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素晴らしい…!
美しい表紙から伝わってくる通り、とても繊細で情感豊かな作品でした。読んで損はありません。とても内容も濃くて練り上げられた一冊だと思いました。
こちらの表紙、夜明けの海と受けが印象的ですが、裏表紙の攻めもめっちゃいい。見てくれ。
攻めと受けが罪悪感で繋がっている関係って基本的には好まないのですが、2人のお互いへの想いが純粋であり焦れったくもあり…付かず離れずな関係性と恋愛感情に珍しくドキドキしてしまいました。
2人の別離のシーンは美しく、関係性としても一回2人が離れるところが良かったです。あと結局離れられないところも。
ひとつひとつの場面や展開を思い浮かべては感想を言いたいのですが、細かいところまで丁寧に表現されていてとても追いつきません。作者様のこだわりを感じます。逆にピアノの演奏シーンはダイナミックに表現されていて、とても素敵でした。
ピアノを選んだ受けからこれが最後だと言われるのを躱そうとする攻めも、
最後攻めの目に浮かんだ涙も、
のらりくらりとしてて本音が読めないタイプの攻めの感情が伝わってきて、すごく心に刺さりました。
受けも美しくて強気で、でも弱くて…攻めがそばにいてくれることが支えになっているのがエモくて最高ですね。ちょっとツンとしてるのに表情も豊かで可愛いんだよなあ。
ラブラブの甘いところ、もっと読みたくなる2人でした。
心に染みるエモーショナルな一冊。ありがとうございました。
カバー絵が最高に美しくて惹かれました。
当真と、依鈴、2人とも麗しいビジュで、さらにストーリー展開も素晴らしく、読後感最高でした。
当真の「すずがピアノを弾いてくれていたらいい、俺の近くで」という言葉。
前半で出てきたこの言葉が最初から最後まで変わらない当真の気持ちだったんだろうなと。。
すずのピアノの腕を認め、いつもそばにいた当真。
おそらく当真のために、海外への挑戦をしないすず。
巡の言葉で、動き出す。
すずに好きだと告白しつつ、鈴の元を離れる当真が切ない。
お互いが相手を大切に思うが故に、がんじがらめになっている2人が切なかった。
2人が保っていたバランスが崩れる。
全てを捨てて守ってくれた当真への罪悪感は、ピアノを弾き続けることででしか消えない。
当真はすずの精神安定剤みたいに、そばにいるだけで安心できる人。
もっとあまあまな2人も見てみたかったです。
ほこりが可愛くて、癒されました❤︎
素敵な作品をありがとうございました。
表紙の美しさ!水彩画のような透明感
この絵だけで胸がキューっとなります。
タイトルは幸せの青い鳥のような?
誰がブルーキャットなのか
以下ネタバレ含みます
美しく湿度を感じる作画。
音が水の絵に描かれ流れて伝わるようです。
そして寂しさを感じる暗さもあり
読み進めているうちに理由がわかってきます。
当真、弟の巡くん、ピアノの先生の佐伯先生、
皆依鈴を愛していて、よくをみてる。
お父さんもそういう意味ではちゃんとみてるので、みんなが依鈴を見守っています。
何が依鈴を葛藤させているのか。
「良い調律師はごまんといる」
依鈴といる時の当真は笑顔ですが
離れている時の寂しげな表情、
煙草を吸うシーンは本当にたまらなかった。
当真が依鈴のために自分が離れるという選択を差し出すのがとても切なかったです。
自分が中々読み進められなかったのは
きちんと途中で注意書きされていたためです。
なんて真摯な注意事項なんでしょう⋯。
わりと読んでしまってからショックを受けることが多いので、とてもありがたいです。
しかし改めて書かれるとこうも覚悟がいるものなんだなあと思いました。
当真がひけなくなってしまった理由がわかります。
依鈴の当真への罪悪感。つらい⋯。
それでも選ぶピアノ。
当真の愛情の深さに触れ、依鈴が吹っ切れて演奏笑顔で出来た時⋯泣きました。
よ゙がっだ⋯(泣)
「ここは僕の河岸なのに」当真は依鈴の憩いとわかります。
別れだと思う当真の涙を拭い、「この手もはなさない」と告げる依鈴。
傷が絆というには辛すぎるけれど。
依鈴の手と心と音が癒してくれることを願います。
この当真の傷ついた手と依鈴が包んだ手が、表紙の手と重なります。
猫のキス⋯!可愛い。当真にとって依鈴がブルーキャットなのですね。
結ばれたであろう情景は少なく
それも作風にとてもあっていて素敵でした。
当真の奏でる音も雫で表現されます。
音が聴こえてきそうです。
一緒に伴奏するシーンでまた泣く⋯可愛い二人の背中。
最初の方と違い、差し込む朝陽が暖かそうに描かれています。
作品の中の光と影の情景に心が捉えられました。
本当に美しかった⋯。
BONUSTRACKでは当真が猫に。
互いがかけがえないブルーキャットなのでした。
この二人のこれからを、この作風のまましっとりと読みたいです‥!
