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表題作FLESH&BLOOD(14)

ジェフリー・ロックフォード 海賊船船長
東郷海斗(カイト) タイムスリップした高校生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

初冬を迎え、寒さで微熱と咳の続く海斗(かいと)。
食欲も落ちて衰弱していく海斗に、ジェフリーは見守るだけの無力感に苛まれる。そんなある日、海斗に血痰を吐く大きな発作が…!!
ロンドンに肺病を治せる名医がいると聞き込んできたナイジェルは、ウォルシンガムの縄張りは危険だと譲らないジェフリーと激しく対立!! 僅かな可能性に縋るナイジェルは、密かに海斗を連れ出しロンドン行きを決行するが!? 

作品情報

作品名
FLESH&BLOOD(14)
著者
松岡なつき 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
FLESH&BLOOD
発売日
ISBN
9784199005602
4.7

(34)

(29)

萌々

(2)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
159
評価数
34
平均
4.7 / 5
神率
85.3%

レビュー投稿数11

涙、涙

F&Bの14巻です。

こちらはかなりの分岐点だった巻。
これでまた、ふたりは離れ離れになってしまうのね…と、わたしの心に隙間風を吹かせてくださいましたよ(涙
でも、海斗の体のことだけ、海斗の心の平安だけを優先するジェフリー…もう、惚れ直しました。(毎巻惚れ直してるけど)
甘々展開で、もっと読みたいです。

前巻で、ラウル(海斗を手に入れようとしていた男)がアロンソ(スペイン王の気に入りで、ビセンテの友人)の手から逃れたとあった時には軽く目眩がいたしました。
『ちょっとちょっと、なにしてくれてんのー!』という感じに。
これでまた、ジェフリーと海斗が不幸になっちゃう要因が現れちゃうじゃんと思っていたのですが、序盤でさっさと現れてくれて『速過ぎ!』とツッコミ入れちゃいました。
もっと後で出るのかと思ってたのにー。
ラウルと共に現れたヤン(ファン)は好きなんですけどね。
このふたりの関係は歪ですねー。
でもいつか、ヤンがラウルから逃れることが出来ることを祈ります。

終盤、ジェフリーが覚悟を決めていたことが語られ、なんかもう堪らなくなりました。
涙が止まらなかったです。
もう、ジェフリー大好き!どうしようって感じです(涙
海斗とジェフリーが出会った時は、まさかここまで愛が深くなるとは二人は思ってなかったでしょうし、わたしももちろん思ってませんでした。
ここまでハマるとも。
もういっそのこと海斗と一緒に海へ出て、共に最期を迎えてくれた方が、これからジェフリーへ訪れるであろうことを読むよりわたしは幸せでしたよ。
あー、ちゃんとこれからも読み進められるか心配です。
ヘタレ病、再発…

2

時の海を越えて!

心が引きちぎられるような思いで、ページをめくる手ももどかしく読み進める……

この巻は、よくぞここまでという悪役ラウルとヤンの一節から始まる。
どす黒く不気味なラウルの陰謀に、心はざわつきながら舞台はプリマスへ。


季節が寒さに向かうと共に、衰弱していくカイト。
彼を愛する誰もが、その無力感に苛まれ、そしてそれぞれの愛を貫こうとする。

タイムスリップに関する張られた伏線と、カイトが結核と分かった時点から、
この展開は予測はしていたのだけれど、
分かっていても切なくて悲しくて読むのが辛く、そして愛おしい。


ジェフリーと対立してもカイトを救おうと暴走するナイジェル、
それでも決して揺るがないと二人の信頼の絆、
ナイジェルに静かに決意を告げるカイト、
いざカイトを手放そうとする際に、ジェフリーが思いを馳せるビセンテの愛、
そして、二度と会えないだろうことを覚悟しながらもカイトを抱かないジェフリーの強さ、
涙がこぼれました。

早く次が読みたい!そして幸い手元には現時点で刊行された21巻まで揃っている……
のだけれど、あまりに心の波立ちが大きく、手に取る事が憚られるような
もうどうしていいのか分からない!と叫びたいような気分です。


雪舟さんの絵が好きだったので、絵師の変更は微妙な気分だったのですが、
この巻の絵は眺めるだけで涙を誘うような迫力で、
切なく暗い情熱の迸るこのストーリーにとてもあっていた。
挿絵も神です。



5

ジェフリーの男っぷりが最高!

やっとスペインから戻ってこられた海斗なのに、当時不治の病と言われていた肺結核に侵されてしまいます。
リリーをはじめ皆が海斗の治療に懸命に尽くしますが、病気は進行する一方。
そこで海斗は大きな決断をします。
それに対してジェフリーも悲壮な覚悟を決めます。

この巻でジェフリーは、恋人としても親友としても船長としても広い懐を見せてくれました。
海斗への愛情といいナイジェルへの態度といい、それはもう惚れ惚れしてしまいます。

実は、どうして海斗はジェフリーを選んだんだろうってずっと疑問に思っていました。
もちろん、ジェフリーも素敵だし大好きなのですが、
ナイジェルとビセンテも負けないくらい魅力的じゃないですかー!
でも、今回はっきりわかりました。
海斗と結ばれるのはジェフリーなんだってことを! 今更ですがw
彼の思いの強さと見事な男っぷりを前にしては何の異存もございません。

素敵すぎる攻め様3人の間でフラフラと迷っていたのですが(私がw)、
今後は迷わずジェフリーと海斗の恋路を応援しようと心に決めました。
でもこれからも、ジェフリーとナイジェルの度を越した友情にハァハァしちゃうことは許してください(爆)

それにしても、後半の展開にずっと胸が苦しくて仕方がありませんでした。
どうかジェフリーが無事でありますように!

