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秀と勇太が出会い、様々な問題や葛藤と戦いながら家族になっていく話です。
読み返す度に思う事が違うので、感想を書くのがちょっと難しいです。
いつも感じるのは、秀と勇太がどれだけお互いを大切にしているか。
勇太が可哀想で健気で可愛くてたまりません。
2人が出会えて、親子になれて、本当に良かったと思います。
そして大河の業の深さw
結局、勇太が荒れて死にかけたのって間接的に大河のせいですよね。
まぁ大河×秀も勇太×真弓も好きだから秀と勇太が恋人ではなく親子になってくれて良かったけど。
勇太が秀に甘える描写がツボだったので、もう少しあっても良かったかなぁ
秀と勇太の過去の京都にいた頃の話です。
読んでいるだけで、痛いです。
登場人物がリアルに息づいているだけに、痛みを想像してしまわずにはいられない。
あの空っぽな人間だった秀が当たり屋をしていた小学生の勇太と出会って養子にしようと思っている頃の過去の話です。
それだけに、まだ救いがないです。どこにもない。
未来を知っているだけに、それがすごく辛いです。
とても痛いので、過去は知らなくてもいいと言う方は、スルーしても大丈夫です。
中学生で飲酒、煙草、薬物などの描写があるので、苦手な方はご注意。
秀は、勇太にもう一人の自分を見ている。
自分の手で保護出来る存在として勇太を手に入れても、自分自身が空っぽだから幸せには出来ない。
どんなに秀が欲しくても、勇太を求めていないから幸せにも出来ない。
自分に何が欲しいのかわからなくて泣きっぱなしの子供という印象を、秀に受けました。
そんな子供に、子供は育てられない。
子供じゃなくて、勇太はただの男で。秀を好きな男で。
男として求められないし、認められない苦悩が切ない。
弱いから、責めることも出来ない。
見返りを求めずに、秀を守ってあげる大人になることしか勇太には出来なかった。
子供の勇太を大人にさせてしまっただけの辛い過去でした。
過去を辛いと思うのは、いまがあまりにも幸せだからで。
幸せは過去の元に成り立っていることを知る為には、欠かせないエピソードなのかもしれません。