元剣奴の従者 兼 愛人×尊大な性悪ビッチ御曹司 魂を灼き貫く、閃光の主従BL

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表題作わが美しきヴィクター

ヴィクター、地下格闘家→ブラッドのフットマン
ブラッド・ロックウェル、ロックウェル財閥の御曹司

同時収録作品わが美しきヴィクター

ヴィクター、ブラッドのフットマン
ジェイ、ブラッドの友人

あらすじ

【元剣奴の従者 兼 愛人】×【尊大な性悪ビッチ御曹司】
賭けをしよう、野蛮な獣を“理想の人間”に教育できるかどうか――…。


財閥の御曹司・ブラッドは、その地位ゆえ誰もが傅き媚び諂う日々に退屈していた。
ある日、友人に誘われ訪れた地下闘技場。
そこにいた野蛮な獣のような男に目をつけ、暇つぶしのゲームを思いつく。
男を買い取り、≪理想の人間≫に調教できるか賭けをしよう、と。

男同士のセックスも知らない彼に、ブラッドは自分好みの甘美な快楽を教え込んでいく。

「俺が飽きるまではそばに置いてやる」

ブラッドにとっては気まぐれな戯びでしかなかったが、地獄のような世界で生きていた男にとってブラッドの存在はあまりにも眩く、彼の魂を灼き貫いた――…。

運命を狂わす、閃光の主従BL。

描き下ろし漫画8ページ収録!

作品情報

作品名
わが美しきヴィクター
著者
鹿島こたる 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス moment
発売日
電子発売日
ISBN
9784801982055
4.7

(136)

(112)

萌々

(18)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
28
得点
645
評価数
136
平均
4.7 / 5
神率
82.4%

レビュー投稿数28

魅了されました

某電子書籍からおすすめされるがまま購入したのですが、これが大当たりでした!
まず世界観が素晴らしい…衣装、建物の内装等煌びやかで美しく物語に没入できました。
そして何よりキャラも大変よかったです。彫刻のような麗しい見た目に我儘でときに横暴さを持った受けと、酷い扱いを受けてきたためマナーも何もなってないけれど受けを崇拝し一途に添い遂げようとする攻め…素晴らしですね、主従関係において受けが権力を持ってる構図大好きです。
これから何度も読み直す作品になると思います。

1

No Title

No matter how many times I read this masterpiece, I'm always overwhelmed and mesmerized by the wonderfully beautiful artstyle and captivating story telling. Each panel should be framed and displayed in a museum for sure. I love Kashima Kotaru-sensei so much and I hope to be able to read more and more from sensei

1

美と暴力

鹿島先生の既刊の中で一等好きでした!ちるちるでの評価が高いところを見るに皆さんもそうかしら!
鹿島先生の癖なのか、コメディを絡めたい方なのかな〜と思っていましたが、この作品はコメディ色がほぼなし!正直この路線で行って欲しい。鹿島先生的に不本意でなければ。
色気と色気に挟まれた暴力が、鹿島先生の絵柄に合うこと合うこと。これ!先生の作品で見たかったのはこれ!コメディ要素は描き下ろしや電子限定おまけ部分ぐらいの量で丁度良いです。それもしっかり面白くて美しい。

萌2〜神

1

神の中の神

こたる先生の独特な画風にこのわがままな美しすぎる主人と彼に拾われた褐色元剣奴がすごく合って、最高の作品に仕上がっている。攻めのヴィクターの傷だらけの筋骨隆々の褐色の肉体と、わがままな主人ブラットの陶器のような白い肌にバージンのような美しいピンク色の乳首が折り重なり、求めあい美しすぎでバチカンの絵画の一場面のようです。ブラットが段々ヴィクターに執着したりやきもちを焼いたり、愛が深まっていく段階がとても興奮します。

1

表紙買い

お初の先生でした。
髪の1本1本、背景も繊細に細かく書き込まれたイラストに引き込まれました。ストーリーは割と普通寄りなのかもしれませんが、でもここまで自己中で愛に不器用な主人公はなかなか見ないので珍しいなと思いました。受けを一晩貸してくれ、と同じ質問を2度された時の返答の違いで二人の距離感の変化がはっきり示されていて良かったです。
他の作品も読みたくなりました。
女性と絡むシーンがあったり暴力シーンあるので苦手な人は注意。

1

至高の忠犬ワンコ攻め

面白かった。
享楽に耽る御曹司の受け。
気紛れに地下闘技場からボロボロの野蛮な獣のような男を引き取り、理性的な人間に再教育できるか賭けを始める。攻めは美しく高貴な男に一目で圧倒され骨抜きになってしまう。

受けの魔性の人たらしぶりと、それに傾倒していく攻めの様子がめちゃくちゃ萌える。息を荒くしながらも受けの言いつけ通りに「待て」をする攻めが健気で可愛い。受けの後ろを追いかけるワンコなところも可愛い。受けに捨てられるなら、受けの手で殺されて受けのもののまま終わりたいと言う攻めも重くて良い。最後に出来上がったのは受けしか見ていない一途で重い美しい獣。最高ですね。

絵も相変わらず麗しくて読むのが楽しい。二人の出会いのシーンは宗教画のように美しかった。

3

その美しさの本領発揮!

財閥、主従、記憶喪失…とドラマチックな要素がてんこもり!

