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表題作ノっぴきならぬ 1

寅次、千枝屋に奉公中
八重辰/八兵衛、料理茶屋・千枝屋の若旦那

あらすじ

「ついに見つけた。七年も忘れられねかった男を――」

時は江戸。侠気あふれる伊達な男と、上品で端正な顔立ちの美男。名も明かさず逢瀬を重ねる――それももう、七年前の話。
彼との夜が忘れられなかった寅次は、江戸を転々としながらその"美しい男"を探し続け、ついに再会を果たす。しかし彼は高級料亭の若旦那で、幼い娘と共に暮らしていて…?

『べな』こふで最新作!
艶麗な筆致でつむがれる、毛色の違う【色男×色男】の切なくも甘い"初恋のやり直し"。
描き下ろしも収録!!

作品情報

作品名
ノっぴきならぬ 1
著者
こふで 
媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
チルシェコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784575381603
4.7

(80)

(69)

萌々

(8)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
23
得点
377
評価数
80
平均
4.7 / 5
神率
86.3%

レビュー投稿数23

色気があった…

色男×色男のお話...名も明かさず逢瀬を重ねてから7年探し続けるとか最高なんですけど...!そして再会。2人がお互い強く惹かれているのに離れようとしなければ...とお互いが感じているのがとても切ない目線も、2人の触れ合いもとにかく色気があって素敵でした...!

0

愛情深い攻め

とても良かった。
受けは名前も教えてくれない秘密主義な美しい男。攻めは受けが踏み込まれたくない一線を見極めて慎重に付き合っていたのに、ある日忽然と消えてしまう。そして七年後ようやく見つけた受けはデカい料亭の主人で、攻めをすげなく追い返そうとする。

二人とも未練タラタラで相手にベタ惚れなのにすんなりとは一緒になれないのが切ない。自分の気持ちを封印して受けが苦しまないように友として傍で支えようとしたり、身を引こうとしたり攻めの献身と愛情深さにも泣ける。

受けには攻めが必要だと確信して色々画策してくれる奉公人の忠太も愛嬌があって好き。最後は受けを思って店を去ろうとする攻めを奉公人達がなだめすかして足止めしてくれるのも面白かった。いい職場。

二人ともタイプの違う美形でどのコマも目の保養なのも良かった。キレイだ…と絵を堪能しながら読むタイプの漫画。

0

粋で鯔背な男前に興味深く惹き込まれ萌候

…八重辰と寅次の麗しき御尊顔を拝し奉り、わたくしめ眼福恐悦至極に存じ奉りまする。
至極難有仕合(しごくありがたきしあわせ)に奉存候(ぞんじたてまつりそうろう)

私も御多分に漏れず丁髷に若干抵抗が御座いまして
うーむ誠に髪が奇天烈なり。取り敢えず試し読みナリ。と読みまし…丁髷沼、幸せ。
寧ろ丁髷から、はらりと数本の髪の毛が垂れている様がなんとも艶と色気を感じました。

大柄で全身入れ墨の伊達男×訳あり何処か儚さを纏う美男の片想い同士が成就する迄のお話です。
絵柄、物語の運び方、台詞の一語一句全て細やかに精査されていると感じます。
こふで先生初読みでしたが、絵柄がとても好みです。
中性的なお目々キュルル睫毛ぱっちりでは無く、江戸男前で色気が出せる。
表情の描き方がトップクラスにお上手です。

寅次が7年間一途に探し続けるのも良いですよね。
待つだけでなく自ら進む。だけど引くとこは潔く引く。
中身も良い男。

何故八重辰は姿を消したのか?此処が肝ですが
話を進める程に、息苦しく感じどんどん拗れるのが辛かったです。心情的にも立場的にもノっぴきならない(退くも引くも出来ない)状況でお互いが想い合って居る筈なのに…!
◯◯の幸せの為に諦めるとの決断が結局◯◯も本心を言えず紙を寅次に見せる。
その手紙の中身が、皮肉で同情もあり何とも言えない…この文章が思い付くこふで先生凄い。
これだけ子供を想って居るのに「立派な親になる為」に手放す苦悩…からの忠太が良い仕事してました。忠太くん次巻も宜しく!
細かな設定や伏線が全てラストに綺麗に纏まって読後爽やかです。
因みに周囲の反応ですが江戸時代は男色に対して偏見や差別は比較的少なかったので違和感は無いです。

