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第1巻で矢代が百目鬼を「救い」、百目鬼と家族の関係を修復させた後、続きでは二人のロマンスに焦点が当たるのかと思っていましたが、いい意味で見事に裏切られました!今巻は圧巻のクライマックスを迎え、さすが任侠物だと感じました。生死をかけた対決は欠かせません。この展開には本当にサプライズでした。
本作における「極道」は、単なる面白くて目を引く設定ではなく、物語の中心そのものなのです。BLや恋愛漫画の枠を超えると言えるほど、本格的で味わい深く、まさに極道映画のような緊張感と圧迫感があります。これまでの穏やかな日常は、まるで嵐の前の静けさのようで、生死を分ける事件が予告なく勃発し、権力抗争が一触即発の状態に…!
しかしながら、刺激的な殺陣や抗争以上の魅力を持つこの作品は、より一層深いテーマを織り交ぜている点が素晴らしいです。
今巻で描かれる矢代のモノローグと葛藤も大きな見どころです。矢代は役者みたいに本音を言わず、ミステリアスな人ですが、奔放な振る舞いの裏に計り知れず重く暗い過去を背負っていました。淫乱と呼ばれる彼の内面には、驚くほど純真な愛情への憧れが秘められており、若くて真っ直ぐで純粋な百目鬼に対しては、悲しいほど複雑な感情を抱いています。
ボーイズラブというジャンルでありながら、この作品はすでに一般的な恋愛物語の範疇を超え、より深層にある人間性の探求に触れているのです。この点こそが、本作がBL界の伝説的名作として確固たる地位を築くことを決定づけていると言えるでしょう。
今巻を読んで、なぜ囀るファンの方々が自らを「沼民」と呼ぶのもようやくわかりました。この作品はまさに沼のように、人を深く引き込む強力な魔力を秘めているのです!私も流石に沼にハマってしまいました。
裏社会というハードな舞台上で繰り広げられる物語。
2巻ではさらに登場人物が増え、きな臭い事件が起き、百目鬼と矢代の複雑な内面が見え隠れし…と、1巻よりも具沢山。
うーん、組関係の相関図に関しては1度読んだだけでは少々理解しにくいものがありました。
この人誰だっけと思ってしまうことも多々あり…
それでも1度読み終えて星5寄りのこちらの評価になったのは、ほのかに香る情のすれ違いと、ふと芽生えた強い感情が育てば育つほど足枷にもなってしまいそうなままならなさの描き方が好みだったから。
いわゆるヤクザのいざこざでゴタつく2巻の中で、情を感じるシーンがさらっとさり気なく混ぜ込まれていて上手いです。
これがどれも非常に印象的で、時に熱く、時に切なくやるせない。
矢代の過去を覗けば覗くほど、百目鬼に特別な存在になってほしい気持ちでいっぱいになります。
ただ、そんな簡単には上手くおさまってくれそうにないのがもどかしく、簡単にはいかないからこそ魅力的だとも思えてしまうのだから悩ましいところ。
作中で描かれる、百目鬼の目線を通して見る矢代がすごく好きです。
自身を変態・淫乱だと称する矢代の、表面上はドライに装っているけれど、実のところは情が深くて人間味のある人物像に胸が苦しくなります。
そして、矢代の不器用で健気な一途さを人一倍理解し、あふれかえってしまいそうな想いを抱え込む百目鬼が好きです。
願わくば、矢代が本当に好きになった相手がもう1人だけ増えますように。
なんだかものすごく長編でいきますよーという意気込み?を感じる一冊でした。増える登場人物と矢代の過去編と。百目鬼が一人でBL要員やってて、その先の見えなさが辛かったです。
相変わらずセリフでもモノローグでも絵で魅せるシーンでも、核心に触れそうで触れずに一度流して回収したりしなかったり、察しろ系の主張が強いというか、描き方の個性が強い。ハマれば心酔する気持ちも分かるけど、一歩引いて見てしまうと少々クドく感じます。
矢代の過去は深堀りすればするほど意識が変な方向に飛んで行ってしまいそうでした。考えたくないのに、どうしても性被害者の防御機構とか脳科学的メカニズムとか、リアル方面で分析しそうになってしまいます(最近読んだものの影響で)。激しく嫌だ…。
そんなものを全てどうにかして百目鬼とハピエンなんて結末はあり得るのかな。ヤクザのドンパチ描写に力を入れる中でどうやって?傷の舐め合いになると破綻と紙一重の危ない橋な気がするし…。
決着の付け方が気になって仕方ない作品。完結してからまとめ買いすれば良かったかも。
2巻もあっという間に読んでしまって、再読、再読しています。
非常に痛いシーンが多くてキツいんだけど繰り返して読んじゃうんだよなぁ。
ヤクザだし、変態だし普通じゃない事が多すぎて本当に「うわぁ」ってシーンの宝箱みたいな話なんですけど、その中にあって百目鬼はちょっと異質っていうか、私にとって癒しパートだったんですね。
序盤の警官コスも素敵やったし…。
なのに初体験エピソードが!なんとまぁ!あんたもそっち側だったんやね…って感じでしたw
まぁ残念ではなくて、むしろ美味しかったんですけどね。
もっと詳しく!なに忘れちゃってんの??って矢代の気持ちに過去一寄り添えた瞬間だったと思います。
そんな変態たちのお話なんですが(?)、1人の人を想う気持ちっていうのが素朴で、健気で、哀しくて物凄く切ないんですよね。
そのコントラストがイイんだと思います。
矢代の右腕になることを許された百目鬼…片時も離れず側に居るってことなのかしら?
次巻期待しかないです。
1巻から再読ですが既に記憶も朧げなので、読み直しですが最高に面白いです。
まず冒頭の百目鬼のお巡りさんコスプレが最高でした。そして矢代の百目鬼妹に対する優しさなんて、平凡な言葉しか思い付かないですが感動です。
そんな中もたらされる七原のトラブルが、後の矢代銃撃へと繋がっています。
誰が裏で手を引いているのかは、まだ2巻では分かっていません。見た目通りの者が黒幕では無い事は確かだとは思います。
百目鬼が小指落としちゃって、読んでいた筈なのにそれがショックだった〜。
三角と矢代の過去も面白かったです。矢代の病室前での影山と三角の邂逅も迫力がありました。
3巻がとても楽しみです。