その美しすぎる絵で読む者を魅了する鹿嶋こたる先生ですが、
今作は既刊のどれよりもストーリーもキャラクターも設定も
マッチしておりました。

財閥の御曹司のブラッドはある日、友人に誘われた地下闘技場で
試合に出場していた傷だらけの男を買うことに。

野蛮な獣を理性的な『人間』に再教育できるかどうか。

友人との賭けのために男を“ヴィクター”と名付け、
読み書きに言葉遣い、上流階級のマナーと教育を施してゆくのですが…。

ヴィクターの成長が凄まじい!!
短髪にオーダーメイドのスーツを纏ったその立ち姿は
初登場シーンとはもはや別人級の変身ぶりなのです。

理想の従者としての立ち振る舞いも身につけ、
見惚れる程の紳士に仕上がったヴィクター。

けれど、彼の心だけはブラッドと出会ったその瞬間から
一貫して変わることはありませんでした。

どんなに罵倒され、理不尽に暴力を受け、物のように扱われようと、
ヴィクターのブラッドへの気持ちが揺らぐことはありませんでした。

一途、というよりはそれは崇拝に近いかもしれません。
盲目的に崇め、恋焦がれ、言葉通り身も心も惜しみなく捧げるヴィクター。

確かにその見目麗しさにおいてはまごうことなき頂点!
ではあるのですが…性格に難がありすぎるブラッド。
少なくともヴィクター自身がその被害の一端を被っているというのに、
なぜ彼がここまでブラッドに心酔してしまうのか理解に苦しみました。

ヴィクターがどれだけ尽くそうとその愛情が返ってくることはなく、
友人(♂)にシェアされたり、八つ当たり(物理)されたり、
ほんと読めば読む程ブラッドはクズだし、ヴィクターが不憫…。

けれど、物語中盤に財産目当てにブラッドが襲撃を受け、
ヴィクターが行方不明になったことで二人の関係に転機が訪れます。

失って初めてその存在の大切さに気付く、なんてありきたりではありますが、
ヴィクターがいなくなってわかりすぎるくらいに動揺するブラッド。
(ざまぁ…)

今までと変わらないように見えても、心の中では彼の帰還を待ちわびている
ブラッドがなんだか可愛く見えてこないこともない…?

けれど、ヴィクターにはブラッドの元へ帰れない理由がありました。
襲撃犯からブラッドを守るため、車ごと海に落ちてしまったヴィクターは
その怪我が原因で記憶を失っていたのです。

そんなヴィクターの不幸を知る由もなく、ヴィクターが帰ってこない!と
プリプリしているわがままブラッドに、君が探しに行ってあげなさいよ!と
思わないでもないけれど、ここまで来ても強気で素直になれないのが
ブラッドという男の短所であり、美点でもあるのですよね。。。

その後、奇跡的に再会を果たし、ブラッドからの愛の罵倒により、
記憶を取り戻すヴィクター。

なんだかとても長い間離れ離れになっていた気になっていましたが、
実は1か月とかそんなものなんですね。
だけど、たとえひと月であろうと、ヴィクターなしでは
生きていけなくなってしまっているブラッドの気持ちの変化に
口角が上がってしまいます。

再会後、傷だらけのままに熱い抱擁を交わす二人ですが、
普段の従順ぶりなどぶっ飛んでブラッドが息も絶え絶えになるまで
獣の如く抱き潰してしまうヴィクター。
また、ブラッドも今までの彼ではありえないご奉仕をしてみたり、
中に出すよう自ら求めてしまったり、とヴィクタ―への気持ちの変化が!
ここまでが過酷だっただけに行為の端々に滲む甘さにうっとり浸りました。
抱かれるブラッドがこんなにも可愛らしくみえてしまうなんて…///

外向きは恋人同士になったわけでもなく、主従のままで、
一見これまでとなんら変わらないように見える二人ですが、
再度友人からヴィクターを一晩貸すようにねだられたブラッドが
「だめだ」と断るラストに二人の関係性が大きく変わったことを感じました。
とてもわかりづらいけれど、ブラッドはヴィクターにベタ惚れ、ということで。

0

主従関係だけど、それ以上の結びつきを感じる

初めて読む作家さんです。どの表情もとてもお顔が麗しいです。まつ毛がバサバサと、目の力が凄いです。スーツも既製品とオーダーメイドの違いなど描き分けていて、高級感ある服装はとても決まってます!
お金を使った遊びに飽きている御曹司のブラッドは闘技場で戦う野蛮な男を人間に教育できるか?そんな賭けに乗って負け役をしている男を拾います。名前もなかった泥の様な生活をする男に名前を与えます「ヴィクター」と。
ヴィクターは従者となるべく教育されますが、自分を人間にしてくれたブラッドをとても敬愛し忠犬になるのかと思いきや、、ブラッドが本当に求めているものを本能的に察知してベッドの上で弱い所を刺激して、ブラッドをを魅了していくきます。
さらには、ブラッドが祖父の死にとても悲しんで、人払いを命じたときに、ヴィクターはその言葉には従わず、ひたすらブラッドの暴力を傍にいて受け続けます。この辺りただの忠犬でなないな!と、ヴィクターが見た目だけでなく魅力的に見えてきます。
そんな中でブラッドを交通事故から救って自分は記憶喪失になってしまうヴィクター。しかし、記憶を取り戻すのはやはりヴィクターの本能的な部分からブラッドを思い出します。
ヴィクターにとってブラッドは主人であり、自分に名前を与えてくれて人間として生まれ変わらせてくれた恩人であり、そういった所から来る忠誠心や情の様なものがあるのだと思いますが、あくまでヴィクターは野性的な直感で感じ取ったブラッドのカリスマ的な魅力。そこに引き寄せられ常に傍に居たい役に立ちたいという。そういう本能的に近くにいることを望んでいる存在なんだと思います。ヴィクターの差し出した手を足で踏みつけているブラッド様は傲慢な神様の様なお姿でした。
お金はあっても、金の虚しさや、お金に左右される人の心にうんざりしているブラッドは本能的に自分の気持ちを察して、欲しい愛情を自分だけに向けてくれるヴィクターにどんどん惹かれるのよく分かります。ブラッド様はなかなかめんどくさい性格なんですけどね。
でも、ラスト、このタイトル。見た目の美しさで言えばブラッドが美しいと思いますが、ブラッドがヴィクターを「美しい」と表現します。
このヴィクターの美しさは、ブラッドだけに向けられる、ブラッドだけが理解出来る、ヴィクターの生き物としての野性的な従順さ、それを表した表現だという思いに至りました。そう考えるとこの2人の愛はとても深いものを感じました。
そして、なんと言っても、2人の絡みがとっても濃厚で楽しめます。そういう意味でも、こちらの作品神作だと思いました。

