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小説がコミカライズする時、原作挿絵のイラストレーターさんとは違う方が作画担当されることって割とありますが、なぜこの作家さんに?とがっかりしてしまったり、読んではみたけど続きはもういいかなと思ってしまいがちで、なんとか挿絵と同じ方でお願いしたいと思う派です。
ですが、こちらのコミカライズは素晴らしい!
原作と作画担当が違うコミカライズの大成功例だと思います。
まず絵が素敵!
葛西先生の雰囲気も感じる繊細さを備えた綺麗な絵で、しかし葛西先生がコミカライズされていたらこういう描き方はされなかったんじゃないかなとハッとさせられる描き方で見せてくださっており、小説の雰囲気を上手く漫画に落とし込んでいて、お上手で関心しきりです。
わ!この構図素敵だな!というものがいくつかあり、読みやすいし面白いし発見もありました。
原作ファンの方は葛西先生のあの挿絵の世界観のファンも多いと思うのですが、小説には葛西先生版のよさが、コミカライズには北野先生版のよさが出ていて甲乙つけがたいです...ありがたいことです...。
あと、小説をコミカライズするとどうしても端折られがちで、原作未読で読むと話が飛んで感じてしまうこともありますが、こちらはとても丁寧です。
原作未読の方でもストレスなく読めると思います。
その分進みはゆっくりで、原作1巻の序盤の方だけの収録だったので、長編大作になりそうな予感がします。
私は原作やドラマCDでは平良のことをキモウザくてネガティブだけど我の強い清居への信仰心がすごい陰キャだと感じていて、可愛いとは思っていなかったんですが、北野先生の描かれる平良の表情や行動からは可愛さを感じることができました。
「行ってきます」の表情や綺麗なお辞儀、おでこに「キヨイソウ」とマジックで書かれ嬉しそうに走るシーン(あのコマとても構図のセンスがいいと思う)、清居に恋してる顔...頬を染めた顔や、目がキラキラしているのが可愛くて、新たな発見が出来ました。
清居がキングたる所以は、その見た目の美しさやカリスマ性だけでなく、人をよく見ているところもあると思います。
スクールカーストものといえば容赦のない虐めが多いけど、加減を見極めてすくい上げてくるのが...有象無象とは一味違うなと感じさせられます。
私は清居がいつも一定の、どちらかというと静かなテンションで、王様のようでいて空気を読んでいたり、でも思ったことは言うところが好きなんですが、「なんで俺が知らない女に謝らないといけないの」がほんっっとにな......で。
あの後の城田達のぽかんとした顔がお上手なので、無自覚って恐ろしいな、よくこんな顔ができるよなって思いながら眺めてしまいました。
清居は何も悪くないよ、どう考えても城田が悪いよ...。
あ~~~もっと早く読めばよかった!
これからはリアルタイムで追います。
腐友人の猛布教に負けて発売当時に読破。
DK同士で「平凡x女王様系イケメン」。
正直、一番最初の印象は「イジメ描写がかなりキツイ」でした。
(この点、苦手な方は注意です)
正直、読むのやめようとすら思いました。
でも良い面がその苦手な点を補って大いに余りある、素晴らしい内容でした。
一人でも多くの人に読んでいただきたいです。
余談になるんですが、3月からやっと独語版1巻が書店で発売されました。
(そう、これだけ長いタイムラグがあるんですよ…「羅城恋月夜」1巻や「鯛代くん~」1~4巻がやっと発売されたぐらいです)
タイトルは英語版そのままに「My Beautiful Man」となっていたんです…
いやいや君のちゃうやろ、とw 日本語にはどこにも「俺の」なんて入っていないのに!
世界観台無しですよ…翻訳者を小一時間問い詰めたいw
同じく本作が大好きな日本人の友人(前述の友人とは別人)にこの話をしたら「手の届かない崇高な存在なのにね」と言ってました。ほんそれですよ全く…。
<知らない方のために>
本作「美しい彼」は
・実写版:連続テレビドラマ化は2回で、映画にもなりました。
・小説版:1巻だけで現在ちるちるで 5171点 です(シリーズ合計ではなく)。
BL AWARDで何度も1位や2位になってます。
・原作者の凪良ゆうさんは2022年 直木賞にノミネートされてて(←今日は何も買わなくていいんでココだけでも覚えて帰ってください)
本屋大賞は2020年と2023年の計2回受賞、2023年に高校生直木賞を受賞されてます。
前述の猛布教してきた友人は「史上最高級BL」「全く飽きがこない!文章があああああ!美しいイィぃい!スラスラ読める!」と言ってました。
もちろん私も大好きな作品です。
作画は小説版・漫画版どちらの画風も違った魅力があって美しい…!
気になる方はぜひ。もちろん小説版も!
小説の美しい彼の世界観、空気を壊さずに、ここまで漫画として表現されている北野先生はすごくお上手だなと思います。
コミカライズにありがちなモノローグの多い作り方でもないので漫画として読みやすく、きちんと平良の感情や清居のキング感が伝わってくる描写をされています。コミカライズ版も人気な理由がよく分かります。
原作も素晴らしいのですが、ドラマといいコミカライズといいあらゆる方向で成功している作品ですね。
特に、1巻では1話の最後で「おれはキヨイソウのものになってしまった」とおでこにキヨイソウと書かれた描写で、平良の輝いた瞳や興奮が伝わってきて始まった感がすごい…!
まだ2人の距離が近づくのはこれからですが、北野先生ありがとうと声を大にしてお伝えしたいです。
「萌え2」評価ですが、萌えたのか?と言われるとちょっと違うような気はする。
ただ、物語としての続きはとても気になる。
1巻ということもあり、刺さるような”萌え”はなかったかな、、というのが正直なところです。
ドラマ化もされ、あまりにも有名なこちらの作品。
恥ずかしながら、実はいまだに原作未読です…
溺愛、甘いストーリー、社会人ものが大好きな自分にはどうなのだろう…と迷い、手が出せませんでした。。
でもでもでも。有名作だし、やっぱり読んでおきたい…まずはやはり手に取りやすいコミックで、ということで電子でやっと購入。
小説原作だから、ゆっくり丁寧に描かれているのだと思います。
主人公二人の距離は縮まらず。
攻めが自己紹介で吃音症状が出てしまう場面、胸が痛かった、、
吃音をバカにしてパシリにする同級生たちには吐き気が。
強烈に清居に惹かれていく平良の様子が、目線や表情から痛いくらいに伝わって来ました。コミック版の嬉しいところですね。
このままコミック版で2巻を買うか、小説に切り替えるか、ちょっと迷うところ…
コミックだとかなりスローな感じなのかなという感じがするので、小説の方に切り替えるかもしれません。