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何とも可愛くて、健気で、楽しい、そして心打つ作品。
コメディタッチでケラケラ笑いながら読み進み、
後半は胸が熱くなって涙が出てしまう。
雑誌で読んだときから、また新しい味わいの一穂先生の傑作!と
文庫化を楽しみにしていた。
* *
めちゃめちゃ裏表のある、外面良男のアナウンサー国江田と、
ストップモーションアニメ(クレイアニメ)作家都築。
好感度120%の表の顔で出会った後で、偶然近所で
裏の顔(伊達眼鏡とマスク、ださいジャージ)で出会ってしまう。
都築に怪我をさせてしまった国江田は、
都築の家に通って仕事を手伝うこととなり……。
この国江田、格好だけじゃなくて性格も素は全然違う。
そしてそれを知るものは家族だけ。
母親への電話での態度の悪さったら、面白過ぎる。
母親が「TVを見てたらゾゾっとする」と言う程の二重人格ぶり。
そんな彼を受け入れて結婚してくれる人……
いるわけないと彼自身も思うのだが……。
そんな国江田の、水面下で必死に足を動かす優雅な白鳥ぶりと
抱える孤独が切ない。
そして、その表も裏もどっちも受け止めて好きになっちゃう都築の
おおらかなようで繊細で、そしてクリエーターらしい行動がいい。
うん、半分、じゃなくて二倍、どっちもあっての国江田なんだね。
※作者のブログに出ているSS『ねないこだれだ』を読むと、
またジーンときます。都築視点です。
お仕事ものとしても秀逸なのは、これまた流石の一穂先生。
特に国江田の新番組の初回放送の下りは、
生放送のトライブ感があって惹き付けられる。
書き下ろしの『両方フォーユー』は可愛さ全開、
にまにま笑いながら楽しんで読める。
同年代の男同士のやりとりがいい感じだし、
Hは愛に溢れて充実している(笑)
脇役の竜起は、スピンオフ候補かな?
ベストマッチでコンビを組む竹美家先生の表紙や口絵も素敵だが、
さらに必見は、それぞれの中表紙に描かれた
国江田くん台風中継編と、着ぐるみ汗だく編。
可愛過ぎて悶絶します。
これからはあったまにきたら私も心で「この愚民どもが」と叫ぼうかな。
(←国江田がいつも心の中で毒づくセリフ)
ああ、でも、これを言うだけの美貌と能力と努力あってのことか!(笑)
一穂先生、大好きです!
一穂先生の書かれる、シリアスなお話も大好きなんですが、本作のような二人の楽しい掛け合いが見れる作品は、本当におもしろくてカワイイ‼︎そして計がとにかくカワイイ‼︎
裏表のある、まさに腹黒!な受ですが、そのどちらの計も本当に可愛くて、攻の都築が裏表どちらの計にも惚れる気持ちが解ります! これが一粒で二度美味しいなんだなぁ。
実際にこんな人がいたら、ただの嫌な人なんだと思いますが、一穂先生の手にかかると、こんなにカワイイ男になるんだなぁっと、痛感しました。
とにかく、すごくオススメのお話です!
それと、まだ、購入されてない方は、是非とも特典書き下ろしペーパー付きを購入されることをお勧めします。
ショートストーリーですが、本編と絡みのあるお話なので、思わずニンマリしてしまうと思います!
一穂先生と竹美家先生がタッグを組んだ作品にハズレはないんじゃないかと改めて思った一作でした。
もう受けが可愛すぎます。
外面は素晴らしく良いけど、その実中身は毒吐きまくり、というテンプレ化されていると言っても良いキャラ設定ですが、とても生き生きとしています。
自信満々、緊張なんて知らないよって性格かと思っていたら、意外と真面目で緊張もして、攻めに助けを求めるところにはきゅんとしました。
一穂先生の持ち味である、ぽんぽんと飛び交う会話が小気味良く、あっという間に読み終わってしまいました。
もっと読みたかった…
書き下ろしに出てきた皆川くんが個人的に好きキャラだったので、スピンオフしてくれないかなと思っています。
最近の作品見てると大いに可能性はありそうなので、期待して待っていたいなー。
T字路は丁字路だって初めて知りました笑
久しぶりに徹夜して読んでしまった…。
普段小説なんて読まないし、なんなら3行で飽きるのに、これは受・計と攻・潮が愛しすぎて全部終わるまで眠れなかった。
長年腐女子やってて、私の中で「当て馬」という存在はだいたいどれも同じに見えるから、当て馬出てきた時点で萎えちゃうんだけど、これは違った。
正直、ワンランク上の世界。
馬のことはよく知らないけど、サラブレッドクラスの当て馬。
シリーズでは現在9巻まで出てて、さすがに全部読まないわ。とか思ったけど、これは買う。大人買いする。
ネタバレしないようにレビュー書いたから何も伝わらないと思うけど、内容は他のレビューを見てもらって、私から言えるのは「活字嫌いでも読んだ方がいい。世界が幸せに染められる」。
現場からは以上です。
追伸:このあと、すぐに全部買いました。後悔はしてないというか、むしろこの世の幸せの全てを手に入れた気持ちです。ありがとうございました。
一穂氏の登場人物は、独特の存在感を感じています。
国江田くんのキャラは「偽王子様」。ほめられたい。いいじゃないですか。
偽善は決して悪じゃないです。それによって救われる人がいるかぎり。
国江田くんの母さまとの会話を聞くと、確かに毒を吐いているけど、
なんとなく、反抗期の2-3歳児のわがままみたいで かわいい。
ひねくれた悪巧みとかネチネチ ドロドロしてない分
身内なら許せる毒。
まあ 27歳児が 社会的な場面で使えば 敵を作りますがね。
都築くんが「オワリ(国江田)」くんに対して、最初こそ毒舌に 腹をたてても、そのあと寛大になれたのは、ネチネチ ドロドロしない毒だから なれれば 逆に愛しく思えたのでしょうね。
そのあとは 完全に 国江田くんは都築くんの掌の上。
会話がなくても、そばにいるだけで安心なんて羨ましいです。
あと ライバルキャラの竜起くん。この子も一癖も二癖もあって魅力的なキャラでした。
snowblack
<セルフツッコミ>
続編の発売に際し、自分のレビューを読み返してみたら……
「トライブ感」って何?何なの?
ああ、やんなっちゃうなぁ……いつもながらの誤字脱字。
いや脱じゃあなくて加えちゃってるし。
「ライブ感」でございます。
ポッチ
snowblackさま
こんにちは。ポッチです。
snowblackさまがレビューで書かれていたので一穂さんのブログを覗きに行き、『ねないこだれだ』、読ませていただきました。うんうん、都築の優しさに萌えました~。
いつも素敵情報をありがとうございます!