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1~3巻一気読み。どハマりしました。ミステリーもコアなジャンルを題材にしていて興味深いです。
この先生は日本車が好きな気がします。アドリアンはフォレスターを買い、ガイはマツダ車でアドリアンが落ちた車もトヨタ車。日本のモノが出ると嬉しくなっちゃいます。
ジェイクが言うようにアドリアンはSUVよりクーペの方が似合うイメージだなぁ。
遊戯王が出てきたのには驚きました。この先生は本当に色んな分野に精通しているのだと尊敬します。
ワンダの声を聞いてみたい。赤ん坊の頃からフィルターなしで喫煙してるかのよう、ディスポーザーが生ゴミを砕くような騒音って表現、最高です。アドリアンの何かに例えるユーモアセンスが大好きです。
だからこそジェイクに腹が立つ。こんなに魅力的な人を傷つけるなんて!
言っていることは正しい。明言はしていないが、ケイトよりアドリアンを好きなのだと思う。だとしても、公言できる方が本命だと思います。アドリアンは浮気相手のポジション。それを自覚していたけれど、それにしてもあの報告はアドリアンが気の毒過ぎでした。
アドリアンを突き飛ばした場面は本当に頭の中のジェイクをボコボコにしていました。
キザだけどガイに期待!
ジェイクが想像以上のクソ野郎でした。
世間体の為に捜査までねじ曲げるんだ!!?
アンガスの家で指紋を拭き取って、アドリアンが来た事実を隠蔽した時、本気でジェイクに失望しました。
アドリアンの一人称で話が進むのでどうしても彼に気持ちが傾いてしまうのですが、二人の恋愛の(特にジェイクの)一番の犠牲者はジェイクの恋人、ケイトです。
ケイトの妊娠が分かってからも寝てますからねこの二人。
彼女はジェイクが普通の人生を手に入れるための道具ってことだろう?
この話、どう転んでもケイトが可哀想では……?
アドリアンがいつの間にかジェイクのことを恋人と認識していて震えました。
母親の誤解も全く訂正しないし、ヘアサロンでも恋人って言ってるし、本当は恋人と言いたいのだろう気持ちが出まくってる。
どう考えてもジェイクとの未来を諦めきれてないんですよね。未来がないことは分かっているのに。
四十年もゲイをひた隠しにしてきた男がホイホイ男に靡くわけ無いだろう!!! 諦めろ!!!! 諦めろー!!!!
しかし、アドリアンを振る時のジェイクも腹立つ。
浮気に関してはアドリアンも完全に悪いのですが、それはケイトに対してです。
ジェイクはアドリアンに謝れよー!!!!!
そしてアドリアンはアドリアンで対人関係が最悪で読んでいてストレスが溜まりました(笑)
ゲイへの偏見で色々と嫌な思いをして来たはずなのに、サタニズムへの偏見で色々な人を不快にさせるアドリアン。
かなり精神的に追い詰められているのが分かります。
セレネを訪ねた帰りのアドリアンの様子が本当に怖かった。
そしてそれを見透かしているオリバー・ガリバルディ。アドリアンを勧誘する時のセリフがグサグサと刺さりました。
サスペンス要素は前作以上にオカルトテイスト。
やたら壮大で少し置いてけぼりになりましたが、面白かったです。
痴情のもつれで更にややこしくなってるの本当に罪。
シリーズの3作目は、とにかく辛い。そして切ないです。
アドリアンもジェイクも、もう本当に現実に生きているかのようで、感情がダイレクトに読んでるこちらにも迫ってきて苦しかった・・・
謎解きとしては、悪魔崇拝絡みの事件を追う、というなんともオカルティックな題材で、よく調べられていてとても面白かったです。
そしてアドリアンの母リサの再婚によって新しい家族が増えるというサプライズ。アドリアンの皮肉屋なセリフがますます冴えてます。
