【電子限定特典イラスト付】限定特典と割引が充実!
感情を押し殺してきた この人が逃げないように
私にとって、こんなに夢中になれるBL作品はほかにありません。本当に神作品としか言いようがない。
1巻からこれまで、作品の魅力はとどまるところを知らず…コミックは当然、連載までしっかり追わせていただいています。
9巻に入り、ようやく矢代さんと百目鬼の距離が近づいてきた…物理的にはもう完全に近づいているんですけども…それでめでたしにならないのが囀るのすごいところなのです。
そして、めでたしにならないことに、やきもきジレジレさせられながらも、二人から目を離すことができないのです。
おそらく物語は終盤に差し掛かっているのかなあと思うのですが…これから矢代さんはどんな風に変わっていくのかな、変わっていかないのかな。百目鬼はどうなっていくのかな。
そんなことをあれこれ想像しながら、続きを楽しみにしてます。
前巻のラストで刻まれた「百目鬼の衝撃の言葉」から、ついに新たな展開が!何と、百目鬼視点のモノローグが初登場し、やっぱり彼の矢代への愛が本物だと証明されたんだ。「逃げないように」感情を押し殺しているだけなんだ…。たとえ極道の闇に飲まれようとも、身を焦がす覚悟で飛び込む姿に胸がギュッとなる。この圧倒的な愛に、感動するのも当然。
「自分は何も変わってない」と断言する矢代だが、実は自覚なき変化が起きている。身体も心も、百目鬼を受け入れる方向へ進んでいることに気づいていないのだ。一見するとドMで変態な矢代の心の奥底に、誰にも踏み荒らされたことのない純真な心が持っている。
40年の人生で「傷つかず自らの意思で選んできた」という自分像を必死に作り上げてきた彼が、百目鬼に一度優しく抱かれ、愛されたことで、「真実の愛」を知り、自分を騙し続けることなどできはしなくなったんですね…。過去の「自分」を喪失し、新たな本当の自分を築き始めるーー矢代のこの変化と成長に意味深く感動した!!
身体では親密になりながらも、心にはまだ霞がかかり、互いの本心が見えないもどかしさ…。胸がズキズキする切なさこそが、この作品を読む至上の喜びなんです!
