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表題作GAPS apples and oranges

片桐聡,30歳,社内憧れの王子様だが裏の顔はクズ
長谷川直幸,37歳,聡の上司で常識人

その他の収録作品

  • Drop(描き下ろし)
  • カバー下:登場人物の細かい情報のご紹介、小ネタ集、あとがき

あらすじ

長谷川直幸、37才。
部下の片桐の二面性を知って以来、猛烈に迫られるものの、落ちそうで落ちない!
が、危ういものを感じている常識人。
片桐聡、30才。顔よし、頭よし、性格よし、男女問わず、社内憧れの王子様。
けれど、プライベートでは競馬を愛し、汚部屋に暮らし、隙あらば長谷川を口説く社会性欠如のクズ。
そんな二人の前に現れた新王子・三浦に振り回され、長谷川ついに陥落!?
GAPSマニア、待望のシリーズ最新作登場!!

作品情報

作品名
GAPS apples and oranges
著者
里つばめ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
シリーズ
GAPS
発売日
電子発売日
ISBN
9784813031871
4.6

(345)

(253)

萌々

(71)

(15)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
24
得点
1597
評価数
345
平均
4.6 / 5
神率
73.3%

レビュー投稿数24

男のプライドの問題なのです!!!

超絶いい所での寸止めがお約束化してきたこのシリーズ。
なんかもう、逆に寸止めに得も言われぬ快感を覚えるようになって来ました。
でも、ボチボチ我慢のメーターも振り切れそうなので、一刻も早く最後までヤっちゃって!!!!!

で、今回もめちゃくちゃ面白かったです。
相変わらず片桐は清々しい程のクズっぷりだし、三浦はコロコロ立ち位置を変えては煽ってくれる。彼はリバーシブル系当て馬ですよね。
そしてそして、ミリ単位でジワジワ絆されて来た長谷川。
長谷川の!! 今回、「男」だからこその揺れる心情に萌え転がりました。
「乙女」だからじゃない!! 「男」だから一歩が踏み出せないんですよ!!!


内容ですが、前作に引き続き、三浦に良いように振り回されて煽られる長谷川と片桐。
3人でサッカー観戦に向かった所、長谷川が席を外した間に女性に声を掛けられます。
離れた場所からそれを見て、自分は居ない方がいいとソッと帰る長谷川。
帰宅途中にかつて好きだった元同僚の女性と偶然再会しー・・・と言ったものです。
作品のキモになるのが、片桐に(誤解ですが)女性の影を感じ、また思いを寄せていた女性と再会し、長谷川が自分の気持ちを見つめ直す事でしょうか。

まずですね、ホント三浦がいいように二人の中を引っ掻きまわしてくれます。
雨に降られて仕方なく三浦とラブホに入る片桐。
そんな片桐の裸の写真を、サッカー観戦で知り合った女性といるように見せ掛けて長谷川に送りと言った具合に。
前回、彼は長谷川と片桐のどちらに横恋慕してるのか分かりにくかったのですが、今回は分かります。長谷川ラブです。多分。
彼は彼でいいキャラなんですよね。ラブホで片桐を押し倒そうとして、逆に反撃されてのしかかられ、青くなってたり。
何だか憎めない。


そして肝心の二人の恋愛部分ですが、なんのかんのと横やりが入りつつもジリジリと進展。
今回ですね、いつもの如く嫉妬した(煽られた?)片桐から押し倒されるのです。
そこで組み敷かれた事に強い拒否感を見せる長谷川。
ここでの、二人のやりとりが死ぬほど萌えまして!!
そう、今作では帯に乙女化する不能姫となってますが、乙女だから抱かれる事に恐怖心を抱くワケでは無いのです。
男だから!! 自分より年下の男に!!! 組み敷かれる事が受け入れがたい!!!! そう、男のプライドの問題なのです!!!
ここでの片桐の台詞がホント最高でして。くっ!! こう来たかと!!!
またこのやりとりですが、なんと片桐の膝の上に長谷川が向かい合って座りと言う、膝抱っこ状態でやってんですよ。いやもう、なんだこの神シーン。


あとですね、最後に描き下ろしがあります。
私は雑誌を購読していないので、どこまでが本編でどこからが描き下ろしかイマイチ分からないのですが。
ただここで、二人は結構際どい所まで進みます。
長谷川が結局ストップをかけて寸止めですが。
ただ、一線を超えて無いのにめちゃくちゃ萌えます。長谷川の台詞がいいんですよ~。もうホント、片桐のみならず読者もどんだけ振り回してくれるんだ。片桐もこんな反応を見せられたら、しぶしぶでも止めるしかないよね・・・。
この片桐を振り回すんだから、実は長谷川が一番最強なんじゃないでしょうか。

と、大変萌えまくりで今回も楽しく読めました。
でもいい加減、片桐のみならず読者の生殺し状態もなんとかして下さい。次巻ではぜひ二人のエッチを最後までお願いいたします!