4

耽美を感じ、時を忘れ溺れる時間

俗にいう「耽美」作品を多く読んだりした事がなく、今回たくさんのレビューを読んでいて興味がむくむく湧きました。

レビューは読むだけにするつもりでサイト登録したのですが、この新しい世界に触れた興奮を抑える事が出来ずに思い切ってレビューを書くことにしました。

何に興奮したか?
驚く程の緻密で繊細なイラスト、、、世界観を表現仕切るプロの仕事を見させていただきました。
読んでいる最中は吸い寄せられるように目の前の世界にだけ集中が出来、ヴィクターとブラッドが目の前で華麗にステップを踏みながら甘く、そして少しスパイシーな香りが匂ってくるような感覚にも陥りました。
音が聞こえ、香りが匂い立つかのような描写、、、
まるで舞台を見ているような陶酔感に包まれた時間でした。

描写に負けないストーリーも素敵です。
少しヒリヒリする始まりかと思いましたが私が作品に溺れる以上に2人がお互いに溺れていく時間は狂おしく甘美。。。
うっとりです。
そして甘いだけではないドラマティックな展開も用意されており、本当に最後までページを追う視線以外は微動だにせずに時間が過ぎたと思います。

素晴らしい世界を魅せて下さったこの作品、そしてこの作品を描いて下さったこたる先生に感謝しかないです。。。
素晴らし過ぎました!!

10

こたる先生の作品で一番好きかもしれない、、、!

主従関係(従×主)好きの、しかも忠犬ハチ公的な攻めがお好きな全腐女&腐男のみなさま。(+褐色攻めとお耽美系が好きな方も!!)

もし読もうかどうしか悩んでいたとしたら、こちらの作品は間違いなく大正解なので、GOですよ~(両手で招きながら)


そして個人的にこの作品のめちゃくちゃ好きなところは、攻めが記憶喪失になっても、受けに躾られたモノはすべて身体に細胞レベルでインプットされているという、記憶は忘れちゃったけど身体は主を憶えているぜ!! 的な展開です。

愛。
これを受けへの愛と呼ばずして、なんと呼ぶのでしょうか。
究極の主従愛、ここに見たり!! と扇で口許を隠しつつも、その裏でニヤリとほんの少しだけ上げたくなるような、そんなお耽美ワールド全開の妖艶な世界観でした。


他の方もレビューで仰っておりましたが、ひとつだけ……願わくば、18禁の修正甘々でとびきりえちぃのを読んでみたいので、ぜひ編集部様…何卒ご検討よろしくお願い申し上げます(柏手を打つ)!!!



3

圧倒的美!!

ブラッド様~~~
なんと高飛車で気高く美しいことよ!!!

闘技場で買った男を獣から人間に躾けるわけなんですが…
ブラッド様が眩しすぎてヴィクターが灼かれるの分かるよ……

ブラッドに待てを言い渡されて、ふーふー耐えるのも、お許しが出てからの…貪りぶりも、それを楽しむブラッドもたまりません!!!

圧倒的な美しき支配者と身を捧げる美しき従者
無骨に従うだけでないところが良かったです。
ヴィクターのちょっと困った顔や心酔しきった顔から愛を感じます…
何もかもあなたのものですな忠誠心、大好き!!!
強気なブラッドのなんてことないふりができなくなった独占欲も素晴らしく……

最高の主従関係~

あと「血を流してる姿が一番美しいな」ってぶっ刺さりました…
常に上からだけど気品がすごいブラッド様…

彫刻的中世的な麗しさでどこもかしこも色気がすごい。
ドラマティックさエロさに魅力されました!!

2

エロで心が平穏に

主従もの。
財閥の御曹司であるブラッドは資産家で、日々倦み退屈していたが、あるとき闘技場で傷だらけでぼろぼろの「負け役」の闘士を気まぐれに購入したところから始まります。理由は、泥人形を躾けて紳士に変貌できるかを、友人と賭けるため。
ヴィクターと名付けられたその闘士は、有能な執事の手で2週間で見事な紳士に変貌する、という爆速型のマイフェアレディでした。
内容的には若干不穏な展開もありつつ、全編甘々の溺愛のイチャイチャで、なにやら癒やされました。ヴィクターが刷り込みでブラッドに一途なのも好印象です。
なんといっても作画が素晴らしい。何もかもが美しくて目に優しく、脳にもやさしく、エロで心が平穏になります。
前述の若干不穏な展開というのが全体を通しての適度なスパイスになっており、甘々が続くのに飽きません。
毎日の生活に疲れている皆さま、活力はもらえませんが、精神的に癒やされますので、是非お読みください。

0

美しさに恍惚となる神作

先生の「あなたはいやらしい人」「うつくしい体」を面白く拝読しました。本作は増量中の試し読みにのめり込み、購入しました!

