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シリーズ全巻買い、一気読みの最中です。
次々出てくる新カプ。
今回は玄間の下で働く隆成と、前主人を亡くして白紙に戻されそうになった紙様守夜。
ふたりとも過去に傷あり。
隆成は言霊師であることを知らずに発した言葉で実の母を死に追いやってしまった。
守夜は前主人に虐げられたことにより、紙様が人間に劣るはずがないと白紙に戻ることが受け入れられない。
言霊を使わない隆成の側に、なんの意味を持って紙様の守夜は存在するのか?
この想いは恋なのか…?
ってところで次巻に持ち越しです。
表紙からお分かりの通り、守夜×隆成編です。
言霊師の主人が亡くなったので本来なら白紙に還されるはずの守夜。
白紙になりたくないと拒むと、自力で言霊師と主従関係を結べたら白紙撤回してやると和記。隆成の元に守夜がやってきます。
女癖が悪く喧嘩っ早くて口が悪い隆成を最初冷めた目で見てる守夜がだんだんと変わってくんのよね。
オンナ子どもに優しかったり、言霊を絶対に使わないと決めている理由なんかを知るうちに、隆成を主人にしたい気持ちが白紙に戻りたくない下心からではなく、隆成の特別になりたいって気持ちに変化してるのよね。
自分では気づいてないみたいだけど。
嫉妬心から隆成を押し倒して?!ってところで6巻に続くです。
奔放な子猫ちゃんに心振り回されてしまう守夜。
以前の主人からは奴隷のような扱いをされていたから何でも言い合える関係でいられる隆成との生活は、かけがえの無いものだろうな。
過去の守夜の描写不憫だったよ…。
それにしても、隆成母はもう少しわかりやすく言霊師の事を伝えておいてあげてればなって…。「[死ね]とかひどい言葉は相手に言ってはいけない。本当になってしまうから」って隆成に躾として口うるさく言ってたけど、それって一般常識として言われてんのかと思っちゃうやんね。
ガチ危険な行為って認識なかったからついお母さんにあんな言い方してしまったんでしょうよ。
大人気少年漫画作品の某キャラなんておにぎりの具しか普段発しないくらい慎重なのに。
本編ですけべひかえめだったので、お楽しみは描き下ろしで。今回のすけべ担当は、玄間×氷見です。
「どうせ紙様貰うなら守夜みたいなのじゃなくて氷見さんみたいな人だったらよかったな、好みなタイプだし」と言った隆成に腹を立てた玄間が隆成を潰れるまで呑ませた後の氷見とのイチャイチャシーンです。2人はイチャイチャ、ラブラブしとりますが、隆成んちでは守夜が大変だったんですよ。ソファーの汚物処理やら隆成の介抱やら。
ほどほどにしてあげてー、と思うけどこの先も隆成へのお仕置きは定期的にあるからなー、アイツは懲りずに何回も玄間の氷見地雷を踏みにいくから。
紙本で購入
修正の要らないシーンのみ
次は、分家筋の言霊師である隆成と、紙様である守夜が隆成の紙様となるまで。
こちらもシリアスで男らしい2人のお話。
昔、言霊を使ってしまった時の悔恨を抱えて罪悪感と共に生きている隆成。
なので、もう言霊は使わない、とキッパリ。
隆成の過去の経緯を知ったら納得だわ。
しかし、隆成の紙様として認めてもらう事は、守夜にとっても自身の生死を賭けた願いである訳で。
隆成の抱えたものを知ってしまって「お前といるのはキツイ」と言われるのは、守夜もキツイね。
どちらもとても男くさい男性。
正直、私のめっちゃ好き~なタイプではないんですけど(^_^;
どうせ紙様を貰うなら氷見さんみたいなタイプがよかった、なんて軽口を叩いてキレる玄間と、なぜ!?ってなってる隆成とのやり取りは、楽しい♡
玄間と氷見の甘々な書き下ろしに、にまにまで、糖分補給しました(≧∇≦)
5巻。
またぞろ新しい組み合わせの「隆成x守夜」組の巻。
またぞろ新しい設定で、言霊を使わない言霊師の隆成という青年が登場。
彼の負うトラウマ、その重さを知って尚、紙様としての役割を果たしたい隆成付きの紙様・守夜のストーリー。
2度も「またぞろ」という表現で書きましたが。
この頃から新しいカップリングの新刊ばっかり、それは確かに面白いけどトータル何が言いたいわけ?とか思い始めてた。
どっかから新しい分家筋が出てきて、新しい言霊師と紙様が出てきて、それぞれ色んなワケアリで。
でも結局はそれぞれのエロ関係…
そんな風に冷めていった巻でもある。
ただし、「オリジナル設定」という観点で言うと、一つづつの組にそれぞれ独自の背景を配する発想力は素晴らしいと思う。
一般的には多分円熟の巻、と言えるのでは?
隆成のキャラが結構好みだなぁと思いました。一見頭が悪そうでただただ手も早いダメ男に見えるけれど、彼が手を出す時はちゃんとした理由があるし、女性を見下すこともなく、子供にも優しい。口調だけは小物っぽいけれど、肝も据わっていて仕事熱心。守夜の言う通り、人に尽くし過ぎているくらいなんですよね。自分が傷付くことには無関心で。それにはもちろん理由があって、母親との過去が彼をずっと苦しめていたんですね。言霊を操れる能力を持ったばかりに苦悩してきた隆成。彼が守夜と出会ったことによって、どんな方向に人生の舵を切るのか、次巻に期待です。