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表題作ササクレ・クロニクル

三田悠介・高校1年生
藤野奏・高校1年生

同時収録作品ササクレ・スパイラル

藤野日向・弟
藤野奏・兄

同時収録作品ササクレ・スパイラル

藤野大志・高校1年
藤野奏・高校2年生

同時収録作品塾の講師がモサ専で淫乱だった話by三田悠介(ササクレ・メモリアル番外編5P)

同時収録作品隣人

今野隆峯・大学生・コンビニアルバイト
中里圭・隣人

その他の収録作品

  • 大志♡finally…!!
  • フリートーク&あとがき

あらすじ

好みは「メガネでビッチな年増」…。
究極のこじらせ系男子、ただいま絶賛迷走中!?

塾講師・矢嶋(やじま)に手ひどく振られた少年・三田(みた)は、初恋をこじらせ、
現在は矢嶋のストーカー&妄想Hにはまっている。
一見モテそうなイケメンにも関わらず、興味があるのは「メガネでビッチな年増」と
公言する三田を変人扱いする同級生の中で、人目を気にしない三田に興味を持つ藤野(ふじの)。
急速に仲良くなった2人は藤野からの誘いで体の関係を持つようになりーー…。
「ササクレ・メモリアル」待望のスピンオフ!イケメン鉄オタ・三田の学生編♪

【収録作品】
・ササクレ・クロニクル
・ササクレ・スパイラル(前編)
・ササクレ・スパイラル(後編)
・塾の講師がモサ専で淫乱だった話by三田悠介
・隣人
・大志・finaiiy…!!(描き下ろし)

作品情報

作品名
ササクレ・クロニクル
著者
鹿乃しうこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
シリーズ
ササクレ・メモリアル
発売日
ISBN
9784801960046
3.9

(111)

(44)

萌々

(32)

(23)

中立

(9)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
17
得点
426
評価数
111
平均
3.9 / 5
神率
39.6%

レビュー投稿数17

地雷に注意!(悲恋、ガチ兄弟

①ササクレ
せつないの連鎖がやばい・・・(そしてエッチぃ

フジのんめちゃくちゃ可哀想だよなあ。でもあのくらいの年頃って、好きな人が『おとこむり』ってタイプじゃないだけでも奇跡で、だから、なんでもいいから肌を合わせたい(言い方)的な思い切りが、あるのかな・・・(DKの世界の中心はオレ感が大好き)

そしてキンシンソーカンへ・・・!読者が知らないうちに大変なことになっている_(:3 」∠)_

タイシくんエンドまでの流れが早すぎて、途中戻りながら読みました。こんなに駆け抜ける系なのにこんなに満足度高いって、、作者様の構成力の賜物ですね。天才。

あとがき?の『筆下ろし3人目』はフジのんのビジュアルとのギャップで笑えました(*´◒`*)

三田くんはあとがきまで含めてほんっとにサイテーなやつなんですが、前作も読んでるとなんだか憎めないですよね、、!

②隣人
結構ガチめオカルト!だけどエロとオチがよいです♡

0

三田ってやつは…でも憎めない

ササクレ・メモリアルの三田の過去編でした。
三田を中心にしたお話から、同級生の藤野にメインが移っていく感じでしたね。

藤野って子がまぁ不憫なビッチって感じでしてね。
誰かの身代わりでも構わないし、ゲイだって事に負い目を感じていて嫌われたくないから股を開く…みたいな子で、ここはかなり好き嫌いが分かれそうです。
流石に弟とヤルんはどうなんよ⁉︎って感じでしたが、三田への想いが届かないやるせなさ、そしていい加減断ち切るきっかけにしていたのは切な過ぎて、嫌いになれないキャラでした。