前作も絵の美しさに感銘を受けたのですが、本作はさらにそれを上回る、感動的ですらある美しさです。
先生の繊細で美しい絵柄が、海外セレブの世界観にぴったりマッチして、本当に素晴らしいです!耽美というんでしょうか…読んでいてうっとりします。もはや芸術的な美しさです。

ヴィクターもブラッドも大変美しく、肉体美も素晴らしいです。丁寧に描かれた筋肉に惚れ惚れします。体格差あり、ヴィクターの方が体が大きくガッシリしてるのも嬉しい♪

フォーマルウェアもたくさん調べで書かれたということで、美しい男たちの少しクラシックなスーツやタキシード姿が、これまた大変素敵でトキメキます。フォーマル好きにはたまりません♡

ストーリーは「マイフェアレディ」にも着想を得ているとのことで、野蛮だった元剣奴のヴィクターが、教育を受けて美しく従順な付き人へと変身していく様子に大変萌えます。

ヴィクターは外見はガッシリ屈強なのに、中身は健気で一途な従順ワンコで、すごく可愛いです。ブラッドは財閥の御曹司らしく、傲慢高飛車で強気な女王様です。どちらの属性も大好きなので、読んでいて萌え散らかしました♡w

濡れ場では、傲慢女王様なブラッドが、従順ワンコなヴィクターに激しく責め立てられ、時には身体中噛みつかれ、トロトロに気持ち良くさせられる、ギャップがとても良きです♡

脇役も、執事さんやブラッドの妻(形だけの)、友人ジェイなど、味のあるキャラが多くて好きです。

後半、ドラマチックな展開が!
ラブストーリーの中の記憶喪失って、ロマンですよね〜、トキメキます♡
再会するもヴィクターに狂おしく激怒するブラッド。この再会シーンが、素晴らしくドラマチックで胸が高鳴りました!ダンスシーンが素敵♡

終盤ではブラッドに天邪鬼というかツンデレみが出てきて、これまた萌えました、可愛い!

本編ラストは二人の仲睦まじさにキューンとなりました。そしてラストページの美しさにうっとりでした。

書き下ろしはブラッドがフェラに再挑戦!コミカル且つエロエロで最っ高でした♡

先生の作品の中で、ダントツで刺さった神作でした!今後の作品も楽しみにしています♪

シーモア購入 
電子限定特典漫画は2P(ブラッドのツンデレが可愛すぎる!)

4

全女子うっとりすること間違いない

こんな麗しい絵を描く先生のレヴューってかなり緊張する!
というのも先生の絵と物語にふさわしい言葉で飾れるだけの言葉をこちらが持っていないから。
何日か前にチラッと他の方のレビューを読んで益々そう思ってしまう。
煌びやかな言葉、的確な形容詞。
知性に裏付けされた賞賛の文章。
あー私には無理だわ。
「わが美しきヴィクター」を上手いこと語りたいのだけど!
大好きだから!

というわけでなんとか始めようとしたのだけど、鹿島先生の作品を全部読破はしていませんがこちらは先生の作品の中でも非常に分かりやすい、つまり少なくともBL好きな人にとって馴染みやすい、興味を持ちやすい、好きになりやすいものだと思います!
なんたって超のつく美形ゴージャスカップルだし!
皆んな大好き主従関係!
凝ったストーリーではないし!
エロもエロエロですし!
もっともっと売れると思ってます。

絶対的存在と盲信しているかのようなヴィクターのブラッドへの崇拝。
神のように振舞いヴィクターを操るブラッドは無敵の傲慢さ。
赦しを乞うヴィクターを捨てようとするブラッドに対し、
お傍に置いて頂けないのならせめて殺してください、あなたのものとして捨ててください
と言うヴィクター。
答えるブラッドが凄いです。
ー何様のつもりだ
殺せだと?俺に要求するのか
死ねば俺を見る事も出来なくなるんだぞ、いいのか
許さない、お前は俺に永遠に焦がれ狂うべきなんだ!

いやぁ、もうあっぱれ!です♡♡♡
こうゆうのって女の子(!)憧れません?憧れますよねっ
「嵐ヶ丘」とか思い出しましたね。
もううっとりします。
読んでないそこのかた!
ぜひぜひ読んでください!!

4

凄艶で鮮烈な閃光の主従関係

鹿島こたる先生の既刊作品は殆ど拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
エロ 5
性悪 5
主従関係 4
血表現 3
な感じだと思います。

地下闘技場にいた獣のような男×性悪ビッチな御曹司のブラッド様のカプです。

友人に誘われ地下闘技場を訪れた、財閥の御曹司であるブラッド様。そこに居た野蛮な獣のような男を理性的な人間に再教育出来るか賭けをしようと言い出す。目をつけた男にヴィクターと名を与え、教養や性技を教えていく。

主従関係がとても濃く描かれていて、ヴィクターさんのブラッド様一筋なところが凄いです。ブラッド様の傍に置いてもらう為に様々なことを懸命に覚えて、ブラッド様の命令に嫌な顔一つしないで従う姿は完璧な従者ですね。でも物語り終盤で、ブラッド様の命令を聞かず、自らの意思で行動した描写にはめっちゃドキドキしました。あと地下闘技場時代の野生味が時折垣間見えて堪らなく格好良いです。

ブラッド様が凄く性悪ですね。でも個人的には好感が持てる性悪ビッチな女王様受けです。やはり普段の性悪な言動からの絡みでの艶やかで色っぽく、主導権を握っている様で偶にヴィクターさんに翻弄されて乱れる姿が物凄くエロいです。
散々怒鳴り散らしていたのに、ヴィクターさんとの絡みになったら素直に受け入れてる姿が、何だかんだヴィクターさんのことを気に入っているのが伝わってくるので、普段とのギャップに萌えました。

因みに今作は、苦手な方もいるかもしれない、血表現が多く描かれています。元々地下闘技場でわざと負ける、殴られ役だったヴィクターさん。その為、傷を負うとこに躊躇いが無いので、少し痛々しい描写もあります。ブラッド様も命を狙われるので、多少怪我を負ってしまいます。
血表現の他にも、ヴィクターさんが脇役キャラやモブの女性キャラとの絡み描写があります。明確には描かれていませんが、ブラッド様以外のキャラとの絡みなので、苦手な方はご用心ください。

少し野生味が残った一途な従者のヴィクターさんと性悪だからこそ傅いて啼かせてみたくなるブラッド様の耽美で濃厚な色気溢れる主従関係がこれでもかと堪能出来るので、是非とも読んでほしいです。

2

従(強)×主(強)

主従BLにおいて、主×従よりも従×主に惹かれる民です。
ツイッターで流れてきて「!?!?!?」ってなりながら即購入……いや本当に!ありがとうございます!!!

わがまま放題な御曹司・ブラッド様がひょんなことから拾った攻め様、ヴィクター(ブラッド様命名)。ヴィクターは生まれ育ちが恵まれなかったこともあってか、ヴィクターはブラッド様に完全に酔心していきます。

ワタシ的な癖ポイントがいくつかありまして。
まずはやっぱり完全なる従僕のようなのに盛る劣情が見え隠れするヴィクターですよね……!ブラッド様が待てといえば何年だろうと待つが、その目の奥にはヤベェのが滾ってて……
記憶飛んでもちゃんと体が覚えてるくらい惚れ込んでるの、強火すぎて良いよ……。グズグズにしてやってくれ……

ヴィクターからの一方通行かと思いきや、ブラッドも実はヴィクターから離れられなくなってるの、これもまた良いのです。
わがまま傍若無人な振る舞いでもなんでも受け入れて全身で欲してくれるヴィクターなわけで……。そりゃ手放せないよね!!

序盤のヴィクターが人らしくなっていくところもいいですが、話が進むに従ってパズルがガチッと合うようなカップルが成立していき、良い読後感でした。(事件はありますけども)

従者×主、至福のひとときでした。
主のこと愛し過ぎてしまってる従者が、身の回りのこと完璧にやって身体も愛しちゃうのが大好きなので、その後ヴィクターの完璧な給仕とブラッドの主らしい振る舞いで幸せに暮らしていってほしい限りです。。。やっぱり従者の腕の中でグズグズにされる主、好きだあああ……

3

目が離せないほど、

財閥の御曹司・ブラッドが、地下闘技場で獣のように扱われていた男を"暇つぶし"で理想の人間に調教しようとするところから始まるお話。
ブラッドの挑戦的な眼差しや、絡み合う白い肌と褐色の肌のコントラストが目を引く表紙がすごく印象的でした。

好き放題に生きているブラッドと彼の気まぐれによって買われたヴィクターとの背徳だらけの日々は、非現実的なのに欲望に忠実な部分からは"生"が感じられて、その不思議な魅力にものすごく惹き付けられました。
ヴィクターは最初からブラッドに対してブレない感情を抱いているのだけど、それこそがやがて関係を変えていく鍵になっているのも面白かったです。

先生のインタビューにあったようにブラッドは「イヤイヤ期の三十路」そのものだったのが本当にツボでした(笑)
でもそれはこれまでの環境のせいで歪んでしまっただけというのがなんとも切なくて…
わがままな振る舞いも寂しさと甘えの裏返しだったのかもしれませんね。
なので、自分だけを見ていてくれるヴィクターのような人が現れてくれて良かったな、と。
ヴィクターはこの先も迷うことなくブラッドだけを必要とし続けるのだろうし、求めるモノが一致していることって最強だなと思いました。
最後にはだいぶ「人間らしく」なったブラッドの表情が見ることができたのも嬉しかったです。

どこからみても美しさしかないのでは…?と思ってしまうくらい人物も背景も美しくてうっとりしたし、
色気たっぷりだけどエロいだけではなくて、目が離せなくなるようなヒリついたストーリーになっていてすごく読みごたえのある作品でした。

3

圧倒的美

あまりの美しさに目がやられそうになりました。
最初から最後まで緻密な美しさで、耽美な世界にずっぷりと浸ることができます。

その美しさで描かれる主従の関係性が、癖をこれでもかとくすぐってきます。

攻めから受けに対する崇拝の眼差しは、欲望をまとっても変わらないところが最高です。
どんな態度をされても一心に受けを見つめ続けるところが、少し怖く感じるくらいの執着でぞくっとしました。

受けの生まれ持った境遇からくる尊大な振る舞いは、強烈ではありますが、力を持ったものの圧倒的な光を感じさせます。
けれど祖父にしか相手にされない寂しさのようなものも感じました。
そこを埋めてくれたのが、攻めなのではないかなと思っています。