二人が寄り添って歩いていくところを見守りたい。
読み終えたあとすっかり自分も見守り隊の一員となってました。
あー胸熱です。
井波エン先生の作品は前作も含め、過去に影があり暗さを抱えた男の子たちの描写が抜群に上手いです。
物語に引き込まれますね。
もっと肉体的な絡みがあったらよかったなぁとおねだりしてしまいそうです。
ブルーキャットとは、幸せの象徴だそうです。
知らなかったな、、
ということで、最初から不穏なご様子のこちらの作品。
才能あるのに、ピアノのコンクールに出ようとしないピアニストで主人公の依鈴と、その幼なじみで調律師の当真とのお話です。
過去、依鈴の身にとあることが起こり、そのせいで当真は手に傷を負ってピアノをやめてしまいます。
そして、依鈴と傍にいるために、調律師としての新たなる人生を選んだ当真。
個人的に、まずこの歪な主役cpの設定が大好物でした。
もう、この、どう頑張っても対等にはなれない、後々までふたりの間に禍根を残すような切なさ設定に、ギュンとしました。
当真は罪悪感を持ってほしくなくて、依鈴には好きにしてほしいと思っているし、
依鈴は罪悪感から当真の傍から離れたくないと、海外へ行くことを拒否しているし、、
平行線をたどる、もだもだなやりとりに、どう決着つけるのか。
また、ブルーキャットはどう微笑むのか。
繊細なふたりだからこその、途中の当真の決断にショックを受けつつ、
過去のふたりの関係が対等ではなくなってしまったあの男も制裁を受け、
たどりついたというか、依鈴が覚悟を決めた幸せに祝福が訪れたラストには震えました!!
いや、本当のラスト、ふたりでピアノ弾くシーンは、絶対あるだろうと分かっていても、実際見たら感慨深くて胸が熱くなりました。
そう、こういうの待ってた!!
という、作品でした。
それにしても、海辺のあの告白からのあの決断は、こちらまでヒヤリとしましたし、潮の香りと冷たさが伝わってくるような臨場感溢れる場面で、ドラマで観てみたいです。
また個人的に、依鈴の弟の喋り方が大好きで、ほこりにまで敬意払ってる接し方が可愛くて、
ほこりと依鈴弟との、ほのぼのSSが読みたくなりました✧
先生があとがきで、音を絵で描くために探り続けた日々とありましたが、
ラストのコンクールの場面、また冒頭の音が聴こえる、という場面では、
本当に音が生きているようで、こちらまで音の洪水に惹き込まれました。
カバーも、カバー下の譜面のお表紙も、あらすじが書かれた帯も、作家様を始めとした、デザインされた方や編集部様すべてセンスの塊すぎて、最上級にオシャレな一冊だったように思います。
