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5巻。
何と言っても「冬の蝉」が収録されている巻です。
前半は、新しくマネージャーになった俳優志望の浅野、コイツが野望の牙を剥く展開。
つまり、自分と岩城のスキャンダルを自演して売名と岩城香藤CPを貶めようと画策します。
岩城がお人好しというか…
でもそれ以上に香藤が攻撃的なので、浅野の計画は結局失敗して一応一件落着。
さて「冬の蝉」。
初めて読んだ時、2人は俳優ですから2人で主演した作品の話なのかと思って読んでいました。
でも2人の前世の話と知った時は驚いた…
いきなり時空を超えた感覚があって、この「冬の蝉」があったから「〜ALIVE」が完結した後も未来世、またAIロボットになっても愛が続いていく、という構想が生まれたのかな…と思いました。
「冬の蝉」のストーリー自体は救いのないバッドエンドです。
本編は4巻の続きです。
今まで読みながら14巻まであるし絶対に試練や切ない場面が来るはず、心配だよー。と思いながら読んでました。
でも、あれ?まだ?の繰り返しで安心してました。
さて5巻ですが相変わらずドラマの撮影が忙しくてすれ違いの二人です。
そしてとうとうあの新人マネージャーが実行します!
どうなっちゃうの?香藤は大丈夫?と心配していたら…。
二人の絆の深さを知らしめることになりましたね。
何もかも見抜いていた香藤、さすがです。
岩城にはマネージャーの裏切りを知らせたくなくて釘までさして。
記者会見が終わって燃え上がる二人でした。
試練とまではいかないかな?まだこの先に?
それにしても二人とも変わりましたね。特に岩城。本当に生まれ変わったようですね。
冬の蝉
前世の二人です。泣ける!現世となんとなく性格も似てますね。
ああ、見つかるのがあと一年遅ければ!
いや、もう秋月の心は死んでいたのかな?
お互いにひと目で恋に落ちて、ともに日本の将来を語り合って。もっと日本をよくしたかっただけのに。
なのに歴史はそれを許さず?
最後の日やっと笑った秋月はどんな想いで笑ったのかな?やっと責任を果たせる?やっと素直になれた?
明らかに腹に一物を抱えていた浅野がどう切り込んでくるんだろうと思っていましたが、岩城に気があるとか仲の良い2人を裂きたいとかいう理由ではなく、あくまで自分の売名のためだったのが現実的で良かったです。やり方は汚かったけど、この図太さは芸能人には向いているのかも。そんな浅野の妨害を受けて、2人はまさに雨降って地固まるを体現する。浅野を軽率に家に入れた岩城を香藤が叱り、距離を置いたのもいかに真剣に岩城との関係を考えているかということが伝わってきて。後日、香藤を見て涙の溢れた岩城に1人にしてごめんと謝ったシーンにはぐっときましたね。きっと岩城以上に辛かったはず。それでも今までの付き合いから岩城の一途さを一番理解していると断言できる香藤が、本当にかっこよかったです。
◆冬の蝉
春抱きとはまったく関係のない同時収録作が始まるのかと思いきや、まさかの香藤と岩城の前世編で、嬉しいやらびっくりするやらという感じでした。時代が時代なのでとてもシリアスな雰囲気ですが、2人の性格は今と同じなので少しほっこりもしたり。これ単独でも十分に読み応えのある作品でした。これほどの悲恋で終わった2人が、今再び出会って広く世間に認められるカップルになれたというのは感慨深いですね。
冬の蝉!春抱き5巻と言えば、冬の蝉ですよ。
香籐と岩城の前世編と銘打ったこの幕末の悲恋にもう、涙止まらず。
腐ってから日が浅いもので、やっとこの名作にたどり着きました。・・・リアルタイムで追いかけたかったなぁ・・・(くっ!)
レビューが少ないのは、きっともう語るまでもない、BL読みなら押さえておいて当たり前、ということなんでしょうね。
私なんぞのつたない言葉で何かを語っては申し訳ない位に本当に素晴らしい作品なので、もしもまだの人がいたらぜひ読んでほしいと思います。絶対後悔はしないです。
私ももともと絵柄が苦手で敬遠していましたが、思い切って読んでみて本当に良かったです。
その後、OVAも見てさらに号泣。
シリーズ全部大好きですが、5巻はまた特別な1冊です。
大好き!
馬鹿がここにいますよ。
でも本当に切なすぎたんです、当時のちみっちゃい私には受け止めきれなかった・・・!
(今も進歩なくちみっちゃいですが・・・。)
何が切ないって、このシリーズ全体的にリアルではまりこんでしまうものがあるのですが、
とくにこの巻では、前世編・・・番外編の『冬の蝉』!!!
もう涙なしで読めるもんなら読んでみろと!!
切なくならずにいられる人がいるなら出てこいと・・・!
動乱の世の甘く切ない・・・いや切なすぎる男同士の深い愛。悲恋でしかない恋。
どうしてあの時殺してくれなかったのか・・・
こんな体になってまで、お前に抱かれかくまわれるだけの人生を送ることになっても、
それでもお前を求めてしまう自分がいる。
なんど世を手放そうと思ったことか・・・でもできなかった。
この世にお前がいたから。
しかし私はもう後悔はしない。自分のためにもお前のためにも。
ありがとう、愛している。
苦悩の日々をおくった秋月は、こんなふうに考えていたのでしょうか。
倒幕、切腹、抗争の時代。
自ら命を落とした人間がどれほどいたのでしょう。
どれほどの人間が、悲恋の末路をたどったのでしょうか。
何度も読み返す元気も根性もなく、私はこの漫画手放してしまいましたが、
数年経っていま、もう一度読み返したいと思っております。