男らしく守ってくれるような相手に巡り会えて良かったです。
それに引き換え、三田くんさぁ…w
こちらも呆れちゃうけど、なんだか嫌いになれんのよなぁ。

3つ目の霊のお話はちょっとよく分からなかったかもです。
キャラとか受け攻めの組み合わせは好きでした。

藤野(奏)と藤野(大志)の初Hの描き下ろしは最高でした。
前戯の段階で攻めがいっちゃうのが良きでした。

0

三田の過去と奏の話

シリーズの新刊が出たのと、レビュー未投稿だったため再読。

そうそう、こんなお話だったわ…と思い出しながら読みました。

三田が矢嶋のことしか考えていなくてひどい奴だけど、奏は片思いだとわかっていたのが、まだそこは許せるとして。

ガチ兄弟モノは苦手なんです(汗)。
年頃の弟が兄のあんな姿を見てしまいおかしくなるのは気の毒だと思うけど、だからと言って兄に手を出す理由にはならんよね、と個人的には思いまして。
兄が拒まないのも。

奏が弟とするのはおかしなことだと罪悪感持つのがまともだと思います。
そこへ誠実な大志が登場してくれてよかった。
奏の救いになって。

奏が店長を見る時、頬を染めたお顔がめっちゃかわいかったのが萌えです。

三田は、ああこうして三田になっていったんだなというのがよくわかっておもしろかったです。

0

初読でだめでも読み返してみて!

レビューを書いた記憶があるのに消されたのか、記憶違いをしているだけなのか。
この度やっと『ササクレ・メモリアル』を読んだので、腹を括ってこちらを読み返してみることにしました。
初読のときに相当こころをやられたのでかなり勇気がいりましたが、読んでみたら案外平気だったと言うより、一言で言うと、萌えました。

【ササクレ・クロニクル】 萌
高校でクラスメイトになった三田と藤野。
イケメンなのにだいぶ変わっている三田と親しくなるうちに藤野は…。
初読時は完全に「しゅみじゃない」でした。
自分に好意を寄せる人間を身代わりにして、流されるままに好きな人の妄想のネタにするべく関係を結ぶ三田の人でなしっぷりが受け付けなくて。
ただ今回、『ー・メモリアル』を読んでから読み返したせいか、三田が藤野を利用して傷つけて何とも思わないほど想い続けた相手がどうしようもない人だったときっちり確認したことで、スッキリできた気がします。
藤野を好きになれていたら、全然違う未来があったかもしれないのに、まあ、人の気持ちというのは簡単に割り切れないものですね。

【ササクレ・スパイラル】(前後編+描き下ろし) 萌2
三田とのことを弟に知られて、関係を強要されてきた奏(藤野)。
夜に家にいたくなくてカラオケ店でバイトを始めたところ、そこには三田の叔父が。さらに1つ下のバイト仲間・大志と親しくなっていって…。
忘れたいのに似た顔が近くにいたら…という切ない演出は軽めです。
大志との距離感が近くなっていくのと同時に、カミングアウトや弟への初めての拒絶をして、「好きな人に体を差し出しても好きになってもらえなかった、可哀想な自分」や「弟に脅されて、申し訳なさで拒めない弱い自分」の殻を破っていくのが素晴らしい!と思えました。
初読だと衝撃ばかりが大きくて、つい奏ばかりに目が行ってしまうけれど、再読で少し立ち位置を後ろに取ってみると、4人それぞれ未熟さが見えてきます。
三田は好きな人に失恋したけど忘れられず、引きずったまま、自分に好意を寄せる友人の体を使って、欲望や妄想を満たすけれど、それがずるいという考えが浮かばない子。
弟は兄の一面が衝撃的すぎて、頭から離れなかったせいで、その捌け口を兄に求めて執着してしまったけれど、そのすべてを兄のせいにするしか出来ない子。
奏は三田の思いを利用して、好きな人に抱かれてみたものの、好きになってもらえなかったどころか、弟にまで負い目を感じる結果にしか出来なかった弱い子。
大志は弟から話を聞いて、全部三田のせいだと思ってしまう短絡的なところがある。
4人、それぞれに未熟で、それこそササクレ立ってました。
たぶん三田は先生にしか興味がないから、何で殴られたのか分かってないだろうな。
だけど描き下ろしを見て、100%先生だった三田の2割も奏が占領できていたことで、胸がスッとした気がしました。
さらに大志との初めての話は萌え倒しました。

【塾の講師が淫乱でモサ専だった話 by 三田悠介】
それでも好きなんだから、仕方ないという話。
こんなダメな大人が初恋相手で、ずっと執着してしまった三田もかわいそうな子ですね。

