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表題作狼さんちの家庭の事情

鳥羽雄介,33歳,医者で4歳の子持ち
初根櫂,20歳,人狼族の末裔

あらすじ

人狼族の末裔の櫂は、狼姿で森の中で怪我を負ったところを、医者の鳥羽雄介に助けられる。
雄介に一目惚れした櫂は、彼が妻と別れて幼い息子・史郎の世話に困っていることを知り、派遣されたベビーシッターを装って鳥羽家に通うことに。不慣れな家事は失敗続きだけど、大好きな2人のために懸命な櫂の姿は、気遣い屋の史郎や、仕事一辺倒だった雄介の間に笑顔を呼び戻す。
けれど、恋する気持ちが高まるにつれ、櫂の体に発情期が訪れてしまい…!?
健気狼さんの幸せ家族計画♡

作品情報

作品名
狼さんちの家庭の事情
著者
小中大豆 
イラスト
御景椿 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041030660
3.5

(35)

(1)

萌々

(17)

(17)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
124
評価数
35
平均
3.5 / 5
神率
2.9%

レビュー投稿数8

受けが頑張った!!

読み終わって評価を見たら、神評価は0だけど、中立も0でしゅみじゃないも0というのに驚きました。
中立もしゅみじゃないも0の作品って初めて見た気がする。

表紙とあらすじから、もふもふ(人狼)や子育てを期待して手にする人が多いと思うんだけど、ちゃんとそこらへんのツボはしっかり押さえてくれてる作品だと思います。

子供はかわいいし。
人狼の受けは健気だし。

だから低評価は0なんだと思う。

私自身は萌萌か萌かで迷って、結局「萌」にしたのは、攻めの雄介にあまり惹かれなかったのと、ちびっこの史郎が不憫すぎたから……。

貧乏で苦学生ゆえに出世欲が強くて、大病院の跡取りバカ娘とデキちゃった結婚をし、史郎が生まれる。
このちびっこ史郎が4歳なのに、自分の置かれた立場を可哀想になるくらい理解してて、出来るだけ大人の邪魔をしないように……わがまま一つ言わず存在を消してるような不憫な子なんです。

そんな不憫な史郎がベビーシッターとしてやってきた櫂のもとで、初めて子供らしくのびのびとしてるところは本当にかわいいし、櫂もかわいい、つまり二人まとめてかわいいなって感じ。
ここが一番良かったと思う。

だけど、病院の跡取りにしたいからと元妻一族が史郎を連れ去るんですね。
そして跡取りにふさわしい教育という名の虐待をした結果、再び萎縮しまくるようになってしまう史郎。
ロクでもない大人たちに振り回されてるちびっこの姿が見るに忍びない……。

で、攻めの雄介は最初は君の気持ちには応えられないと言ってたのに、いきなりプロポーズをするので、え?!いつのまにそんな盛り上がってたの?と思ってしまう。

大体、もともと大病院の医師で激務だったとはいえ、4歳になるまで我が子とロクに触れ合ったこともなく親子の信頼関係が築けていないのに危機感を抱いていなかった時点で、どこか人間として欠けてるように感じるんですよね。
そもそもいくら出世したいからといって、あんな女(一応お嬢様のはずなんだけど言動は下品そのもの)と付き合えるというところからして……。

そういう点で、攻めに好感が持てなかったので萌どまりです。

0

史郎!

人狼ものです。人狼ときたら獣耳と発情期と運命の番ですね。

タイトルは話の最後の最後までは
狼と鳥羽さんちの家庭の事情じゃないかな?と思いました。

都会の大病院の理事長の娘と離婚し4歳の息子史郎と村の診療所に引っ越してきた外科医の鳥羽雄介と人狼族の末裔でお山の上のお屋敷で義祖父とお手伝いさんと暮らす二十歳の櫂のお話です。

ほのぼのなんですがなんというか長かった。

人狼ものはたくさんありますがこの話の人狼は人間に知られたらという危機感がちょっと薄いかな。悲壮感はあんまりありません。

ざっくりな内容は雄介親子と櫂のほのぼのと、櫂の片想い発情期と、元妻親子とのゴタゴタで史郎が振り回されて傷ついて可哀想なのと。

雄介が最後に櫂に親子でプロポーズはいきなりで、それまでは友人だとか気持ちに答えられないとか言ってたし、櫂にフラッといくのも櫂の発情期に引きずられてなのかなと思ってました。
櫂に向かって初めてなのか?とか病気持ってるんじゃとか疑ったり、エッチが櫂に惹かれるきっかけだったかもしれないし雄介親子の絆を確かめる恩人だけど、いきなりプロポーズや愛してる!はなんかしっくりきませんでした。