どんな振る舞いをしても、攻めは受けだけを見つめ続けて離れない。
だからこそ、最初は遊びだったものが本気に変わっていったのだと思いました。

攻めを自らの意思で欲してからは、受けがほんとに数ミリほどですが軟化し可愛らしいです。
攻めはそんな我儘でツンデレな受けをちゃんと理解している様子。

遺産の問題など解決していないことはありますが、受けがとても楽しそうにしていたので良いラストだったと思います。

ドラマチックな展開が美しい絵柄によって、さらに輝いていました。
主従の執着ものとしても楽しかったです。

1

私は攻めよりでっかくてかっこいい受けが好きです。鹿島こたる先生の作品にはそういう受けさんが多くて今回も…と思ったら、(攻めに比べて)ち、小さい!?細い!?OMG…でも読了した今、私は大満足でスマホを抱きしめています。。なぜかって?代わりに態度がデカいんです!!!めっちゃデカいんですよ…態度が。最高ですよね。そしてずっとプンスコしてるんですよ。可愛いですよね…体感怒ってない時の方が少なかった気がします。でもテンプレのツンデレ受けって感じではないんですよ、なぜなら態度がでかいので。このバランスがいいなと思いました。そんな受けに攻めは子犬の様な顔で戸惑ったり、どこで覚えてきたねんと言いたくなるようなスパダリムーブでプンスコを鎮火したり…この2人、とにかく可愛いです。ずっと見ていたい…

3

上質で上等に「美しい」という事

「耽美」という言葉を調べてみると「美を最高の価値として、ひたすらその世界に心を傾け陶酔すること」とありました

ならばこの作品タイトルが示す「美しき」は当初野蛮だと卑下したヴィクターに向けたブラッドの想いが成熟し極まったもの
そう捉えるとなんとその想いに胸が震えましょうか…!

一方ブラッドは冷たい陶器のような美しさです
その冷えた器にヴィクターの滾るようなほとぼりが打ち付けられる度に熱が宿る様の妖艶さは何と表現したらいいか分かりません
これぞ一見の価値アリ!です(…価値しかないです!!)


徹底した主従ものとしての体を崩さないで描き切って下さっているのも嬉しいです
決して分かり易いツンデレではないです
ブラッドの複雑さこそが「高貴さ」を全うして魅せて下さっています
簡単に絆されないからこその良さが味わえます

そんな高貴なブラッドの顔を悦びで崩せる唯一の男、ヴィクター
こちらもどこまでも従者としての域を越えない所にこそ萌えます

例え運命が2人を離す事があったとしても体が、本能が憶えている
憶えているというより魂が惹き合い互いが捕らわれている
あの再会の吸い寄せ合うような2人の引力の美しさ…
…圧巻……・・・‼

数多のカップルに埋もれぬ2人の世界観が確立されたBLがあります
決してあまあま~な雰囲気ではありません
けれど好きな人には堪らない掻き集めてしまうような、萌えというか癖が敷き詰められた上等な絨毯の上を歩くような上質な気分が味わえます

美しさをキャラを通し感じ、先生の画力を以て説き伏せられる幸せたるや…!
心から読んで良かった1冊です

5

ドラマチックな愛の物語

18世紀のフランス貴族かと見間違えるような美しくて女王様気質のブラッド。
財力、権力を兼ね備えているのに心は満たされず、刺激を求めて地下闘技場で褐色の男を買いヴィクターと名付けます。
このヴィクター、ひな鳥の刷り込みのようにブラッドに従順なんです。

自分中心のワガママお子さま発言、行動のブラッドが唯一心を許せるわんこ、ヴィクターの無償の愛にはまっていく様子に魅了されます。
途中トラブルに見舞われ一時的に離れ離れになってからの再会。全くぶれてない狂ったようなブラッド様の執着からくる態度は名シーンで迫力ありました。
普段は攻め、受け、どちらかに肩入れして読みがちですが、こちら全く違うタイプで2人のファンになりました。

ストーリー、絵を両立させる技術がないと描けない鹿島先生の良さがギュッとつまった物語です。

3

読むべき官能、浴びるべきエロス

ストレートな言い方ですが…
「感じるBL」
っていうのが私の読後に溢れた感想です

庶民の私にはまるで想像や妄想、映像や文学などからでしか知り得ぬようなめくるめく世界でのお話しです
そんな言わば自己陶酔的な世界がカンペキな形で目の前で繰り広げられるこの作品
自分の五感が震えない訳などありえない
五感も六感も全てを突き抜けて細胞の一つ一つが色めき立ち泡立つように、その全てで「感じる」作品でした

内容を書くよりも読んで欲しい想いのみを今回はしたためて終わりたいと思います
なぜならばきっとこの世界に触れたら「感じる」ハズなので…(*˘︶˘*).。.:*♡ 


3

唯一無二の圧倒的耽美な世界観

描き手の癖やこだわり、描きたいものが全面に出ている作品が好きです。
濃厚に薫るエロティックさと唯一無二の世界観。
この、良い意味で現実離れした耽美で倒錯的な物語は鹿島こたる先生にしか描けない作品だと思います。
全ページが美しく、どこを捲っても全てが美麗でした。

地下闘技場で奴隷同然の暮らしをしていた名前も身元も定かではない男を新しい遊び感覚で気まぐれに拾ったのは、何もかもに飽きていそうな享楽主義の御曹司。
この時点で非常にフェティシズムを刺激されるんです。
名前すら持たない青年の、死んだも同然だった世界に突然現れたブラッドという輝く存在。
読み手から見ればブラッドは決して褒められた人間ではありません。
けれど、彼にとってはそうではない。

何も持たないただの汚れた奴隷だった闘士が「ヴィクター」と名を与えられ、「あんた」が「ブラッドさま」へと。
何もなかったヴィクターの世界が一気にブラッド一色に塗り替えられていく様は読んでいて気持ちが良いです。
スポンジが水を吸うようにブラッドの側にいるための教養の数々を驚くほどの吸収力でマスターし、盲目的なまでにブラッドに執着をするヴィクターが、次第にブラッドの退屈なはずの毎日の中で存在感を大きくしていく。