【隣人】 萌
この話のことを忘れていて、うっかり夜に読んで、お風呂に入れなくなりました…。
夜に読むのはご注意ください。結構恐ろしめな幽霊が出てきます。

長くなってしまいましたが、初読で奏に寄り添いすぎて嫌悪感いっぱいになった方、ぜひ一歩引いて読んでみてください。
違った面が見えてくるはずです。

2

シリーズ2冊目

藤野が沢山出てくる上に、兄弟だったり兄弟じゃなかったりします。ちるちるの受け攻め表記をサラッとみたときダブル藤野だったので三兄弟ものかな〜と思ったら、半分正解で半分勘違いでした。
三田も父子出てくるし!

矢印が大変ごちゃついてます。普通の人間同士の関係だってごちゃついてますから、こういうのは大好き!鹿乃しうこ先生の作品て、あの人とあの人は昔関係があるみたいなのが平気であるところが好きだったりします。穴兄弟だらけ(下品)
主役にフォロー無しのダメな人据えますしね!あとがきの「業を背負いつつ執念で初恋を成就させた三田」って言われ方、大好きです。

時々鉛筆書きっぽい線になるのは演出なのかな?ネームを見せられている気持ちに若干なるけれど。

フジのんの方が恥ずかしいよ笑

0

今までとのササクレシリーズとは一味違う

◆ササクレ・クロニクル〜ササクレ・スパイラル(表題作)
 てっきり『ササクレ・メモリアル』の続編だと思い込んでいたのですが、高校時代の三田と関係を持っていた藤野がメインの物語でした。矢嶋のことしか頭にない三田に惹かれ、健気にも体の関係を提供し続けた藤野。当然三田に振り向いてもらえることもなかった上に弟に犯され、自嘲気味になっている時にバイト先で1年後輩の大志と知り合います。

 途中まで藤野に訪れる展開が酷なものばかりだったので、大志の健全な態度や言葉はこの作品で唯一の光、癒しでした。自棄になるあまり藤野は悲劇のヒロインっぽい言動をとってしまうこともあるのだけど、その都度大志が咎めて引っ張り上げてくれるので萎えたりもせず。藤野自身、自分を客観的に見れる性格だったので、弱々しい感じがしなかったのも良かったですね。このシリーズでは一番シリアスな話だったと思うのですが、今までとは一転した雰囲気を楽しんで読めました。

◆隣人
 今までこのシリーズに出てきたキャラ達とは関係のない、初登場のカップルです。生き霊という題材をコミカルに描くのかと思いきや、終盤でめちゃくちゃホラー要素に力を入れられていて、あまりの温度差にかなり驚いてしまいました。恋愛要素よりもそちらの印象の方が強く残ってしまいましたが、短いながらも起承転結があったので満足です。

0

ふじのん、幸せになって;;

ebookjapan
修正…白抜き
カバー下…あり
カバー折り返し部分、裏表紙…なし

Renta!
修正…ぐしゃぐしゃ線
カバー下、カバー折り返し部分、裏表紙…あり

1

こんなの好きな人は好きかも。。

私には合わなかった。絵が綺麗で読んだけど
だれかれ構わずヤりまくってる受けでいつも自分に自信もなければ意見もない。少女漫画の情けない悲恋のヒロインみたいに自尊心が低くて魅力がない。

そこで攻めが次々と季節が変わるように出て来る。
最後の攻めだけがまともな人間だった。
ニタのことは今もむかつく。怒りが収まらない。
何なんだあのクズ男は。。ああああああ むかつく
大好きな人がいると言ったくせに受けを弄んで捨てる。罪悪感などもない。出る分量も多すぎて余計に私も遊ばれた気分に。。
そんなことやっといてまだまだあの人の事忘れられないとか一途な振りをしてるのが一番むかつく。お前にそんな資格あるのかよ。

とにかく受けが散々遊ばれる話で最後まで読むのが辛かった。


2

うーん‥

絵がキレイで、前作も読んでいたので
手に取りました

一言でいうと、辛い
ほかのレビューに救済の文字もありますが
確かに救済なんですけど
けど、心の根っこの部分はどうなんだろうとついつい引っかかってしまいました

絵がキレイゆえに、その表情の奥深くまで想像させてしまうようなそんな感じです

藤野くんが、健気なのかいじらしいのか、若さゆえなのか、そういういろいろを上手に隠して高校生してるのがすごいなぁと思いました

前作のスピンオフが、こんな展開になるなんてすごいなぁと、ただただ感心です

3

三田が我が道を行く!

