即寝総務の後輩×不眠デザイナー、そい寝から始まるおだやかな恋物語。 安心できる場所、見つけた。

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表題作スリープレス・ビューティー

雨宮、リーマン、総務、小都の後輩
小都、リーマン、社内デザイナー

その他の収録作品

  • かきおろし

あらすじ

「俺の眠気をわけてあげられたらいいですね、オズさん。」
不眠ぎみであるデザイナーの小都は、他部署の後輩・雨宮を密かに尊敬(リスペクト)している。
気の乗らない飲み会をスパッと断れる様、昼休憩の15分きっかり昼寝をとる姿。
もとより色々と考えすぎてしまう性分で、人と無難な付き合いができない小都は羨望のまなざしを向けていた。

ある日の帰り道、雨宮に飲みに誘われ、お酒の力もあり小都はつい不眠の悩みをこぼしてしまう。

その後、酔いつぶれた雨宮を家へ泊めることに。
そこで雨宮から、不眠の解決法として「そい寝」を提案されて――!?

作品情報

作品名
スリープレス・ビューティー
著者
早寝電灯 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784796416092
4.3

(153)

(89)

萌々

(40)

(17)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
21
得点
660
評価数
153
平均
4.3 / 5
神率
58.2%

レビュー投稿数21

優しくて心温まる作品

ずっと積んでいたのですが、もっと早く読めばよかった!
早寝先生らしい優しくて心温まる作品でした。

不眠症で眠れないオズさんのために雨宮くんがそい寝してあげることから始まる2人の関係
大人の恋ですが、まるでDKのような甘酸っぱい恋をしていてキュンキュンしました。

勇気を振り絞って雨宮くんにまた家に来てほしいと伝えるオズさんがかわいくて、断る雨宮くんにこらーっと心の中で叫んでいました。
でもその後に、追いかけていって素直に自分の気持ちを伝える雨宮くんはやっぱり優しくていい子でした。

描き下ろしの雨宮くんは飼い主になつく大型犬にみえてきました。

0

スリープレス・ビューティー

実はこちら、去年発売直後に読んだものの「いまいちハマれない…」と感じ、本棚にひっそりしまってあったもの。
で、先日本棚整理していて出てきたものを読んでみたら。

ええと、「響かなかったな」とか思っていた去年の自分の感性をぶん殴りたいです。。

”睡眠”をキーワードに、攻めが不眠症の受け・オズさんに添い寝を提案してー
と、静かに展開していく物語。

派手さはないんだけど、心に沁み入るっていうのかな…セリフや独白を読みながらじーんと考えさせられる、というか。

欲が薄いと悩む雨宮(攻)に対し、「欲望が薄いんじゃなくて 逆に忠実なんじゃないですか」と、無意識ながら本質を突く言葉をかけたオズ(受)。そりゃもう、ぐーーっと好きになっちゃうよね。

で、終盤のオズさんの「えへ」に自分の全・こころが持っていかれました…!可愛すぎるんだよ〜(困)

思ったよりグイグイ、強引に来る年下攻め・雨宮もよかった!
イルカの抱き枕にも嫉妬して「こいつ 寝る時はどけていいですよね」と独占欲を隠さないのも( ̄∀ ̄)

一度読んでみて「合わないかな?」と思った作品も、ちゃんと読み込むと感想も違ったものになる、というのを実感させてもらった作品になりました。

こちらの作品より前に、睡眠姦のある短編集(だったかな)も出されていた早寝先生。
睡眠、というものに何かこだわりとか、思い入れがあるのかな。
そちらの作品もまた、あらためて読み返したくなりました。

0

眠ることから始まる恋愛

 不眠気味のデザイナーの小都は、同じ会社の総務の雨宮が昼休みにぐっすり寝ているところを見て、うらやましく思います。
 雨宮は寝ることが上手で、かつては女性とも添い寝をしていました。雨宮は小都とも添い寝をするようになり、小都の睡眠の支えになります。
 落ち着く場所、安心できる場所や睡眠、人間の欲求そのものがテーマのお話で、ゆっくりしたいときにぴったりの一冊です。