近年、外来語のXLやらDTやらDKやらRージュウハチとか…私の目に付くのは外来語が多くて勿論現代の作品も好きですが、江戸期の日本語は背筋が伸びる様な何とも美しいと再確認しました。

で?2巻でもっといちゃいちゃ見れるんですか!!?(大声)
春はあけぼのに肌を合わせる
夏は夜に情を交わす
秋は夕暮れに一夜を共にする
冬は早朝に枕を交わす
うーん、
どれも迷っちゃうなぁ。
有難き幸せ。

あ、何故ノはカタカナなのでしょうか?

1

是非茶屋に馴染んでいくこれからの2人を

 こふで先生の美麗な絵で、また新しい江戸の物語を読めてとても嬉しいです。一度儚い蜜月を過ごした後、7年も離れていて再会した2人。忘れられない、と探し続けた寅次の根気強さをまずは称えたいですね。八重辰の方からはどうしたって距離が縮まらなかったでしょうから。

 いざ再会してみれば八重辰の素性は、高級料理茶屋の若旦那で、娘もいてと1人でいろいろ背負っている人。今までの人生、大事なものと向き合うのが怖くなると、逃げ続けてきた自覚がある。でもこんな人間ごまんといますよね。自覚していて何か1つでも改善を、と自分を変えようとしただけ偉いと思う。今の茶屋の皆に幸せを願われているのは、彼が凄まじい努力を重ねてきた証でしょう。手先も生き方も不器用な彼を、心根も言葉も江戸の男らしく真っ直ぐな寅次が今度こそ捕まえるのは必然。茶屋の皆に背中を押されてではあったけれど、八重辰がきちんと本心を言葉にできたことが嬉しいです。重荷としてではなく、生きる喜びとなる大事なものが、八重辰のなかでこれから増えていくことを祈ります。

3

パーフェクト

画力、ストーリー、すべてが完璧で素晴らしい!
健気×健気はいいですね。

攻めの寅次はガタイのいい大男でお尻と太ももにまで刺青があるコワモテ顔な反面、気さくですぐ人と自然に仲良くなれちゃう人懐っこさがある不良っぽい色男。
八重辰は役者のような美人で大店の主らしく気配りが出来、使用人からも真面目と慕われている優男。

一時、セフレになるがある日から音信不通で理由もなく会えなくなり、思いを断ち切れない寅次が7年かけてやっと探し当てます。
奉公人の忠太の計らいで2人きりで話せる時間を持ちますが離れている間に八重辰には娘が生まれており…。
この娘、お天のお世話係に寅次がなり案外と面倒見がよく子守りが上手い。手先が器用なのでハサミを使ってササっと紙を切り上げてしまう所なんて微笑ましかったです。

忠太や奉公人達、誰1人として悪人がおらず安心して読めました。
お天に関するエピソードが主役2人の気持ちにブレーキをかけたり逆に加速させたりして、お話に子供が出てくることは不安でしたが読んでみるとプラス効果しかありません。お天がいるからこそお話にリズムが生まれ面白く動いて感動しました。

昨夜電子購入し、すでに5回読みましたが毎回必ず泣いてしまいます。相手を思い自分の気持ちを押し殺して身を引くって…美しすぎます。
寅次の捨て台詞や八重辰の赤ら顔が頭から離れません。

ここは歌舞伎座?新橋演舞場?私、いま舞台みてます?というくらい「こふでワールド」に夢中になりました。
背景を含め絵の描き込みもbl漫画では少数派と思えるほどの量とクオリティで手間がかかりそうですし、なにより江戸時代について先生の知識半端ないと感じました。
時代ものですが難しくはなくドキドキと孤独な男の寂しさが好きな方なら楽しめると思います。