ササクレ・メモリアルの三田のお話というか藤野がメイン?なくらいの存在感です。

矢嶋に振られストーカー中の三田。我が道を行ってますね。そんな三田に気がある藤野。
この藤野が報われなくて悲しくなります。

自分から行ったものの三田の中の矢嶋には叶わず二人の関係は終わってしまいますが、今度は二人のエッチを見てた藤野弟に脅され体の関係を強要されます。体育の先生にも抵抗しないし、もう藤野がどんどん自己評価というか自分の価値を低く感じてるのが不憫で。三田よ、恨むぞ。

そこに藤野のバイト仲間の大志くんが藤野の話を聞いてくれたり彼の為に三田を殴ったり、藤野のことを好きになってくれて。
こんなに大切にされて藤野も大志くんを好きになって。両思いでするの初めてって!良かったね!!

しかし三田に狂わされ過ぎでしょう。藤野の投げやりさ優しさが大志くんを惹き付けたのでしょうか。

隣人
なかなか恐ろしく面白いお話でした。守護霊の生臭坊主がもれなく徐霊を見守るのも安心?

0

三田くん、見えてなさすぎ…

皆さんの評価が分かれていますね。
私は前作の三田くんが変態だけど一途で好きだっただけに、その一途さで周りが見えてなさすぎなことで今回の主人公藤野くんをこんなに苦しめてたなんて!と複雑な気持ちでした。うちの三田がすいません⤵⤵って感じ。

恋愛って片方から見ると純粋で一途でも、その子を想っているもう一方から見ると、とても残酷で、またその片想いをしている子のことも誰かが密かに想っていて…。藤野くんが大志くんに大事にされて本当に救われました。

弟とのことは余りに可哀想過ぎて、乙女(←自分で言う)な私としては無くてもよいストーリーだったかな。

鹿野さんの作品は男性の体のラインがとても好みです。変に女っぽいくびれとかないし、痩せぎすじゃなくて男らしいですよね。それでいて、泣くのをこらえている下唇とか顎にできるシワとか、とても可愛くて、弟含めみんな最終的には幸せになってほしいキャラばかりです。

3

三田なのか藤野なのか

『ササクレ・メモリアル』の前日譚かと思って読んでたら、あれ?三田の話じゃない…?と混乱してしまいました。
藤野の話ならそれはそれで良いのですが、作品の売り出し方というか煽りが三田の話、と勘違いさせます。
まぁ、確かに三田ありきの内容ではあるんですが、想像と異なりモヤっとしてしまいました。

それはさておき、三田と別れた(というか離れた?)藤野の不憫な事…!
弟にやられ変態教師に目をつけられ、それらを受けとめてしまう藤野にイラつきながらも同情してしまいます。
そんな藤野とCPになるのが、真っ直ぐな大志。
真摯に想ってくれ大事にしてくれそうな子とくっついて良かったよ…(;ω;)

『ササクレ〜』シリーズと無関係なお話も入ってたけど、まさかホラーがくるとは!!
Hも笑いもあるんですが、生首インパクトが強すぎです((((;°Д°;)))))

『ササクレ・メモリアル』は好きで期待値も大きかったんですが、「あれ?主人公は??」と違和感があったため『萌』評価で。

4

作画の手抜きと、構成のちぐはぐと…

『ササクレ・メモリアル』三田の過去編に見せかけた、別の子の物語。
前作が好きな人は読まない方が良いんじゃないかな?
鹿乃先生は画力も構成力もある作家さんのはずなのに、ペン入れされてない下書きのままの絵が何カ所もあったのと、誰と誰の話なのか焦点がボヤける構成だったので…辛口ですが感じた通りのことを書きます。