0

ちょっと不思議な添い寝BL

不眠症気味なことが悩みの小都さんと、いつでも良く寝れることが特技の雨宮くん、ひょんなことから雨宮くんが添い寝を提案したことから2人は親しくなっていき…

添い寝BL、よかったです。
添い寝だけをする…みたいなのって現実でも聞いたことはありますが実際どうなんだろ。
でも添い寝から始まる…はあるだろうなーと思いました。

ファンタジーでは全く無いのですがそれぞれ夢を見るシーンがあり、夢の世界はファンタジーっぽいんですよね(夢なんでね)
その辺りはふわっとしていて面白いなーと思いました。

キャラの描き方もとても魅力的で、スタートこそいきなり添い寝からでしたがゆっくり近づいていく感じも私は好きでした。
派手な事件は起きませんが、添い寝、夢の世界、ふわーっと癒されたい人におすすめの1冊です。

1

No Title

この作者さんが描くお話は、どうしてこんなにキラキラしているんだろうか。
キラキラと言っても派手と言っている訳じゃなく、空気や風が煌めいている様子が伝わってくるんですよね。
あと絶妙な間の取り方や、絵本みたいな語り口がたまにあるのも素敵。
「受が不眠症で、攻が添い寝を申し出て、攻と一緒に寝るようになったら不眠症が解消されてー…」みたいな設定だけ聞くと、他にもそういうBLはありそうな気もするし、一見無難な設定に思えるかもしれない。
でも読んだら全然違うんです。
そんな単純でありふれたストーリーではない。
この作者さんだけが描ける、独特のキラキラは、これからも読んでみたいです。
そしてこの作品もまた、繰り返し読んでみたいと思える作品でした。

1

願望?理想?それとも欲望

ちょっと不思議な夢の世界へようこそ…
…みたいな感覚になりました。
決してファンタジーじゃないのにね。
主人公は社内デザイナーの小都(おづ)。
総務の雨宮が毎日昼休みに必ず15分昼寝するのを羨ましく見ている。なぜなら小都は不眠症だから。
だけど、特に接点の無かった2人はある日急激に近づく!
…って感じで。
だっていきなり添い寝。夜の最も無防備な瞬間と体温をいっとき共有するわけですから。
だからあんな夢を見た?
ぼくは眠りの国の魔法使い、あなたを助けにきました…

優しくて暖かくて、欲しい言葉をくれて欲しい温もりをくれて。
決して痛い事辛い事嫌な事はしない。怖い事など何もない…
欲しくないものはいらないから。欲しいものだけ欲しいから。

一方雨宮は雨宮で、小都の存在に大いに揺さぶられていて、本当は自分は危ない野郎だった、なんて思い知ってるわけ。
居眠り野郎がオオカミになっちゃイカン!って自制してるんだけど、想いは夢になって小都の夢に侵入してる?
眠れなくて、と言う雨宮に「一緒に起きててあげようか」っていう返事が最高。
そっか。不眠症最強!

すぐ眠れて雨が嫌いな雨宮と、不眠症で雨が好きな小都。
バックハグが好きな雨宮と、前から!と怒る小都。
こんな2人が隣で眠る。
それは最高のリラックスと信頼。
すごく良い読後感でした。「萌x2」で。

3

二人の関係が好き

雨宮くんとオズさん、ちょっと変わった者同士で似た者同士な二人の距離感に、読んでいる間ずっと胸がウズウズしていました。
二人のやり取りを見てるのが凄く心地よくて、いいな~って思ってしまいます…!
雨宮くんに対するオズさんの反応がいちいち可愛くて悶絶…!!
オズの魔法使いを少しからめるのも素敵。
最後はお互いがお互いのことを好きでたまらないというのが伝わってきて、ずっと幸せでいてくださいと願わずにはいられませんでした…!

