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末っ子、就活駆け抜けました 毎日晴天! 20

suekko shuukatsu kakenuke mashita

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表題作末っ子、就活駆け抜けました 毎日晴天! 20

阿蘇芳勇太、21歳、仏具職人
帯刀真弓、21歳、大学三年生、軟式野球部マネージャー、帯刀家末っ子

同時収録作品末っ子、就活駆け抜けました 毎日晴天! 20

帯刀 大河、編集者、帯刀家長男 
阿蘇芳 秀、SF作家 

同時収録作品末っ子、就活駆け抜けました 毎日晴天! 20

木村 龍、生花店店主
帯刀 明信、27歳、大学院博士課程、帯刀家次男 

その他の収録作品

  • 遠くない日に待ち合わせ
  • あとがき

あらすじ

幼い頃の勇太(ゆうた)によく似た、この子どもを救いたい──。面影を重ね合わせて、児童養護施設で拓(たく)の家庭教師を始めた真弓(まゆみ)。けれど、進路を選択した理由を知ったら、きっと勇太に嫌われる…。しかも、拓と秘密を共有することで懐かれてしまった!! 指導員の松岡(まつおか)に秘訣を聞かれても、後ろめたくて答えられず!? 次第に笑顔が消えていく末っ子に家族中が気を揉む中、ついに一条の光が差す就活決着編!!

作品情報

作品名
末っ子、就活駆け抜けました 毎日晴天! 20
著者
菅野彰 
イラスト
二宮悦巳 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
毎日晴天!
発売日
電子発売日
ISBN
9784199011214
4.6

(5)

(3)

萌々

(2)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
23
評価数
5
平均
4.6 / 5
神率
60%

レビュー投稿数2

それぞれが決めた道へ

末っ子・真弓の就活の行方、そして三男・丈の今後が大きく動く20巻でした。
タイトルどおり真弓が主人公なんだけど、個人的には丈の決断、これから背負っていくものの大きさにドキドキ&ハラハラ…
BLではないから丈の恋はフォーカスされないと思うけれど、気になって仕方なかったです。

で、真弓ちゃん。

19巻で児童養護施設の拓に家庭教師ボランティアをすることになり、幼い勇太のことを思い浮かべて「秘密の話」を共有し、距離が近づくも。

そんなやり方で愛着を”持たせた”ことに罪悪感を感じてしまい、ついにー

と続きます。

これ、私自身は読んでいて「そこまで自分を責めるような悪いことかな?」と19巻からずっと密かに疑問に思っていて、、

確かに拓の境遇とは違うけれど、「両親はいない」ことは本当で、決して嘘をついているわけじゃない。

ひたすら後ろめたさ、苦しさを感じている真弓に「そんなに苦しまなくてもいいよ」と声をかけたくなってしまったけれど、21年間生きて経験してきた真弓だからこその思うところがきっとあるのかな、と自分を納得(させたような、しきれないような)。

19巻から続く大きなテーマだったと思うんですが、自分の中ではちょっと素直に消化しきれない部分はありました。

大河の頼れるお兄ちゃんぶりが光ってたなあ。。中学生で両親を事故で失くし、兄弟たちを支えなくてはいけなくなるってどれだけ大変なんだろう…でも、兄弟たちがいたからこそ頑張れたんだと語る大河の言葉はそのまま真実なんですよね。

家族、兄弟の絆、難しさや温かさ、そんなものを今一度静かに見つめたくなるお話でした。

こちらの最新刊もやっぱり、ラブや甘さよりも切なさが際立っていたけれど、未来へ向かう道筋は明るいな、と思えるラスト(シリーズはまだ続くと思いますが)に拍手!✨

真弓はどんな先生になるのかな。教壇に立つ姿もぜひぜひ見たいです☺︎

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「連れていく きっと、いつかこの枯葉が助けてくれる日がある。」

タイトル通り、真弓が就活を駆け抜けました。みんなの成長が胸にくる。なんとも感想が難しい。でもここにたどり着けて、それを読むことが出来て良かった。 「助けて」と言える力があるということを忘れないこと。 どんどん物語が終わりに向かっていくのをひしひしと感じます。 みんな大人になって……巣立っていくんですね。 また最初から読み直したくなります。

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