2

完結を見届けるまで死ねません!

私が初めて出会ったBL作品がこの「FLESH&BLOOD」シリーズでした。
読み始めてもう何年…今まで読んだ小説の中でも特別な存在で、一番好きな作品です。
もはや、愛してますww
あまりに好きでレビューをうまく書けるか迷っていたのですが、
6月26日に15巻の発売が決まったようなので改めて読み返しレビューを書きます。

物語はラウルとヤン・グリフスの話から始まります。
読者としては海斗と仲間の続きに焦れていますので、「早く早く」と読んでしまいました(笑)
ヤンが気になってる方が多いようなので、彼らの続きも気になります。
前巻で無事イングランドに帰還したものの、病の進行を止められない海斗。
日に日に弱ってゆく彼を支えるのは心強い仲間たちです。
ジェフリーは勿論、ナイジェル達「海の兄弟」、元気の出る料理を作るジョー、一番の相談相手リリー。
彼らの心強さと、絆にもう涙がにじんできます…。
ナイジェルも海斗を想うあまり、ある行動に出てしまいます。
それでも大切な人を失いたくないという気持ちが胸に迫り、本当に愛の形は千差万別だなあと感じました。
12巻ではヴィンセントがスペイン男の愛を見せましたが、14巻はやはりジェフリーでした。
吐血し体力と共に心も弱る海斗をはげまし、愛を囁くジェフリーの言葉ひとつひとつが涙を誘います。
「頼むから幸せになってくれ」と思わずにはいられません。
ジェフリーは海斗と運命を共にすることを決め仲間にグローリア号を託し、
海斗は自らの体力の限界を知りジェフリーに真実を話す覚悟を決めます。
未来に行けば病気は治る、だから帰ってくるのを待っていてほしいという海斗の願いを
ジェフリーは聞き届けます。
しかしその心中は、自分は帰りを迎えてやれないだろうという胸も引き裂かれそうな現実。
それでも自分の分まで生きろ、と海斗の幸福を願うジェフリーにもう号泣です…(ぐすっ)
人が人を想う気持ちってなんて強いのだろう、と思いました。陳腐な感想ですみませんorz

別れの決意をし、ひとときの甘い時間を過ごす二人。
この時の海斗のいじらしさといったら、もう……www
いつまで焦らしプレイは続くのでしょうか(涙)
ここまでですでに涙と鼻水で大変なことになってますが、物語は巻末までさらに盛り上がってまいります。
ついに別れの日、海斗とジェフリーはホーの丘へ向かいますがウォルシンガムの手下に見つかります。
グローリア号の仲間は応戦し、ジェフリーは出発を迷う海斗に「覚悟を決めろ」と最期の言葉を告げます。
雪の降る中、二人が交わすいつもの合図が切なくてたまりません。
海斗が旅立ち、残されたジェフリーの心情に涙が止まらなくなりました。
2時間でティッシュ1箱使うなんて、思いもしませんでした。。

ジェフリーはどうなるのか、未来へ行った海斗や、和哉の行方、イングランドとスペインの戦いなどと
気になることは山ほどある所で次巻へと続きます。
こうなったらもう、とことん松岡先生についてゆくしかなさそうです。
彩先生のイラストはまさに「F&B」の世界といった感じですね!
それぞれの愛の形、交差する想いにひたすら感動し、本当に出会えてよかったと思える作品です。
一日も早く15巻の発売を楽しみに待とうと思います。長々と失礼しました。

6

まりな

桜花さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

私も公式HPを見るまで知らなかったです。
以前に比べると刊行の期間が短いと思います。
嬉しいのですが、クライマックスが近いのかな?なんて
思ったりして複雑です(笑)
最後までジェフリー達の物語を見届けましょうね!(>_<)

読み終わった瞬間から次の発売が待ち遠しい

なんとかイングランドに帰還することができた海斗一行。
季節は冬を迎え、微熱と咳の続く海斗は衰弱していく一方だ。
そんな海斗を見守ることを選んだジェフリーと、なんとか運命に逆らおうとするナイジェルの意見は激しく対立する。
そしてついにナイジェルはジェフリーの隙をついて海斗を連れ出すが・・・・・・

海斗闘病編な14巻。
やっとジェフリーたちの元に戻ってきた海斗だけど、病気は悪くなっていくばかり。
この時代に海斗の病気を治す方法はなくて、できるのはせいぜい進行を少し遅らせることと、周りにうつさない努力くらい。
そんな中で周りの仲間を気遣う海斗がものすごく切ないです。
それよりも何よりもナイジェルがあああ・・・・・・!!!
普段冷静な彼だけにこの行動には涙涙です。

今回出てこなかった和哉の動向も気になるし、とりあえず一段落というには続きが気になりすぎるラストに早くも15巻の発売が待ち遠しすぎる。


2

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