25

超絶寸止めプレイの虜です。

はぁ〜ビックリした!
1ページ目に騙されて、やっちゃったの〜〜!?と叫びそうになったよ。確かこの巻でもまだのはず。
知ってても騙される、前巻『MELT』からのこの流れ。
心臓に悪いです先生。やめて…

…と冒頭では思ったんだけど、一冊読み終わって一言。
いや、ここまで致さないって、逆にすごくないですか!?
長谷川さん、もう完全ほだされて愛しちゃってますよね。
でもラブホでフェラまでされて、尚帰る。
毎度、いいところまで行っても、ちゃんと拒んで帰る。
深窓の令嬢レベルな長谷川さん。
男のプライドと乙女な恋心の間で揺れ動く長谷川さんが、もうたまらんのです。
いやでも、作家側としては相当な覚悟とビジョンがないと、これ描けないと思います。
もし私が作家なら、かなりのチキンなので、
(そ…そろそろやっとく?やっとかないとまずい??)
って怖気付くわぁ〜〜^^;

私は最新刊情報が少し入っているので、今のこの状況を楽しんでいるんですね。
超絶美味しいメインディッシュが待っている!と思うと、延々と提供されるアペタイザーを味わう時間も至福のひとときです。
なんせ底なしの胃袋ですから。

でも、先の見えない状態で、この一冊を発売時に読んでいたら、同じ評価はつけなかったかな?とも思います。
まーだー?と思ったかも知れない。
そのくらい激しく焦らしてくれます。
焦らしどころか寸止めプレイ。

あー、でもすっごく良かった!
脇役の働きも素晴らしくて、次巻への期待溢れるラストには萌え狂いました。

どうしよう〜〜最新刊読むのが怖い〜〜。
心の準備が必要じゃないの?これ。

15

長谷川の中に渦巻く「男同士ならではの葛藤」。片桐は果たして崩せるか。

電子化待ち遠しかった〜〜〜
ここでも焦らすか!って思いながら待ちましたよまったくもう〜

1巻目「萌」、2巻目「萌×2」ときまして、3巻目。いや、もうこれ「神」でいいわ。だって私すっっっごいハマってるもん。今まで評価渋ってごめんなさい!!ってなりました。
もうねー、気持ち的には神100個くらい付けたい、頑張ってる片桐に。
片桐の忍耐力と挫けない頑張りに片桐萌えがめちゃくちゃ加速した第3巻でした。
あまりに寸止め食らい続けててなんかもう片桐(と片桐のtnk)が気の毒になるレベル…!
クズ王子ザマァって思っていたのももはや遠い昔、今や片桐が早く本懐を遂げられるようにと願っております!!!

と思う一方で・・・
この巻で一番どこが私の萌ツボにズボッとハマったかというと、長谷川がここまで渋る理由を明かした場面から先なんです。
この長谷川の気持ちを読んじゃったら「長谷川さんもうそろそろ素直になっていいんじゃないの?」なんてことも言えなくって、う〜めっちゃジレンマ。。
長谷川さんは「男」だから、愛されるのが当たり前の女性のようには片桐を受け入れられないし、プライドが色んな方向から待ったをかけてしまっているんですね。女子が純情ぶるような意味合いで片桐に寸止め食らわせ続けている訳じゃあない。
自分がBLに求めてる「男同士ならではの葛藤」ってまさにこの内面の葛藤なもんですから、長谷川の葛藤をじっくり読んでいたい気持ちがやっぱり勝る訳です。
それになにより、そんな長谷川に対して片桐がこれまた自信家王子にしか言えないようなキザいセリフを次々吐くのもやっぱり萌えですからね!!( ´艸`)
あんな百戦錬磨っぽいセリフ吐きながらも、長谷川の反応を見ながら「これはダメか…」「お、これは効いたか?」みたいになってる片桐の陰の努力っつーか必死さがね、めちゃくちゃ萌えなんですw
里さんはリバもありえる作家さんだし、私はリバ大好きな読者だけど、この2人に関しては「いっそリバればいんじゃない?」って気持ちは不思議と全く湧いてこなくて、長谷川さんが受け入れるのをやっぱり見たい。だから王子にはあのキザさを武器に根気よく頑張ってもらうしかないかな。
そもそもBLを攻め視点で読む読者(=私)的には、長谷川さんのこの攻めゴロシなキャラまじで堪んないですからね!!!この人ほんと無自覚の最強だから!受けでいてくれないと私の萌えが行き場を無くしてしまう!!

