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小説
本シリーズは子持ちの任侠ヤクザの若頭と
三代目院長のお話です。
東雲組若頭補佐と雨宮医院看護師カプのすれ違いに
起因する攻様と受様の別居生活の顛末を収録。
任侠系ヤクザ東雲組の若頭補佐である攻様は
見た目も良く頭も切れて女性にもモテますが
攻様の唯一は幼馴染の受様でした。
受様は組指定病院の三代目医院長です。
天然系美人の受様は攻様が義弟を愛息として引き取り
子育てに巻き込んた事で恋仲となり
今では愛息ともども攻様の家族となります。
ある日曜日、受様は急遽往診で
愛息との約束を反故にしてしまいます。
往診を終えた受様が急いで帰宅すると
親友と遊ぶ愛息達が何か騒がしくしていました。
近寄っていくと屋根の上で子猫が烏に襲われていて
受様は倉庫から脚立を抱えてきて
烏から子猫を助けますが
子供達に向かった烏を追って体制を崩して落ちかけて
地面のボールを踏んで投げ出されてしまいますが
攻様に受け止められて難を脱します。
しかしながら地面に足を着いた受様が
顔を歪めて声をあげた事で
医者だ!、救急車か!? はやくねかせてあげなきゃ! と
組をあげての騒動となるのですが
この騒動は更なる騒動を引き起こす事になり!?
東雲組の夫婦漫才カプの人情ラブコメ最新刊は
受様達に3組のカプが絡まって起こす騒動になります♪
19巻ともなると主役に絡まる主要な脇キャラ(笑)だけでなく
その時々で主役たちと絡むキャラも沢山います。
今回は受様の怪我が関係者各位に大げさに伝えられた結果
京都の佐野原組組長と組弁護士カプ(未満)と
イタリアにいるはずの愛息の伯父のマフィアとその伴侶が
押しかけてくるのですよ Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
受様瀕死説は無事に誤解が解けますが
受様の腹心である若頭補佐カプの揉め事が
他のカプにも波及する事となり
受様は佐野原組長達に(同じ立場として)拉致らる事となり
攻様は受様と引き離されて屋敷内別居をさせられる
事態に発展していきます。
若頭補佐とパートナーである看護師の揉め事は
若頭補佐にパートナーを護るための想いに起因していて
どうしても譲れないモノなのですが
護られるだけのパートナーでいたくない看護師の想いは
俺様な伴侶や恋人候補を持つ者達には同意しかなく
攻めVS受けの構図となっていってワクワクが止まりません!!
お久しぶりなキャラもいい味出す参加ぶりで
とても楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ
下手をするとキャラ乱立でわちゃわちゃとそうですが
それぞれの持ち味と性格が言動にきちんと反映していて
若頭補佐に助言する攻様の言葉も
看護師や受ちゃんズを説得する受様の言葉も
2人のこれまでが活きていてとっても良かったです♡
内容的に最終巻か!? と思わされましたが
まだまだ続いて欲しいシリーズです。
なんとシリーズ第19弾、10年目に突入したとのこと!
ただただ、すごい。おめでとうございます✨
今回は主役二人の後輩・伊勢崎×舞桜カプの愛ゆえのすれ違いと、
それに巻き込まれる賢吾×佐知…などなどのカプ(カップル勢揃い)の
様子が描かれるドタバタコメディ。
今回珍しく、佐知・賢吾、視点が交互に描かれていて新鮮でした。
賢吾視点のお話、すごく良かった。。
佐知みたいに意地を張ったりせず、自分の気持ちに正直に生きる男・賢吾、
分かりやすくてすごく好き。笑
ただ。なんというか、こう…
ほのぼの楽しく、癒されるハートフルな物語なんですが、
正直なところ、毎回お決まりのパターンには
ちょっと食傷気味に感じられる部分もあって。。評価に迷いました;
佐知が全方位に無自覚にモテすぎるところなど、
”お約束”の内容は安心感もあり、ふふふと微笑ましく思えたりもするのですが。
ホストクラブで微笑むだけで、他のお客さんをメロメロに…
っていうのも、なんだかなあ。
もうさすがにそこまで、佐知の魔性エピソードがなくても
いいかなあ、、と。
特に今回、一番「うーん…」となってしまったのが、
物語終盤のある場面です。
伊勢崎×舞桜のすれ違い解決のため、佐知たち4人が賢吾ら4人を
呼び出して”戦い”を挑むー
というシーン。
呼び出した4人は真剣にやってるんだろうけど、
ちょっと自分にはファンタジー過ぎて、、
伊勢崎×舞桜のすれ違い、その根本にあるものがシリアスで
恋愛の難しさの真髄に触れるものでもあるだけに、
コミカル全振りの解決方法に、乗り切れない部分がありました;
大好きだから、愛してるから、何をおいても相手を守りたいー
(たとえ隠し事をすることになったとしても)
という攻めメンバー。
それに対し、
守られるだけじゃなく、自分も守りたい。対等でありたい。
好きだから、一緒に悩んで考えたい。
隠し事をされるなんて、子供扱いのように感じて傷つくー
という舞桜たち受けメンバーの意見。
どちらの主張も納得できる部分があり、
平行線の意見がどう落としどころを見つけるのか、楽しみだった…がゆえの、
コミカル路線に「あれ?」という感じだったのかなあと思います。
と、佐知の行動にはいまいち共感・ハマりきれなかったのですが、
舞桜に会いに行った賢吾の語る言葉はストレートで、
じん…と胸打たれました。
子供扱いとか、対等に扱ってないとか、そういうことじゃない。
ただただ、好きなのだ…ということ。
直球すぎる言葉が、トスッと刺さる。
そして、”好き”という気持ちも、関係性の変化と共に成長する”と語った
佐知の言葉。
この言葉、深いなあ…と読みながら色々考えてしまいました。
最初は”ただそばにいたい”としか思っていなかった気持ちが、
”役に立ちたい”、”助けたい”、”守りたい”…
そうやってもっともっと、深く大きくなっていく。
今思い返しながら書いていても、
やっぱり深いなあ。。としみじみ感じます。
ということで、
ああ素敵だなあ、と思える点と、ちょっと…?と思える点とが
混在していたこの19巻。(うるさいこと言ってすみません;)
でもでもやっぱり、賢吾×佐知カプ、そして可愛い史のファミリー
大好きです。
収まるどころか加速するばかりの賢吾の溺愛と執着が、たまらないから( ̄∀ ̄)
史が成人し、二人がグレーヘアになるまで、そしてそれ以降も
ずっとこのファミリーを追っかけ、見守っていきたいです☺︎