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もう一捻りほしかったなと思いつつ、肩の力を抜いて楽しんで読める明るいコメディ作品です。
年齢差8歳の義兄弟の再会ものでもあり、身代わりものでもあるのですけれど…義兄のキャラクターが強くて、身代わりものを読んでいた記憶があまりありません。
常軌を逸した攻めとまではいかないのが残念なのですが、なかなかにクセが強いお義兄ちゃんが愉快でした。
幼い頃、自身を溺愛してくれていた義兄・千流に、思慕を通り越した淡い恋愛感情を抱いている義弟・唯。
海外へと旅立った千流を想う日々の中で、当時彼が愛でてくれていた幼い身体はどんどん成長し、大学生となった今では焦りも虚しくすっかり成長しきってしまった。
そんな中、幻滅されることを恐れて会わないようにしていた千流が帰国することになり、友人を身代わりに立てることに…
しても無駄なんですよね。
なぜなら、義兄から貰ったクマのぬいぐるみに毎日話しかける大学生の義弟の図もなかなかのフェアリーだなと思ったのですが、兄から言われた白ブリーフ…この時点で妙な予感しかしないんですよ。
先述の通り、身代わりものを読んでいた記憶がスコンとどこかへ行ってしまうほど、破れ鍋に綴じ蓋という言葉がこれ以上ないほどにぴったりな義兄弟のお話でした。
これは私の勝手な想像でしかないのですけれど、義母から写真を入手しなくても、きっと千流は成長した唯の姿を想像出来ていたのではないかと思うのです。
うーん、唯の友人の立ち位置がちょっとよくわからなかったので、もう少し種明かし部分は工夫されていてもよかったかなあと思いますが、安心して読めるコメディ作でした。
萌えたか否かと言うと、やや否かな…
義兄のクセがとにかく強いので、これは両視点で読んでみたかった気もします。
兄視点の短編がこれまた愉快でしたので、お互いの想いを読者だけが知った上でのお話でも面白かったかもなんて。
小さくて女の子みたいに可愛かったのに、大きく育ってしまった受け。
こんなみっともない姿はおにいちゃんに知られたくない!!と小柄で自分の小さい頃に似ている友人に身代わりを頼むんだけど。
いやいやいや、いくら大きく逞しくなったとはいえ整形したわけでもないし、面影は残ってるでしょう!!と盛大に突っ込まらざる得ないんだけど。
結果的に破れ鍋に綴じ蓋のアホカップルだったわ。
意地悪腹黒なところが小中さんの攻めらしいなと。
”お兄ちゃん”て単語がいいよね((ノェ`*)っ))タシタシ
親の再婚で兄弟になった二人。
幼い頃はかわいくて少女にも見えた受。
大好きだった兄に「可愛い」といわれるのが好きだった。
そこから数年。
家を出た兄には知られたくない。
遥に大きくなってしまった身体に「かわいい」は似つかわしくない。
兄が家をでてから姿を兄に見せることはなかったのだが
突然兄が訪ねてくると言われてしまいパニック。
大学の友人を自分の代わりにするのだが・・・!?
これ、最初から兄はしててやってると思うと
そうとうしたたかで意地悪だなとワクワクしてしまう。
弟視点で進むはなしもまあ、いいんですが
読み手としては、弟の気持ちが分かったうえで
兄視点で読む方が楽しそうだなと思った。
親の再婚で義理の兄弟になった千流と唯。
出会った時は16歳と8歳で唯は千流に一目惚れ。ずっと千流は唯の王子様でした。唯も女の子に間違えられるほどの美少年。
ですが唯が中2の時に千流はアメリカの会社に就職するといって離ればなれに。
しばらくして唯の成長期が始まりもう兄が可愛いと言ってくれた容姿ではなくなったことを嘆く唯。
大学2年になった頃兄が帰国するので部屋が見つかるまで一緒に住むことに!もう可愛いくない自分を見られたくない。親にも自分の写真を絶対に兄に送らせず、高校も寮に入って接触を絶っていたのに。
という導入部分でした。
最初から普通に会ってれば?と思っちゃったのは話を全否定してしまいますよね。
下手な嘘をついて切なくて辛い思いをするのはお約束。
兄はどこで嘘に気がついてる?とハラハラしながら読みましたが、途中でわかります。
兄が嘘をわかっていたことが唯にばれるところはもっと面白くというかうまくできなかったかなあとちょっと残念。
唯が禁忌の関係で実ることは絶対にないと思ってたのもすんなりハードルを超えました。
兄にとって唯が今の容姿でも世界一可愛いのは良かったです。純情で天然で幼妻のようですね。
兄が腹黒というほどではないかな。変態というのも溺愛の行き過ぎ程度では?ちーたんがまさか!電池の減りが早いと思ったら!
正也にそんなに思い入れを持てなかったので、お兄ちゃんには付き合いきれないは、お兄ちゃんカップルの経過がわかるのは嬉しかったけど正也カップルは興味ないよという感じでした。
兄の壮大な計画が成功しましたね!
コメディー作品です。うーーーーーん…いや、代替案を持っているわけではないのですが…最初からオチが分かってしまうこの手のシナリオは難しいなあ…っと。どうしても「もう一捻り!」と思ってしまったので評価は「萌」です。
主人公の唯は自己評価が低く、大好きな義兄・千流に愛されていた昔とは違う現在の自分の容姿が嫌で、数年ぶりに会った彼に対して昔の自分に似た友人・正也を身代わりにするという大胆な嘘を吐いてしまいます。久しぶりに千流に会えた嬉しさと、もう愛してもらえない哀しさの間で揺れる唯。しかし千流は何故か唯に対して過剰なスキンシップを仕掛けてくるのです。戸惑う唯を尻目に、千流と正也は何か隠し事をしているようで……というお話でした。
イラストで唯と正也の描き分けがちょっと甘いように思いました。唯もそこまで(思い悩んで身代わりを立てるほどには)ゴツい感じもしなかったので、その点がピンと来ず少々残念でした。