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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
最近の帯刀家の物語は、ある意味、延々と続く繰り返しの様な気もするのですが。
ただですね、巻を重ねる為にただ繰り返しているのではないと思うのですよ。
って言うか、一度頭で理解したり、もしくは誰かに抱き留められて、その時は昇華したと思った傷は消えてなくなる訳じゃない。
ちゃんとあるんです。
なくならないだけじゃなく、時折、痛んだりもする。
だから何度でも、考えたり、言葉に出したりして、彼らは慰め合わなければならないんだと思うんですね。
この外伝は、大学2年生の真弓が祭りで神輿を引くか引かないか、浴衣は女物を着るのか男物を着るのかについてぐるぐると悩む話です。こう書くとホントにコメディなんだけど、でも、悩む理由はそこはかとなく悲しい所がある。
同じ様に明信が祭りをどう思ってお囃子隊に入って来たのか、龍が気づくお話でもある。この龍は本当にかっこいい。だけどそのかっこよさは、彼の悪行とその反省の結果得たものなんだよね……。
『毎日晴天!』という帯刀家のシリーズの主役たちは、本来であれば、子ども時代に充分与えられて育つべきものがきちんと与えられないまま、大きくなってきた人たちです。
シリーズが始まった頃は、子ども組も大人組も、おまけに歳の差組も、みんな今より若かったですからね。自分の今に一生懸命で、なかなか過去の自分を振り返ることが出来なかった様な気がします。
子ども組まで20歳を超えた今、『本当の大人』がいない中で、彼らが互いに大切にしようと思っているのに取りこぼしてしまった様々なことを思い出すという最近のお話の形は、ちょっとばかり私の鼻の奥をツンとさせます。
多分これは、年寄になったからなのでしょう。
『ほっこりとした寂しさ』なんていう、矛盾した感情が同時に巻き起こる帯刀家のお話。菅野さんは一体いつまで書いてくださるのでしょうか?
真弓と勇太が別所帯を持った後も、時々書き続けていただければ嬉しいです。
あ、エンドって志麻姉の帰宅か?
龍のデスエンドか?(笑)