4

夢を通じて恋になる

今回の早寝電灯先生の新作は“添い寝”から始まる恋のお話です。

不眠症の小都はある日、ひょんなことから職場の後輩の雨宮に
添い寝をしてもらうことに。
いつもは眠れない小都ですが、雨宮が隣にいた夜は不思議と
眠ることができて…。

添い寝をきっかけに距離が近づき、心地よかっただけの体温は
次第に恋になってゆく。

独特な雰囲気を纏う小都と陽キャだけどマイペースな雨宮。
全く正反対なのに人を遠ざけるような空気感はどこか似ていて、
そんな二人の二人きりの時間がなんだかすごくいとおしいものでした。

だけど、同時に切なくもあって…。
“切ない”というのは物理的に切ない過去や出来事が
あるわけでもないのだけれど、早寝電灯先生の作風って
温かいのに寂しいような、悲しくないのに込み上げてくるような、
なにか胸をキュッと締め付けてくるものがあるんですよね。

今回はテーマが睡眠と夢なので小都が夢と現実をいったり来たりする
場面も少なくないのですが、たまにその境目が曖昧になることもあり、
少しその辺りが読解しにくい部分もあるかもしれません。

ストーリーとしては添い寝を通じて恋が芽生える簡潔なものなんですけどね。
雨宮の小都への好意も結構はじめからダダ漏れでバレバレですし、
絆されてゆく小都の心情もわかりやすかったです。

一見とっつきにくそうにも見える小都ですが、泥酔した親しくもない後輩を
介抱してあげるくらいには情に厚いし、唆されて添い寝を試してしまう
くらいにはチョロかったり、近くに寄れば寄る程になんだか可愛らしく
見えてきてしまう人でした。

雨宮からの告白の返答も「えへ」ってなんだそりゃ。可愛すぎかな?
いざ、恋人同士になったら意外にもあまあまになっちゃうのも
素敵ギャップでした♡

3

添い寝BLとてもいい

添い寝の描写が大好きなので、添い寝BLと知りとてもうれしく、しかも早寝先生なので期待ふくらみまくって読みました。
おもしろかったです。

私もオズと同じく死ぬほど寝つきが悪いので、気持ちがとてもよくわかる。雨宮みたいな寝つきも寝起きもいい人がめちゃくちゃ羨ましい。

夢の描き方もわかるわかる!となりました。
記憶の断片、気になること、願望、脈絡ないこと、曖昧なことなどが目まぐるしく起こる感じ。
眠りが浅い時にぐるぐるよく見るんですよね。

早寝先生は作品ごとのモチーフの使い方がとてもお上手で、本作は眠りと夢が恋愛心理とうまく重なっておもしろく、さすがだわ〜と感心しまくりでした。

導入部から流れるようにストーリーに入っていける所が好きだし。
惹かれ合っていく過程が、添い寝、眠り、夢の描写と相まり自然でかわいいし。
2人の距離感が縮まっていく感じ、最初はぎこちなかったのが、次第にぬくもりと気持ちよさが伝わるふれあいやハグもとてもよかったです。

2人とも落ち着いているのにどこかおかしいというか、天然というか、似ていないようでどこか似ているのもいい。
雨宮がオズを好きな気持ちが溢れ出るところが萌えだし。自分を犬みたいと冷静に分析できているところもおもしろかった。
オズが考えすぎるところがあるのに素直でかわいいのもよかったです。

4

自由にならない眠りを求めて

今回は快眠な総務課員と不眠に悩むデザイナーのお話です。

受視点で不眠に悩む受様が攻様と関って変わっていく本編と
攻視点による後日談を収録。

受様は床材や壁紙のテクチャを扱う中規模会社にて
デザイナーをしています。

受様は長く不眠症を患っているため
昼休みに自席で短時間昼寝をする総務の攻様を
とても羨ましく思っているものの

仕事ではそれほど絡む事はないので
秘かにリスペクトしているだけでした。

そんな風に設定のない2人でしたが
受様が帰宅途中に新しくできたらしい店の前で
気になって立ち止まうんうんと唸っていたら
同じく帰宅途中らしい攻様が声をかけてきたのです。

受様はびっくりしすぎて固まってしまいますが
攻様は受様と呑む気満々のようで
お店に誘い込まれてしまうのですよ(笑)

しかも攻様は飲むと眠くなると言い
更に受様を羨ましくさせるのですが
あまり酒に強くない上に宣言通り眠られてしまい
攻様を自宅に連れ帰ることになるのですよ (ӦvӦ。)

雌雄殿までに起きて欲しいと思う受様でしたが
目覚めた攻様は「添い寝しましょうか?」と言い出して!?

雑誌連載をまとめての紙単行本化で
不眠症な受様が対極にいると思っていた攻様と関わる事で
すこしづつ変わっていく物語になります♪

なんと攻様は大学の頃に"気持ちよさそうに寝るから"と
友人に頼まれて添い寝をしていたそうで
受様も勢いに任せてお願いすることにするのです。

受様はその夜、
攻様の出で来る不思議な夢を見つつも気持ちよく胸れ
翌朝、目覚めた時にはいろいろとモダモダするも
夢のような朝を迎えるのです。

受様にとって攻様は思っていた感じとは違う人で、
攻様にとっても受様は意外性の人で
2人がゆっくりとお互いの傍にいる事が
心地よくなっていく様子がとても良かったです。

劇的な変化があって恋が始まるのも良いですが
相手と関わる事で少しづつ自分が変わっていく事が
心地よいと思えるのはとても素敵なことですね。

4

安心出来る居場所

雨宮の存在が貴重です
あんなに自然に懐に入っていけて寝床にも入る!
あの対人スキルに憧れます

オズさん程ではないですがなかなか眠りに付けない事も多いので辛さは分かるな、と読んでました
自分だったら人と添い寝だとしても(添い寝だから?)気を遣ってしまって、自分でも相手でも寝返りだけでも気になってしまうのでこの状況ってどうなんだろう?と考えてしまわなくもなかったですが、色んな方のレビューを読んでみて確かに相手が居ないと得られない温度や鼓動が及ぼす影響は大いにあるだろうな、と思えました

そしてオズさんが「安心」と思える場所が雨宮の隣りだったというのはとてもロマンティックだなって思います
きっと誰でも良かった訳ではなくて、雨宮がその場所を教えてくれて、オズさんがちゃんと気付けたって事が大事っていうのが丁寧に描かれていたのが良かったです

早寝先生の作品の中では珍しく読後にそのまま余韻に浸れる作品だったと思います
他の作品も大好きですが読了後に即余韻に浸る、というよりもう一度読み直したい…!読み直さないと…!と思う作品が自分的には多い印象だったのでそういった点では今作は読み易さもあったのではないかな?と思います

後、妄想?夢?でもありましたが先生作品の中では絡みもあった方な気がします
こちらは珍しいな~って思いましたが作品の評価自体を左右するような点ではないかな?と思います
でも、3大欲求のひとつなので今回はこの描写もあってこそって所もあったのでしょうか?
オズさんが雨宮に興味をもったきっかけは「睡眠」でしたが、彼ら2人の距離が近付くきっかけは「食」でしたし、性欲もお話しに絡んでいる事で納まりも良くなったのかもです

オズさんはかわいいし、雨宮は頼り甲斐がある年下!
とっても応援したいし見守りたくなる2人でした☆彡

2

体温をわけあって

同じ会社だけど部署が違うのであまり接点がなかった雨宮と小都。
会社帰りにたまたま一緒に食事をして、不眠気味の小都が快眠マンの雨宮にそい寝をされ…
そんなところから恋が始まっていく様子が描かれていました。

昼休憩の短い時間でさえ気持ちよさそうに寝ている雨宮の寝姿を小都が密かにリスペクトしていたこともあり、これまで接点はなかったものの少しのキッカケから距離が近付いていくふたり。
大の大人が「そい寝」したりされたりというのを何の抵抗もなくできてしまう辺り、お互い潜在的に意識していた部分はあったのかなと思いました。

頭の中で色々なことを考えている小都は、良くも悪くも敏感で繊細な人。そういうところも不眠に繋がっているのでしょうね。
なので真っ直ぐにぶつかってきてくれる雨宮の素直なところに救われて、惹かれていくのも頷けました。

いろいろな部分で正反対に見えるふたりですが、実は内面では似た者同士なことがわかっていくのもすごく良かったです。
表向きに見えている部分だけではわからないことを色んな描写で伝えてくれて、そんなところに早寝電灯先生らしい独特の世界観を感じることができました。

ふたりで過ごす時間はいつもとても穏やかで、何気ないことがキラキラと輝いている様子にほっこり。
静かに進むお話の中に美しい場面がたくさんあって、とても素敵な作品でした。

5

穏やかに進んでいく二人きりの恋物語

先生の『52ヘルツの共振』『See you later,Mermaid』がとても好きで、他にも数作拝読しています。こちらは作家様買いです。

受けの小都(オズさん)は不眠症、攻めの雨宮は他部署の後輩で、昼休みにデスクでも眠れる安眠の人。接点の少ない二人がたまたま一緒に呑んで、流れで雨宮が小都に添い寝することになり…というお話。

先生の作品は、展開に少しひねりがあって、すぐに読み返したくなるようなお話が多い気がしますが、本作はどちらかというとシンプルで、二人きりで静かに展開していくラブストーリーです。

シンプルと言っても、そこはやっぱり先生独特の空気感や表現で、二人の距離が徐々に近づいていく様子を丁寧に描いています。また時々クスッと笑える描写もあって楽しいです。

オズさんはとても繊細で、普段は少々無愛想だけど、たまにニコッて笑顔になるのが可愛いです。ちょっと猫っぽくて、初めは警戒してるけど心を許すと懐いてくる、みたいな可愛さがあります。
雨宮は、わりと序盤からオズさんへの気持ちが言動に現れてて、先生の描く攻めにしてはわかりやすくて可愛い年下ワンコです。

終盤、雨宮のちょっと変化球な告白からの二人のシーンがとっても可愛くて好きです。
二人ともはっきり好きって伝えるんじゃなくて、ちょっとズレた表現で伝えあっているのが、先生らしい描写でキュンとします。

両思いになってからの濡れ場シーン。
先生の作品としては、結構ページを割いて描いています。
ワンコな雨宮が、濡れ場では雄の顔になるのが大変良きです。あと脱ぐと実は筋肉ついてる細マッチョなのもカッコいい!オズさんはもうフニャンとして可愛いです♡

書き下ろしはイチャコラしている可愛い二人でした♡

先生の作品は、モノローグなどの表現が、ちょっと自分には難しいなって時々感じるのですが、独特の世界観に惹きつけられて、読まずにはいられないというか…。本作もそんな作品でした。
今後も先生の作品を読んでいきたいと思います。

シーモア購入 白短冊修正(修正箇所の描写は少なめ)
※電子限定書き下ろし漫画5P付き
(ベッドでの可愛い二人でした♡)

8

飾らない等身大の2人

実はずっとずっと気になっていた早寝電灯先生‼
評判の良さや試し読みの感じで惹かれてはいたものの初読みは出来たらノンファンタジーで読みたいなって思っていたのでこの新作はもぉ「その時」が来たな!と思い買ってみました~

感想は予想していたよりずっと読み易くて、読み応えがありました‼
勝手に繊細なイメージが強くて読み込まないと真意が分からない系かも、ガサツな私じゃ分からないかも…って思ってましたが繊細というよりも「丁寧」でとっても心の機微を心地よく掬って下さる優しく温かい表現でした‼
なので読み易く惹き込まれる世界でじっくり2人を追って行けるので「読み応え」としても十分♪
選ばれるセリフや言葉、行間がホントに心地よかったです

今作は「眠り」がテーマなんですが、もしかしたら眠りと相反してしまうかも知れませんが私は2人の「眼の表情」に釘付けでした!!
とにかく眼の描き分けが細かくてそのシーン、そのセリフ、その行動、、、それら全てを裏付ける画力での描写の説得力が…!ものすごいパワーを感じましたΣ‼

お話し自体は、この世知辛い現代社会で一生懸命働いているからこそのストレスやジレンマを感じたり、またはずっとモヤモヤを抱えて来た大人が身も心も安心出来る場所をそれぞれ相手に見つける事が出来る、という救いと癒しのあるお話しでした
3大欲求のひとつである「眠り」が満たされない辛さ。。。
そしてそれが解消される、しかも誰かと…
それは実は奇跡的で、とっても優しいお話しだと思います
眠っている時は無防備できっと何よりも「素」の自分
そんな飾らない自分を預けられる相手が居る
とても尊い(*˘︶˘*).。.:*♡

胎児はお母さんの中に居る時に心音を聞いて安心する、だから誰かと寝る時に呼吸を同じリズムにしていくと心音が重なって眠りに着きやすくなるって聞いた事があって、まさしくコレが「添い寝」の効果だな!って思ってます
そして心にグッと来たオズさんの言葉(モノローグ)が『安全ではなないはずのことが 安心だと思ってしまう』これは2人がカラダを重ねる前の言葉ですがこの表裏一体で一見矛盾するような、アンコントローラブルな感情こそが「欲だし、恋でもある」んだな~って思いながら読んでました

オズさん、笑い方のバリエがイチイチ可愛かったです笑
でへ、えへ、いひひ←文字にすると全くかわいくないケドw目がなくなっちゃう位の笑顔でこのセリフ見るとめっちゃこっちが「ぐふっ」ってなります←コレは間違いなく可愛くはないwww

初読みの早寝先生作品!やっと読めた!
楽しかった~‼
嬉しいーーーー♡満足です‼

4

大好きな早寝電灯先生の新刊です。萌2付けてしまったけど、意図的に作風を揺らしてるなら応援したい。

以前も睡眠姦(はしてないけどそれがテーマというか)作品とか、化け猫が夢を通ってみたりとか、作家名が早寝だったりとか、寝ることに関心が強そうですね先生。
さて、今作、今までの先生の作品の雰囲気がありつつ、ちょっと描き方が変わったなと感じました。特に受け!今までの受け陣みんなと同じくもやもやと思考するタイプの人物ですが、オズのビジュアルや挙動は一番分かりやすく強い個性があった様に思います。
夢がきっかけとなることもあって、主役2人の脳内で話が展開していってる感じも強かった。個人的にはもうちょっと現実の描写が濃いと嬉しいな〜とか、BL的な旨味が終盤や特定のコマに濃縮されているので散らしてくれると嬉しいな〜と思う。

電子限定描き下ろし ページ数多いしおすすめ

5

ハードルを上げてしまう

早寝電灯先生のこと好き過ぎて、勝手にハードルを上げてしまっているので、本当に勝手ながら先生には申し訳ない気持ちです。
なので、この作品も期待値MAXで読み始めたのですが、読み終わって少しだけ「スンッ」となっている自分がいました。


不眠気味の受け小都(おづ、オズ)と、その不眠を解消すべく添い寝を提案する攻め雨宮の緩やかな恋のお話。
これ、添い寝を通して育まれる関係なのですが、そもそも最初からお互いのこと、意識している感じなんです。
二人の距離の縮め方が、カワイイんですよー。
微笑ましい。

ただ、お互いの夢の中の部分、こんなに必要かな、と思ってしまって。
そこが「スンッ」となったところですね。
早寝先生の得意技というか、少しファンタジーっぽくてコミカルで、違和感は全く無いんですよ。
でも、職場での二人のやりとりとか、会話とか、とても自然に惹かれ合っている様子がわかるので、敢えて夢というふわっとしたもので近付けなくても良かったのでは、と思いました。

反面、これが早寝先生マジックなのかも…とも思っています。
この作品って雨宮とオズの二人以外の登場人物が、ほとんど出てこないんですよ。
夢の中でも、現実でも、ほぼ二人だけ、二人きりの会話で構成されているんですね。
閉ざされた世界じゃないのに感じる閉塞感を生かすために、この配分で夢を混ぜ込んだのかもしれません。


そして、声高に主張したいことがあります。
オズが、すっごくすっごくカワイイ!!んです。
カワイイ!
仕草も表情も心の声も何もかも全てカワイイ。
早寝先生の作品ってストーリーに気持ちを持っていかれてしまうので、キャラに入れ込むことが少ないのですが、いやぁ、コレはキましたね。
雨宮が小都の後頭部に吸い寄せられるの、わかるわー。

7

しっくりこない……

作家さん買い。

寝つきの良い後輩と不眠症の先輩。

睡眠がテーマなので読み始めてまもなく、あれ?早寝電灯さんので睡眠BL読んだ記憶が……睡眠姦がテーマだったけど違ったかな??と記憶がごちゃっと。
(読後調べたら、「明日、起きたら君は」でした)

「半壊の花」でぶっ刺さって以来作家買いしていますが、残念ながらこの作品はあまりピンとこなかった……。

なんでかなぁ……。

攻めの雨宮は途中からワンコ成分あるのでワンコ好きの私にはそこが楽しめたけど、そもそもあまり接点のない同僚同士から添い寝を通じて好きになってしまう理由があまりピンとこなくて。

受けの小都の言葉を通じて、「俺はずっと本当に欲しいものを知らなかっただけ」と開眼したような雨宮だけど、あの短期間で「本当に欲しいもの=小都」となってるような様子に、えっ、いつのまにそこまで??みたいな。

途中で「嫉妬で心臓が痛い」と言ってるけど、えっ?!いつのまにそんなに??みたいな。

「ずっと雰囲気ある人だなと思ってて印象的だった」と夢の中で小都相手に言ってるので、ちょい気にはなる人ではあったんだなとは思うけど、短期間でそこまで好き!になるのがよくわからなかった……。

好きも嫌いも特になく生きてきた雨宮と、色々考えすぎてしまう難儀な性格の小都が、添い寝という素を曝け出す(寝てる時は繕えないので)行為を通じて……ってやつかなぁと思ったりしましたが。
たくさんの人と添い寝してきても心が微動だにせず、特に好きってものもない事にちょい悩んでた雨宮が、「欲望に忠実」と言ってくれた小都に救われた思いでそれが…ってことなんだろうなぁと思いましたが、なんかピンときませんでした。

早寝電灯さんのモノローグはグッとくることが多くて、だから作家買いしているのですが、この作品のモノローグは自分に染み入るまでに至らず、なんか頭でっかち気味だなぁ……と思ってしまいました。

小都は目力がやたら強くてへの字口が印象的な、ちょい不思議ちゃんっぽいキャラでなんか苦手だわ……と思ってたけど、笑顔はかわいかった。
あと、市の美術館のエピソード、あそこは好きです。

9

夢見心地

良質な睡眠を取れた時って何にも代え難い幸福に包まれます

このお話しで2人に出会えた事はそんな幸福に近い、温かくてふわふわして、でも元気になる!とても貴重で尊い時間

実は早寝先生のお話しは久々に拝読したのですが絵に丸みというか、柔らかさというか、少しタッチが変化しているように感じました
お話しの雰囲気にも合っていてとても読みやすかったです

今回のお話しの構成がちょっと捻りがあるのでこの柔らかな感じがより、夢見心地に誘ってくれるようでした

優しい世界のお話しは心の栄養!
早寝先生、素敵なお話しを読ませて下さってありがとうございます

未読の先生の数作品も読みたくなりました!

6

疲れた心にそっと寄り添う、添い寝BL

疲れた心を優しく癒してくれる“沁みる”一冊でした。

【大柄な即寝男子×不眠症のクール美人】の添い寝から始まる、少し不思議で焦ったい独特の関係性が癖になります.
ゆったりしたテンポ感で、派手な演出や見せ場はありませんが、添い寝を通してジワジワ変わっていく2人の関係性にトキメキが止まりません……!
夢を通して、気持ちを自覚する2人の焦ったさにキュン

オズさんへの恋心を自覚して眠れなくなる、即寝男子・雨宮君。
今度はオズさんから「じゃあ、一晩中一緒に起きててあげようか」と言うシーンが印象的で、その後の「えへ」と照れ笑いするオズさんのギャップを含めて大好きです。
もう、口下手クールなオズさんの時折見せる可愛い笑顔が堪りませんね!

また、「自分は欲望が薄い」と語る雨宮くん。
しかし、人間の三大欲求(食欲・性欲・睡眠欲)に忠実で、オズさんと触れ合う内に欲深くなる変化も最高でした。
無害そうだった雨宮くんから溢れ出る〝雄感〟に悶えます!

意識が無くなり、1番無防備な姿を相手に見せる“添い寝”行為。
他人をテリトリーに入れることは、本来なら“怖い事”だけど、雨宮君になら“怖い事をして欲しい”。
初エッチの緊張感を「添い寝と同じ」と語る心理描写が素晴らしく、「オズの魔法使い」にかけた語りなど、早寝先生のセンスが光る一冊でした!

▶︎シーモア/濡れ場少なめ
※電子限定描き下ろし…5P(攻めフェラです!)

6

心地よい添い寝カップル

雨宮×小都


添い寝カップルの
夢と現実がグルグル交差して、
ゆっくりとお互いの気持ちを理解し合って、
深く結ばれる2人。
心地よくて、繊細な恋物語。


不眠症気味のデザイナー、小都(オズ)が、
後輩の雨宮が昼休憩で15分きっかり昼寝することに憧れている。

ある日、雨宮に飲みに誘われて、
お酒の勢いで小都が不眠の悩みをバラして
するとその夜、
雨宮が「そい寝」を提案してきて、
2人の関係が始まるのだ。

人付き合いを苦手な小都。
中に隠された不眠の苦しみや感情、ストレス・・・
そんな彼に救世主として現れるのが雨宮で、
2人の甘酸っぱい関係が
すれ違いやお互いの気持ちを察する
微妙な距離感が本当にたまらない。

雨宮が昼寝の天才であることは、
表面上はただの特技に見えるかもしれないけど、
実は彼の日常における生き方や価値観、
小都との関係においての優しさも表れている。
彼の独特なリズムやペースが、
添い寝を特別で愛おしい瞬間にしてくれる!

雨宮が小都のことをオズの魔法使いだと思っているのが
本当にステキ~!
彼は小都をよく理解して、
お互いにとって心の安らぎで、
癒しの存在なのだろうし、
雨宮も自分の新たな一面を
オズさんのおかげで見つけることができる。

夢の中とリアルがクロスオーバーして、
その境目での2人のやり取りが、
彼らの秘められた欲望や願いをバッチリ表現している。
それが現実の2人の関係にどう影響するのかーー。

2人の恋する気持ちが、
しなやかなエッチと合わせて
ふんわりとした萌えで心をくすぐる!

小都がちょっと照れたりするのが可愛い。
その中の脆い心を包み込む雨宮がカッコよくて、
夢と現実、
どっちが先なのかなんて考えてしまう、
結局は現実での2人のラブラブが一番心に残る!
2人の繊細な心の動きを巧みに描いていて、
ふんわふんわな夢心地と
ほのぼのとしたリアルが絡まり合って、
キュンとなる一冊でした。

3

オズさんの笑顔を守り隊 1番隊長希望

これはあかんです。。。軽率に今年一年「受け可愛かったで賞」をあげるならオズさんです。いつもは感情が昂っても声抑えられるタイプのわたしでも我慢できませんでした。夜中12時部屋中に「かわいいい!!!かわいすぎやろ!!!オズさんばんざーー!ーいい!!!雨宮そこかわらんか!!!」と悶えながら声に出てしまいました。それくらいの威力です。ただ可愛い中にもきちんとした人としての芯が通っていて、物事の捉え方をありとあらゆる方向から捉えられる。わたしもこんな魅力的な人になりたいとまさかBL作品で出会えるとか泣 感動です!!!続編待機!!!!!!

4

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