新婚旅行で激甘になって発情期とは関係なく好きだよって、体力が尽きるまで接合を続けます。

いくら櫂が雄介親子にとってかけがえのない存在になったからといっても最後で雄介が櫂を伴侶にしたがるほど櫂を性の対象として見るというか生涯連れ添いたいと思うようなそんな描写はあったっけ?

雄介は野性味のある端正な顔立ちで狼の櫂を持ち上げられる腕力がある設定ですがイラストではそうは見えません。

なんだかいちゃもんつけちゃいましたが櫂が運命の番と結ばれて、史郎も元妻にとられず3人で家庭を持てて良かったね。と思いました。
運命の番に子供がいる設定は初めてでした。

1

狼ってキャベツ食べるのよ!!!

なぜか手元にあった当作品。
初読み先生だし、おっかけてる絵師さんでもないし なぜ?
ま、いっかと読み始めましたが、意外や意外、あんがい楽しめました。
萌2と萌で うーん、悩みましたが さらりんとしていたため やっぱ萌。

受けさんがキャベツが好きというところで 大爆笑!
ありえねーと思いつつ、そういえば昔かってたうちの犬も
無性に葉物野菜を食ってた時あったなあ・・・と懐かしく思いだし、納得。
後、最後の方で、攻めさんが思いのほかしつこかったので驚き。
豹変してんじゃん・・・・

えっここで?みたいな終わり方もなく、すんなり読めました!
ちみっこが出てきますが、健気に頑張りますし、
各種要素(ちみっこ、もふ)のバランスいいかもーと思えました!
そう、もふ&ちみっこ初心者さん向きだと思います!

これ、ちみっこが小学校行ってからの
どたばた とか読んでみたい気がする~
父兄参観とか。

2

ほのぼの人外

人外、人狼の受け、櫂が主人公ですが、それほどモフ感はないかな?
個人的にはモフは萌え属性ではないので、ほのぼのラブストーリーとして楽しめました。

櫂は人狼であることをかくして生きている青年。一応ゲイ設定。家族の配慮で人が少ない過疎地の村に暮らしています。
その村にやってきた医者が攻めの鳥羽。男で一つで息子を育てています。都市で勤務医だったが、妻と別れて田舎に越した事情があるようです。

最初は櫂の片思い。鳥羽の家に家事手伝いで通いつつ、息子くんと仲良くなっていきます。一方鳥羽はノーマルで、息子との関わり方にとまどい、なれない生活のスタートで手一杯という感じ。

いろいろな誤解がありつつも、最終的に櫂の一途な想いに答える鳥羽、というストーリー。

全体に軽いテイストでさらっと読めます。しかし、鳥羽が櫂を受け入れず、最終的にどうして気持ちが傾いたのかがリアリティがない。そこが腑に落ちないままの読了で少し残念でした。

1

キャベツ、キャベツ、キャベツ

まずキャベツ好きという設定があったそうで、要所要所にキャベツが出てくるのが印象的でした。

初っぱなから落ちたキャベツを広い食いしてて車に跳ねられてますし、雄介への気持ちは「キャベツを前にした時の喜びと、それを食べ損ねた時のような切なさ」と基準がキャベツですし、お昼ご飯にキャベツの芯を出して史郎を涙ぐませてますし、櫂のキャベツ好きがこのお話の背骨ではなかろうかと…。

お山の狼がどうして絶滅したのかとか、八州彦が何者でどうして人狼をおっていたのかとか、謎が謎のままでそこが物足りなく感じたのですが、八州彦が櫂を理解して心から幸せを願っていて、「男は何だかんだ言って、家庭的なタイプに弱い」とか「だから、今のうちにガツガツ行けってことだ」なんてアドバイスをしているところとか、いいなと思いました。

櫂と雄介の恋愛を真ん中に置きつつも、八州彦とか史郎とか、家族というか、人生を共にする人たちとの話というふうに感じました。

2

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