描き下ろし「Drop」、タイトルといい、長谷川の反応といい、ついに来たか?!(でも寸止め)な展開ですが、さて次巻どう展開するのかな??
楽しみです。


最後に今回のサブタイトルの「apples and oranges」から思ったことをひとつ。
「リンゴとオレンジはどっちも同じ果物だけど、別物だから比較するもんではないよ」ってのがこの定例句の意味合いではあるんですが、そこには「リンゴとオレンジは別物だけどどっちも「果物」」っていう大前提があるからリンゴとオレンジな訳ですよね?apples and dogsじゃ意味を成さない。
・・・ってことを頭に置いた上で、メインタイトルの「GAPS」の意味を改めて考えた時、片桐みたいに二面性がある人を見ると外面のいい表側を「嘘の顔」、裏側を「本当の顔」って言っちゃうところがあるんだけど、実際はどっちもその人の本当の顔だよな…っていうなんかものすっっごい今更ながらの気づきがありまして。当たり前だけど、仕事に真面目なオンの片桐もクズなオフの片桐もどっちも片桐だよなっていう。
1巻の序盤で片桐の二重人格っぷりに戸惑う長谷川に対して、片桐が「俺だって普通ですよ(中略)俺の場合は姉の影響でオーバーなだけですよ」って答えるあのセリフなんかも受け止め方が何気に大きく変わりますね。

【電子】レンタ版:修正-、カバー下×、裏表紙×、レンタ限定特典(1p)付き

14

ふたりをいつまでも見ていたい

さりげない描写やセリフにいろいろなことを考えさせられました。

たとえば冒頭の片桐の「絶対ムリすよ。俺が上手いからだもん」というセリフ。ものすごく前のめり。落ち着け、片桐、落ち着いて考えればわかるはずだ、「絶対ムリ」とか言って「そうだな」と同意が得られるはずがない。仕事の交渉や女の子を口説くんだったら相手がどう受け止めるか常に冷静に計算して外さないであろう片桐が、ここまで見えなくなるなんて。初巻で「余裕なくて」と言ってたけどかなり重症ですね。

そして長谷川さんが小林さんと電話でランチの約束をする場面。電話を切ったあと、小林さんは笑顔のままなんだけど、長谷川さんはすぐ真顔に戻る。この表情の違いに、明日の約束をすごく楽しみにしている小林さんと、そうでもない長谷川さんの二人の温度差を感じる。
長谷川さんは本当に今は小林さんに何も感じていないんだなと。この状況(昔好きだった人がまたすぐ会いたいと積極的にアプローチしてくれる)って、自尊心がくすぐられたり嬉しかったり、心が動く方がふつうだと思うんですけど、長谷川さんはそうじゃないんですね。すごく一途で、好きになるとその人以外は目に入らない人なんだと思う。
こういう人にとって、片桐は自分と違いすぎてまず人間として理解できないし、まして恋愛対象として好きになるなんてこわくてたまらないだろうなと思う。そりゃ「お前なんか好きになりたくない」と言うし、心が動いても全力の理性で抗うよねと。

最後の場面で長谷川さんが「お前のことだからどーせすぐ次ができるんだろ」と言うのも、いくらかは本心だと思うんですよね。でもだからこそ、不安がなくなったからではなく、不安を抱えてでも、傷つくリスクを負ってでも片桐と前に進もうという決意だからこそ、胸を打たれる。
そして、想いを受け入れてもらった片桐の顔が、王子なんですよね。装ってるんじゃなくて、自然に穏やかな王子の表情になってる片桐が、本当に幸せそうでかわいい。

14

読者に対する焦らしプレーが上手すぎる

最新作が出たと言う事で、GAPSから読み直しapples and orangesまで読み終わりました!
良い…ほんと良いです…。
アラサーアラフォー男性がモダモダしてるのがホントいい!
そして片桐のクズ偽王子っぷりも相変わらずいい!リアルでも片桐タイプのONとOFFが真逆な人って女性に相当モテるよね…
作者さんとても的を得てらっしゃる…
ただシリーズ1作目よりもクズっぷりが無くなってきている…大人になってる?長谷川さんに合わせてる?と感じる。
 
今作最初の方で、片桐がレオに出した指令「男用意しろ」ってのがあるんですよ。
それが私的には片桐の心情的にもとても見どころでした。


なんだかんだで亀の歩みだけど、この2人きちんと着実に心もカラダも進展してるんですよね。
今回も、鼻血出しながら、または半目になりながら、それかヨダレたらしながら楽しめる作品です!
是非是非期待してください!

13

この作品が収納されている本棚

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