新たな銀髪の年上男ガイも登場して、盛りだくさんなのにとても読み易かったです。
しかし辛かった・・・
2014年刊。
途中でやっと気付いたのだが、このシリーズの各巻の表紙ってジェイクとアドリアンの立ち位置で二人の距離感を示しているのだね。
てな訳でこの3巻目ではまさに表紙通りの展開、ですよ。
アドリアンは"クローゼットゲイと付き合うとこうなるぞ"と、どこかしら腹を括っていたのだろうか。
どうもね、内心深く落ち込んでいるのだろうが、乾いた笑い的な皮肉を飛ばして悲劇のヒロインに浸らないように踏ん張っているように感じるんだな。
ジェイクに関しては、己の性癖を隠すのに当人だけならともかく、恋人と認めていないアドリアンにも無言で秘密を強要するってのもおかしな話だわな。
彼の考えは、いくらゲイ差別に厳しい社会とはいえ、読者に罵られるのも無理はない。
実は、個人的にはこのシリーズにはどうも萌えを見出せず、読み進めるのに難儀している最中だ。
この作者の持ち味である人物描写の巧みさと多様な表現力は無視できないので、頑張って読破するつもりだが。
(今回は特に心身疲れていて読めない時期もあってか、1ケ月近く掛かってしまったよ…(ノД`)・゜・。)
先にこっそり読んだネタばれでほとんどの読者がジェイクに腹を立てているのは知っていたが、自分は他の登場人物達にも苛ついてしまった。
自身作の評価が芳しくないからと焦っている小説創作グループの一人・ジーンの度を過ぎた行動、有能な従業員なのだろうが陰で何を詮索しているか分からないベルベット。
母親のリサも息子をダーリン呼ばわりする程溺愛しているのに、アドリアンが選ぶものを気にくわないせいか見下すところがある。
何も女性キャラそのものが嫌って訳じゃないんだ。
今回は特に彼女達の些細なエゴのゴリ押しが目に余っただけ。
意外にもドーテン三姉妹は好印象だったもの。
彼女達はアドリアンとの程々の距離感を心得ている気がする。
つくづくアドリアンてばジェイクだけにではなく、周囲の人間関係にも忍耐強いんだなぁ…と感じ入った。
シリーズ三冊目。
作中の時間は前作から一年弱らしい。原書の初版は2006年、ちょっと間が空いているせいか、続けて読むと作品に漂う空気感と細かな設定に微妙な違いを感じた。
アドリアンはジェイクに対してのみチョロくなっていて、今後の展開が心配に。健気受けのごとき繊細な切なさを出す方向にいかれると、読むのが辛そうだなあと警戒心が高まる。結果は撃沈……恋愛絡みのストーリーは非常に辛かった。
ジェイクは前作とはかなり態度が変わっている。その理由もきっちり語られるので納得だが、前作を思い出して切なくなる。あれは生活圏から離れた場所だからこその甘い態度だったのかと思うと、落差で倍辛い。
胸が痛む別れのシーンは淡々としていて、このときのアドリアンはとても好き。その後にちゃんと落ち込んでいるのがまた辛く、この先一人で年老いていく自分を憂うモノローグは心に刺さった。
序盤から関係が終わりそうな匂いが漂い、今までのようにジェイクとアドリアンのユーモラスな会話は無い。代わりのように他のところでコミカルな表現が多く入れられていて、気持ち的に随分助けられた。面倒ごとがあるとすぐに酒を探すアドリアンが面白い。
今作でアドリアンが巻き込まれる事件は悪魔教カルト。正直私は苦手な分野。信仰心を根っこのところから理解できてるわけじゃないので、同じ熱量で真剣になれない。
一人称の視点主であるアドリアンが私情を入れまくり、一部感情論で推理結果を導き出したようなところもあって読みにくかった。特に後半は首を突っ込んでいく理由が分からず、なぜそこまでするのか?と疑問だった。
終わり方には何の引きもない。だがこんな辛い状態で読み終われるか、と即次巻へ。
次巻予告はこの一冊の中で最も大きな衝撃だった。