちろんよくわかるんですが、
けっこう早い段階で、馨も冬人のことを好きだというのが読者にはわかります。
両片想いだから最後はハピエンだとわかってはいるものの、
想いが通じるまでが本当に長くて
読んでいてつらかったです。

馨の言葉の選び方が下手すぎて
冬人が傷付くたびに胸が痛くて痛くて...。
誰か一人に絞るなんてできないと言って
男も女もとっかえひっかえしてる馨を
誰よりも近くで見ているからこそ、
いつかは馨に飽きられて関係が終わると
いつも心構えをしていたり、
手に入れたいと思ってあがいているうちが
一番楽しいという馨の言葉を聞いて、
愛してると言えずに本心を隠し続けたり、
自分を押し殺してでも馨の好みのタイプになりたい
と思ったり...
なんて健気なんだっ!・゜・(つД`)・゜・

いつも本を読むときは、
残りページが少なくなってくると、
あ~もう少しで終わっちゃう~と
まだまだ読みたくなるのですが、
今回は、早く終われ!ハピエンになれ!
と願ってしまいました。

想いが通じあってからの馨のデレが超甘くて、
冬人よかったねぇ~冬人っ(。´Д⊂)
とようやくほっとできましたが、
いかんせん短いので...!
両想いになってからのふたりを
もっと読みたかったです。

6

スパダリ×スパダリ

表紙の左、黒髪が攻めで、右が受けでした。
社長で見た目も美形というスパダリの受けと、世界的に有名でカリスマ性を持つ彫刻家というこちらもスパダリの攻めです。

一見、いかにも都会的でスマートなカップルの新婚生活なのですが、元々高校生で出会い、その後20年も親友をやっていて、35歳でやっと恋人になった二人なので、かなり拗らせてます。
お互いに長年両片想いなのに、二人とも相手は軽い付き合いを望んでいると思い込んでいて、それぞれ本心を押し隠して遊び慣れてる風を装うみたいな。そして互いに相手の態度から、自分の事をそれほど好きじゃないと感じて落ち込んでいたりします。

両片想いの二人がジタバタやっているのが大好きなので、すれ違いに焦れながらもとても楽しく読めました。
特に健気受けが大好物なので、本当は一途な受けが、攻めを繋ぎ止めようと一生懸命軽い風を装ったり、攻めの言動に傷付いても平気な振りをしているのが、切なくて仕方なかったです。

それにしても、世間的には完璧な男二人が、色々拗らせてモダモダやってるのって、なんでこんなに可愛らしく感じるのでしょうか。

13

この作品が収納されている本棚

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