4

7年越しの再会は偶然ではない

BL漫画では、偶然に再会してしまい愛が復活!みたいな流れがありますが、これはお互いが思い続けて...再会なので初めから純愛度が遥かに違う…。

そして物語の緻密さ、キャラ、話の運び方すべてが良すぎて読んでいて幸せでした。

本当に心情も丁寧に描かれており、話が進むにつれて切なさと、お互いのやりきれない愛しさに胸が苦しくなりました。

そして、受けがなにより美人で可愛い。
私は美人で可愛く自己犠牲っぽいところがある頑張り屋な受けが大大大好きなので、大変満足いたしました♡

そして2もあるとのこと。頑張って夏を越せます。

1

待ってました

「べな」が完結して寂しいと思ってたところにコレですよ!冒頭から一気に世界観に引き込まれていました。何だか訳ありの男たちの再会愛に心踊らされました。表情が実に色っぽくて眼福でした。

もうね、再会した時から八重辰の表情が雄弁で、一方的な別れには理由があったんだろうと読者は直ぐに気がつくと思います。

そして娘の存在が2人の邪魔をするとか全然なくて、むしろ2人が一緒になってる理由になるのがまた良かった。

そうなって来ると八重辰が置かれていた立場が気の毒で、虎次に逃げていたのに千枝屋の若旦那として皆に慕って貰えるまで頑張っていた7年が本当に切なくて…。皆が八重辰の為にと最後に動いた姿に感動しました。

読み終わって大満足で正直言ってこの一冊で終わったって良いじゃないの?と思ったけど、番号がふってあって巻末に2巻の宣伝までありました。

この先にどんな話が待ってるのか正直言って予想も付かないです。八重辰を目の敵にしている客とか関わって来るのかしら?それとも娘の母親とか?

次巻も楽しみに待ちたいと思います。

4

No Title

これは少女漫画だと思う。最初から最後まで周囲が祝福し過ぎている。愛し愛しされる為に生まれた彼ら。各々の立場で別れても、またそこに周囲が彼らを祝福してしまうので再び結ばれる。大人同士の甘酸っぱい初恋の続きなのだ。

所帯を持ったが妻となった女性の身体を触れる事ができない受け。理由は七年間前に別れた男が忘れられないから。この理由はとても良い。だが、そうならそうと分かっているなら結婚するなよとどうしても現代人なので思ってしまう。時代的に男は所帯を取り子孫を残さねば男として舐められるといった、そういうものなんだろうか。女性は浮気し子を生むけど生んだ後子供の顔を見ないようにして書き置きして家を出ていくが逃げる際に後ろ髪ひかれたようなシーンがある。次回引き取りに来るのだろうか、その辺にノイズがかかる。だが女性作家ならではの圧倒的な表現力、残された子が純粋無垢でお転婆で愛くるしい。この子なら父親が同性と愛し合っているのを知っても軽蔑せず喜んで受け入れ家族となるだろう。という、うん、なんかその漫画を大量に読んだオタクには物足りない次の展開が読める漫画である。別な方のレビューに展開が目まぐるしいとあったが、展開が読めるタイプの人はだろうな感があるため、これが目まぐるしい?となってしまうかもそれない。だが安心して欲しい。作者側が彼らの問題点をラストで即効解決してくるから読んでいてストレスは全く無い。この子供問題を更に先延ばしされたらレビューはしないつもりだった。話が一段落して作者からいやはや良かったねぇ丸く収まってさぁという内容の書き下ろしがとても心地よい。

ただただ美男と美男がすれ違いにすれ違ってる様を拝める漫画である。普段は凛として仕事をこなす男が、攻めの前では無垢な少女の様に恥ずかしくて逃げたり避けたり色艶となる姿はたまらないほど興奮する。攻めは最初から受けに絆されてるので好きすぎるあまりにちょっと避けられただけで傷つくという繊細な様子がコミカルで面白い。

1巻では七年間どこでなにをどうしてただったが、2巻では共に暮らし始めるのだ。もうラブラブになるしかないだろう。そうだろう。そうして欲しい。

5

酔いしれる一作…

あああもう最高…!
江戸の男達の色っぽさ、艶っぽさにひたすら酔いしれる一作でした…

自分の好みで言えば、時代ものよりも断然現代もの。
平安時代なんかは好きだけど、江戸明治大正…そんなに興味ないなあ、という感じだったのですが、試し読みでもう心を一気に持っていかれ、読み終わった今は満足感でいっぱいです。

タイプの異なる江戸男×江戸男の再会愛。

個人的には、攻めの寅次にはもっともっとグイグイ来てもらっても良かったかなと思うけれど、引き際と理性を持ち合わせているのも寅次という男の魅力かも。

7年を経て大きく変わってしまった八重辰の状況に驚きつつも、揺るがぬ愛で全て受け入れ共に生きようとする寅次の懐の深さに、涙、涙…でした。

やっと自分の心に素直になり、想いを正直に伝えられるようになった八重辰、本当に良かったね…( ; ; )

こふで先生の美麗絵と世界観に、うっとりどこまでも酔いしれることのできる一作でした・:*+.

2

以前は髷、苦手でした

ドラマでも時代劇を見たことがない。
「月代」が苦手なのか??
非BLの「さらい屋五葉」やアンソロ「男色図鑑」くらいしか時代物を読んだことがないと思います。
試し読みはしたとはいえ、こんなの買って良かったんだろうかとうろたえながら読みました。
あの髪型は何日に一回セットしてもらうんだろうかとか着物にくっつけている可愛いポーチは財布なのか?とかじっくり見ながら、です。
絵が丁寧で細か〜い切り絵みたいですね。
江戸時代の江戸文化に触れた外国人のような気になります。
綺麗過ぎて勝手に期待した程のエロさはなかったです。
けなしているのではなく、2人や周囲の人々の心情中心にお話が進んでおりそういうシーンはちょっとだけ、煽りPRに乗せられたわたしが悪い。
2人ともイイ男、色男には間違いなく次巻が待ち遠しいです。

1

完璧でした!令和の今、見たい1冊

大変評判が良いので気になり試し読みをしてみて速攻で購入しました!

初めて読む純和風100%なBL。
正直そんなに和風萌え属性はなかったのですが、、、完璧に萌えました。

何となく読まなかった理由は
難しそう
読みにくそう
古そう
といった偏見にまみれた思い違いの食わず嫌い(;´・ω・)

反省しかない。。。

まず難しくない!
お話し的には想い人を探し求める再会系。
しかも偶然の再会じゃなくてちゃんと追い求める一途な感じです。
萌えるに決まってる!

江戸時代特有の言い回しみたいな感じもあるけれど全然理解は余裕で出来ます。
少しも読みにくさがない!
むしろフォントも作風に合っていてかっこいい。

更に絵が色っぽい!!!
髪型は完全に時代劇だけど(それが江戸なので当たり前!)髪型さえ変わればスーツ着てても何の違和感もない美麗な絵!!!
ただただ普通~にイケメンな2人。
古臭さとはなんぞ・・・?


という事で全ての概念をぶち壊してくれたこの1冊!
滅多に書かないレビューも書いてしまう程でした(笑)
続編が楽しみで仕方ないです(*´▽`*)

2

好きです!

こふで先生が大好きで、「べな」が大好きで、
連載開始当初から楽しみにしていましたが、どうしても一気読みしたくて我慢してました。
やっと読めた感想は、「最高!」です
期待を裏切らない…いや、期待以上でした

こふで先生の描くキャラクターは表情の豊かさと美しさを兼ね備えていて、やはり大好きです。
お二人の顔や仕草から色気も愛嬌も感じられて狂いました。
そして、お天ちゃんの可愛らしさと賑やかな奉公人たちにほっこりさせられました

2

展開が目まぐるしくて、かなり焦れモダ

先生の「べな」は途中まで既読です。
こちらは多めの試し読みでガツンと惹かれて読んでみました。(以下ネタバレあるのでご注意ください)

「べな」と同じく江戸時代のお話。
本作は攻めの寅次ががっしりした典型的な男前(全身の刺青がまた色気がある)、受けの八重辰がちょっと細身の美人で、どちらも好きな属性。初っ端から色っぽい濡れ場で、グッと惹きつけられます。