ジャニ系高校生の藤野君が主人公。
男前なのに変人な三田に惚れ、性欲の捌け口になっていたけれど、弟に見られたことをキッカケに別れた。そして弟に脅されるままカラダの関係となり、家に居たくなくて始めたバイトで大志と出会って…

藤野君はゲイだから人に嫌われたくなくて、性欲の捌け口にされるのも教師からのセクハラも仕方ないと思ってしまう…自己評価の低さゆえの流されっぷりに私はイラつきましたが、する側に怒って藤野君を大事にしようとしたのが大志で、藤野君も大志の気持ちに応える。
大志に性癖や自己評価の低さを告白したのは、藤野君も大志に感じるところがあったからかもしれない。でも今度は大志に流されたかと思ってしまう。

ちなみに大志が登場するのはページ半分くらいから。
三田を描くつもりで始めて、藤野君の救済が後から考えられたのかもしれません。
でも三田と矢嶋先生のエピソードもそれなりに語られ、誰と誰の話なのか構成がちぐはぐで混乱しました。
それと帯もひどい!
表の帯:究極のこじらせ系男子 好みは「メガネでビッチな年増」… ただいま絶賛迷走中!?
裏の帯:こじらせ性癖で同級生をドン引きさせる男 三田悠介 失恋相手を諦めきれず、あんなコトやこんなコトも…!?
三田のことしか書いてない!帯って作品選びの重要な検討材料なのに、脇役の三田をメインと勘違いさせる確信犯的な売り方ひどくない?>麗人編集部
藤野君の物語なら、三田の立ち位置は名もなきイケメンで十分で、過去作品のキャラを「同級生を性欲の捌け口にするひどい男」として貶める必要もなかったと思う。

ここ1~2年、雑誌掲載時の鹿乃先生の絵がラフ画のままな箇所があるのが気になってました。でもコミックス化で加筆修正されるなら良いかと思っていたのに、そのままコミックス化されてしまうなんて…
ペン入れされてるコマは綺麗なままなので、下書きコマが浮いて見えて作品に集中できません。
そして、大志が藤野君を抱きしめる最終ページ、コマ無しぶち抜き1ページ、いっちばん大事なシーンが下書きのままで…穴に突き落とされた気分です。

あと本編で大志と藤野君のエッチはありません。描き下ろしで描かれてますが、好きな男に愛されて抱かれたことのない藤野君だからこそ、大志に心もカラダも愛されることはすごく大事なポイントだと思うんだけど?
ページの間に短編入れて区切らず、増ページとして本編に入っていて欲しかった。

S気質変態×年上ビッチの『ササクレ・メモリアル』大好きだったのに、今作がチラついて、今までと同じように楽しく読めなくなりそう。
好きな作品の関連作がこんな評価になってしまったのが悲しくて残念。

9

予想以上に酷い男だった

ネタバレあります。




これガチ兄弟でのセックスシーンあります。苦手なのに知らずに読み進めていて途中で、ぎゃー!となりました。
(同時収録作品を表示、をクリックするとちゃんとササクレ・スパイラルにガチ兄弟項目がありますね…そこをクリックせず表題作しか見ていなかった…。)藤野の弟に三田と藤野のセックスを見られてしまい、そういう欲望の目で兄を見るようになり兄を犯るというシーンがあります。【ササクレ・スパイラル前編】の中での描写です。

「ササクレ・メモリアル」の三田がどーしてあんなに拗らせた変態になってしまったのか、というのを知りたくて読んだのだけど、三田よりも、藤野くんというゲイの同級生の子のほうに重きを置かれて描かれていました。そして藤野くんが本当に可哀想でした。
好きという気持ちを三田に利用され性の捌け口とされてしまった為に自己評価が低くなり、周りからの歪んだ欲望を撥ね付ける事が出来なくなってしまいます。その過程は見ているのが辛かったけど、ちゃんと救ってくれる大志という存在を得たので良かったです。

結局この本を読んで三田に対する理解が深まるというよりも、奴はつくづく自分勝手であの性格は生まれつきなんだろうな、という事と、理解する必要もないというか「ササクレ・メモリアル」に描かれていた三田に対する見方もちょっと変わってしまうほどの酷さでした。

【大志・finaiiy…!!(描き下ろし)】は甘々でお口直しが出来ました。

【隣人】は霊描写があって苦手なため、ぶわーっと早読みしてしまいました。(首吊り、生首がちらりと見えた。)ほんと、ごめんなさい。ホラーといってもいいと思います。深夜に読んだ事を後悔しました。

ぶわーっと読んだだけですが、最後のオチは笑えます。

7

怒りが収まりません!!

