• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作碧のかたみ

厚谷六郎
ラバウル基地に転属となった偵察員,一飛曹,21歳
琴平恒
優秀な戦闘機乗り,一飛曹,19歳

その他の収録作品

  • 雨のあと
  • 約束の月
  • 島が還る日
  • 青のかたみ(書き下ろし)
  • 見開きイラスト(牧)

あらすじ

航空隊の華と謳われた南の要衝・ラバウル基地──。偵察員の厚谷六郎は着任早々、航空隊員が喧嘩する現場に遭遇‼ 多対一の無謀な勝負に挑んでいたのは琴平恒。≪ラバウルの五連星≫の渾名で内地まで名を轟かせる有名搭乗員だ。仲裁に入った六郎にも噛みついてくる恒だが、上官命令で新しく配備された夜間戦闘機「月光」に、ペアを組んで乗り込むことになり!? 戦時BL≪1945シリーズ≫第3弾!!

作品情報

作品名
碧のかたみ
著者
尾上与一 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
1945シリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784199011344
4.8

(66)

(61)

萌々

(2)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
13
得点
320
評価数
66
平均
4.8 / 5
神率
92.4%

レビュー投稿数13

感動

前作も読みましてほんとにめちゃくちゃ素晴らしかったのでこちらも読みました( ; ; )
天球儀の方で戦死通知があったとありどのような結果になるかほんとに怖かったです、
前作同様戦時中の話な上にガッツリ前線にいる上に
段々と状況が悪化していく中での描写が特にきつい…
天球儀と違い戦場での描写が多い事や仲間の死などもあるので平和な幸せを手にした時の感動でほんとに号泣レベルでした。
まだこちらの作品と天球儀しか読めていないのですが1945シリーズ全制覇したいですね

0

番のふたり

1945シリーズのなかで、二人は実に健全な男子という印象。
家族もいて愛されて育った、すこやかで明るいペア。小気味よく読み進めました。

六郎が恒に惹かれるのと同時に読んでいるこちらがときめきます。やんちゃだけど賢く腕が良い、星のように眩しい子。
屈託無い素直な性質がシリーズの中でも珍しく、それが一層戦場との対比で切なくはなりました。
戦争でなければ出会ってない二人。
尾上先生が仰るように
戦争は書かれていない。戦争時代を生きていた若者たちが書かれています。
六郎が死にかけた恒を抱えて「戦争より航空機よりおまえがいい」と禁句を言います。
当たり前に言えない時代を生きているふたり。

「鳥が還る日」では恒の父、星の視点で書かれています。息子の生還を心から喜び、六郎とのことも受け入れる寛容さに感動。
「命の尊さを誰もが分かる世の中になった」と、それ以前の価値観を否定してくれます。

六郎の月光と名付けた花火をみて泣く恒の涙のわけ
誇らしさ、悔しさ、無念さ。月光を愛した恒に、盛大に散っていく花火、月光はどう慰めてくれるのだろう。
ふたりの残りの人生が笑顔で過ごせますようにと思わずにいられません。

0

唯一無二の関係

戦闘機の操縦士と偵察員。戦時中のお話で、命をかけて空を飛ぶ2人のお話です。

花火師の息子の六郎。操縦士として英雄であり有名人な恒。
命令によって新しい特別な機体に乗るペアとなった六郎と恒。おおらかで懐の大きな六郎が、短気で喧嘩っ早いが操縦士としての才能がある恒に振り回されながらも絆を深めていく様子が丁寧で、本当に読んでよかった!
操縦士と偵察員って、2人で空を飛び、互いに命を預けている特別な関係なんですね。
戦争ものだと辛いかなーと少しびくびくしながら読みましたが、時代が戦争中という中でも、綺麗なものは綺麗と感じたり、愛おしく思ったり、日常を過ごしたり、青春が詰まった作品でした。

0

南国の空の美しさ

ラバウルの五連星とも称されるエースパイロットの琴平恒が厚谷六郎とペアを組み複座の戦闘機月光で活躍する様が描かれる本作。
キャラ文庫で復刊されてからのシリーズ3冊目。(元はこれが2冊目)
「天球儀の海」の主役である琴平希のすぐ上の兄なので、希の話題はちらちら出てきますし、ラバウル航空隊の話なので「蒼穹のローレライ」の秋山整備員が出てきます。シリーズものはこの重なっている部分が楽しくもあります。
恒の売られた喧嘩は買う性格や天真爛漫な様子は子供っぽくもありますが、その分怪我をしたとき病気をしたとき愛機が沈んだときとの差が著しくて、気付けば惹かれている自分がいました。
南国の空の美しさと相俟って戦争という残虐で愚かな行為がつぶさに描かれています。
ペアである六郎との信頼関係も、戦況が悪化するなかでの焦燥感も諦念も、なにもかもが鮮明です。没入して読みふけり、BLであることを忘れてしまいます。元のHolly Novelsというレーベルの懐の深さを改めて感じました。
本書は、本編である表題作のほか、「雨のあと」「約束の月」「鳥が還る日」「青のかたみ」の4編SSが収録されています。このうち「青のかたみ」だけ書き下ろしです。
すべてが本編の後日談で、あたたかい良作揃いです。二人の関係性を父と語り合う「鳥が還る日」が印象的です。また、「青のかたみ」では、これからがあるから思い出の品は何もいらないと言っていたのに、あの線香花火だけは別だったというのも、今じゃなきゃだめだと騒ぐ恒の願いをきいて行動する六郎の様子もとてもよかった。
牧先生のイラストも本当に素晴らしいです。途中コミック仕様になっている挿絵があり、コミカライズの一環かと思っていたら、コミカライズは別の作家さんが作画をされるのですね。

5

「最後まで、お前とペアだ」

1945シリーズ、復刻の第3弾。
月光ペア、表紙の笑顔が眩しい。
六郎がラバウルに着任してすぐに喧嘩をしていた恒に遭遇し、後にペアとして月光のパイロットになることに。
とにかく飛行機が大好きな恒が守りたいのは内地にいる家族。
1番になりたかった恒を1番にした六郎。恒のペアという言葉に込められる強い想い、初めに出てくる鷲の番の描写からのペア、番のようなものっていう表現が本当に好きです。
後半の六郎の必死な想いと叫びも、花火の名前も。
書き下ろしもすごく良かったです。六郎との想い出の物が大切でパイン缶の空き缶も拾いに行きたい……。そんな恒がかわいいです。

2

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP