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表題作あでやかな愁情

秀島慈英 天才画家
小山臣 警察官

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

子供のころを夢に見、うなされる臣。そのたびに慈英のぬくもりに安堵する臣だったが……。大人気慈英&臣シリーズ最新刊!!

作品情報

作品名
あでやかな愁情
著者
崎谷はるひ 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
しなやかな熱情
発売日
ISBN
9784344828629
4.1

(54)

(30)

萌々

(12)

(4)

中立

(5)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
10
得点
215
評価数
54
平均
4.1 / 5
神率
55.6%

レビュー投稿数10

たおやかな→あでやかな

前にするか萌2にするか迷って、ちょっと緩めに萌2を。この大団円、第二部完結!の雰囲気に流されまいか流されるか迷った末に流されておくことにしました。

前巻のレビューでもチラッと書いたのですが、宗教に触れる作品は、ヤクザモノと同じく汚さをえがき切って頂けないと好きではなく、今作についてはそこがまず苦手ポイントの一つでした。三浦と壱都をあまりにも綺麗なものとして書きすぎている。

あとがきを読むとあえてそうしたんだろうなとも思うのですが、今回は慈英と臣の関係性より周囲の描写が多い気がした。社会的な関係性が広がって、その中で生きる2人を書きたかったのだろうけど、少し物足りず、かつ最後は力技の大立ち回りの感があり、ちょっと満足度は低い。

最後は臣、いつまでそんななの?ってとこ。仕事が好きな割に仕事に対する向き合い方の雑さが、ダブルスタンダード感あって、今回特に引いてしまった。

もちろん、シリーズ今までを面白く読んだ故のこの感想なんですけどね!三部はあるのかな〜
あったら勿論買います!!

0

2部の完結か壮大な前振りか

何はともあれ慈英×臣シリーズ第2部完結です。
崎谷さんが「あとがき」で書いてましたが、
1部の3作目と2部の3作目を裏と表的にしたいということで、
1部では父親のこと、2部では母親のことがテーマになったそうです。

慈英の仕事のパートナー・アインが慈英に、
‥というか、慈英と「寝る」ことに、
執着するところは謎でしたが、
慈英を臣が、主に臣が覚悟を決めてなるようになったときの
引き際の良さもまた謎だった。
英語で考える人の思考回路は理解できないってことかしらん??

シングルマザーだった母親が
「あのひとの子どもだから」とつぶやく描写があって、
臣のルーツもまだまだ何かありそうです。

2

第二部完結!

シリーズも七作目、本編としては六作目です。

臣よ…やっとか。
『身を引く』恋ばかりをしてきた臣が、慈英を欲しがりました。
おれだってすごい勝手なんだ、臣はそう言いましたが、慈英はずっとその『勝手』を望んでいたんだよ。
何があっても、俺を放さないで、って。

ひどい言い方をすれば被害者妄想の激しかった臣。
周りに守ってもらってるからこそ、ひとりよがりな行動も許されていた。
でもそれじゃダメなんですよね。
臣は自分の言動がいかに周りを傷つけていたか、この巻で痛感したんじゃないでしょうか。

今回臣の幼少時代を、臣が見る夢で追体験しています。
正直を言えば、臣の母親の気持ち、分からんでもない。
彼女には、助けてもらえる人がいなかった。
考えがあって捨てた。それがどんな理由であれ許されることじゃない。
臣の言葉が胸に突き刺さりました。

「それでもおれは、そばにいてほしかったと…思うよ」

子は、親を選べない。
そして、その存在は絶対で。
どんな母親でも、臣少年はずっと母親を恋しがっていたのかな。

アインは痛快でしたね。
臣の周りは甘い人ばかりだから、彼女の存在が臣を成長させたのかもしれません。

今回は全体的に糖度低め。
臣と慈英が一緒にいる時間があまりなかったからでしょうか(笑)

臣の実の父親の存在も気になるような言葉もあり、今後の展開が気になる。
早く続きを!

0

やっとここまできたか

ほんとに臣のヘタレっぷり。いい年した大人がそんなことでどうするんだと思わずにいられませんが、やっとここまで成長しました。よかったね。

病院でアインに突っ込まれるところはほんとに情けなかった。またかよ、と思いましたし、いい加減学習しろと。だから、アインの言葉にはもっともだと思いました。が、アインに言わせてるあたり、周りの甘やかしもすぎたんじゃない?とも思いました。あれは、アインに言われる前にほかの人たちが言ってあげなくちゃいけないことだったんじゃないかと。ほんとに、臣の周りには同情的すぎて甘やかすばっかりの人しかいなくて、臣があんななのは、周りにも責任があるんじゃないかと思いました。慈英が記憶をなくした時もみんな臣サイドについちゃって、だいぶ引きましたし。

臣の生い立ちは気の毒ですが、そのおかげで守られてきた部分もたくさんあったんじゃないかと思うのです。ある意味、それを武器にして生きてきた部分もある。「僕は弱いの、守って」という臣のキャラは、最初は良かったけど回を重ねるにつれて鼻についてきてました。それをこの巻で少し解消してくれたと思います。臣って被害者意識が強くて、そのことが周りを傷つけることについて鈍感すぎる。臣の「守る」は口だけなんですよね。表面的というか。この巻では、そこから臣が一歩成長してくれました。やっと臣の「守る」という言葉に芯が入ったと思いました。

相変わらずアインの慈英への執着はよくわかりませんでした。三島の執着はまだわかったんですけどねぇ。

それと、臣のお母さんの「あの人の子だから」というセリフの謎解きをしてほしかった!お母さんに何があったのか最後まで気になってしまいました。

慈英×臣の恋愛話だけでなく、お話が広がってきてラブ以外の部分も面白かったです。

0

集大成

新刊、待ってました。
私はこれを読み終わってから、臣さんのお父さんに関するほうの話を読み直しました。
なんだか本当に、臣さんが成長していて、人ってすごいな、とただただ感動しました。

毎度毎度事件に巻き込まれてくれるお二人ですが、
今回の病室のシーンは、やっとここまで来たか、と思いましたね。
臣さん、照英さんに指輪頼んでたなんて、かわいいなあ
そう思うと同時に、慈英、お前もか、なんて(笑)

このふたりはもう別れるなんてことは絶対にないんだろうなあって安心できます。

この先に出るあどけない日々はめぐり、も楽しみです

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