• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作DEADLOCK 3 DEADSHOT

ディック・バーンフォード,CIAのエージェント
ユウト・レニックス,FBI捜査官

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ディックを復讐の連鎖から解放したい―。
宿敵コルブスの逮捕を誓い、捜査を続けるFBI捜査官のユウト。
次のテロ現場はどこか、背後に潜むアメリカ政府の巨大な影とは…?ついに決定的証拠を掴んだユウトは、コルブスと対峙する!!ところがそこに現れたディックがコルブスの銃弾に倒れ…!?執念と憎悪と恋情―刑務所から始まった三人のドラマが決着を迎える、衝撃のラストステージ。

作品情報

作品名
DEADLOCK 3 DEADSHOT
著者
英田サキ 
イラスト
高階佑 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
DEADLOCK
発売日
ISBN
9784199004407
4.6

(327)

(267)

萌々

(35)

(11)

中立

(6)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
35
得点
1514
評価数
327
平均
4.6 / 5
神率
81.7%

レビュー投稿数35

命中するのは……

ディックを復讐の連鎖から止めるべく、彼がコルブスを殺す前に、捕まえようと捜査を続けるユウト。
決定的な証拠をつかんだユウトは、コルブスと対峙する。
だが、そこにディックが現れて……!
刑務所から始まった、ユウト、ディック、コルブス、三人のドラマが、ついに決着を迎える。


シリーズ最終巻です!!
2巻から間をおかず、一気に3巻を読みました!
息詰まるコルブスへの追跡劇は、アメリカ政府の巨大な陰謀にまでいきつき、予想を超える展開を見せます。
謎に満ちていた、コルブスのバックボーンもこの最終巻で明らかになります。
彼が、どうしてこのような事態を起こすに至ったかはわかりましたが、それでコルブスのやったことが帳消しになるわけではないよなあ……と思うと、色々複雑な気持ちになりました。
ある意味、彼もまた犠牲者だったんだよな、と思うとしんみりした気持ちにも……。
それぞれが、それぞれに信念を貫いて行動した結果が出ます。
誰が正しい、とかそういうのではなく、自分の思うところを貫き行動する難しさをひしひしと感じる話でした。
その時出来る精一杯を、迷いながらもやり遂げたユウトには、お疲れ様、と言いたいです。
そして、恋愛面では意外に臆病でシャイだったらしい(笑)ディックとのエピローグには、最後の最後までやきもきさせられました!
ラストまで読んだ後、高階佑さんの描かれたカラー口絵2ページめを見ると、感慨もひとしおでした。
全3巻で過不足なくまとまった、文句なしのエンターテインメントBLでした。
面白かったです!

12

3部作ここに完結。

【カップリング】CIA×FBI

「DEAD LOCK」シリーズ感動の完結編
ここにきて、ユウトとディックの追うテロリスト コルブスの過去に
焦点があてられます。
3部作で追ってきたコルブスの素顔が垣間見れ
事件にグッと深みが増しました。

ユウトの気持ちは、ブレずにまっすぐディックに向かっているのが好感。
結局のところディックはユウトに骨抜きにされてて
きっちり尻に敷かれてるところまで書かれていて
にやにやが止まりませんでした。

読者の望むハッピーエンドに拍手喝采を贈りたい。
そんな一冊。

10

バランス

英田サキ先生の作品は初めて読んだのですが、
凄く魅了されたし内容の濃さはまさに脱帽です。
何よりもそのクオリティーの高さは圧巻でした。

この作品の魅力はたくさんありますが、まず惹かれたのはアクションと
そのリアリティーな迫力が凄いと思いました。
ラブな面よりハードな事件とアクションの割合が多かったのですが、
何故か物足りなさは感じさせない。凄いと思いました。

二つ目はセックスです。
その多くは同じような書き方で読み慣れてしまった身としては流し読みするか、とばすかしているのですが、
この人は読ませてくれました。場面に合わせた雰囲気や心理描写、
喘ぎ声だけで埋め尽くされない絶妙な駆け引きが堪らなかったです。