軽い気持ちで拾った汚い獣が、実は自分が無意識下で欲していた何かを満たしてくれる美しい獣だったなんて、こんなのたまらなくないですか??
ヴィクターって、やろうと思えば言うことを聞かずにブラッドに触れることも、組み敷くことも、殴り返すことだって簡単に出来てしまうわけなんですよね。
出来るのにしない。ブラッドこそが世界であり絶対なのです。
ヴィクターの言葉遣いの変化に萌え、ブラッドから言われたことは絶対な姿に萌え、高慢を絵に描いたようなブラッドがヴィクターなしではいられなくなる図に萌える。
ああもう、とんでもなく萌えてしまったな…

常識も理屈も抜きの関係性に萌えに萌えた1冊でした。
麗しく良質なBLがあります。素晴らしかったです。
こちらの作品はぜひ紙で入手していただきたいな。
隅々までじっくり美しく耽美な世界に浸れますよ。

1

the 耽美

フランス映画とかEU圏で映画化してほし過ぎる!
上流階級の気まぐれ道楽サイコーですわ!
貴族の気まぐれで拾った犬の躾からの唯一無二の存在になっちゃうやつ!!

このジャンルは、一定数ドはまりしている腐女子のお姉さま方がいらっしゃるのではないでしょうか?
かく云う私もその1人でございます。
幼馴染とかリーマンとか芸能人とかヤクザもいいけど、お耽美って定期的に摂取しないとダメよね〜〜
脳みそが溶ける〜笑
サイコーでした!


5

濃い一冊だった!

相変わらず美術の教科書に出てくるような美しい紙面で、1話1話濃くてドラマチックでエッチで読み応え最高でした〜。
放蕩息子の坊ちゃまブラッドと盲目に慕い従うヴィクター、最後の1カットが美しい…

名の無い剣闘奴隷だった人間が名と教養を与えられて、一度はブラッドを見限りそうだけどそんなことはなく(既婚も揉めず…)、周りの人間がみな呆れてるのも気にしない超俺様ツンデレブラッドと、全身全霊で存在を肯定するヴィクターのハッピーエンドでした。ブラッドはホント子供で顔だけなんだけど、人(ヴィクター、と読者)を誘惑するがうまい。

ヴィクターがスーツでも出立や顔つきがミステリアスに見えるよう描かれているのとか、筋肉質な背中が格好良い。
買った育成おもちゃのつもりが最後にはメロメロで居ないと生きられなくなる高貴受も、野生なのに超我慢強い敬語攻も最高過ぎました。
友達に攻めを“貸し”てその後盛り上がるのとか、風呂場や車内とか怪我ありの交背位とか、大切なものを忘れてしまったけれど身体が求めている覚えているとか、書き下ろしの下手なフ○ラとか、なんか好きなのばっかりでした…笑
単話の表紙かっこよい。

5

癖に刺さりまくりの1冊

作家買い。

鹿島さんの絵柄は耽美なんですよね。
その麗しい絵柄の破壊力が生きた、そんな1冊でした。もう、いろいろヤバいです。萌えが限界突破です。

財閥の御曹司・ブラッドは、潤沢な金銭を湯水のように使い享楽的な日々を過ごしている。ある日、気まぐれで訪れた地下競技場で一人の男を見つける。獣のような眼を持つその男を買い、ヴィクターと名付け、そして自分の手元に置くことにするがー。

ブラッドという青年がなかなかのクソで良い。
何もかもを持つ男が、気まぐれで拾ったヴィクターに執着していくさまが、心の中の何かに刺さりました。

何もかも持っていて、持っていないものは何もない。
が、ブラッドの心の中は空洞で、常に孤独なんですよね。そんなブラッドを一心に慕い恋い焦がれるヴィクターの存在が、ブラッドの心の空洞を埋めていく。初めはブラッドの気まぐれで始まった二人が、そこから少しずつ相手を満たし、満たされていく。まさに唯一無二の存在になっていく。

すべてを持っているようで、大切なものは何も持っていなかったブラッド。
何も持たず、自分の身体しかなかったヴィクター。
正反対の2人が出会い、けれどまるでパズルのピースがピタリとはまるように二人は一つになっていく。

その姿が、鹿島さんの美麗絵柄で紡がれていく。

ナニコレ、ナニコレー!
求めてたBLがここにある!

って感じ。
めっちゃ良い。

流血とか血なまぐさい描写もあるので苦手な方は注意が必要かな。が、それをはるかに上回る深い愛情が、今作品には描かれています。

途中、ブラッドを守るためにヴィクターが取った行為が原因で二人は物理的に距離が置かれ、そしてその後なかなか再会できない二人にやきもきしましたが、その離れていた時間がまた愛情を育てる時間にしかなっておらず、そこにも悶絶。

タイトルがまた良い。
「わが美しきヴィクター」。
「わが」って…!
ヴィクターは自分のもの!と激しく主張するブラッドの想いが透けて見えるタイトルで何とも秀逸です。

鹿島作品はすべて読んでいると思いますが、今作品が一番好きかも。
最高すぎる1冊でした。

5

渇きを潤す熱さが紙面を覆います…いや、紙面を超え放ち、発し心に訴えかけて来ます…嗚呼…狂おしい‼

ハイ!来たッ!!待ってました(>ω<)!!!
単行本化の発売を心待ちにして数か月♡
やっと読めます、嬉しいっ!
この作品を布教したい気持ちがまとまらずタイトルだけでも凄い長さに…
もぉ、本当に幸せが過ぎて苦しくて、そして狂おしいです(๑>◡<๑)

