電子限定おまけ付き
どーなることかとヒヤヒヤした悪魔の微笑みと嫉妬狂いが交錯した上巻。
穂積悪魔の手中で転がされた郁央と要祐の関係は一体どうなる?
全ての答えはこの一冊の中に。泣いても笑っても郁央と要祐のお話はこれでフィナーレを迎えることになります。
あーヤダヤダ。穂積、ムカつきますね。そんでイタイとこ突いてくる。
ゲイとノンケのライン引きというか、あっち側とこっち側の世界は違うんだよみたいなさ。要祐が郁央に対して思ってる引け目をうまく見抜いて攻め込むなんて、本当いい趣味してる。
穂積のねちっこい言動にはイラッとするけど、ただ幸せになりたいだけの人。
でもそうならないからといって、後輩カップルを自分と同じ結末に落とそうとするなんて憂さ晴らしもいいとこですが、それだけの理由になってなかったところの真実は衝撃でした…((((;゚Д゚)))))))
下巻なんで、どーしたっていい方向に収まるのですが。これは予想以上のめちゃくちゃ素晴らしいエンディングでした!
何かを諦めて好きな人の側にいることより、何も諦めないで好きな人の側に居続けることの選択をした2人の迷いのない決断、迷いのない瞳が眩しい…。信頼や深い絆が、これからの明るい未来に繋がっていくと思うと晴れやかな清々しい気持ちになりました。
ここしかないよっていう最上級の結末にずっと興奮しきりでした。
穂積悪魔への制裁が終わってからは、ずーーーーーっと楽しいシーンばかり^ ^
イチャイチャレベルがハンパなくて、何度も何度も見返してはグフフしています!
描き下ろしのコメディ感も最高で満足。
理想の未来像を実現した郁央と要祐に拍手喝采の大嵐でした!
本作はサヨナラゲームの続編でチェンジワールド(上)とペアになります。そして、要祐(受)が社会人になったのでリーマン×リーマンです。そういった意味ではサヨナラゲームより断然好みでした。スーツ着たイケメンは何人いてもいいですからね(笑)。また、テーマとしては恋より愛に重点を置いていたように思います(南月先生もあとがきに書いてくださっています)。なので、サヨナラゲームでは「両想いになりました」で終わったところを、チェンジワールドでは「二人で今後も長く付き合っていくなら」とより将来を深堀するようなストーリー展開になっています。上下巻ありますがBLあるあるのゲイとノンケの葛藤を軸に、二人の社会人としての成長や変化にスポットが当たっていた印象です。本作の当て馬(アドバイザー?)の穂積も良いキャラクターなので、前作に比べるとBL要素多めで良かったです。
読んでみての感想としては、安心して読めるすれ違いで良かったなぁと。サヨナラゲームではヒヤヒヤするようなシーンも多くありましたが、両想いで二人の気持ちが一貫しているだけにチェンジワールドは安心して読めました。変にストレスを与えてこないけど、何も起きないわけではない、というのは続編の良いところだと思います。また、要祐が想像以上に優秀で、最終的に穂積より上手だったのが痺れました。あんなに仕事できる男なのにHでドライオーガズム決めちゃうの、ギャップ最高では?(笑)。そして、郁央の乙女ゲームか?という無自覚モテ男も健在で、でも前作より人間臭く、大人の男性として魅力が増しているのがすごく良かったです。ラストまで安心して読める良作だと思いました。
ヨウスケ、男らしい。行動力もあるし、肝も据わってるし、守られているだけの可愛い受じゃない!
一方、自分の弱さを認めて、それでも愛してくれるのかと問うイクオ。情けなく見えるかもしれないけど、弱さを見せられるのは強い証拠だし、何よりヨウスケを信じているのが伝わってくる
マジョリティに生まれて、自分と深く向き合ってこなかったイクオが、ヨウスケと付き合うようになり、より深く自分を知ろうとする。その過程で、ヨウスケや、周りに対しての理解を深めていく、、素敵
そして!アメリカに渡ったヨウスケ!
すぐ戻ってきた!(本当は2年弱?だけどページ的にはすぐだった笑)
帰ってきてもイクオのことが大好きで仕方なくて理性の限界で公衆の面前でプッツンしちゃうヨウスケ、可愛い♡
本編ラストのラブラブエッチがサイコーです!
BLって、攻が受を色んな面で守っているような設定の作品が多いですが、本当はきっと、お互いに弱い面を埋め合っているんだろうなあということを思い出させてくれる作品(性別に関係なく!)
わーいよかった。
ちょっと泣けて、でも幸せで、エロも激しいのあり大満足でした。
穂積がまた引っ掻き回す展開かと思いきや、まさかの要佑が一枚上手だったのには驚きでした。
自分たちの幸せを守りたい一心の行動だったんだろうと思うと、郁央への気持ちがどれだけのモノなのか理解できて胸が熱くなります。
郁央が悩みを父親に相談する場面とかも良かったです。
違う人間が一緒に長くいるためのアドバイスが私にも沁みました。お父様も素敵。
穂積の戦略は間違ってだと思うし、郁央に完敗しましたけど彼も寂しいヤツなんだよなぁ。
スピンオフで幸せになりやがれ!
ラストではすっかり2人の悪友みたいになってたので、ホッとしました。
要佑帰国後の再会はH含めサイコーでした。
2年半でしょ?それは燃えますよねぇ!
嫉妬してジトーってなってキノコ生やしてる要佑はマスコットにしたい可愛さでした♡
ゲイとノンケの壁論争…結局はわかり合えないてやつ、ちと古さを感じる気がしますが、やはり今でも偏見はあるでしょうからね(リアルとフィクションを同列に言ってはいけないかもだけど、切り離せないと思うし、BLの世界でもゲイだのノンケだのの壁がなくなる日がくるといいですね。一部の作品では薄れつつあると感じますが)
思い合っている2人でも見えている世界が違う、だからいかに近づけるか…有村父いいこと言いますね。
そこから、要祐は有村の「世界を変えてくれた人」でもある、というタイトルにつながるんですね。
もちろん、タイトルについてあとがきで解説して下さっている、2人に関わる人たちの世界にも変化があるはず、との側面もあり、その通りだなと思いました。
奇をてらうことなく(それもいいけど)南月先生は安定安心の読みやすさですね。
結局、気持ちを伝え合い理解し合って信頼して尊重していく…その繰り返しが、有村父の言う「2人が見える世界を近づけていく」ことにつながるのかな、と至極当たり前のことですが、改めて感じました。
そうしながら時間が経過し、離れていても2人の思いが募り心の距離も縮まって、同棲することになり、変わらずお互い大好きでらぶらぶな様子が見られて大満足です。
ずっと1ミリもぶれずに有村のことが好きすぎる要祐が終始かわいかった。
そんな要祐に萌え萌えする有村にも毎度めっちゃ感情移入できました。
あと、エロの時の言葉攻めのチョイスがずっとじゃっかん露骨というか、オヤジっぽくないですか…と思ったのは私だけでしょうかw