私は前作の『ササクレ・メモリアル』よりもこちらの方が好きです。
近親相姦もあるので、苦手な方にはお勧めしません。

とにかく、高校生の三田に片想いする藤野が色々痛いし健気すぎる( ω-、)
三田に他に好きな人がいることに気づいていながらその身代わりのように関係を重ね、それでも三田の気持ちが自分に向かないことに失望して、三田との関係に気付いた実の弟に、脅されるようにしてまた抱かれるようになるんですね。「好きになってくれないから」ではなく、「弟にバレたから」という理由で三田との関係を解消した時の藤野の心中を思うと、本当に胸が痛みました。
藤野に大志君がいてくれて、私までもが救われました。元々、『メモリアル』でも三田のキャラがあんま好きじゃなかったから、大志君の一発だけではまだ怒りが収まりません!!

9

思春期の苦さと弱さと純愛

大きく分けて2つのお話が収録されています。
身代わりの恋、近親××、幽霊、と濃度が濃い(ФωФ)
(あ、もちろん甘さ&救済もあります♪)

表題作は「ササクレ・メモリアル」のスピンオフとスピンオフです。
「クロニクル」は矢嶋に失恋後の学生時代・三田のお話、
「スパイラル」はクロニクルのスピン・藤野の恋のお話でした。

前作は未読でも大丈夫だとは思いますが、
既読・未読で三田に対する感情が変わりそう…かな?



◆ササクレ・クロニクル/ササクレ・スパイラル

三田も含め4人の思春期男子の恋心や思惑が絡み合い、
若さゆえの短絡思考、自分の感情に手一杯で思いやりに欠ける部分など、
少年期の苦さを味わいつつ胸キュンも楽しめました。

"人に嫌われるのが怖い"という藤野くんは線が細く儚げに見えました。
従順でいじらしくて健気な子です。

ゲイかもしれない不安を抱えていた最中、超マイペースで他人を気にしない三田と出会い。
三田のマイペースさは強さに見え、男が好きという部分に安心感を覚え。
藤野がズブズブに三田にハマっていくのに対して三田は…ヽ(#`Д´)ノ

三田がどうしようもない奴なんですよ。
藤野が従順に受け入れるからって好き放題はやりすぎ…。
でも前作ですごく矢嶋が好きで好きで拗らせてたの見てるからうううーん(-ω-;)

(大志のグーパンだけではスッキリしない人はメモリアルを読んでくださいませ。
念願の恋が叶ってもずっと片思い状態から抜け出せない不毛な状況なのでw
藤野くんの痛みを味わえ!)

そんな身代わりの相手をしてた藤野くん。
三田の関係が終わり疎遠なった理由にビビった。
拗らせた子供の歪みが怖い(;ω;)
仄暗く背徳感のあるガチ兄弟ツラ…。
でもちょっとやり方を間違えちゃっただけなんですね。
不器用な表現と涙が切なくてキュンキュンしました!

学校で、家で、と嫌な視線が纏う状況だった藤野くんの救いがあったのは良かった!
不器用で色々うまくいかなかったけれど、今度こそ幸せになれますように+゚。*(*´∀`*)*。゚+

所々に鉛筆書きのようなコマがあるのは意味のある表現の1つとわかっているのですが、
ラストページは鉛筆書きよりペン入れした絵の方がシックリくると思うのは私だけかな…?
ちょい戸惑ったけど、でも初々しさがすごく可愛くて大好きなページです( ´͈ ᐜ `͈ )