さてさてお話しですがーーー
高貴な方々のお戯れ宜しく大財閥の放蕩御曹司のブラッドは友人ジェイと共に地下格闘技に足を運びます
バレエやオペラを観るような出で立ちで訪れるその地下格闘技場では人扱いなどされぬ奴隷というよりも人の皮を被った野蛮な獣達がただただ力のみで生死を懸けるような空間
そこでブラッドは1人の屈強な男に目を付け大金を払い「野蛮な獣に知識を与え理性的な『人間』に再教育出来るか?」という退屈しのぎの賭けという遊びを思い付きます
かくしてブラッドに買われたその男の運命や如何に…?
と言った始まり

もぉこの冒頭だけでもお耽美な煌びやかな世界と、見世物として人を扱うような悪趣味極まりない下品な世界の対比を描き、今から起こる非日常感への期待に胸を奮わせてくれます
そしてその世界観の薫りを描き切れるこたる先生の筆が……っ!!!!!!
トンデモナイ美しさに眼が眩みます!
クラクラドキドキワクワクしながらこの世界を進みます

この高貴なお方、もとい性悪放蕩御曹司ブラッドに買われた男は早速そのポテンシャルを確かめられる為に閨に呼ばれます
男を相手にした事のない彼の目の前で自ら淫らに後ろの準備を行い、セックスは興行主に与えられた女性と性処理のみでしかして来なかったその男に「興奮と昂り、そして欲した後での交わる悦さ」を魅せ付け教え込むブラッド
ブラッドの圧倒的な美しさ、そしてそう簡単に触れさせてはくれぬものへの劣情
何よりも「人」として扱われず「負ける」事でようやく食べる事が出来ていたあの地下とは違い、良い匂いのするブラッドの側に居たい…という本能的な欲望が湧きおこる男は「側にいれるか?」とブラッドに乞います
そんな男にブラッドは今のままでは今夜1晩限り、とあっさりといなします
そして「教育を受け人間らしい振る舞い」が出来るようになれば飽きる迄は側に置いてやる、と人への一歩目として彼に【ヴィクター】という名を与えます

ココ迄のやり取りで第1話
完全にマイフェアレディ的展開にワクドキです♡
ただ配役は可憐な少女イライザは褐色で屈強で粗野な男、ヴィクター
粗野で野蛮なのにターザンのような純粋さがグッと萌えを刺激します…///
そして淑女を育て上げるヒギンス教授役は道楽主義の見目は美しいが心の熱を失った孤独な男ブラッドです

そう…このお話しのカギを握っているのは最初は「ヴィクター」である事に何の疑いもなく読んでいくのですが、、、このお話しを動かしていくのはブラッドなのです!!

彼が身を置く上流社会ならではの陰謀なども絡み単なるヴィクターの成長期だけではない深さのあるお話しだという展開に胸がドキドキするのとは違う手に汗を握るようなドキドキが加わって来ます!
渇いていたのはヴィクターだけではなくまたブラッドも然り…

ここからは是非読んで、全身でこの世界に浸り2人の世界に踊らされる甘美な時間を味わい尽くして下さい…♡

とにかくお互いがお互いにしか熱を発さない欲を孕んだ熱さが痛い位に伝わります
画で伝わり、お話しを通した2人の動きが理屈抜きに心に訴えかけて来ます

先生の美的センスがまたこの世界観を徹底して構築して下さっているのも必見です
登場人物の服装、建造物の装飾、セリフその全てがこの世界を全力で創り上げてくれます
サスペンダーにソックスガーター、そしてオペラパンプスに踏みつけられる荒い節ばった手…
麗しい世界に血生臭い闘いや陰謀を絡めるこの作品自体の高貴な戯れに開けてはいけない扉の奥を覗く様なドキドキ感が止まりません!

「純粋な欲」程強烈で血を熱くさせるものはないのかも知れない
その昂揚が内側から滾る事で「人」の美しさを引き立てるのでしょう
そしてその熱を孕んだ美しさから逃れる事は出来ないし、抗うことなど愚の骨頂
この世界に酔いしれる幸せに感謝しかない
嗚呼…やっぱり私の忘れ得ぬ名作となりました(*˘︶˘*).。.:*♡ 

一応地雷?かもを書いておきます
サラっとではありますが女性との絡みコマあります(攻め)
攻めと他のメンズとの絡みもあります
ブラッドは既婚設定です(お互いが納得の偽装夫婦)
流血シーンあります

修正|残念過ぎる、、、マジで残念(´Д⊂グスン
こんなに妖艶なシーンが多いのにここだけ全く美しくない白抜き修正…
18禁とかって言う事じゃなく、これは芸術だと思うから、、、あーーー…この修正だけが口惜しい…。゚(゚´Д`゚)゚。 (シーモア)


8

癖が開眼される名作かと

鹿島先生だからというのもあったけど、
自分の勘が読めと言ってましたよ

命があっても、それを生かしているとはいえない

野生の獣を躾けるように
まず名を与え、知識と教養と
それから美しく淫らなご主人様から甘美に魅力され
みるみるうちにグッドルッキングガイに変貌するヴィクター。
属性でいうとスパダリワンコ攻かな。
というか、麗しくも耽美な世界が自分の性癖に刺さりまくってそれどころじゃなかった。
思えば、この癖の目覚めは魔夜峰央先生のパ◯リロ!だったと思い出し…

超ツンデレ受のご主人様も、どこまでも自分だけを求めてくるヴィクターにメロメロになっていくのが可愛い❤︎
最後までツンツンしてて主従関係は崩れなかったけど、明らかにヴィクターだけに許している特別感がまたいいんだよね〜
このイチャコラずっと見てたい❤︎

もう最高❤︎ とっても満足しましたw!

6

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