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花降楼シリーズ第2弾の「愛で痴れる夜の純情」コミカライズ版の、2巻目です。(原作小説は1冊ですが、コミックスは全3巻でています。)
花降楼シリーズの中でも一番好きなカップルである綺蝶と蜻蛉。
その2人が、小説の挿絵も手がけられている樹要先生の絵でコミカライズされて、とても嬉しかったです。
禿編を経て、それぞれお客をとる立場になった傾城編です。
蜻蛉が意地っ張りながらも、綺蝶の事を意識していて・・・綺蝶のからかいに反発したり、ときめいたりしながらもどうしようもできなくて・・・
一方の綺蝶も、ずっと大切に心ひそかに愛してきた蜻蛉への切ない思いがますます募っているのが良く伝わってくるし・・・と、本編にはHシーンはないものの(ちなみにおまけのお話にはHシーンありです。)、二人の切ない恋模様にキュンキュン、ドキドキ・・・そして切なくなる事うけあいです。
結末を知っていても、感情移入してしまいます。
シリーズ中、コミカライズされたのは「愛で痴れる・・・」だけなのですが、欲を言えば他の花降楼シリーズもコミカライズしてほしいです。
綺蝶は幼い頃から蜻蛉のことが好きなのですが、
どうしても届かない思いを抱えつつ、
傾城を争うようになり、蜻蛉は幼い頃からの約束を気にしつつも
綺蝶に負けたくないと意地をはりながらも、
蜻蛉を庇い、怪我をした綺蝶のことが心配になり
おろおろしているところなどが、
とても可愛らしかったです。
綺蝶も綺蝶で蜻蛉のことが好きだけど、それを伝えずにいて誂うなどをしていて
私的に思ったのは、これは好きだからこそちょっかいをだすと
いうやつではないのかな…と思いました。
オトナになった二人ですね。まず、第一に思ったのは、蜉蝣ってほんとに傾城なの…??という疑問。
禿編のときに輪をかけて我がままになってて、そのこと自体は受けの属性としてはグッドだったのですが、ちゃんと仕事してるところが一度も描かれていなかったのは如何なものかと…。
綺蝶と張るくらいの傾城ならそれなりに仕事してるところも見たかったです。というか、それを見せてくれないと説得力がない。綺蝶がお職とれるのはわかるけど、蜉蝣はむりだろー…。いやいやだってのもわかるんですけどね…。でも、そういう世界で傾城にまでなってるなら、それなりのプライドもって客を満足させるくらいの仕事をみせてほしい。そういう潔さというか打たれ強さがないので、いまいちこのキャラを応援できないんですよね…。
そして、やはりストーリーの展開に脈絡がなく、違和感満載でした。どうして襲われた人間が警護もなしに病院からふらふら外出するかなー…(゚-゚;)
ファンタジーやフィクション設定でも、その世界での生活感に説得力ないと読み進めにくいです。ストーリーに集中したいのに、細かいところで気が散ってしまう…というのは損ですよね…。とても惜しいかったです。
これ、原作知ってると違うのでしょうね。原作ファンの方には生半可なレビューで申し訳ないです…。あくまで、コミックオンリーの読者ってことでここは一つ…(人д`o))。。。
でもでも、やっぱり絵は恐ろしく美しいんですよね…!見目麗しき着物の御仁を眺めるためだけでも価値はある!(●´▽`●)・*.。
《個人的 好感度》
★★・・・ :ストーリー
★・・・・ :エロス
★★★・・ :キャラ
★★★・・ :設定/シチュ
★・・・・ :構成
完結編が発売されたのと、番外編(小説)を読んで、どうしようもなく読みたくなりひっぱりだしてきた。
絵があると小説とは違った感覚でゾクゾクしますなw
お話は、蜻蛉が店に出~綺蝶が店を出る~まで。
思わず泣けてくるよ(゚´Д`゚)ァーン
ちゃんと、蜻蛉が犯されたり、ほかの客取ったり~なシーンも見せてくれるあたりがマンガの力。
現実ちゃんとみさせていただきました。
逆に、怒ったり泣いたり。とまどったり笑ったり。
照れたり、喜んだり。一喜一憂する蜻蛉のかわいいシーンもいっぱいみさせていただきました。
そんでもって、蜻蛉が大事で大事で仕方なくて。
かわいくてかわいくてしかたないって思ってる綺蝶も十分堪能させていただいた次第であります。
なんだかんだいって大事に大事にいたわるような目を向ける綺蝶にキュン。
綺蝶が犯されてるシーンが見たいなんていってごめんなさorz
さあ、「傾城編」の始まりです!
前作は双璧誕生秘話まででしたが…
ここからは、美しく成長した二人の傾城の…
めいっぱい本気で本格的な恋が綴られます。
猫と真珠の恋! …ただし、大人になった彼らはもう、
以前のように、じゃれあってるほど素直にもいきません。
いえ、そうしてはいけないのですからっ!!!
これほど近くにいても、傾城同士の恋はご法度…。
だから…薄いベールに阻まれたような、
もどかしげな想いが、いつもただよう…。
心を強くもって、犬猿の仲を装う(…というか演じる。)
それでも蜻蛉の、昔とは明らかに違う物憂い横顔を見ているだけで…
綺蝶の恋は止められません。(←それは蜻蛉も同じですけど。)
蜻蛉の為なら何でもしてあげたい、いや…絶対になんとかしてあげる…
だから、体張ってでも助けちゃう...
二人の恋が淵になる日は、もう、すぐそこまで来ています☆
この「傾城編」に漂う色香の正体は…ズバリ、切なさです。
切なさ抜きに、大人の恋は語れません。
ついでに言えば、切なさ抜きの遊郭物語なんて、ちっともセクシーじゃないんです。
だってねぇ…切なさというのはやっぱり、物のわかった大人じゃないと、
理解も表現も、ちょっと難しいからですねっ。
廓のルールも、孤独も、恋心も、相手の立場も、幸せも…
全部理解した上で、それでも恋を諦められない…恋を選んでしまうwww
要するに、「もののあはれ」がわかる大人じゃないとアウトなんです、この色気は!
人情の機微に通じた綺蝶も、一見…機微に縁のなさそで実は愁いの人な蜻蛉も、
だから合格! だから読者は、心ならずも(いつのまにか)この恋を許しちゃう!
美貌には一滴の切なさを…これが遊郭文学の色香の基本です(笑)
さてアノ場面ですが…最後までしないのが、粋なのでしょうか? この二人?