◆隣人

ひぃぃぃ((((;゚Д゚)))))))
首吊り・生首の怖いページがちょこっとある!
これ系は耐性ゼロなので萌え消し飛んで凹んだよ…orz

でもお祓いセックスは良き設定でした(・//・)b
守護霊の鼻息に笑うw
牧さん(by Punch)を彷彿とさせてご先祖かと思ったw

8

いるいる

迷宮のリコリス様
お久しぶりです。コメントありがとうございます♪

ボカした表現でなく完全ホラーでしたよね!?
この時間には絶対見られないです(´×ω×`)
坊さんの鼻息でちょこっと回復できましたが、中々のインパクトでした…orz

迷宮のリコリス

いるいる様、お久しぶりです。
あの幽霊、すっごく怖かったですよね。
深夜に読んでいたので「ぎゃーっ!」ってなりました。
夏に向いていると言えばそうかも!?

切ない恋のお話

作家買い。しうこさんの新刊という事で発売を楽しみに待っていました。ほぼ一冊表題作『ササクレ・クロニクル』ですが、終盤に短編が1話収録されています。

という事でレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意を。





表題作『ササクレ・クロニクル』
しうこさん作品の『ササクレ・メモリアル』のスピンオフ。
『~・メモリアル』のストーカー攻め・三田くんの高校生の時のお話。矢嶋さんに振られた三田くんの、その後のお話です。

矢嶋さんに振られた後も、執着心と屈折した恋心を捨てられない三田くん。矢嶋さん相手のちょっとダークな妄想を同級生に話し、ドン引きされる日々。そんな中、同級生の一人・藤野くんと急速に仲良くなります。可愛いビジュアルを持つ藤野くんですが、三田くんはそこには全く興味を示さない。けれど、ある日メガネをかけた藤野くんに矢嶋さんを重ねた三田くんは、藤野くんを相手に矢嶋さんへの想いをぶつけるようにセックスするようになり…。

というお話。

えっと。
三田くんがクソ野郎です。
好きでもないのに、矢嶋さんの代わりに藤野くんを抱くとか、最低すぎるなあ、と。藤野くんは三田くんのことが好きなので、彼の好意を利用した形で関係を重ねる三田くんがひどすぎる。

でも、このお話は、三田くんが主人公ではない。
三田くんに対して恋心を抱いている藤野くんの、恋のお話。

三田くんと藤野くんの関係は、とある出来事をきっかけにいきなり終息を迎えます。

その理由。
そして、そこから引き起こされる、藤野くんの悲劇。

ネタバレになっちゃうので詳しく書きませんが、藤野くんを中心に、彼に恋心を抱く男たちのドロッドロな恋愛模様が非常に痛々しい。痛々しいのだけれど、そこから彼らが導き出す結末が、DKらしい、青く、若い恋で、激萌えしました。

ゲイという性癖を抱え、葛藤の中日々過ごしている藤野くんが、「好きな人」という存在を得て成長していく過程が細やかに描かれています。

ただこの作品、近親相姦の描写もあります。
苦手な方はご注意を。

『隣人』
コンビニで働く今野くんが主人公。
彼が住むアパートは「曰く付き」と呼ばれる物件。
今野くんの隣人の圭くんは、その「曰く付き」にどっぷり取りつかれている模様。
そんな圭くんを放っておけない今野くんは…。

というお話。

しうこさんにしては珍しいんじゃないかと思うのですが、このお話はいわゆる霊モノ。
ちょびっと怖いシーンがそれなりに出てきます。

今野くんはお寺さんの息子というバックボーンがあり、それが圭くんを悩まし続けた霊的現象を解決する因子になりますが、ずっとシリアスで怖い雰囲気で進んでいくストーリーなのに、最後の「ソレ」に、めっちゃ爆笑しました。

しうこ作品なので、絵柄が超絶にキレイ。そして濡れ場はエロエロ。ところどころ入るギャグもナイス。
けれど、どちらの作品も彼らの根底に流れる恋心もきちんと描かれていて萌え心を刺激されました。

藤野くんに振られる形になった彼の弟くん。
彼も切なかった…。
ぜひとも弟くん救済のスピンオフを描いてほしいなと切望しています。

9

この作品が収納されている本棚

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