本当にのめりこむように読んでしまいました。
まるで二人が実在するかのようにリアルで綿密に構成された展開の数々は
外国映画を見ているようでした。
最後の一ページまでページを繰る指が止まりませんでした。
まさに玉石混合の中の玉!読後も興奮は収まりませんでした。
必ず読んで後悔はない作品です。自信を持ってお勧めします。

8

百年愛してくれ

DEADLOCKシリーズ最終巻です。

コルブスを追うユウトとディック。
ユウトは法の裁きを受けさせるため、そしてディックは殺すために。
情報を手繰り寄せ徐々にコルブスに近づくユウト。そしてディックもまたコルブスへ迫っていた。

お前がいなきゃ幸せになれない。
ユウトの叫びはディックに届かず、ディックの心は闇に捕らわれたまま。

「お前を愛したのは、俺の最大のミスだった」

ディックのこの言葉にユウトと同様に胸に痛みが走りました。

決定的な証拠を掴んだユウトはとうとうコルブスと対峙する。
けれどそこにディックが現れ、コルブスに向けて銃をかまえた。
ユウトを間に挟み対峙するコルブスとディック。
ユウトが間に入っているこの状況では、コルブスが有利だった。
ディックはユウトを傷つけられない───。
コルブスの放った弾丸はディックをとらえ、そしてユウトはコルブスに連れ去られてしまう。

コルブスの闇が、痛い。
コルブスの生い立ちがあまりにも過酷で、彼の犯した罪は許せないけど、それでも憎みきれない。
歪んでいるけれど恐ろしいほど純粋なコルブス。
刑務所ですごしたあの一時が、彼にとって『普通の人生』だった。
ネイサン、そう呼んでくれ。
そう願うコルブスに、やりきれないものが胸にこみ上げてきました。

ユウトとディック、双方が望んだ結果にはならなかったコルブスの結末。
ユウトは負傷し、病院へ。そしてディックは姿を消した。

約半年。
ディックへの思いを持て余し、そして忘れたふりをして生きるしかなかった。
けれど、やっぱり会いたい。
ユウトは決意してディックに会いにいきます。

新しい場所で、笑顔を浮かべるディック。
けれどふたりの間にある、透明な壁。
もうディックに俺は必要じゃない。
そう思ったユウトは、ディックの幸せを願いながら身を引こうとする───。

臆病なふたり。
相手を想うがゆえに遠慮して、肝心な言葉が出てこない不器用なふたり。
けれどたった一言。自分の願いを口にするだけでふたりの距離は急速に近づく。
あとはもう、お互いの存在を確かめ合うだけ。

わんこにユウトの名前をつけるほど好きなら攫いに行きなさいよこのヘタレ!と思わず叫んでしまいましたが(笑)
そのヘタレさがディックです。
ユウトを百年たっぷり愛してあげてください!


傷を抱え信念を抱え、不器用にも強く生きる男たちのお話はおしまいです。
あぁおもしろかった!

結局ディックの本当の名前はなんだったんだろう……。

8

ついに完結!

ほんとに最後まで映画をみてるような感じでした。
コルブスを逮捕したいユウトとコルブスを殺したいディック。
コルブスを追う気持ちは同じですが、目的は違う。
ユウトは愛するディックの邪魔をしてしまうわけですから憎まれていないか不安で。
そんな彼らにもコルブスにも決着が着きます。

ユウトと行動をともにしてたロブがいい奴すぎましたw
ユウトを狙ってましたが、ユウトの気持ちを大事にしていてほんと彼はいい奴だった。
段々コルブスについてわかってきて最後どうなるかハラハラしながら読んでました。
ディックがいても彼もユウトも別人になりすましてるので他人のフリをしなきゃいけないし、そこがもどかしかった…!
コルブスはやってることは残酷で酷いですが、過去を知ってちょっと可哀想だなあと思ってしまいました。

最後はハッピーエンド(´;ω;`)
もう感極まって涙でてきましたよw
ユウトもディックもずっと相手を想い続けていて彼らの愛の深さに感動しました(笑)
このDEADLOCKシリーズ、かなり読み応えあっておもしろかったです!
それにしてもディックの本名知りたかったな~w

7

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP