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表題作御曹司の恋わずらい

藤原匠馬,九石家の使用人の息子,柔道教室の指導者,22歳
九石薫,大財閥の御曹司,高等遊民,22歳

その他の収録作品

  • 御曹司の新妻日記(書き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

大財閥・九石家の使用人の両親のもとに生まれた匠馬にとって、主家のお坊っちゃま・薫は幼なじみであると同時に守らなければならない存在でもあって……? 両片想いスイートロマンス♡

作品情報

作品名
御曹司の恋わずらい
著者
小林典雅 
イラスト
須坂紫那 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
国民的スターに恋してしまいました
発売日
電子発売日
ISBN
9784403525865
4

(32)

(13)

萌々

(8)

(9)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
126
評価数
32
平均
4 / 5
神率
40.6%

レビュー投稿数10

御曹司ぶりに拍手。

小林典雅先生の安心安定のラブコメ♡
ふふっと笑いながら読ませて頂きました(≧▽≦)

受け様はセレブ中のセレブの御曹司、薫。
そんな薫の幼なじみ、匠馬が攻め様。

8ヶ月の赤ちゃんの時からずっと一緒に過ごし、幼稚園からは薫のミニSPとして、いつでもどこでも1番近くに居続けてきた匠馬。

どうみても両片思いなのに、匠馬の思い込みで結構なこじれ方をしてしまった2人の恋がようやく成就するまで。

庶民である匠馬視点なので、薫のセレブぶりに一緒におののいたり感嘆したり、笑うしかなかったり。
もうここまでのセレブぶりを見せられると拍手しかないですよ。

セレブな薫ですけど、いいとこのお坊ちゃんらしくおっとり品よく、な感じなのに、匠馬への"好き"な気持ちが働く時だけ、強い気持ちを見せてくれるのが可愛かったです。

恋人同士になったら、遠慮なく素直に好きな気持ちや嬉しい気持ちを見せてくれるのも可愛い。
これはきゅんきゅんですわ~(≧▽≦)

書き下ろしでは、想いが通じあった初夜の翌日からのお話で、脳内お花畑で嬉しさを噛み締めている匠馬に笑っちゃう。
"初めてにしてはつつがなく営めた"のお言葉には吹き出すかと思いました。
うんうん、健全な男の子でいいぞ(`・ω・)b

告白のやり直しも甘々きゅんきゅん。
その後のドタバタハネムーンとの落差にちょっとついていけなかったですけど。
どうせならハネムーンも垣間見たかったです(*^^*)

イラストは須坂紫那先生。
子供の時から現在までの2人の成長ぶりが素敵。

0

御曹司の受けの愛は、やはり一般人とはスケールが違う。

「友達じゃ嫌なんだ」に出てきたクラスメイトの九石薫と、その幼なじみで九石家に仕える一家の息子、匠馬とのお話。

ちなみにCPは匠馬×薫。


両片想いの、これでもかっ! というくらいのすれ違いラブではありましたが、最後には薫の御曹司パワーで匠馬へ強引に押し切って両想いに。



途中、攻めが真面目で堅物すぎるせいで、受けちゃんはだいぶ悲しい思いをしたし、攻めも攻めで叔父と受けとの関係を誤解していたエピソードは、読んでいて悲しかったです…。
が、攻めへの「好き」の想いが強すぎて、様子のおかしいストー○ー並の執愛を、告白前それ以後と、高等遊民的権力をフルで発揮させる展開はとても面白かったです。


このネタでほかの作家様が書けばだいぶ重苦しい展開になりそうですが、ビタミンBLとして定評のある典雅先生が書くからこそ、受けが変人になりすぎず、面白く読めたのだと思いました。(重苦しい変人ストーリーも大好物ですが)


このシリーズは、まだまだ興味深い経歴の登場人物が何人かいるので、3冊目、4冊目とか期待してもいいのでしょうか。
今後の動向が楽しみなシリーズです!

0

作者買い

実に小林典雅先生らしいお話でした。そして珍しい攻め視点のお話でした。いつも思うのですが登場人物の会話が脳内で早口で再生されるという、不思議な才能を持った作家さまだと思います。

内容的には拗れに拗れた両片思いのお話なんですが、当て馬という程の人物は登場しておらず淡々とお話が進むので切なさが足りないと思いました。

誤解から匠馬が薫に対して酷いことを言ってても、余韻のない文体のせいかアッサリとシーンが流れてしまうのが難点だと思いました。なんだかんだでギクシャクしていてもお互いが1番だということが分かっているので萌が足りないんです。

小林典雅先生の作品は大好きなのですが、今回の作品はハマらなかったです。スピン元の作品も読んでますが、一年経っていないのに既に印象に無いので自分のレビューを読み直したのですが何となくしか思い出せなかったので未読でも楽しめると思いました。

ただ出来るなら薫視点の書き下ろしであれば良かったかなと思いました。匠馬よりぶっ飛んでるので面白かったと思います。

1

親が気になる

スピンオフ作なことを知らずに読みましたが、未読でも楽しめました。
THE 小林先生らしいラブコメディといった印象の1冊です。ものすごくぶっ飛んではいません。
全編攻めの匠馬視点で語られる、やんごとなきお家柄の幼馴染・超絶お坊ちゃんの薫との今までとこれからのお話。

読みやすい文章でするすると読めて、内容的にも明るめのラブコメディなので安心して読み進められます。
…が、萌えたのかどうかは微妙なところかなあ…
というのも、何もかもが浮世離れし過ぎていてあまり入り込めなかったんですね。
裕福な家庭に仕えている攻め一家と、余るほどのお金を持った受け一家。
ただ、不思議なことに嫌な感じは全くしませんし、心に余裕のあるお金持ちです。
その辺りは良かったんですけど、でもなんというのか…うーん。
面白くはあるのですが、薫の両親がちょっとうるさく感じてしまって。
兄弟同然に育ったとはいえ、普通小さい子供にそんなにお願い事ばかりするか?なんて、やや冷めた気持ちで読んでしまったんです。
決して匠馬は嫌がっているわけではないんですけどね。
幼少期の匠馬と薫のエピソードが良かっただけに、最後の最後まで薫の親がうるさかった印象が強いまま読み切ってしまいました。

BLらしい誤解と思い込みとすれ違いがあったり、意外と薫坊ちゃんが独占欲強めの人でおっ!となったりして楽しく読める部分もありました。
しかしながら、2人の恋に夢中になれるような何かは得られないままテンポ良く終わってしまって惜しいです。
ラブコメディらしい明るさと後半の甘さは良かったのだけれど、くっついてからのテンポが早すぎた+もろもろ受け入れるのが早くてついていけなかったのが大きかったのかも。

3

来ちゃった♡

典雅先生なので購入。先生のいつも通り、するするっと読める恋話、楽しかったですが、いつまでも覚えているかと言われると?だったので萌にしました。ほんとにどれだけ持ってんだ?っていうお金持ちお坊ちゃんの恋話に興味ある方でしたらおススメです。雑誌掲載分130P弱+その続き80P弱+あとがき。タイトルは受けのセリフ。ほんまどんだけ金持ってんだ。

日本有数の資産家九石家の使用人の子として生まれた匠馬。誕生日一日違いの幼馴染の九石薫のピンチを、幼い頃救ったことから、信頼され、ずっと側にいると心に決めていましたが・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
蒼馬(攻めの叔父)、攻め受けの両親ぐらいでは。

++攻め受けについて

攻めはまっすぐ、単細胞?頭硬めで、薫♡命な方。幼い頃、誘拐されて泣きじゃくる薫を守るべく、あれこれお話したり元気づけたりするところは、本当に偉かった!絶大なる信頼を九石家から勝ち得、それを裏切ることなくまっすぐ育ったところが大変好ましいと思います。変態要素なし。

受けは多分お財布からお金だして払ったことない方。顔パスで何でも買っている気がする。スケールが違う。一番羨ましいのはやっぱり飛行機チャーター出来ることかなあ。いいなあ。行きたい時に行きたいところへシュッて行けるのは最高だと思うのですよね。チャーターして「来ちゃった♡」って言えるものなら言いたいわー。ふわふわしているようで、匠馬♡命、嫉妬ばりばり独占欲ばりばりな方です。

攻め受けのくっつきそうでくっつかない時間が長めですが、くっついた後はでろでろバカップルで、途中過程も典雅先生の書きぶりが楽しめた一冊でした。

2

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