名も知らずに逢瀬を重ねていたが、突然八重辰が消える。そこから七年、寅次は八重辰を探し続けて、とうとう見つけるが…というお話。
切なさいっぱいですが、コミカルなところもあって、時々クスッとします。

やっと再会して、寅次は熱い想いを伝えるけど、八重辰は帰れとつれない。しかしその表情からは八重辰も未練タラタラな様子が伺える。

と思ったら八重辰の娘お天が登場。なんと結婚して娘ができていた!(妻はいません)
実は個人的に子供の出てくる作品は苦手です…。
本作もやっぱり、子供シーンはちょっとしんどかった…。お天は健気でいい子だけども。

中盤、八重辰が「俺もだ」とやっと気持ちを認めたと思ったら「父になりたい」て…。子供が二人の進展の妨げになるとかしんどい。
自分の気持ちを捨ててでも、二人の側にいたいと思う寅次が健気で不憫(泣)

後半にまた大きな展開が。
八重辰から真実を聞いて、「俺のいとおしい男」と思う寅次の、強い愛にキュンとしたんですが…なんでまた離れようとする?!?!拗れすぎて、ちょっと気持ちがついていけない、うーん。

ラストの濡れ場では、隠されていた八重辰の一途さが明かされ、寅次嬉しそう。
最後はなんとか丸く収まり、二巻に続きます。


二人の一途な愛が美しいと思うのですが、気持ちや状況が二転三転する感じで、展開目まぐるしいです。読んでいて、んん〜〜〜?!?!という気持ちになって、いまいち萌えきれませんでした、ちょっと残念。

巻末の予告によると、二巻は今年の冬頃発売予定とのこと。もうちょっと色っぽい展開が増えるといいけど、どうかな〜?

紙本 白抜き修正(濡れ場少なく、修正も少なめな描き方)

3

ワイルド攻めとなよやか受けin江戸

あ〜本当に美しかった〜…
正に「色男x色男」。
といってもタイプの違う色男で、この組み合わせは最強ですね。
表紙からも一目瞭然、ワイルド攻めとなよやか受け in江戸。
なよやか受けの「八重辰」は、自分の事を明かさずにただ抱かれて乱れて、そして忽然と去り。
そして7年。
ワイルド攻めの寅次は探し回る。強そうな男が、強がらず弱った様子をありのままに見せるところがいい。
だから本作は「再会もの」。
「八重辰」は実は料理茶屋の主人で、7年の間に子持ちになっていて。
もちろんそのいきさつはワケアリ。
その子供・お天の存在を絡めながら、色恋よりも八重辰/八兵衛の生きる世界に全身で関わっていくことになっていく寅次がいい。ちょっとヘタレだけど。
八兵衛はねぇ〜…ぐらつく心はわかるけどサ?
お相手が寅次で良かったねぇ、ということかな。
お互い言葉足らずのすれ違いにハラハラさせてもらいました。
さて、子連れBLなわけですが、この作品に関しては私は全然大丈夫でした。
お天ちゃん、この子なりの健気と心意気があるもんね。
そして、なんといっても彫り物がよかった。…けど。はて、寅次はこれまで何を生業に?という疑問。
続くそうなので楽しみです。

3

色気で右に出る作家はいないのではないか…

作者様買いです。べな完結の感動から約1ヶ月でまたしてもとんでもなく趣のある作品を生み出してくれた作者様に感服です。

帯に色気×色気とありましたが、まさにこの作者様以上に色気のあるキャラを描かれる人はいないのではないでしょうか…しかも一言に色気と言っても、屈強な感じや威圧感があったり、はたまた儚げだったり美人だったり、可愛いに全振りしていたりと本当に様々。まずキャラに魅せられる作品です。

そしてまた初恋のやり直しというテーマが熱すぎる。墨を全身に入れ飄々とした感じに見える美大夫の寅次がひたすら一途に八重辰を想い探し求めているという設定も最高ですし、さらにいろんなものに板挟みになり身動きが取れず、それでもどうしても再会してしまった寅次を手放したくないと苦しむ八重辰の苦悩の色気と切なさが…だって八重辰、寅次に恋仲にはなれないって言っても俺の前からいなくなってくれとは一度も言わないんですよ!!もう情緒ぶっ壊れです。

表情や行動は雄弁なのにただ恋に浸ることはできない二人が今後どのような恋路を見せてくれるのかひたすらに楽しみです!!!

4

美麗な色男×色男

先生の美麗な絵で色男×色男なんて大好きですよ。そりゃあもう。
隅々まで美しい。目が喜ぶのがわかる。
八重辰の半端ない色気にかわいらしさ。
寅次のいい男っぷり。
これだけでもう十分な気がしますが。
ストーリーもいい。
八重辰が逃げたくなる気持ちも、寅次が未練を捨てられない気持ちもわかる。
その見せ方、心の動きがすんなり入ってくる描き方が好きです。
べなもそうでしたが、時代モノでも絵やセリフが見やすい。時代モノに疎い私でも理解できるわかりやすさがありがたいです。

お天もかわいい。
奉公人たちもいい人。
2人は周囲の人へのやさしさがあり、周りの人からの支えもあって、2人が共にやっていこうと思えるまでがいい話だわ〜とじんわり感動です。
八重辰の切なさ、寅次の思いやりが相まる感じがなんとも言えずしみます。
この2人の続きが見られるのめちゃくちゃうれしい。
2巻楽しみです。

3

表紙から察せる部分と察せない部分のレビュー

ストーリーの良さについては他の方のレビューで迸るパッションで伝わると思いますし、一旦まず御本を読んで欲しいというのが正直なところです。
ので、部分部分引っ掛かる方がいそうな要素を幾つか書かせて頂こうと思います。

受けと攻め、および世界観については表紙から察せる、それで正解です。
なのでそもそも時代モノBL(髷やら男女を取り巻く力関係やら)が無理!な方にはオススメできません。
(見た通りでわかるとは思いますが…)

もう一つは、片方の家族の構成員として“子ども”が出てきます。(おそらく試し読みにも出てきてた…気が…)
BLに於ける“子ども”の立ち位置は作品によって様々で好みも分かれる部分かと思いますが、割と受け入れられる方が多い表現の“子ども”だと感じました。
確定のネタバレを避けるとふんわりとしか表現出来ませんが、BLにおける“子ども”の扱い方として、非常に上手い、と感じます。
BLに家族としての“子ども”が登場することが好きじゃない、という方にも『BLに於ける“子ども”の扱い』という点については問題にはならないと、私の主観では思いました。
(私自身が苦手寄りなので判断厳しめでコレです)
ストーリー上かなり重みを置かれているキャラクターではありますが、気にせずに読んでみても良いのではないかなと思います。

ちなみに……現代モノではあそこまで墨が入ってたら確実に堅気じゃ無いですが、こちらの作品ではヤの字は特に関わりないです。

前作以上に、気の良いキャラクターばかりで、爽やかで気持ちよく読めます。
とにかく絵が上手くて、絵そのものまで楽しめる作品です!

と、こんなところです。

絶対無理!なポイントがある方は避けて頂くとして、ちょっと苦手なモノが多いな…くらいの拒絶感までいかない方には、ぜひぜひぜひぜひオススメしたいです!
確約は出来かねますが、その苦手意識をひっくり返すくらいには素晴らしい部分がたくさんあります。

ナンバリングはされていますが、話を途中でぶった斬るような続刊へ、ではないので、この一冊だけで満足度は十分にエグいです。
お試しに(続刊買う覚悟をせずとも)買って読んでみてはいかがでしょうか?

読み終わった瞬間スタオベ待ったなし。幸福感に包まれました。
感謝感謝の極みです。
ありがとうございます。

6

目を奪われる圧巻の緻密さに驚愕しました

凄い世界に触れました…!
江戸の雰囲気がこんなにも紙面から感じられるBL作品にうっとり必至です

私は刺青/彫り物が個人的に好きなので気合いの入った彫り物描写を目にすると本当に感動します
ただ、、、なかなかお目に掛かれない( ;∀;)
特に国芳の浮世絵などで見掛ける江戸時代に流行った全身への刺青は滅多にない。。。全身に緻密な刺青、、、作業量だけでも凄そうですもんね!
なのでお目に掛かれない前提でいる分、いざ求めていたものが目の前に広がった時の興奮と感動は一入なんです!!!!!

そう!寅次の彫り物は全身です!
ヤバいです、ほんとに気合いの入った緻密で絢爛な芸術的な刺青が拝めます
この刺青姿での絡みをBLで見れるなんて…!
めちゃくちゃ格好いい。。。!
こふで先生の凄さを目の当たりにしました

やば、、、ほぼ刺青の事しか書いていない。。。(゚Д゚;)
でも、、、書かずにはいられない程の衝撃だったのです、ほんとに凄い
見て欲しい、、、!

一切手抜きの感じない全ページ気合いの入った作品です
お話し自体も難しさのないシンプルな再会ものだからこその見せ場をしっかり創り上げているのが読み応えを感じさせて下さいます

贅沢な気合いの入った絵で時間を掛けて想いを遂げていく色男2人の恋物語
~出会い・再会編~が1巻といった所でしょうか?
色男の必至な姿には見ているだけでも見悶えます(萌えるというより見悶える!という感覚になってしまう、何だろうこの感覚、すごくドキドキします♡)
~蜜月編~にあたると思われる2巻が楽しみでなりません
そして是非、2巻でも眼福としか言い表せない素敵な世界に浸らせて下さい!もしもそんな中でまた寅次の刺青をチラっとでも拝ませて頂けたら嬉しい限りです(>▽<)

5

とにかく美しい!

なんと言っても作画が素晴らしいです!最初から最後までひたすらに美しいオトコが二人ずっと画面にいて目が幸せ・・・♡前髪が乱れるのがとても色っぽいです。綺麗な作画は数あれど、表情がここまで魅力的な作品にはなかなか出逢わない!

ストーリーとしては、7年間互いを忘れられなかった色男二人が再会する、と言うものなんですが。日帰り逢瀬できるほど近くに住んでいるのになかなか見つけられないことや、寅次が着の身着のままでそのまま奉公人になるところなど、時代背景がしっかり効いていて素敵です。

今年続編が出るようなので、1巻ではままならなかった二人の関係がより一層濃いものになることを期待して神評価にします。

2

ノっぴきならない男たちの恋が始まった。

お表紙から分かる通り、江戸を舞台にしたお話。


過去、関係のあった身体に墨の入った男を、料理茶屋を営む上品な佇まいの男は七年間探し続けていた。
ふとある日、探し続けた男と再会して、、、



江戸といえば人情話という、まりあげはのなかで勝手な刷り込みもあるせいか、胸がギュッとなるお話でした。


七年という月日。
受けにはすでに子どもがいて、その子どもはわけあって外に出られなくて。

そのすべての謎が解けたとき、男たちの運命の歯車は回り始めた。
そんな1冊だと思う。

3人で連れ立つ姿は本当の家族のようで、これから2人+お子がどうなっていくのか。
とても楽しみすぎて、次巻発売の冬がとても待ち遠しいです。


ちなみに終盤の、攻めが受けの家に居座ることは異分子で、家を出ていこうとしてみんなが受けに連れ戻しに行けと説得するシーン。
それからラストにかけては、本当に熱いものがこみあげてきました。
最高すぎて、なにも言えない。

とにかく読んで…! この一言だけを、ここにまりあげはは置いていきます(掌を合わせながら)。

5

「べな」からです

前作の大作「べな」を読み、ファンになりました
本格的な和風BLは初めて読みます(「べな」はファンタジー要素)

前作からとても美しい絵を描かれる先生というのはこの目で知っていましたが、この新刊でも十二分にその才能が花咲きまくっています
多分和風BL自体に不慣れだから気付かない、という点もあるかも知れませんが同時にそんなに見慣れていないからこそ違和感を感じる事もあると思うのですがそういう感覚は一切なく、ファンタジーでないのにしっかりこの江戸時代という世界観に入り込んで読めてしまいます


受けの八重辰さんの美丈夫(という言葉を今回初めて知りました、かっこいい)さ、攻めの寅次さんのBL的に言えば大型犬のような存在が見ているだけでも惹き込まれます
この2人が互いに7年間秘めていた想い、、、
この7年間を埋めていくのが1巻
八重辰さん側の事情が多く語られます
少しシリアスな所もあるのですが、お天ちゃんに癒されます
特にお天ちゃんと寅次さんのやり取りがとても好きです

和風BL、はまってしまいそうです!
次巻もとても楽しみです

5

こふで先生、作家さまになって下さってありがとう…‼

見るべき作画、読むべきストーリー、感じるべき心意気

朝から幸せ過ぎます
こふで先生に五体投地でこの溢れる感謝をお伝えしたい…

本格的な時代BLで1冊丸々とか数冊に渡ってってなるとそこまで多くはない中で本当に「求めていたもの」があります
元から時代BLをお好きな方にはきっと心奪われる瞬間から始まる1ページ目の扉絵
美丈夫で色気漏れる伊達男2人が交わす視線と触れる指先
ほんのり後れ毛乱れる月代、はだける小袖に背中の龍虎、、、
もぉ…この1枚の画で分かる、この作品の価値と勝ち

まだ時代物はチョット…という方にも良かったらこの色気と物語を感じさせる1枚の芸術を一目見ていただきたい…‼

扉絵だけでも正直まだ語れる…
ほんと、好き
またタイトルが粋ですよね(イチイチ感動と感心が止まらない~(>ω<)‼)
心を奪われたまま進む色男×色男の「ノッぴきならねぇ」両片恋慕の物語
このお話しがまたイイ!
BLとしての正統派
正統派でありながらこの世界観で読むとまた新鮮に目に飛び込み脳を溶かします

そして良きところで1巻は着地
更に続く2巻の予告にまた心がときめきます‼
――”昼間”は、主人と奉公人の境をこえないこと。――
もぉ、、、この予告の一文だけで発売まで生きていける…‼
尚、発売予定は2024年冬頃♡

あーーー!最高だった!!
楽しみにしてた甲斐があったってもんです٩(♡ε♡ )۶ 
攻め受け属性に「粋」と「美丈夫」追加してください笑

修正|無粋な修正の無い描写ですがしっかり目合ひ(まぐわい)です♡(ぼかした感じや吹き出しが上手く活きてます)
とにかく…美しく、そして雄々しいです、素敵です‼

11

この粋な世界に酔いしれたい…!

歴史もの大好きです!
その世界観が語られる隅々まで
味わい尽くしたい❤︎

この作品も、そんなことを
思わせてくれる
圧倒的な画力と
時代の文化、背景の描写によって
表現される粋な世界に魅了されまくりでした。

身の上を明かされず、姿を消した想い人との再会
相手には、立場があり家族もいて
好き勝手に動ける自分とは正反対の世界で
生きる人であったんですけど、
そこで無理を通して想いを遂げようとは
しないんですよねー!
そこがめちゃくちゃ良かったです❤︎
堪え忍ぶからこそ美しい人の姿
この時代ならではの美的感覚とでもいいましょうか。

それはそれとして描かれながら
お互い忘れ難く離れがたい様子が
また萌えます❤︎
娘の天ちゃんの存在感もすごく効いてて
家族のように寄り添う姿が今から目に浮かぶ…

そんな2人を周りも暖かく見守るんですよね
いろいろ新鮮でした。
ストーリーは、日常系な感じが強めで
思ったより平和な、王道的なお話でした。
まぐわいもソフトだなぁ個人的感想ですけど
行為そのものより、秘密の逢瀬とかっていう
心理的にクるものがある感じなんですよね。
その描かれるシーンの画なんかドラマチック
そのもので最高なんですけど❤︎

でもとにかく、先生の美意識に感化されながら読むこの高揚感が堪らない、醍醐味だなあ

お話が続くようで、とっても嬉しいです!
もっとこのお話深掘りしたい❤︎
良かったです〜

8

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