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このシリーズは私がBLを読み始めたきっかけに近い初期の読本なので、龍は私の中では「元祖へタレ」です。
シリーズ中では勇太の次に大好きなのが龍で、私の「ヘタレ攻め好き」の根底に龍が居る気がします。
今読み返すと、ちょっとヘタレすぎな気もするけど(笑)
龍の持つ傷が、「家族を滅茶苦茶にしちゃった元暴走族」にしては素直すぎる気がするんですよね。
鉄パイプで喧嘩したりしちゃっていつも誰かの葬式の話をしてたような連中が、子供が流れたくらいでこんなに人生変わるかな?
いや、子供が流れたってのも「なんか」って言っちゃいけない出来事なんだけど。
そういう前のお話(「花屋の二階で」)でのヘタレ具合が根底にあるからか、このお話ではもうちょっとビシッと明信を包んであげて欲しいと思ってしまいました。
お互い大好きで大切で、近づき方が慎重すぎるんですよね。
そこがこのCPの愛しいところではあるし、明信の相手は龍じゃなきゃって思うのもこういうところなんですが。
それにしても明信の引き方が健気過ぎた。
普通こういう思考回路の受けは嫌いなんだけど、明信はこれまでのシリーズで、そう思う下地みたいなのがしっかり語られていたからこそ、「もっと自分のこと大切に考えて、わがままになっても良いんだよ」と言ってあげたくなります。
そういう意味では、この本単体では「普通」の作品が、シリーズを通すことによって厚みを持っているのかも。
ぜひとも1巻から読んで欲しいシリーズです。
そんで、明信が弄ばれたと思い込んだ兄弟たちの可愛いこと可愛いこと///
お手製手榴弾と日本刀っ!(笑)
あの兄弟のマジさ具合が可愛かった~♪
そんで、それを必死で宥める勇太が、やっぱり可愛かった☆
龍と勇太の会話が、すっごい萌えます!
この2人がどうこうってのは要らないんだけど、っていうか、それぞれ相手が居るってのがまた良いんだけど。
この2人にしか分かり合えないものってのが確かにあって、お互いそこから一歩でて人並みの幸せに憧れるみたいにして生きています。
友情とはちょっと違うし、お互い「相手が心配」と思ってる気がするんだけど、だからと言って求められていない手を差し伸べたりはしないしベタベタしたものがないんですよね。
この2人の関係が、ホント大好き!
「末っ子の珍しくも悩める秋」は、なんか「はじめてのおつかい」みたいでした。
真弓に萌えがないのでなんとも…(笑)